群馬県護国神社で英霊のおまいりと平和への感謝をささげよう

トラベルパートナー: Yoshino

出身地は富山県。在住経験のある北陸・北関東の記事がメインです。読書が趣味なので、好きな作家に縁のある土地や小説の舞台となった場所を旅しています。

境内いっぱいの桜で英霊を祀る春のよろこび

上越新幹線が開通し、今では多くのビジネスマンや観光客が訪れる群馬県高崎市。自然ゆたかなこの街の中に、日本国を守るため旅立っていった人々が集う場所があります。命の重さと平和を今に伝える群馬県護国神社です。

高崎市を見守る大観音様のお膝元

群馬県高崎市の中西部にあり、ファミリーパークや野鳥の森そして市のシンボル・白衣大観音が頂上部にそびえ立つ観音山。その中腹部に鎮座する群馬県護国神社は、日本国や群馬県を物語る興味深い神社なので、ぜひ足を運んでみましょう。厳かでつつましやかな気持ちになれます。

群馬県護国神社の名が示すとおり、群馬県に縁があり日本国のために命を捧げた人々を、英霊として祀る神社です。1909年に結成された群馬県招魂会が市内の高崎公園にて、群馬県出身戦没者の魂を迎える招魂祭を執り行っていました。

その後、1939年の制度改革によって各県に護国神社が建てられるようになり、やがて護国神社を造営するための会が発足しました。そして太平洋戦争が勃発しようとする頃、この地に群馬県護国神社が建設されたのです。戦後の一時期には上野神社という名称になったことがありますが、その後まもなく元に戻っています。

一の鳥居からはじまる長い参道

それでは護国神社に入ってみましょう。入口付近にある第一駐車場の横には一の鳥居が立ち、多くの燈籠や社号が記された標柱が迎えます。

いさ、長い参道をゆっくり散策

駐車場からつづく参道は、うっそうとした木立ちのゆるやかな坂になっていますが、中央部に手すりが設置されているので安心して進めるでしょう。

参道は広くゆるやかな上り坂

写真は参道の上部で振り返った所です。広く長い参道の途中には義勇軍の碑や傷痍軍人碑、フィリピン方面戦没者などの慰霊碑が点在し、戦争で亡くなった人々を祀る神社であることが感じられるでしょう。また同じく戦争で傷つき命を失っていった軍馬たちの忠魂碑も見られます。英霊は人間だけではないのですね。

出迎える狛犬と二の鳥居

参道を上りきればそこは神社一帯が見わたせる場所、左右両側には阿吽の狛犬が参拝者を迎えます。向かって左には社務所や参集殿が、右には神楽殿や倉庫が、そして中央奥に見える二の鳥居をくぐれば本殿へと至ります。

今に伝える平和

この写真は参道右に建つ平和の礎と呼ばれ、地元出身の人々によって構成された郷土部隊の関係者により、1990年に建てられました。また2009年3月には少し離れた場所に太平洋戦争末期、相手国の艦船に突撃して若い命を散らしていった特別攻撃隊員たちに捧げる、特攻勇士の像が建立されています。

手水舎は戦前生まれ

参道の左側には手水舎があります。太平洋戦争最中の1942年に建てられた銅板葺の建造物ですが、築75年以上経過しているとは思えないほど頑丈な構造。冷たい水で手と心を清め、二の鳥居をくぐり本殿へと進みましょう。

二の鳥居をくぐると、護国神社の名にふさわしく広い立派な参道になります。細かな砂利が一面に敷かれて、どこまでもきれいに清掃が行き届いており歩いていると気持ちがいいでしょう。ご神職の日頃からの心得が感じられます。一の鳥居からここまですぐに来られるかと思いきや、かなり距離がありますね。

築80年の本殿

太平洋戦争間際の1940年に建てられた本殿、左右両側には神社の名を記した提灯が掲げられています。

厳かな本殿

こちらも築80年を迎えようという歴史をもち、白木で銅板葺の屋根や太い柱に、年月の経過とともに磨き上げられた美しさを感じるでしょう。いつも丹念に清掃されているためか、中央のガラス戸が周囲の景色を鏡のように映し出しています。

群馬県護国神社には、明治維新から太平洋戦争で亡くなった郷土の英霊47,000柱超がお祀りされており、1996年7月には群馬県内に当神社と一之宮貫前神社の2箇所だけの別表神社に選定されました。別表神社とは、東京に本部のある神社本庁が定め包括する神社のことで、その由緒や氏子の人数などの基準を満たした神社が選ばれるのです。

交通安全祈願と車のお祓いを

護国神社には本殿前に交通安全車祓所と呼ばれる場所があります。新車を購入した時などには参拝し、神様に交通安全や無事故を祈願すると同時に、ドライバー自身が交通ルールを守ることを誓いましょう。その後ここに車を移動して清祓を頂くのです。東京に近く観光名所が多い群馬県はドライバーの人数も多いため、県内には他にも前橋東照宮など車のお祓いを行う神社が数ヶ所あります。

本殿に向かって右側には、赤い色が目立つおみくじ掛けと絵馬掛けがあり、おみくじは賽銭箱の左横で購入しましょう。また護国神社では安産祈願や商売繁盛・家内安全・学業成就などについての祈祷を行っており、当日受付も随時されている他、赤ちゃんと参拝する初宮詣や七五三詣り、神前結婚式も行われています。

懐かしく親しみやすい雰囲気の社務所

社務所も本殿と同じく1940年に建立されました。広い境内の片隅にあり、反り返った流造と呼ばれる屋根と建物は、まるで古民家や旅館のような雰囲気で親しみを感じるでしょう。近くには自動販売機や休憩所もあるので一息入れられます。

群馬県護国神社の御朱印は社務所で頂けます。またこちらは学業にご利益があるため、毎年受験シーズンには、合格祈願の勝守りを授かる受験生の姿が多いのもうなずけるでしょう。

群馬県護国神社へのアクセス

車での行き方

関越自動車道から高崎インターチェンジで降りた場合は所要時間約25分。左折して県道27号線を西進、並榎町西交差点を通過後約40mで左折し、国道17号線を南東方向へ進めば和田橋交差点です。前橋インターチェンジで降りた場合も所要時間は約25分、国道17号線を高崎方面へ進めば和田橋交差点です。

和田橋交差点からは右折して和田橋を渡り、そのまま西へ直進し4つの信号を通過後の交差点で右折、間もなく左の第一駐車場または第二駐車場に到着するでしょう。左側には観音山や白衣大観音方面への道がつづき、右側には群馬県立高崎高校があります。

バスでの行き方

JR高崎駅西口からコミュニティバス観音山線の、系統番号13農二・染料植物園コース、または片岡・観音山コースに乗車し、護国神社前バス停にて下車。2通りあるバスの農二先回りなら約30分、片岡先回りなら約25分で到着します。

住所|〒370-0867 群馬県高崎市乗附町2000
営業時間|祈祷受付は、9時~午後4時30まで
定休日|なし
電話|027-322-6309
公式サイトはこちら

まとめ

群馬県に生まれ育ち、明治時代以降ずっとつづいた動乱の時代に、日本を守り亡くなっていった人々がここには祀られています。でも命と平和の大切さは、新しい命の成長を願い、交通安全で家族の幸せを願う現代の人々に受け継がれています。時代は移り、平成の時代も終わろうとする今だからこそ、群馬県護国神社へお参りし英霊となられた人々の想いにふれてみませんか。