山宮浅間神社では富士山そのものに向かって祈りを捧げよう

トラベルパートナー: HARUKI

私は広島県出身ですが、会社の転勤を繰り返し、いろんな地域で暮らしてきました。 赴任先を起点に各地の観光スポットを巡って絶景や思い出になる写真を撮っています。 最近は一人旅が多いですね。 紹介記事は西日本中心になります。 みなさんに一味違った旅の魅力をご紹介出来たら幸いです。

身の引き締まる思いずらよ!

富士山と共に文化遺産に登録されている神社 山宮浅間神社。風の神の祟りを恐れ建てられた本殿の代わりのご神体である富士山を拝む遥拝所におりたてば、身の引き締まる思いがします。厳粛なだけでなく、他にはないグルメや癒しの場など、山宮浅間神社の魅力や見どころをあますことなくご紹介します。

古代の信仰を残す不思議な神域

山宮浅間神社は境内に本殿がなく、その代わりに富士山を信仰の対象として拝む遥拝所があるという、不思議な神社です。

閑静な山宮浅間神社

山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)は世界文化遺産の中で構成資産の一つで、浅間神社の総本宮となる富士山本宮浅間大社のルーツとされる場所。浅間神社といえば、全国で1300余社を超える神社を抱えた大きな神社です。

神社に着くと、境内に入る前から神秘的な空気が漂い、鳥居をくぐれば両側にずらりと並んだ石灯篭があります。一面に樹木が生い繁り、野鳥の鳴き声と羽ばたきが聞こえるほど静かです。

鳥居から籠屋(社務所)まで

鳥居から参道を進みますと、大きく立派な建物が見えてきます。本殿と見まごうほど立派なこの建物は籠屋(こもりや)と呼ばれ、そこをくぐれば、砂利道の参道が目前に広がります。この場所は溶岩の末端部で、約2000年前に噴火して流れ出たもの。石段にも溶岩の石が使われていることが、石の表面にあいた小さな無数の穴から見てとれます。

まずは手水舎で清めてから

参拝者が手を洗うことで身を清める、とみなされる場所は、御鎮座1900年記念と彫られている手水舎です。手水舎の創建された時期は不明ですが、発掘調査で出土した土器は祭事に使用されたと推定され、12世紀に作られたものと判明していますし、神社の文献史料では16世紀から神社が存在していたことを確認することができます。神水は普段は出ていないようですが、龍神様の裏に蛇口が設置されています。

籠屋(社務所)の入り口

山宮浅間神社は、富士山本宮浅間大社ができる前に全国にある浅間神社の中で最も古い神社で、富士山を信仰の対象とする富士信仰の大神が最初につつしんで祀られたところです。この建物が再建されたのは、昭和8年のことでした。社務所である籠屋入口には、お賽銭箱と鈴が設置されており、両側にある部屋は、祭事の際に宮司の方々が一晩籠ったと考えられる場所です。

参道にさりげなくある鉾立石

籠屋をくぐってすぐの場所と、参道先の石段の手前にそれぞれ一つずつ石があります。これらの石は鉾立石(ほこたていし)と呼ばれ、神霊が宿ったとされる鉾を富士山本宮浅間大社と山宮浅間神社の間でお運びする時に運ぶ人が休憩する際、ご神体の入った鉾の一時的な仮置き場となったものです。

本殿の代わりの役割である遥拝所

山宮浅間神社には風の神の祟りがあるため本殿を造るべからず、という言い伝えが残っており、本殿はありません。噴火を繰り返す富士山を畏れ敬い、山の平安を祈り、山そのものを神として拝むところに、富士信仰が形になって見えます。鉾立石の先の石段を50段ほど登れば、石の柵で囲まれた遥拝所が見えます。大きさは南北に約15m、東西には約8mほど。30~40cm程の長方形の溶岩を使って組み立てられています。

御朱印のご案内

最近、愛好者が急増して話題となっている神社で発行される御朱印帳ですが、山宮浅間神社でも購入できます。山宮浅間神社の御朱印帳は、富士檜で作られており、御朱印は籠屋のお賽銭箱のそばに設置。山宮浅間神社の籠屋は無人ですが、参拝の記念にお求めになる場合は、料金を支払い後に上の蓋をあけて取り出せばお持ち帰りいただけます。

周辺のおすすめスポット

山宮浅間神社の周辺には、ここでしか味わうことのできないかき氷のお店や植物園に、不思議な石の博物館があります。

ふわふわかき氷のお店雲上

山宮浅間神社の近辺で、県道180号線沿いを富士登山富士宮口に向かったところに、ふわふわのかき氷が食べられるお店、雲上があります。原材料に富士山のバナジウム天然水、雲上水で作られたかき氷はふわふわで、シロップや練乳にそしてトッピングに至るまで全て手作りというこだわりぶりです。ハンドドリップコーヒーには名店のコーヒー豆を使用しています。

