サクレクール寺院はモンマルトルの丘の白亜の教会堂

公開日:2019/1/28 更新日:2019/3/7

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出身地は富山県。在住経験のある北陸・北関東の記事がメインです。読書が趣味なので、好きな作家に縁のある土地や小説の舞台となった場所を旅しています。
白亜の教会堂の天井には美しいキリストのモザイク画が描かれている
モンマルトルの丘の頂上に立つ真っ白な教会堂のサクレクール寺院。丘の上までの移動は時間もかかるし、自分の足で行くのは大変ですがケーブルカーを使うこともできます。パリの街を一望できる芸術家の街でフランスの歴史とアートに触れ合ってみませんか。3つのドームがある美しい白亜の寺院、サクレクール寺院の魅力を余すところなくお伝えしましょう。

モンマルトルに建つキリストに捧げられた寺院

イエス・キリストのために作られたサクレクール寺院。この寺院と共に、モンマルトルの地についても紹介します。

フランスには、サクレクールという名称がついている寺院がいくつかあります。サクレクール寺院のサクレクールという言葉は、Sacré-Cœur=sacred heart=聖なる心臓を意味しています。

サクレクール寺院はモンマルトルをはじめとして、マルセイユやアンジェ、ナンシーなどにありますが、モンマルトルにあるこの寺院が最も有名です。この寺院はキリストに捧げられた教会堂であり、パリの7つの丘でも一番高いモンマルトルの頂上に立っているため、市内の至るところでその姿を見ることができます。

モンマルトルの丘にそびえ立つ

サクレクール寺院はモンマルトルの丘の頂上にそびえ立っています。標高が130mあるモンマルトルの丘はパリで最も高い丘です。モンマルトルは芸術家の街としても知られ、かつてはピカソやモディリアーニなどの画家がアトリエを構えていた街でした。

寺院の裏手の通りは、観光地ではありながら下町らしい雰囲気があります。いたるところにギャラリーや絵画のお店があり、かの有名なテルトル広場もすぐそばです。

モンマルトルの治安

モンマルトルはサクレ・クール寺院を中心に、下町の賑やかさと門前町の賑やかさを併せ持ったエリアで、パリの中でも治安が悪い地域として知られています。

旅行者を狙った集団窃盗・スリだけでなく物の押し売りなどや手荷物には十分な注意が必要です。通りを少し外れるとパリ市内有数の歓楽街もあるので、深夜の外出はなるべく控えた方がよいでしょう。

丘の上を目指す

モンマルトルの丘の上に建つサクレクール寺院への行き方について紹介します。丘の上まで登りきるためには多少の体力が必要となり、普段あまり体を動かさない方にとっては良い運動になるでしょう。

長い階段を上っていく

サクレクール寺院入口へのアクセスで一番簡単なのは、メトロ2号線のアンヴェール(Anvers)駅です。駅を降り、目の前の坂道を登っていくと正面にあるテラス式公園、サン・ピエール広場に着きます。広場は急な坂になっていますので、ひたすら長い横の階段を上がるかケーブルカーを使って坂を上がります。

メトロの駅12号線のアベス(Abbesses)からも地下から丘の上までひたすら坂を上がることになるので、体力勝負です。寺院の正面から階段で上がって行く場合、モンマルトルの麓のあたりには、ミサンガなどの商品を押し売りされることが多いのでご注意下さい。

フニクレール

階段を上って行くのがつらいという人向けには、サン・ピエール広場の脇にある、フニクレールと呼ばれるケーブルカーがおすすめ。メトロやバスと共通のカルネ(回数券)を使って乗車できます。フニクレールに乗れば、丘の上には1分程で着きます。

パリの街を真正面に望む

モンマルトルの丘という言葉は、殉教者の丘という意味です。パリの初代司教であるサン・ドニがこの地で殉教したことがモンマルトルという地名の由来になりました。

サクレクール寺院の前は公園になっており、パリで最も高い丘であるモンマルトルからは、エッフェル塔やモンパルナスタワーなどのパリの主要観光地を見渡すことができます。

いざサクレクール寺院へ

頂上へ向かう270段の大きな階段を上りきると、ようやく頂上へ到着します。目前に姿を現した3つのドームがある美しい白亜の寺院、それがサクレ・クール寺院です。

正面の2体の騎馬像は

サクレ・クール寺院の建設は、1875年に普仏戦争・パリコミューンで亡くなった人々を悼むために開始されました。その後約40年の歳月をかけて、1914年に寺院は完成しました。

