クレラー・ミュラー美術館でゴッホの代表作を鑑賞。周囲の彫刻も必見

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出身地は大阪。得意なエリアは関西。 歴史的建築物や美術館巡りが好き。観光地に一緒に行くのは主に家族や友達。 美術館には一人で行くことが多いです。 旅行前に頭に入れておくとよりそのスポットが好きになれるような情報を発信していければと思います。

ゴッホの作品をじっくり鑑賞できる美術館

ファン・ゴッホの作品を多く収蔵していることで有名なクレラー・ミュラー美術館。コレクションの数は1万点を超え、美術館のほかにも彫刻庭園などじっくりと芸術にふれることができるスポットです。家族やグループ旅行にもおすすめのクレラー・ミュラー美術館について紹介します。

クレラー・ミュラー美術館の歴史

クレラー・ミュラー美術館はオランダにある国立美術館です。デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にあり、箱根彫刻の森美術館のモデルとなった彫刻庭園や豊かな自然を堪能できるスポットが多くあります。

国立公園の中に佇む

ファン・ゴッホコレクションを展示している美術館の中で、世界最大級の規模を持つクレラー・ミュラー美術館があるのは、オランダの中央部ヘルダーラント州エーデという場所です。

エーデのオッテルロー村に建築されたクレラー・ミュラー美術館ですが、このオッテルロー村はオランダ最大級の広さを誇るデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中に位置しています。

アントン・クレラー・ミュラーとヘレン・クレラー・ミュラーの夫婦が収集した1万点を超えるコレクションが収蔵された美術館で、建物自体はベルギーの建築家アンリ・ヴァン・ド・ヴェルデによって設計されました。

世界で二番目に多いゴッホコレクション

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専門家のアドバイスを受けながら集めたヘレンのコレクションは、油彩画・デッサンなどのゴッホ作品が中心となり、最終的に11,500点という世界で2番目にゴッホ作品が多い美術館となりました。

しかし、経済不況によって夫の会社の業績が悪くなると絵画などを手放さざるを得ない危機にも直面します。そこで考えられたのがコレクションの散逸を防ぐための美術館建設です。クレラー・ミュラー夫婦は1935年に美術館建設を条件にオランダ政府にコレクションを寄贈し、1938年にデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にクレラー・ミュラー美術館が誕生しました。

写真撮影が自由

ゴッホ作品の収蔵では世界で2番目がクレラー・ミュラー美術館とされていますが、世界で1番多く収蔵されているのはアムステルダムにあるゴッホ美術館です。

ゴッホ美術館内では写真撮影が禁止ですが、クレラー・ミュラー美術館内では写真撮影が可能です。気に入った作品を自分のカメラに収めることができると観光客には好評です。

クレラー・ミュラー美術館の展示の多くを占めるファン・ゴッホ・ギャラリーでは、展示内容を定期的に更新しつつ常時約40点の作品を展示して来場者を楽しませています。

広大な自然に囲まれたクレラー・ミュラー美術館

クレラー・ミュラー美術館はデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内にあります。箱根彫刻の森美術館のモデルになっている彫刻庭園もあり、ピクニックやサイクリングを楽しむ人も多く訪れるスポットです。

美術館はデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中心

オランダ最大の自然保護区に指定されているデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園はピクニックやサイクリングを楽しむことができます。その公園の中心に位置しているのがクレラー・ミュラー美術館です。

美術館の周囲には25万平方メートルにおよぶ彫刻庭園が作られていて、散策をしながら彫刻庭園を楽しめる美術館になっています。

規模はヨーロッパ最大級であり、オーギュスト・ロダンをはじめとした特徴的な芸術家の彫刻160点が点在しています。日本では箱根彫刻の森美術館がクレラー・ミュラー美術館の彫刻庭園をモデルにしたことで有名です。

40キロのサイクリングコース

広い公園内は徒歩または無料の白い自転車で散策することが可能です。1,800台も用意された自転車は、公園やビジターセンター・美術館の入口にあります。

また、公園内で借りた自転車は借りた場所とは違う自転車駐車場でも乗り捨てることができます。子供と2人乗りできる自転車や、子供用サイズの自転車もあるので家族連れでも安心です。

クレラー・ミュラー美術館の見どころは

世界で2番目にゴッホ作品の多いクレラー・ミュラー美術館では、その圧巻の作品数で年代ごとのゴッホ作品を堪能することができます。

ゴッホの作品だけでも91点の絵画と180点のデッサン

こちらの写真は1885年に描かれたゴッホによる「ジャガイモを食べる人々」です。ゴッホがニューネン在住の期間に制作されたもので、暗黒の時代と呼ばれる時期の代表作です。