なお、雲上の営業は期間限定ではありません。季節に応じた期間限定メニューや室内のテーブル席とテラス席も用意されています。

住所|〒418-0111 静岡県富士宮市山宮3362
営業時間|10:00~17:00
定休日|毎週日曜日、火曜日の午前
電話|(0544)58-7898 
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美しい花が見れる富士山さくらの園

富士山さくらの園は市の花、フジザクラをはじめとした全国各地の桜、40種類200本が植えられている植物園です。この植物園は市制60周年記念事業の一環として平成15年3月末に開園しました。植樹された桜の樹は開花時期がそれぞれ違うため、訪れる人はほぼ一年中ずっと桜の花を見られるといってよいでしょう。

3月上旬に寒桜や寒緋桜、5月上旬には花笠や福禄寿が咲き、年二回咲く十月桜や冬桜も植樹されていますので、秋にも桜の花を見られます。

住所|〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地(市役所4階)
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0544-22-1168
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さまざまな石が展示される奇石博物館

奇石博物館は、世界中から取り寄せられた不思議な石が展示されている石の総合博物館です。展示されている石の中には、コンニャク石やカンカン石、光る石や石化トンボといった興味深い名前の奇石や宝石に化石、鉱石などがあり、宝石探し体験ができる宝石わくわく広場という体験施設も併設されています。

天然石で作られたアクセサリーはもちろん、恐竜のキャラクターグッズ、石や地学に自然科学の本、オリジナルの図録に、なんとトイレットペーパーなど見るだけでも楽しめる様々なグッズを購入できるショップもあります。

住所|〒418-0111 静岡県富士宮市山宮3670
営業時間|9:00 ~17:00
定休日|水曜日(祝日の場合は木曜日)
電話|0544-58-3830
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薬湯と森林浴を楽しむ

奇石博物館のすぐそばには薬湯と森林浴が楽しめる温浴施設があり、駿河湾や伊豆半島の絶景を眺めながら旅の疲れを癒せます。

天母の湯

旅の疲れを癒したい方におすすめなのが、奇石博物館のすぐ近くにある温浴施設 天母の湯。この施設では、薬湯と森林浴が楽しめます。南の方向に設置された露天風呂からは富士山を見ることはできませんが、駿河湾や伊豆半島の絶景が見れるのが魅力。露天風呂には薬湯や檜風呂があり、内風呂にはジェットバスやバイブラバスなどが備えられています。

住所|〒418-0111 静岡県富士宮市山宮3670−1
営業時間|10:00~20:00
定休日|毎週月曜日
電話|0544-58-8851
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マイナスイオンを浴びてパワーアップ

滝の近くにいると、マイナスイオンを浴びることができるといいますが、山宮浅間神社周辺には、見ごたえのある滝が2ヶ所あります。

人気の観光地 白糸ノ滝

白糸ノ滝は、山宮浅間神社からは車で8.7kmの所に位置する、富士山の構成資産の一つです。女性的な美しさ、やさしさを感じる景観は多くの人に愛され、国の名勝及び天然記念物に指定されたのは、昭和11年のことでした。昭和25年には観光百選滝の部で栄えある1位に輝いています。幅150mの湾曲した絶壁の全面に白い絹糸のように流れる水は、ほとんどが富士山の湧水です。

轟音をとどろかせる音止の滝

山宮浅間神社の周辺には、白糸ノ滝以外にも滝があります。それは、白糸ノ滝とは対照的な勇壮な印象の滝で、同じ遊歩道から見えている音止の滝です。音止の滝は、高さ25mの絶壁から轟音をとどろかせ流れているのです。名前の由来は、父の仇討ちの相談をしていた曾我兄弟が声をさえぎる滝の音を鎮めたまえと神に念じたところ、一瞬、滝の音がやんだという言い伝えからきています。

住所|〒418-0103 静岡県富士宮市上井出
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0544-54-2880
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山宮浅間神社へのアクセス

山宮浅間神社へは車で直接神社に行くか、電車で最寄りの駅まで行ってそこから車かバスに乗って行くことになります。

電車でのアクセス

最寄りの駅は、JR身延線富士宮駅になります。山宮浅間神社へはさらに車で行くか、バスのご利用が必要です。車なら約15分、バスならJR身延線富士宮駅バス停(4番乗り場より粟倉万野線)から乗車して万野団地入口バス停で下車 。そこから徒歩で山宮浅間神社まで約30分となります。

自動車でのアクセス

東名高速道路を通って車で来られる場合には、富士ICから約30分で到着します。神社の入口には無料の駐車場がありますので、そちらをご利用下さい。

住所|〒418-0111 静岡県富士宮市山宮740
営業時間|10時~15時
定休日|なし
電話|平日:富士宮市役所: 0544-22-1111 休日:山宮浅間神社案内所 : 0544-58-5190
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まとめ

日本全国に無数にある神社の中で、たった一つの富士山そのものを拝む神社、山宮浅間神社。日本の象徴である富士山を拝んだ後は美しい自然とグルメに心も体も満たされる、そんな魅力たっぷりの山宮浅間神社にぜひ一度、足をお運びください。