寺門なのにしめ縄がかかった転害門。悠久の時の流れを感じよう

公開日:2019/1/22 更新日:2019/11/21

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静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。
奈良のきたまちを象徴する国宝の立派な門やで!

神武天皇により奈良時代に建立され、ほぼそのままの姿で残っている東大寺転害門は国宝に指定された歴史的な建造物です。奈良天平時代の生き証人ともいわれ、長年の風雨にさらされて木が痩せたことで節が目立つ柱を見れば、悠久の時を感じずにはいられません。静寂に包まれた情緒あふれる転害門の魅力と、歴史ある奈良の観光スポットを余すことなくご紹介していきます。

転害門とは

東大寺の門というと南大門が有名ですが、転害門(てがいもん)はずっと古くに作られ、奈良天平時代の762年に建立されたといわれています。ほぼ当時のままの姿で現存しており、国宝にも指定されている歴史的な価値の高い建築物。現在は奈良のきたまちを代表するシンボルのような存在となっていますが、メインの観光ルートから外れていることから観光客は少なく、穴場の観光スポットとしてオススメです。

お寺の門にしめ縄の謎

東大寺はその名の通りお寺です。それなのに転害門にはしめ縄がかめられています。それは神仏習合思想が盛んだった奈良時代に、大仏造立の成就を願い、聖武天皇が宇佐八幡宮の分霊を迎え入れました。その際に神様がこの門を通って東大寺へと入ったことから、しめ縄がかけられているそう。

転害門の歴史

平重衡による1180年の南都焼き討ち、1567年に起こった三好・松永の戦いにおける大火によって、東大寺の建物のほとんどは焼失しましたが、転害門だけはその戦火をまぬがれて残りました。鎌倉時代に補修されましたが、創建当初の和様が生かされたことで、当時の姿がそのまま残されています。柱には大きな節が見られ、荒々しいその様からは時代を感じることができます。

転害門の名前の由来は

名称の由来には諸説あります。吉祥に位置することから、転を害して生かすという意味で名付けられたという説や、この門から東大寺に入った八幡神が他の神を手招きしたとの言い伝えから、手を搔く=手搔(てがい)となったという説、手貝(てがい)という周辺の地名に基づいているという説など。また、源頼朝を暗殺しようと平景清が待ち伏せをしていた門なので、景清門という別名も。

転害門の観光案内所

転害門を正面に左側にある建物には観光案内所があります。中では奈良観光のパンフレットがもらえたり、トイレもありますのでちょっとした休憩スポットとなっています。タイミングがよければボランティアスタッフが転害門について説明してくれますよ。

転害門と八重桜

転害門の裏手にはたくさんの桜の木が植えられています。この桜の木は奈良の名物である八重桜。転害門は行き止まりになっているためにほとんど車が入ってきませんので写真撮影にはもってこい。転害門と八重桜を一緒に写せば、写真映えすること間違いなしでしょう。

転害門の裏にある立派な瓦の大きな建物

まるでお寺のような外観をしたこの場所が、実は驚くことに小学校なんです。1874にできた歴史ある小学校で、お寺と見間違える瓦屋根の建物は、周辺の景観に配慮して建築されました。毎年夏には盆踊り祭りが開催され、校庭には屋台が出たりと、一般の方も入場できますのでぜひ遊びにいってみてください。



転害門の行事、転害会

転害会は毎年10月に行われる、八幡神を宇佐から招いた様子を再現した神事。ライブコンサートに宵宮祭、本宮祭と3本立てになっており、奈良時代から続く伝統あるお祭りです。この日だけは国宝の僧形八幡像が東大寺八幡殿にて特別に開扉されるので必見です。

周辺の観光スポット

大仏池と正倉院

大仏池は通称で、正倉院大池が正式名称。東大寺の大仏殿と正倉院の間にあり、正倉院の宝物を火災から守るための池とされています。夕日がとても美しく、鹿が池の周りでゆったりと過ごしていたりと絶景ポイントになっておりますので、ぜひ訪れてみてください。

