常寂光寺で自然に囲まれ癒しの時を過ごす。小倉百人一首に縁のある土地

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トラベルパートナー: aoihana

東京出身。住んだことのある北海道や栃木の記事を中心に、ライティングしています。写真が好きで、絶景を求めて日本各地を旅しています。

美しい庭園に癒される常寂光寺、来てみとぉくれやす

日蓮宗の寺として知られる常寂光寺。青もみじが美しい寺としても有名で、歌人藤原定家にゆかりのある寺としても知られています。京都らしい風情を存分に感じられる寺ですし、古来より紅葉の名所として人気がありました。ここでは、常寂光寺の魅力や見どころ、アクセスなどを徹底解説しましょう。

二度目からの京都観光に!奥ゆかしさが魅力の「常寂光寺」

常寂光寺は日蓮宗の寺で京都市嵯峨野にあります。嵐山や嵯峨野エリアへ観光で訪れるときには、ぜひとも足を運んでほしい風情ある寺です。

人気の観光名所である天竜寺の竹林を通り、徒歩約10~15分ほどなのでアクセスもしやすいでしょう。それほど知名度が高い寺ではないため、ほかの観光名所に比べて観光客が比較的少ないのも魅力的。

小倉百人一首の編纂が行われたという小倉山にあり、美しい紅葉を目の当たりにできるのも魅力的なポイント。境内には塀がなく、どこを切り取っても絵になる素晴らしくきれいなお寺です。

常寂光寺のおすすめは新緑の時期

新緑のシーズンに訪れると、繊細な青もみじを目の当たりにできます。また、常寂光寺は境内の苔が美しいのも特徴で、梅雨の時期には特に一際美しさを増します。

繊細な青もみじが美しい新緑シーズン

200本を超えるたくさんのモミジが植えられている常寂光寺。美しい紅葉が見られる時期が人気ですが、地元の方はもちろん遠方からも多くの方が訪れるため、おすすめなのは5~6月のシーズンです。

柔らかな緑のモミジが織りなす風景はきっと心を癒してくれるでしょう。新緑の時期だと人も少ないため、のんびりと落ち着いて散策できるのも魅力的です。

苔も見ごたえがある常寂光寺

常寂光寺では美しく見ごたえのある苔も人気です。特に末吉坂の苔は非常に美しく、思わず目を奪われてしまうでしょう。梅雨の時期がもっとも苔が綺麗に見えると言われているので、ねらい目は梅雨のシーズンです。また、紅葉シーズンは緑の苔と紅の落ち葉とのコントラストが素敵なので、また違った美しい景観を目にできるでしょう。

歌人藤原定家ゆかりの地

藤原定家は平安時代を代表する歌人の一人です。その藤原定家の山荘である時雨亭が、平安末期にこの地にあったと伝わっており、小倉百人一首もここで編纂されたと伝わっています。

その後、本圀寺の日禛上人によって慶長年間に常寂光寺が開山されました。なお、境内にある歌仙祠には藤原定家と家隆の像が納められています。

小倉山からの絶景も魅力

常寂光寺の参道の奥には展望台が設置されています。展望台からは嵯峨野の景色を一望でき、ここでしか見られない絶景が楽しめるのも魅力的。壮大で美しい絶景を見るためだけでも、訪れる価値はあるでしょう。

なお、小倉山は多くの和歌に詠まれており、和歌の歌枕としても有名です。「忍ばれん ものとはなしに 小倉山 軒端の松ぞ なれて久しき」と藤原定家が詠んだことから、常寂光寺は軒端寺の異名も持ちます。

古来より知られた紅葉の名所

秋になると山全体が燃え上がるような紅色に染まります。古くから紅葉の名所として知られていますし、その景観美を楽しみに訪れる方も少なくありません。

紅葉の時期には遠方からもたくさんの方が訪れますし、大変混雑します。特に土日や連休シーズンにはかなり混雑してしまうため、平日や早い時間に訪れることをおすすめします。事前に混雑状況をチェックしておきましょう。

