カタルーニャ音楽堂でモデルニスモ様式の美に触れる

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トラベルパートナー: YuKo

東京からオランダ、ベトナムへ。旅はノープランのひとり旅が基本で、カメラを持ってふらふら歩くのが好きでヨーロッパ多めで旅してきましたが、最近すっかりベトナムにハマり中です。

バルセロナの世界遺産はサグラダ・ファミリアだけじゃない!

1997年、カタルーニャ音楽堂は、サン・パウ病院とともにユネスコの世界遺産に登録されました。カタルーニャ音楽堂は、20世紀初めのカタルーニャで発展したモデルニスモ様式の代表的な建築物。バルセロナに行ったら、ぜひ見ておきたいスポットです。

モデルニスモ建築の傑作、カタルーニャ音楽堂

カタルーニャ音楽堂は、ガウディと並んでカタルーニャを代表する建築家、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーによって建設されたコンサートホール。1905年から1908年にかけて建設され、20世紀初めのモデルニスモ建築の中でも最高傑作と言われています。

モデルニスモ運動とは、19世紀末から20世紀初頭にバルセロナで興った芸術運動のこと。モデルニスモは、パリに端を発したアール・ヌーヴォーの流れを汲んでおり、バルセロナではカタルーニャにおいて盛り上がりました。

このモデルニスモの流れを組んだバルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院が、1997年に世界遺産に登録されました。カタルーニャ音楽堂は、世界遺産に登録されているコンサートホールの中で、唯一現在も使用されているホールです。

ガイドツアーはおしゃれなカフェからスタート

ガイドツアーか自由見学か

カタルーニャ音楽堂を見学する場合、ガイドツアーと自由見学のいずれかを選択可能。まず、窓口かオンラインでチケットを購入します。ガイドツアーは、言語によって開催時間が異なるので、事前にオンラインでチェックしておきましょう。日本語によるガイドツアーはありません。

モダンなエントランス

カタルーニャ音楽堂の内部の見学は、正面脇のガラス張りのエントランスから始まります。中はどうなっているのかとワクワクしますね。モダンなエントランスの向こうは、カフェになっています。

カフェに集合してツアー開始

ガイドツアーに参加する場合、集合場所はCafe Foyerです。このカフェは、ガイドツアーに参加しなくても利用可能。とはいってもやはりせっかく来たのですから、カタルーニャ音楽堂の見学はしていきましょう。カフェの内部にはいたるところに花の彫刻やステンドグラスがあり、くつろぎながら世界遺産の贅沢な雰囲気を楽しむことができます。カフェの贅沢な装飾を楽しみながら、いよいよ見学の開始です。

ガイドツアーに参加する場合は、カフェの奥の部屋に移動し、ガイドの簡単な解説とビデオ上映が行われます。この部屋だけでも豪奢な装飾が施されて、思わず解説を聞き逃してしまいそう。

華やかな装飾美あふれる大ホール

圧巻のコンサートホール

カタルーニャ音楽堂の中心は、なんといっても2階のコンサートホール。立体的なステンドグラス、細部にまで意匠を凝らした装飾に目を見張ります。

ガイドツアーでは、まず階段を昇って幕間の休憩室に入り、コンサートホールへと進みます。天井から1本1本の柱まで、優美な装飾で埋め尽くされたコンサートホールは圧巻。モデルニスモ建築ならではの曲線的なデザインと、植物をモチーフにした繊細な彫刻をじっくりと鑑賞することができます。

コンサートホールの中でも一際目を引くのが、天井のステンドグラス。太陽を表現したというステンドグラスは、贅沢な万華鏡のようです。まるで光のしずくのような立体的な形に造形技術の高さが感じられます。日本の伝統的な木造建築も、アメリカの最先端のクールなデザインも素敵ですが、カタルーニャ音楽堂のモデルニスモ様式は自分が見慣れているものと全く違っていて、思わず引き込まれてしまいますね。

細やかな装飾にも注目

コンサートホールの柱や天井にまで貼られたタイルには、色鮮やかな花のモチーフが多用されています。階段の柵は、ねじった鉄をガラスで覆った独創的なデザイン。幕間の休憩室からは、正面玄関上に並ぶモザイクのタイルを貼った柱を見ることができます。柱一本一本の異なる色彩、形のバリエーションが見事です。

