聖地モンセラットでガウディも愛した自然の造形美を堪能

トラベルパートナー: YuKo

東京からオランダ、ベトナムへ。旅はノープランのひとり旅が基本で、カメラを持ってふらふら歩くのが好きでヨーロッパ多めで旅してきましたが、最近すっかりベトナムにハマり中です。

ガウディと同じインスピレーションを感じよう

バルセロナ郊外にあるモンセラットをご存知ですか?国内旅行ではパワースポットが人気ですが、モンセラットはカタルーニャの聖地と言われる、スペインのパワースポット。今回はそんな人気の観光地、モンセラットをご紹介します。

カタルーニャの聖地 モンセラット

カタルーニャ語で「のこぎりの山」を意味するモンセラット。モンセラットは修道院を中心に、周りは奇岩・巨石に囲まれて独特の景観を生み出しています。

この不思議な風景に多くの芸術家たちが影響を受けたとされており、スペインが生んだ名建築家アントニ・ガウディもその1人。ガウディは生前度々モンセラットを訪れたため、モンセラットには今でもガウディの作品が残されています。

大自然が織りなすモンセラットの見どころ

モンセラットの見所は、その不思議な形の巨岩の岩山とへばりつくように建つモンセラット修道院の風景でしょう。もともとは湖だったところが古代の地殻変動により隆起し、その後長い年月をかけて浸食されて今現在の形になりました。

ガウディはこの不思議な岩の形から着想を得て、サグラダファミリアを設計したと言われています。なんとなく形が似ているような感じもしませんか。

モンセラットの最も高い地点は標高1236mもあり、その中腹にあるモンセラット修道院は標高725mに位置しています。かつてナポレオンがフランスから侵攻してきた際は、地元の民兵がこの場所に立てこもって、最後まで抵抗を続けた場所と言われています。

モンセラットの中腹からもバルセロナの市街が一望できるので、ぜひ眺めてみてください。展望台からは、遥か彼方のフランス国境のピレネー山脈が見渡せ、大自然が目の前に広がります。

秋から冬にかけての見どころは、一面に広がる雲海。修道院とは反対側の駐車場の近くにある展望テラスから眺めてみましょう。幻想的な景色を眺めることができるはずです。雲海は気温が上がる午後には消えてしまうので、雲海を見たい方は午前中に訪れるといいでしょう。

雲海はモンセラット行きのロープウェイからも楽しむことができます。ロープウェイは最寄のカタルーニャ鉄道の駅から出ているため、モンセラットに向かう途中に眺めることもできます。

ロープウェイはモンセラットを目指して、真っ白な雲海の中を進みます。車窓の風景は白一色になり、雲を抜けると目の前に巨大な岩山が姿を現します。なかなかできない空中散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

散策路に沿って絶景ウォーキング

散策路に沿って歩けば、絶景を楽しみながら気持ちよく運動ができます。見ておきたいおすすめのポイントをご紹介しましょう。

サン・ジュアン展望台〜サン・ジュアン祈祷庵

モンセラットに着いたらぜひサン・ジュアン展望台へ向かいましょう。展望台へはケーブルカーで移動しますが、その途中にはモンセラット修道院の全景が広がります。展望台の標高は975m。不思議な形の岩山が近くに見ることもでき、一味違った景色を楽しむことができます。

展望台に行くようでしたらぜひ訪れて欲しいのが、展望台から歩いて10分ほどのところにある、サン・ジュアン祈祷庵。かつての隠修士たちが暮らしていた小さな庵まで歩くことができ、その道中にはピレネー山脈や遠くに輝く地中海まで見渡すことができます。

庵までは散策路(登山道)が整備されてはいますが、スニーカーや履きなれた靴など、歩きやすい靴がおすすめです。

サンタ・コバ

サンタ・コバはモンセラット修道院に安置されている「黒いマリア像」が発見された洞窟の修道院がある、宗教的な魅力の詰まったスポットです。

ケーブルカーでモンセラットからサンタ・コバまで下り、そこから20分ほど歩くと修道院に到着します。巨大な岩に押し出されそうな断崖に建てられた修道院は圧巻の姿。現在は黒いマリア像のレプリカが飾られています。

洞窟までは巨大な岩肌に沿って道が伸びており、その道のりは「ロザリオの道」と呼ばれています。ロザリオの道には、多くの芸術家の15の彫刻作品が並んでおり、作品を楽しみながら洞窟に向かうことができるでしょう。