山道を散策しながら立ち寄りたい、常寂光寺の見どころ

常寂光寺の魅力は新緑や紅葉だけではありません。仁王門や本堂、竹林などほかにもたくさんの見どころがあります。重要文化財の多宝塔にもぜひ立ち寄ってみましょう。

かやぶき屋根の仁王門

境内にある建造物の中ではもっとも歴史があります。かやぶき屋根が特徴で、入り口の山門から受付を通って参道を進んだところに位置します。木々の中に佇む姿は風情たっぷりですし、写真撮影の名所にもなっているので記念撮影もしてみましょう。この仁王門像は運慶の作品だと言われています。

本堂

慶長年間に建立された本堂は、小早川秀秋の助力によって桃山城客殿を移築したものです。仁王門から本堂にいたるまでの参道はもみじがトンネルをなしており、まるで異空間に降り立ったような気持ちにさせてくれるでしょう。

本堂西には小池の庭園があり、美しい風景に見事に溶け込んでいます。本堂の軒先からの眺めは最高なので、ゆっくり座って眺めてみましょう。

フォトジェニックな竹林

境内にある竹林も常寂光寺の見どころの一つ。緑の苔が竹林の足元に生えており、なんとも言えない風景を目にできるでしょう。紅葉の時期になると竹の青と紅葉の赤が見事にマッチし、美しいコントラストを見せてくれます。

重要文化財の多宝塔

多宝塔は本堂から更に山道を進んだところにあります。重要文化財にも指定されており、桃山時代に建てられたものだと言われています。釈迦や多宝二仏が安置されており、厳かな雰囲気で鎮座しているのが特徴です。中を見たい、という方も多いでしょうが、残念なことに内部は常時非公開です。

境内で楽しめる季節の花

四季折々の草花を愛でることができるのも大きな魅力。桜や梅、ツツジ、牡丹などを見られますし、イカリソウやギボシといった野草もたくさん生えています。季節によって違った表情を見せてくれるのは魅力的なポイントと言えるでしょう。綺麗な花を見ながら散歩するだけでも楽しめます。

街を一望できる展望台

嵯峨野の街を一望できる展望台が設置されており、山道を登りきったところにあります。平坦な道ではないため少々苦労はしますが、素晴らしい絶景を目の当たりにすれば苦労も吹き飛んでしまうでしょう。

フォトスポットとしても人気で、多宝塔ごしに見えるパノラマがとても魅力的。新緑の春はもちろん紅葉の秋、雪の冬など季節ごとに言葉にならない絶景を見せてくれます。

会えたら幸運。黒猫のクロベエ

常寂光寺の名物となっているのが黒猫のクロベエ。人懐っこく、訪れる人たちからも愛されています。受付にいることが多いですが、会えないこともあるので会えたらラッキーですね。

写真家である岩合光昭さんの番組「世界ネコ歩き」で取り上げられ、それがきっかけで人気となりました。中には、クロベエと会いたいからと常寂光寺に足を運ぶ方もいるそうです。

常寂光寺へのアクセス

バスでの行き方

京都の玄関口となるJR京都駅から、市バスと京都バスがそれぞれ運航しています。どちらを利用しても、常寂光寺までの所要時間は約45分程度です。京都の街並みを眺めながらのんびり向かえるのはバスの魅力でしょう。

電車での行き方

電車だと、JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅、京福嵐山本線嵐山駅が最寄り駅となります。嵯峨嵐山駅からは徒歩15分、嵐山駅からは徒歩20分が目安となるでしょう。

住所|〒616-8397 京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
営業時間|AM9:00-PM5:00
定休日|なし
電話|075-861-0435
公式サイトはこちら

まとめ

季節ごとの自然美を楽しむことができ、重要文化財を含むさまざまな見どころもある常寂光寺。そこまで知名度が高いわけではないため、のんびりと散策できるのも魅力的です。ただ、紅葉シーズンは混雑が予想されるので、ぜひ新緑の時期に訪れてみましょう。