ルーブル彫刻美術館はレプリカならではの魅力が詰まった美術館。

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あっこのルーブル彫刻美術館、実はほんまにすごいんよ

ルーブル美術館と言えば世界的に有名なフランスの美術館。数多くの著名な芸術家たちによる芸術品が展示され、格式が高いものですが、そんなルーブルを身近に感じさせてくれるルーブル彫刻美術館が国内にあるんです。

ルーブル彫刻美術館の概要

世界中の人たちが訪れるフランスのルーブル美術館の姉妹館が、なんと三重県に存在していることをご存知でしょうか。世界で唯一のオフィシャル姉妹館として日本の三重県に1987年にオープンしたルーブル彫刻美術館は、知る人ぞ知る魅惑の場所。この美術館は一体どんなところでしょう。

「ルーブル」という言葉を使っているように、文字通り正式に認定されている由緒正しき美術館。パリの本家ルーブル美術館に展示されている作品から、直接型を取って作られたレプリカが多数展示されています。

これらは本物の作品と寸分違わぬ彫刻たちで、作品数の数はなんと1300点。教科書で一度は見たことのあるミロのヴィーナスやツタンカーメンのような超有名な作品はもちろん、見たことない作品たちも所せましと並べられています。

本家にはないメリットたくさんの美術館

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レプリカのみ飾られているので、本物じゃないと思う方もいるかもしれませんが、本家パリのルーブル美術館にはないメリットも実はたくさんあります。

例えばパリのルーブル美術館では、作品は厳重に守られていて基本的には撮影禁止で近づくことすらできません。でもここ、ルーブル彫刻美術館の作品はレプリカなので撮影し放題。作品に触って質感を感じることだってできるのです。

本家より先にできてしまったピラミッド型天井

彫刻作品以外にも本家ルーブル美術館のオマージュがあります。ルーブル美術館といえば、あの有名なガラス張りのピラミッドですよね。ここ三重県のルーブル彫刻美術館の建物も、そのピラミッドを模しています。面白いことに、彫刻美術館のピラミッド型天井が完成したのは1987年。ルーブル美術館のピラミッド型天井が完成した1989年よりも先にできていたのです。

ピラミッドはガラスでできているので、太陽光を館内に上手に取り入れる設計。柔らかい光が燦々と入り込み、とても開放感のある雰囲気になっています。

まるでアメリカ!入り口で自由の女神がお出迎え

さて、美術館に入る前にまず目に飛び込んでくるのは大きな彫刻3体。ミロのヴィーナス像とサモトラケのニケがとお出迎え、そしてもう1つはこちらです。

面白いことに、ルーブルとは関係ないアメリカの有名彫刻も見れてしまいます。ここのルーブル彫刻美術館にある自由の女神像は、ニューヨークにある本物と違って黒目がしっかり掘られています。本物の自由の女神よりも人間らしくなっていて、表情の豊かさも注目ポイントです。

サモトラケのニケは原寸大の大きさ

大きく羽を広げたサモトラケのニケ。こちらの彫刻は原寸大の大きさで展示されていて迫力があります。もともとこの彫刻は、ギリシャのサモトラキ島で発掘された勝利の女神を表した彫刻。紀元前に羽を持つ勝利の女神像は創られ、神殿に建てられていたと言われています。

出土したときは、1118個のパーツにバラバラになっていて、それをつなぎ合わせるとこのような女神像が現れたのです。残念なことに今でも頭部は無いまま。もし顔があったらどんな表情をしていたのでしょうか。かえって想像を掻き立てられます。

教科書に載っていたミロのヴィーナスにも出会える

ルーブル美術館といえばミロのヴィーナス像。こちらは大理石でできたレプリカ像で、本物よりも大きいサイズで出迎えてくれます。ミロのヴィーナスは1820年、エーゲ海に浮かぶ島ミロスでひとりの農夫によって発見されました。そのとき発見したのは2つの断片だけ。その後4つの断片も掘り出され合計6つの断片をパズルのように組み合わせると、この美しい像が完成したのです。

美術や世界史の教科書で見たことのある人は多いですが、実際の彫刻を見れるチャンスは滅多にありません。美術や世界史の教科書は大概正面からの写真なので、様々な角度から眺めることができるのはとても貴重な機会といえます。