正面にある銅像は、向かって左がルイ9世、右がジャンヌダルク。ジャンヌダルクの騎馬像は、ランスの大聖堂やモンサンミッシェルのサン・ピエール教会にもあり、主要な観光地で目にする機会が多いです。



ロマネスク・ビザンティン様式の建物

サクレクール寺院は、ロマネスク・ビザンティン様式の建物。ビザンティン様式とは、ノートルダム大聖堂に見られるゴシック様式と違い、ベニスのサンマルコ寺院などの影響を受けた半円のアーチが特徴的な様式です。

サクレクール寺院は約40年もの歳月と、約4000万フランのお金をかけて、建設されました。この寺院が一般市民に公開されたのは、1919年のことです。

キリストのモザイク画

そびえ立つ寺院の風貌に圧倒されつつ中に入れば、厳かな雰囲気がたちこめています。一歩足を踏み入れると、まず正面の天井に描かれたキリスト昇天のモザイク画が目に入ります。

祭壇の上の天井に描かれた475㎡もの大きさのキリストのモザイク画を仰ぎ見れば、大きく包み込まれるような感覚をおぼえることでしょう。

ミサが行われる

サクレクール寺院はパリ有数の観光地であると同時に、熱心にお祈りをする信者の方々も訪れる祈りの場です。礼拝堂を取り囲んで左右と後方には、非常に見応えのある様々な聖人のチャペルが並んでいます。見学する人たちのかたわら、熱心にお祈りを捧げるたくさんの信者の姿も。

大聖堂の中では、決まった時間にミサが行われています。大聖堂内を見学する場合には、男女問わず帽子やフードなど頭を覆うものを脱いで信者の方々の邪魔にならないように静かに見学しましょう。

記念コイン

寺院の礼拝堂の中ではキリスト教関係の本やポストカードを売っています。記念コイン(メダイユ)を売る自動販売機も設置。パリの観光地ではサクレクール寺院以外の場所でも、コイン販売機や売店で記念コインが買えます。

かさばりませんし、旅の記念にお買い求めになってはいかがでしょうか。また、メダイと呼ばれる可愛いらしいお守りのチャームも売られています。こちらも小さくてかさばらないので、お土産として人気の品です。

テルトル広場

寺院の正面入り口の左側に、地下聖堂に続く入口があります。寺院内への入場は無料ですが、一部天井ドームへの入場は有料で地下聖堂も有料です。訪れる人はあまり多くありませんが中に足を踏み入れると、キリスト教の信仰を持たない人間が見ても、敬虔な気持ちにさせられるといった場所です。

寺院を出て西側へ向かえば似顔絵描きが沢山いるテルトル広場に出ます。自分の似顔絵を描いてもらうなら、先に値段の交渉をすませてから描いてもらいましょう。

Address Place du Tertre 75018 Paris
Hours 24時間
Closed なし
Tel なし
Web http://paintersofmontmartre.com/index.php?id=2&L=1

サクレクール寺院へのアクセス

メトロでの行き方

フランスのパリ市内からサクレクール寺院へ行くには、メトロを使用。パリ市内からメトロの2号線に乗車し、Anvers(アンヴェール)駅で下車し、駅から北へまっすぐ向かい進んだところにあるのがサンピエトロ広場です。サンピエトロ広場からは丘の頂上まで階段をのぼるか、フニクレールに乗っていきます。

パリ市内からメトロの12番線に乗車した場合はAbbesses(アベス)駅が最寄りの駅になります。アベス駅は、サクレクール寺院の西側。駅からは坂や階段が多くサクレクール寺院にまっすぐ行くにはアンヴェール駅より少し複雑ですが、アベス駅で降りると街のあちこちのアート見ながら歩いて行くことができます。

Address 35 Rue du Chevalier de la Barre 75018 Paris
Hours AM6:00-PM10:30
Closed なし
Tel (01)53418900
Web http://www.sacre-coeur-montmartre.com/

まとめ

モンマルトルの丘の上からパリ界隈を見渡せる白亜の大聖堂、サクレ・クール寺院。周辺には似顔絵描きたちの集まる公園や、下町の雰囲気の漂う独特の風情あるエリアです。午前中と午後にミサの時間もありますので、ミサを見学できるチャンスもあるでしょう。建物の中のモザイク画は、とにかく一見の価値ありです。周辺の散策も含めて、ぜひ時間をとってゆっくり見てまわってください。