奈良県立万葉文化館でいにしえの世界へ。五感で飛鳥と万葉を知る

公開日:2019/1/16 更新日:2019/5/23

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久しぶりに百人一首したなるな~

日本最古の詩集である万葉集。その万葉集ゆかりの地として万葉文化館があります。万葉集が作られた奈良時代において、人々の感覚や文化はどのようなものだったのでしょうか。万葉文化館で詳しく学ぶことができます。

万葉文化館は充実展示なのに入館無料

奈良県高市郡明日香村にある万葉文化館は、万葉集をテーマとしたミュージアムで、映像や音楽や人形などを使って万葉時代のようすを楽しく学べる施設。万葉に関する展示のほか、万葉集や日本の古代文化に関する図書室もあり、万葉集の世界に浸ることができます。周辺には、日本最大級の古墳などたくさんの史跡があるので、併せて観光すればより深く歴史情緒が味わえること間違いなし。

子どもから大人まで楽しめる館内で万葉文化に浸る

古代の街の様子を人形で再現したエリアや、アニメーションで紹介する歌垣のようす、クイズゲームコーナーなど、親しみやすい解説が盛りだくさん。個性豊かな歌人とその人間関係を紹介する万葉劇場も必見です。

歌の広場で古代の生活をのぞく

古代の街の様子を再現した歌の広場では、シチュエーションに合わせて万葉歌を楽しむことができ、万葉集のほかにも、アジアのさまざまな歌を知ることができます。紙芝居風のアニメーションでは、男女が求愛の歌を詠み合う歌垣のようすが物語で紹介されていて面白いですよ。

クイズゲームを楽しみながら万葉歌が学べるコーナーは子どもたちにも大人気。ほかにも、古代の生活をインタビュー方式で紹介する万葉おもしろ体験や、個性豊かな歌人とその人間関係を紹介する万葉劇場など計6つのエリアがあります。どれも好奇心を刺激する演出で、難しそうに感じていた万葉集の世界にいつのまにか引き込まれていることでしょう。

展望ロビーからの眺めは雄大

1階には展望ロビーがあり、ゆったりとくつろげるソファーが並んでいます。一面ガラス張りの窓からは、香具山や藤原宮跡を望む雄大な田園風景を楽しむことができます。飛鳥の里の歌垣の様子が描かれたブロンズレリーフにも注目。

万葉集で飛鳥の歴史に触れる

館内の万葉図書・情報室では、万葉集に関する書籍を読んだり、パソコンで語句や歌人名などを検索することができます。万葉集には平仮名と片仮名のもととなる万葉仮名が使われています。また、万葉集は奈良について詠んだ歌が多く、奈良県には万葉集ゆかりのスポットがたくさん。

ミュージアムショップで思い出を選ぼう

ミュージアムショップでは、オリジナルの筆記用具やアクセサリーなどの小物が取り揃えてあります。万葉集に関する書籍なども販売されており、旅の思い出や万葉集をもっと知りたくなった人にはおすすめ。ミュージアムショップの向かいにはカフェレストランがあります。

万葉文化館の庭も見どころ満載

エントランスではせんとくんがお出迎え

施設内には、日本最古の貨幣が発見された遺跡や万葉集ゆかりの草木が植えられた庭園など見どころ満載です。エントランスでは、奈良県のマスコットキャラクター、せんとくんが出迎えてくれます。明日香村の雄大な山々を背景にせんとくんと記念撮影すれば、とってもフォトジェニックです。

飛鳥池工房遺跡(炉跡群復元展示)

飛鳥池工房遺跡は、日本最古の貨幣、富本銭が発見された遺跡で、富本銭の鋳造が行われていた造幣局のような場所。発掘に関する内容や出土品は特別展示室で紹介されています。遺跡跡は、展示室に向かう渡り廊下から眺められ、一般展示室では発見当時の復元状態をアクリル板の床から観察することができて面白いです。



万葉庭園で四季を感じる

万葉集ゆかりの草木が植えられている庭園には小川が流れていて、のんびりと散策が楽しめます。飛鳥池工房跡の一部を実物大で復元した遺構復元もここにあります。

万葉文化館周辺の石造物は必見

最近発見された石造物たち

亀形石造物の大きさは、長さ2.4メートル、幅2メートル。斉明天皇の時代につくられたもので、亀形の水槽です。亀の鼻の穴が取水口、尻尾が排水口となっていて、尻尾に栓をすれば亀の甲羅に水が溜められます。湧水設備から手前の小判型石造物へ水が流れ、そこから亀形石造物へ水が流れる仕組み。

小判型石像物は、長さ1.65メートル、幅1メートル、深さが20センチあります。斉明天皇の時代につくられたこの石槽は、なんのために作られたのかは謎のままです。

酒船石まで丘陵散策もよし

亀石と並んで明日香村を代表する石造物である酒船石は、長さ約5.5m、厚さ約1mの大きな岩。岩の上部には、円や隅丸方形などのくぼみが彫られ、それらを直線で結んだ不思議な模様があります。

酒造りに用いたと伝わることからこの名が付けられましたが、ほかにも薬をつくる道具、庭園の水場施設など諸説あり、用途は未だにわかっていません。築城の石材として切り出された跡があり、江戸時代に高取城の石垣に利用されたともいわれています。

石舞台古墳の大きさに驚く

日本最大級の古墳である石舞台古墳も見ることができます。石舞台古墳は、蘇我馬子の墓といわれており、石の形状が舞台に見えることから石舞台と名付けられました。1辺50mの方墳で、岩の総重量は推定2300トンといわれています。石室内には出入りができ、巨石に触れることもできるのでぜひ立ち寄ってみてください。

奈良県立万葉文化館へのアクセス

電車での行き方

大阪阿部野橋駅から近鉄飛鳥駅までは、近鉄急行で約45分。近鉄特急を利用するなら、京都から約1時間、名古屋からは約2時間かかります。いずれも、近鉄飛鳥駅もしくは近鉄橿原神宮前駅からは、赤かめ周遊バスに乗って約20分、万葉文化館西口で下車し到着です。

車での行き方

国道24号線で橿原市内へ入ったのち、国道169号線で飛鳥地域へ向かいます。大阪からは約1時間、京都からは約1時間40分、名古屋からは約2時間20分。施設内には駐車場があります。

Address 〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥10
Hours AM10:00-PM5:30
Closed 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日の平日)
Tel 0744-54-1850
Web http://www.manyo.jp/

まとめ

奈良県立万葉文化館は、日本最古の詩集、万葉集をテーマとしたミュージアムで、映像や音楽や人形などを使って万葉文化を楽しく学べる施設。男女の求愛を歌った歌垣や歌人の人間関係、古代の生活などが、アニメーションやインタビュー方式でわかりやすく解説され、いつの間にか万葉集の魅力に引き込まれていくでしょう。