15の作品の中にはガウディが製作に関わったことでも有名な「キリストの復活」があるので、ぜひご覧くださいね。

聖地の中心 モンセラット修道院

モンセラット修道院は奇岩群をえぐるように建っているベネディクト会の修道院です。正式名称はサンタ・マリア・デ・モンセラット修道院といい、サンティアゴ・デ・コンポステーラと並ぶスペインの二大聖地としても有名です。

修道院の歴史は西暦880年、羊飼いの子供達が空から山の中へと降り注ぐ美しい光を見に行くと、マリア像がありそこに聖堂を建てたのがはじまりといわれています。

この修道院は日本とも関係が深く、江戸時代初めにキリシタン大名が派遣した天正少年使節団が立ち寄った場所でもあります。

黒いマリア像

サンタ・コバで発見された黒いマリア像は、現在モンセラット修道院で見ることができます。この像はキリストを膝に抱いたマリアの黒い像で、右手に持った玉は全宇宙を象徴し、この玉に触れると願い事が叶うといわれています。

この像はラ・モレネータ(黒い女の子)の名で親しまれおり、今もご利益に預かろうと訪れる人が後を絶ちません。見学まで春から秋には2時間待ちの長蛇の列になることもありますので、時間に余裕を持って訪れましょう。

大理石に彫刻が施された入り口や、モザイク装飾で彩られた階段なども精巧な作りですのでぜひ忘れずにご覧ください。

少年合唱団

モンセラットは、ヨーロッパ最古の少年合唱団といわれてるモンセラット・エスコラニアがあることでも有名です。声変わり前の少年たちの美しい歌声が聖堂に響く様子は圧巻です。

演奏は1日2回行われていますが、演奏時間は日によって異なるため事前にHPで確認してから出かけましょう。

コロニア・グエル教会への寄り道もおすすめ

時間に余裕があればぜひ立ち寄って欲しいのが、コロニア・グエル教会。こちらはガウディの最高傑作といわれる世界遺産ですが、1898年の依頼後に取り掛かったアーチ型の模型製作に10年を費やしたため、上層部は未完のままとなっています。

現在は半地下部分を聖堂として利用しており、聖堂はガウディらしい曲線とステンドグラスが美しく、小さいながらも味わい深い建物となっています。

モンセラットと同じ沿線上にあるので、帰り道に立ち寄るのもおすすめです。ただし、モンセラットで乗る電車はコロニア・グエル教会の最寄駅には止まらないため、Sant Vicenç dels Horts駅での乗り換えが必要です。

住所| Colònia Güell, 08690 Santa Coloma de Cervelló, Barcelona
営業時間|冬時間(11月1日~4月30日):月〜金AM10:00 - PM5:00、土日祝AM10:00 - PM3:00/夏時間(5月1日~10月31日):月〜金AM10:00 - PM7:00、土日祝AM10:00 - PM3:00
定休日|1月1日、1月6日、聖週間の聖金曜日(移動祝日)、12月25日、12月26日
電話|93 630 58 07
公式サイトはこちら

モンセラットへのアクセス

鉄道でのアクセス

バルセロナ市内からモンセラットへ行く場合はまず、Placa Espanya駅からカタルーニャ鉄道 R5線のManresa行きに乗りましょう。途中でロープウェイまたは登山鉄道に乗り換えることができるのですが、どちらを選ぶかによって降車駅が違うので注意が必要です。

カタルーニャ鉄道では車沿いから遠くにモンセラットを望むことができるので、車窓の旅も楽しむことができます。

ロープウェイ(Aeri)でのアクセス

ロープウェイを利用の場合は、カタルーニャ鉄道Aeri de Montserrat 駅で下車しましょう。降りるとすぐ横にロープウェイ乗り場があるため、迷うことなく乗り換えできるはずです。

登山電車(Cremallera)でのアクセス

登山電車を利用される場合は、カタルーニャ鉄道Monistrol de Montserrat駅で下車します。下車後進行方向に進めば、登山電車にスムーズに乗り換えることができます。

こちらの電車はスイス製のモダンな登山電車で、椅子に座ってのんびり旅を楽しめます。進行方向の右側の座席は削り取った崖の景色しか見えないため、左側の座席を選ぶのでおすすめです。

住所| 08199 Montserrat, Barcelona, Spain
営業時間|AM7:00~PM7:30
定休日|なし
電話|+34 938 77 77 77
公式サイトはこちら

まとめ

バルセロナから1時間ほどで到着するモンセラット。日帰りで十分楽しむことができる人気の観光地ですし、電車やロープウェイ、登山電車など乗り物を楽しむことができるのもワクワクします。カタルーニャの聖地からエネルギーをもらってリフレッシュしてみませんか?