東大寺大仏殿

東大寺は言わずもがな、奈良時代に聖武天皇が鎮護国家を祈願して造立されたお寺。無病息災や祈願成就のご利益があるといわれる、大仏殿の柱くぐりが有名。転害門からは裏手の道を突き当たりまで進み、右に曲がると大仏池があります。そこまで行きますと大仏殿が見えますので、あとは徒歩でも数分で着きます。

Address 〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406-1
Hours AM7:30~PM5:30(4~10月)、AM8:00~5:00(11~3月)
Closed なし
Tel 0742-22-5511
Web http://www.todaiji.or.jp/

手向山八幡宮

宇佐八幡の神様は転害門を通り、東大寺にある手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)に鎮座しています。このご利益にあやかる為にも、ぜひセットで訪れたい場所。今は独立した神社となっていますが、元々は東大寺の鎮守社でした。境内は時の流れを感じさせ、なんとも言えない風情が漂っています。

Address 〒630-8211 奈良県奈良市雑司町434
Hours なし
Closed なし
Tel 0742-23-4404
Web なし

周辺のテイクアウト可能な飲食店

TEGAIMON CAFE

転害門前の正面にあるカフェで、フレッシュフルーツを使ったジュースがテイクアウトでするのでオススメ。冬には焼き芋なども売られています。古民家をリフォームして作られた、しみじみとした味わいのあるお店です。

Address 〒830-8206 奈良県奈良市手貝町1-1
Hours AM10:00~PM6:00
Closed 毎週水曜日
Tel なし
Web https://www.facebook.com/tegaimon.cafe/

火と実コーヒー

こちらも古民家をリフォームした趣きのある店舗です。ケーキなどのスイーツや、こだわりのあるコーヒー豆を使用した日替わりコーヒーなどを楽しめます。店内での飲食はもちろん、テイクアウトもOK。転害門前の道路を東大寺方向に進むと南都銀行があり、その前の横断歩道を渡って、交差点をふたつ過ぎると左手に天理教、右手に大きなマンションのあるT字路を曲がるとすぐです。

Address 〒630-8291 奈良県奈良市西笹鉾町2
Hours AM11:00~PM6:00
Closed 月曜日・木曜日・他不定休あり
Tel 080-2462-5256
Web なし


きたまち豆腐

青大豆を使った珍しい豆腐などを扱う、手作りのお豆腐屋さん。おすすめは豆乳おからドーナツで、食べ歩きにもってこいのスイーツです。転害門前の横断歩道を渡って直進するとすぐ右手にみえてきます。とうふの白いのぼりが出ていますので、すぐに見つけられるでしょう。

Address 〒630-8286 奈良市東包永町75
Hours AM10:00~PM6:00
Closed 毎週水曜日
Tel 0742-27-2711
Web http://www.kitamachitofu.com/

転害門へのアクセス

電車での行き方

JR奈良駅または近鉄奈良駅から近鉄バス(青山住宅行き、または州見台八丁目行き)に乗って、手貝町バス停で降りるとすぐです。徒歩の場合、最寄駅は近鉄奈良駅になります。近鉄奈良駅前の大通りを東大寺方面に進み、地下道に入っていく交差点を左に曲がり、そのままずっと直進していくと到着です。

車での行き方

専用駐車場は無く、周辺にはタイムズなどの有料駐車場が多数あるのでそちらを利用するのがいいでしょう。大阪方面からの場合、第二京阪奈道路を出て、奈良バイパス/国道24号線県道44号線に入って県道104号線を進むと到着します。京都方面からの場合、第二京阪道路京奈和自動車道から木津川市州見台まで行き、木津ICで京奈和自動車道を出て県道754号線、奈良市手貝町の国道369号線を進むと到着です。

Address 〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406-1
Hours なし
Closed なし
Tel 0742-22-5511(東大寺寺務所)
Web http://www.todaiji.or.jp/contents/guidance/guidance9.html

まとめ

大仏池や大仏殿、手向山八幡宮など、転害門周辺には見どころたっぷりな観光スポットも点在。また、古民家を改修した飲食店などはとてもオシャレで、デートスポットとしても魅力的です。奈良県に行く機会がありましたら、ぜひとも転害門へと立ち寄って、悠久の昔へと時間旅行を楽しんでみてください。