外壁の彫刻もお忘れなく

カタルーニャ音楽堂を外から見たとき、正面角に見えるカタルーニャの守護聖人、サン・ジョルディ像は彫刻家ミケル・ブライによるもの。赤レンガの外壁には、2階、3階部分まで複雑に装飾されているので、上を見ながら一周してみてはいかがでしょう。

もうひとつの世界遺産サン・パウ病院

28年の歳月をかけて完成

サン・パウ病院は、カタルーニャ音楽堂と同じく、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーによる設計。ムンタネーのこだわりが細部にまで行き渡った建築物です。1902年から28年の歳月をかけて建設され、2009年まで病院として使用されていました。モデルニスモ様式の建築物として、カタルーニャ音楽堂とともに世界遺産に登録されています。

地下通路の見学からスタート

サン・パウ病院の見学は、まずビデオ解説を見ることから。見学は、地下通路からスタートします。各病棟や医療施設をつなぐ地下通路でしたが、現在は壁に病院スタッフや患者のイメージ映像が映し出されています。

28棟のモデルニスモ建築が現存

地下通路を抜けて地上に出ると、目の前にモデルニスモ建築が立ち並んでいます。青空を背景に煉瓦色の建物群が立ち並び、迫力を感じます。28棟のモデルニスモ建築が現存しており、手術棟、サン・ジョルデイ病棟、サン・ラファエル病棟、事務管理分館の内部を見学することが可能。

事務管理分館に見どころ多数

もっとも大きな建物、事務管理分館の内部には、ドーム天井のホールや回廊などの見どころがたくさんあります。自然の美と幾何学が調和したタイル、彫刻、ステンドグラスの組み合わせは、見飽きることがありません。ホールの天井のステンドグラスは、カタルーニャ音楽堂のステンドグラスとシンクロしたデザインのように思えます。

住所| C. Sant Antoni Maria Claret, 167 08025 Barcelona
営業時間|月曜〜土曜日/AM9:30 – PM4:30〈11月〜3月〉AM9:30 – PM6:30〈4月〜10月〉、日曜・祝日/AM9:30 – PM2:30
定休日|12月25日
電話|933 19 57 40
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カタルーニャ・ゴシック・カテドラル

カテドラルの正式名称は、サンタ・エウラリア大聖堂。バルセロナの守護聖人サンタ・エウラリアの名を冠し、バルセロナでは唯一の大司教座が置かれた聖堂です。カテドラルは世界遺産ではないものの、カタルーニャ音楽堂から徒歩10分ほどなので、合わせて見学するのがおすすめ。カタルーニャ・ゴシックの様式美を堪能することができます。

カテドラルは、4世紀初期キリスト教のバシリカ様式をベースに、ロマネスク様式やフランス・ゴシックを取り入れながら現在の外観になりました。特徴的なファサードや鐘楼は、1888年のバルセロナ万国博覧会に合わせて増築されたもの。内部は荘厳なカタルーニャ・ゴシック様式を採用し、壮大な空間をステンドグラスと彫刻が彩っています。

住所| Pla Seu, 3 Barcelona
営業時間|平日/AM12:30 - PM7:45、土曜・祝前日/AM12:30 - PM5:30、日曜・祝日/PM2:00 - PM5:30
定休日|なし
電話|933 428 262
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カタルーニャ音楽堂へのアクセス

電車での行き方

電車での行き方は、以下のとおりです。

  • Pl. Espanya駅から地下鉄L1号線に乗車して5駅、約10分
  • Urquinaoa駅で下車し、音楽堂までは徒歩約1分
  • L1・L3・L6・L7・S7のPl. Catalunya駅から徒歩約10分
住所| C/ Palau de la Música, 4-6 08003 Barcelona
営業時間|AM10:00 - PM3:30、イースター・7月/AM10:00 - PM6:00、8月/AM9:00 - PM6:00
定休日|なし
電話|93 295 72 00
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まとめ

カタルーニャといえばガウディが有名ですが、ムンタネーの残した芸術作品とも呼ぶべきモデルニスモ様式の建築物にも訪れる価値があります。カタルーニャに行くなら、少し欲張ってカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院にも足を伸ばしてみましょう。