建物内にはあのロゼッタストーンも

ルーブル彫刻美術館には、パリのルーブル美術館だけではなく世界の有名博物館貯蔵作品のレプリカもあります。

本物はイギリスの大英博物館に展示されています。ナポレオンがエジプト遠征の際に発見したもので、碑文の書かれた石ということは有名ですよね。紀元前に書かれた碑文はエジプト文字とギリシア文字で書かれていて、人類の歴史を知るための手がかりとなる貴重なものです。

大英博物館のロゼッタストーンは、厳重にガラスケースに入れられ触ることはできませんが、こちらはレプリカなので触れます。ひとつひとつ文字をなぞってみると考古学者か探検家の気分になれるかもしれません。

迫力満点の十一面千手千眼観音像

建物の真ん中、ピラミッド型の屋根のちょうど真下に鎮座しているのは千手観音像。ルーブル彫刻美術館オリジナルの千手観音像です。

手は実際に1000本ついていて、そのオーラたるや凄まじい存在感です。全身には11個の顔があり、怒っているもの、歯をむき出しにしているものなど表情も様々。ひとつずつ見つけるのも彫刻ならではの面白さのひとつです。

バラエティ豊かなレリーフ作品

立像の彫刻以外にも、壁に掘られた美しいレリーフ作品もたくさんあります。ギリシャ風のレリーフ、古代エジプトの壁画レリーフ、バラエティ豊かな壁画の彫刻たちが壁を覆っており、作品のそれぞれの時代や空気感を楽しめます。

もちろんレプリカなので感触を確かめることも可能。目で見て、手で感じることのできる壁画です。

見ていて飽きないユニークな表情のチェスセット

一風変わった面白い作品をご紹介します。1831年、スコットランドにあるルイス島で発見されたチェスセットです。駒にはひとつひとつユニークな顔がついているのが特徴。

本物はセイウチやクジラの歯など、海の生き物の牙や歯を材料にして作られている大変珍しいものです。12世紀の作品ですが、その顔はとてもユニーク。愛嬌のある表情はずっと見ていて飽きません。

こんなところにも黄金のビリケンさん

子供の姿をした幸運の神様といえば、ビリケン。大阪通天閣にも飾られているので知っている方も多いでしょう。ルーブル彫刻美術館にも、白に近い独特の輝きが目を惹くビリケン像が展示されています。

ビリケン像はもともと20世紀の初頭、アメリカのイラストレーターによってデザインされたもので、様々な場所で幸運の神様として愛されています。館内にはビリケン以外にも黄金の像がたくさん展示されています。幸運がたくさん訪れるようにと願いながら、全部探してみるのも面白そうです。

有名漫画が描かれている絵筆塔

中央に置かれている大きな鉛筆の形をした柱は、絵筆塔と呼ばれています。一見すると古い青銅に彫刻が掘られているように見えますが、実は日本の漫画家たちのイラストが塔のまわりに描かれているもの。その漫画は多くの日本人に愛されている作品ばかりなので、ぜひお気に入りを探してみましょう。

駐車場に何故かカエルの音楽隊が

館内だけではなく、駐車場も楽しませてくれるルーブル彫刻美術館です。

何故かカエルの音楽隊が駐車場の周りの植木で演奏しています。こんなにたくさんのカエルの音楽隊は面白くもあり、ちょっと不気味な光景でもあります。ついつい触れてみたくなりますが、植木の中には立ち入り禁止なのでご注意を。

ルーブル彫刻美術館へのアクセス

電車での行き方

・大阪方面の場合、近鉄上本町駅発伊勢中川方面行き特急で約1時間15分

・奈良方面の場合、近鉄八木駅伊勢中川方面行き特急に乗り換えで約1時間10分

・京都方面の場合、近鉄京都駅発特急八木駅で伊勢中川方面行きに乗り換えて約1時間40分

車での行き方

・名阪上野東I.Cから約45分
・伊勢自動車道久居I.Cから約20分
・無料駐車場は乗用車80台収容可能です

住所|〒515-2621 三重県津市白山町佐田1957
営業時間|AM9:30 - PM5:00
定休日|なし
電話|059-262-1111
公式サイトはこちら

まとめ

ほとんどの作品が本物の作品から直接型取りをしているという本格ぶりのルーブル彫刻美術館。本物の作品を見るのが一番ですが、本物は触ることができません。しかしレプリカなら自由に触ったり撮影することもできるので、レプリカだからといって侮ってはいけません。世界的に有名な作品から、謎のB級テイスト漂う作品まで、話のネタに是非一度は訪れたい注目のスポットです。