闇に沈んだような色合いは当時世の中に受け入れられなかったため、暗黒の時代や薄闇の時代と称されました。

こちらの作品は1888年に描かれた「夜のカフェテラス」です。ゴッホが描く特徴的な星空がみられる作品ですが、こちらが夜の星空を描いた初めての作品とされています。

南フランスのアルルに移住してからの作品で、暗黒時代とは打って変わった明るい色使いが特徴です。星空の下で人で賑わうカフェテラスは夜の景色でも一切黒を使用されていないことに気がつくことでしょう。

1888年に描かれた油彩画の「アルルの跳ね橋」も作品名の通り、アルルの土地で描かれた作品です。ゴッホはアルル郊外のラングロワ橋を気に入ったとされていて、さまざまな角度から見たラングロワの橋を油彩画で5枚描いています。

少しずつ絵の具が盛り上がるほどに色を塗り重ねたタッチで描くようになったのは、この頃の作品がはじまりとされています。

1890年に描いた糸杉と星の見える道は、ゴッホがフランスのサン=レミ=ド=プロヴァンス時代に糸杉をモチーフに描いた作品です。ゴッホがこの土地で描いた作品の中では最後のものとされ、代表作の一つとして有名です。

もちろんゴッホの以外の絵画もたくさん

クレラー・ミュラー美術館はゴッホの作品が中心ですが、ゴッホに影響を受けた画家たちの作品も多く展示されています。ポール・シニャックが1893年に描いた糸杉は、ゴッホの糸杉から大きな影響を受けたのではと言われているので、2つの作品を見比べて楽しむのもおすすめです。

こちらの写真はジョルジュ・スーラによるシャユ踊りです。31歳で夭折する前年の作品で、2人ずつの男女によるカンカン踊りで当時キャバレー等で人気を博していました。

モダンアートや抽象画のコレクションも充実しています。モンドリアンの赤と黄色と青のコンポジションやダイヤモンド型コンポジションといったモダンアートも見どころの1つです。

展示作品が定期的に入れ替わるので、何度行っても新鮮な気持ちで楽しむことができ、企画に合わせて訪れる人も多くいます。

充実の美術館ガイドツアー

オーディオツアーとガイドツアー

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美術館内では作品の解説を聞きながらまわるツアーも組まれていて、日本語にも対応しています。

オーディオツアーとガイドツアーの2つが用意されており、オーディオツアーではコレクションのうち、代表的な25点の作品についての説明を聞くことができます。

また、ガイドツアーは美術館の専門ガイドによるツアーでガイド1名当たり最大20名まで対応可能です。

クレラー・ミュラー美術館へのアクセス

電車とバスでのアクセス

アムステルダム中央駅からは電車とバスで1.5〜2時間くらいかかります。

アムステルダム中央駅(Amsterdam Centraal)から、アーネム(Arnhem)方面行きの鉄道に約60分乗車し、エデーワーへニンゲン(Ede-wageningen)で下車します。

そのあと、バス108番から20分弱乗車しロトンデ(Rotonde)で下車します。さらに106番オッテロー(Otterlo)方面に乗り換えると、5分ほどで公園中央口へ到着します。

公園中央口でチケットを購入しますが、チケットの購入時にバスが行ってしまうことがあるので注意しましょう。チケット購入後にバスがまだ停車していれば、そのままバスに乗り美術館入口まで行くことができます。

バスの中でも公園と美術館のコンビチケットを買うことができるため、計画的に購入することをおすすめします。

チケット購入時にバスが行ってしまったら、美術館までは徒歩で20分ほどかけて向かいます。レンタルサイクルは無料なので白い自転車に乗って移動するのも快適です。個人で行くにはアクセスが難しいこともあり、アムステルダム発着のツアーを申し込むほうが安心です。

住所| Houtkampweg 6, 6731 AW Otterlo, Ede, The Netherlands
営業時間|火曜日~日曜日および祝日*: 10:00 - 17:00 彫刻庭園:10:00 - 16:30
定休日|月曜日ほか
電話|0318 591 241
公式サイトはこちら

まとめ

クレラーミュラー美術館は、1万点を超えるコレクションが収蔵された見応えのある美術館です。ゴッホの作品を中心とした展示内容で、多くのファンを魅了しています。展示内容を定期的に更新しているため何度訪れても楽しめます。自然いっぱいのデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園でもゆっくり過ごし、豊かな時間を過ごしたいですね。