粟津温泉は北陸最古の名湯。伝統的なお祭りも合わせて見に行こう

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出身地は富山県。地元富山や北陸地方、大好きでよく行く北海道の紹介が得意。国内旅行がメインで年に4回程が目標、思い立ったらすぐ行く。友達や家族と行く旅行が多く、きれいな景色を見たり美味しいものを食べるのが好き。一人旅はハイクラスホテルでのんびり過ごすのが最近の趣味。

心も体もあったまるじ~

718年に発見された加賀温泉郷最古のいで湯、粟津温泉。風情のある佇まいの中に、旅館が集まっているコンパクトな温泉郷です。もともとは湯治場でしたが、近年には恋人たちの聖地に選ばれるなど、若い人たちが訪れることも多くなった街。そんな粟津温泉を紹介します。

粟津温泉の歴史と特徴

山代・山中・片山津とともに、加賀温泉郷のひとつに上げられている粟津温泉。奈良時代の僧侶で白山開山の祖である泰澄が発見したと言われ、1300年の長い歴史をもつ北陸最古の温泉です。

肌をきめ細かくするという芒硝泉を求め、毎年多くの観光客が訪れています。

神経痛や高血圧、動脈硬化に効能がある芒硝泉は、飲むこともできる純度100パーセントのお湯。粟津温泉の宿はすべて自家掘りの源泉をもっていることから、どこに泊まっても同じ効能を得ることができます。

肌に優しい美人の湯とも言われ、特に女性から支持を集めている温泉です。

粟津温泉の代表的な旅館

歴史を感じさせる旅館から、近代的なリゾートホテルまでそろう粟津温泉の宿泊施設。その代表格となっているのが、粟津温泉の元祖ともいえるこの旅館です。

粟津温泉の歴史は旅館法師とともに

1996年当時、世界最古のホテルとしてギネスブックに認定された旅館法師。粟津温泉を発見した僧泰澄の弟子が、この地に当時宿を建てたのが始まりとされています。

以来1300年以上も粟津温泉とともに歩んできた法師は、その伝統を感じさせる純和風の日本旅館。到着するとお抹茶とお茶菓子でもてなされ、美しい庭園を見ながらほっと一息つくことができます。畳が敷かれた和室でいただく食事は、加賀の旬の食材を使ったものです。

奈良時代に建てられた当時の伝統を守り続けている法師。大浴場は源泉に加え芍谷石とインド砂岩を使用し、源泉をなお一層柔らかな泉質に仕上げています。

その泉質を堪能しながら、温泉によって色が変わる石や四季によって違う自然の景色が楽しめるようになっています。露天ではありませんが、ゆっくり浸かれる貸切風呂もチェックイン後予約が可能です。

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恋人の聖地として有名

粟津温泉には、400年前から伝わる恋の伝説があります。それはまるで、「ロミオとジュリエット」の逆バージョン。積極的に恋心を伝えた女性の強い思いが、今も語り継がれています。

400年前から伝わるおっしょべ恋物語

「おっしょべ」というのはお末がなまった言葉。当時宿屋に奉公していたお末が、向かいの宿屋の下男竹松に恋をします。お末はその思いをこらえきれず、木に登り竹松の部屋へいこうとしますが、足を滑らせて大騒ぎ。この騒ぎがきっかけで、2人は結ばれることになるのです。

 この伝説から粟津温泉は恋人の聖地に認定され、以後何千組ものカップルが恋を成就したといいます。

カップルで訪れたいスポット

そんなお末の名前を冠した、おっしょべ公園が温泉街の中にあります。そこにある幸せの鐘は1度鳴らすと恋が見つかり、3度鳴らすと愛が深まる、そして5度鳴らすと思いが蘇ると言われています。

カップルだけでなく新たな恋を見つけたい人や復縁を望んでいるシングルの人も数多く訪れる恋愛スポット。鐘を鳴らした後は思いを込めたしあわせ絵馬を奉納。カップルであればこれまで以上の幸せを、シングルなら新たな出会いを引き寄せてくれるかもしれません。

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粟津温泉のお祭りをご紹介

粟田温泉では、初夏と夏にお祭りが開催されます。健康祈願や恋愛成就のお祭りなど、盛大なイベントの時期に訪れてみるのも良さそうです。

健康祈願の菖蒲湯まつり

毎年6月上旬に行われているのが健康を祈願する菖蒲湯まつり。お湯に菖蒲の束をいれ、入浴客の健康と旅の安全を願います。

いろいろなイベントが行われている街中を菖蒲みこしが練り歩き、威勢のいい声が響く賑やかなお祭りです。

全国から踊り手が集結!おっしょべまつり

恋の伝説の主人公、お末の名前がついたおっしょべまつりは、粟津温泉開湯を記念した大きなイベントです。毎年8月の最終木・金・土曜日に開催。

あわづ民謡のおっしょべ節に合わせて、地元の踊り手だけでなく観光客も参加し踊ります。全国から団体が参加して踊りを競う、おっしょべまつりコンテストも開催されています。

周辺のおすすめスポット

日本最古の温泉郷である粟津温泉の近隣には、歴史を感じさせるさまざまな見どころがあります。歴史といっても古いだけでなく、それぞれ特色のあるものです。

体験だけでなく見どころも加賀伝統工芸村ゆのくにの森

約13万坪の敷地に11の施設が点在し、50種類以上の伝統工芸を体験できる加賀伝統工芸村ゆのくにの森。体験はもちろんのこと、築100年以上の茅葺きの館など、広い敷地内を散策するだけでも風情が感じられる施設です。

九谷焼体験は自らろくろを回すもの。初心者でも丁寧にサポートをしてくれるので安心して体験できます。

直に触る土の感触と、形作られていく過程を楽めると人気。出来上がった世界にひとつだけの作品は、窯焼きしたあとに自宅に発送してくれます。

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芭蕉が句を詠んだ那谷寺

古くから自然信仰が根付いていた加賀。その中でも名峰白山を信仰しているのが、高野山真言宗那谷寺です。自然そのままの奇岩群と秋になると、色鮮やかに染まる紅葉がお寺を彩ります。

その美しさは松尾芭蕉もこの地で句を詠むほど。その句は有名な奥の細道の中に収められ、境内には句碑が建てられています。

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レトロな自動車がそろう日本自動車博物館

常時約500台の国産車や輸入車が展示されている日本初の自動車博物館。国産の貴重な商用車などが多く集められています。

車好きの方はもちろん、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる博物館です。車好きでなくても昔の自動車を見て、当時を懐かしむことができるでしょう。

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粟津温泉へのアクセス

電車・バスでのアクセス

東京方面からは北陸新幹線金沢駅経由で、加賀温泉駅下車。名古屋からはJR特急しらさぎ、大阪の場合はJR特急サンダーバードで加賀温泉駅へ1本でいけます。

駅からはタクシーで約20分。JR北陸本線粟津駅から、小松バス(粟津A線・B線)に乗車し約8分、粟津温泉バス停下車です。

車でのアクセス

北陸自動車道加賀ICで降り、国道8号を進みます。小松空港からは、国道360号、ともに約25分です。各宿泊施設の他、近隣に有料駐車場があります。

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まとめ

もとは秘湯であっても、観光地化されることによってその雰囲気が失われていくことは多々あります。もちろん粟津温泉にもリゾートホテルなどの近代的な施設が増えています。そんな中でも歴史を守る姿勢を見せている日本旅館や自然を残した景勝地、文化をつなぐ伝統工芸の体験施設など、いい意味で時代に抗う姿勢をもつ街なのです。それが古き良き日本の風情を感じさせるのでしょう。