慈尊院は女性の厄除けに人気のパワースポット。文化財や国宝も合わせて鑑賞

公開日:2019/1/21 更新日:2019/11/20

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私の出身地は大阪です。在職中は国内各地を仕事でまわりましたが、今は気のむくままに向かう小さな旅先で出会う風景写真を撮り楽しんでいます。新緑映える山尾根歩きや古人訪ねる歴史探訪の旅が気に入り面白いです。
山深う霊的雰囲気漂う高野山麓ん伽藍は弥勒仏と御母君公ん霊、安置弥勒菩薩ん別名が由来ん慈尊院

和歌山県で知られる慈尊院は大師と御母公との結縁寺であり、御母公化身とされる弥勒菩薩に「子宝・安産・育児・授乳・病気平癒」を願って乳房型絵馬を奉納し祈願するという面白いお寺、それが高野山町石道登山口です。高野山へ続く玄関口として慈尊院は世界遺産に登録された有名な観光スポットの一つでもあります。ここではそんな慈尊院の知られざる隠れた魅力や参拝方法・歴史の由来などを詳しくご紹介します。

慈尊院の境内

和歌山県九度山にある慈尊院は、世界遺産にも登録された歴史あるお寺です。特に、女性禁制の高野山に対してこちらは女性のためのお寺と言われています。

世平山郁夫氏の直筆の界遺産記念碑

慈尊院は紀伊山地の霊場と参詣道の一部として、2004年ユネスコ世界遺産に登録されました。当時書かれた記念碑の文字は、なんと平山郁夫氏の直筆によるものです。

慈尊院で特に魅力的に感じたのが、慈尊院を囲む築地塀です。ここは、境内周囲の3方が約250mにも渡る県下一の壁厚と言われており、古く立派な風情が多くの参拝客を魅了します。

参拝でのおすすめは春の桜が咲く季節で、開花時期には山脇に咲くキレイな桜の花の正面から多宝塔・右に弘法大師堂・左に本堂と拝堂を眺めることができます。

Address 〒648-0151 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832
Hours AM8:00-PM17:00
Closed なし
Tel 0736-54-2214
Web http://jison-in.org/

慈尊院境内の建造物は重要文化財

威厳のある見た目の境内。実は重要文化財に指定されています。また、多宝塔は県指定の文化財になっています。

拝堂とユネスコ世界遺産の慈尊院弥勒堂

慈尊院境内の建造物は重要文化財に指定されており、近づくとより重厚感が伝わる立派な建物となっています。

また、慈尊院弥勒堂は世界遺産の紀伊山地の霊場と参詣道の一部として登録されているのも見どころの一つです。

弘法大師空海母公の廟内である弥勒堂に安置されていますご本尊は、国宝指定のヒノキ造りの木造弥勒仏坐像が鎮座しています。

多宝塔は県指定文化財

弘法大師創立の多宝塔は度重なる火災で焼失したので現在のものは新しく再建されたものです。多宝塔以外にも大日塔と呼ばれることもあり、ご本尊は大日如来となっています。

多宝塔はご本尊が大日如来ですが、脇仏として五智如来の仏様の姿も。阿閦・宝生・不空成就・阿弥陀如来を安置している場所でもあります。

社務所で頂くお札・絵馬

慈尊院ではお札と絵馬をいただくことができます。絵馬は他の神社と異なりかなりユニークな形となっています。

絵馬を奉納する本堂

慈尊院の本堂は、多くの絵馬が飾られ賑やかな場所です。ご本尊の弥勒菩薩が安置されてるので、ここは弥勒堂や廟堂とも呼ばれています。

高野山への参拝道の町石道は、本堂のご本尊を拝礼してから180番卒塔婆石の階段を登って参拝するのが通常ルートとも言われております。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ユニークな乳房型絵馬

慈尊院は高野山のように女性禁制ではなく、女性の信仰が篤いためユニークな乳房絵馬を見ることができます。

女性の子宝・安産・育児・授乳・乳がん平癒などを祈願する女性が多く参拝する、女性にとっての厄除け場所として有名です。

急な石段の先にある丹生官省符神社

見るだけで息が切れそうな丹生官省符神社の階段。こちらの階段を登って鳥居をくぐれば本殿に到着します。

正面参道は119石段 の一ノ鳥居

まず見えてくるのが世界遺産丹生官省符神というエリアで、慈尊院の多宝塔と本坊の間の場所です。参道はなんと、119段の急な石段と石段右側には180番卒塔婆石が置かれております。

こちらは空海が創建した丹生官省符神社があり、狩場明神とこの地で出会い、導きを得てできた高野山金剛峯寺の想いを持って作られたと言われています。



本殿は石段登り切り二ノ鳥居くぐる

階段を上り本殿へ向かう際には二ノ鳥居をくぐり進んでいき、見上げると鳥居神仏霊場巡拝の山道門の拝殿が見えてきます。こちらは国の重要文化財にもなっている拝殿です。

拝殿横に立つ看板に描かれた空海と、神社祭神の狩場明神と空海、そして二匹の案内犬が丹生官省符神社神様の出会いイメージ絵が見どころです。

 

Address 〒648-0151 和歌山県伊都郡九度山町慈尊院八三五番地
Hours なし
Closed なし
Tel 0736-54-2214
Web http://niujinja.sakura.ne.jp/

高野山町石道は険しい山道を歩く参拝道

丹生官省符神社の階段に負けず、高野山町石道の参道もかなり険しいものです。頑張って歩いた分、到着した時は爽快感を得ることができるでしょう。

丹生官省符神社拝殿から高野山町石道

実はこちらの慈尊院は、高野山までの玄関口とも言われているお寺でもあります。行き方としては慈尊院弥勒菩薩を参拝してから119段の階段を上がり鳥居をくぐって進むと、丹生神社拝殿から町石道の卒塔婆が高野山までの案内標識となっています。

高野山まで約21kmもある参拝道は、山道の中でも峠越えもあるという険しい参拝道ということも特徴の一つです。

拝殿横に立つ高野山町石道の標識

神社に拝礼し179番卒塔婆石を過ぎてから一町毎に出会う卒塔婆石は、高野山へ約6時間ほどの神仏共に歩く修行道とも言われている道があります。

町石道はなんと標高差700m程もあるので、ここでのおすすめは朝早めに慈尊院を出発し、約2時間で二ツ鳥居・そこから約4時間で高野山大門に到着するコースが理想です。

白黒二匹の犬は空海の霊地道案内犬

白と黒の2匹の犬は、もともと空海を案内するために猟師から借りてきたものです。このエピソードになぞらえるかのように野良犬のゴンが現れました。

空海がこの地で猟師と出会い借りた道案内犬

空海は真言密教修法の道場根本地を建てるのに全国を行脚途中に、この地で出会った猟師がいます。その猟師に教えられたのが高野山上の霊地となっています。

その時に猟師が飼っていた白と黒の二匹の犬を、山道の案内犬に借りました。高野山に行く際はその犬たちを空海はお供の案内犬として引き連れることになります。

参拝者に愛された野良犬ゴンは大師案内犬の再来

慈尊院から高野山大門までの道のりを、毎日参拝者の道案内役として慈尊院近くに住み着いたのが野良犬ゴンです。

ゴンという名前は、慈尊院の鐘の音を好んでいるという理由からゴンという名前になったと由来されています。そんなゴンは弘法大師の案内犬の生まれ変わりと地元の人はもちろん、参拝客まで多くの人から親しまれています。

慈尊院辺りの立寄りスポット

慈尊院周辺には美味しいお寿司屋さんがあります。このお寿司屋さんでは、九度山名物の柿の葉寿司を食べることができます。他にも道の駅に立ち寄るのもおすすめです。

九度山名物の柿の葉寿司 九和楽

こちらのお寿司屋さんでは、店内で食べるのもテラス席テーブルもOKなお店です。おすすめは、旨味がたっぷり詰まった九度山の柿の葉寿司です。柿の葉寿司専門店でもあるので、鯖寿司ファンには見逃せない一品となっています。

厚みのある鯖のインパクトとは裏腹に、酢飯もまろやかで一口食べると口いっぱいにコクのある至福感に満たされます。

Address 〒648-0101 和歌山県伊都郡九度山町九度山1353
Hours AM8:00-売れきれるまで
Closed なし
Tel 0736-54-2600
Web http://www.kuwaraku.jp/


慈尊院近くにある道の駅柿の郷くどやま

旅と言ったら、地元で採れた野菜や名産品を発見することができる道の駅も見逃せない立ち寄りスポットです。

この道の駅は、和歌山県下で採れる農作物の直売や土産物・軽食は焼きたてパンとフレッシュジュースが自慢のベーカリーカフェもあるゆっくりできるスポットです。

特に毎年11月に開催される大収穫祭では、九度山の名産品である柿の直売と柿のオークション・その他ステージイベント・賑やかなフリーマーケットも開催しています。

Address 〒648-0161 和歌山県伊都郡九度山町入郷5-5
Hours AM9:00-PM18:30
Closed 毎年1月1日〜3日
Tel 0736-54-9966
Web http://kakinosatokudoyama.com/

慈尊院へのアクセス

電車でのアクセス

慈尊院まで公共交通機関の電車で行く場合の最寄り駅は、九度山駅となっています。九度山駅は学問の神様の菅原道真で有名な学問路駅の隣り駅です。

インパクトのある赤と青の入り口に目立つ六文銭は戦国武将である真田幸村の地とも言われ、九度山駅前から歩く古い町並み約700mほどの散策道は真田のみち商店街と言われる観光スポットもあります。

他にも、九度山駅から約2kmの慈尊院に向かう途中にあるのが大阪夏の陣で有名な真田幸村の真田庵があるのも見どころの一つです。

Address 〒648-0101 和歌山県伊都郡九度山町大字九度山123番地2
Hours 始発ー終電
Closed なし
Tel 0736-32-2310 (橋本駅)
Web http://www.nankai.co.jp/traffic/station/kudoyama.html

まとめ

慈尊院境内には、有吉佐和子の小説紀の川の一部である女人高野としての説明が簡潔に語られています。

世界遺産高野山の本参り前の玄関寺として慈尊院の弥勒菩薩さまに拝礼してから町石道を登るため、縁を呼び込む結縁寺という名前でも知られているお寺と親しまれています。

ぜひ女性の縁のある祈願や高野山の玄関口である神聖な場所での雰囲気を味わいに訪れてみてはいかがでしょうか。