アクアマリンふくしまは命の水族館。黒潮の恵みを感じよう

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トラベルパートナー: Akko

出身は千葉県で、メインスポットは沖縄県・神奈川県。暖かくて海がきれいな場所が大好きで、旅行では年1回の沖縄が定番です。世界中の海や絶景スポットを見つけるのが趣味で子どもが生まれてからは、公園やレジャー施設などの日帰りスポットもよく行くようになりました。

体験しながら味わいながら学べる東北地方最大級の水族館

福島県の南東部に位置するいわき市。東北で2番目の人口を持ち県内一の面積を誇るこの街の東には、太平洋の大海原が広がります。その太平洋をすぐ目の前に望む大型水族館がアクアマリンふくしま。東北地方でも最大級の水族館で大いに楽しみ大いに学びましょう。

アクアマリンふくしまとは

アクアマリンふくしまとは、いわき市小名浜に2000年7月に開館し、目の前に広がる太平洋の潮目が主なテーマです。館内は世界各地の自然環境を再現した16のエリアに分かれ、バリアフリー設備も整っているので子供から大人まで楽しめるでしょう。同時に環境教育を主目的とすることから、他の水族館のようにショーなどはありませんが、様々なプログラムやレクリエーションで様々な体験ができます。

光いっぱいの建物にこめられた意味と願い

アクアマリンふくしまは、太陽をいっぱいに浴びたガラス張りの建物が特徴的。自然光が館内にまんべんなく降りそそぎ、より自然に近い状態で見学できる設計です。独特のドーム屋根に日光がきらめくその様が、宝石のアクアマリンを連想させることが名称の由来。実はアクアマリンは守護石とされ、小名浜港を発着する船が、太平洋を安全に航海できるよう願う意味もこめられているのです。

黒潮と親潮の境目を再現した巨大水槽

アクアマリンふくしま一番の目玉といえる潮目の大水槽は実に総量2050トン。ここは太平洋を北上する黒潮(日本海流)と、北から南下する親潮(千島海流)が交わる潮目を再現しており、黒潮に生きる魚たちとも出会えるでしょう。

2つの潮の境目となる巨大水槽。その下につづく三角トンネルを通りながらカツオやキハダ、マイワシなどの魚を眺めましょう。水槽の親潮側には飼育が難しいとされるサンマが展示されています。秋の味覚として有名ですが、実はサンマの飼育と繁殖を成功させたのは、ここアクアマリンふくしまが初めてなのです。

地球の誕生と海洋生物の進化をたどるエリア

約43億年前の地球誕生から単細胞生物が魚類へ進化する歴史を、生命の移り変わりとともに学習できるエリアです。古生代生物たちの化石標本が多数展示されている他、カブトガニやオウムガイなどの生きた化石と呼ばれる生物も見ることができ、深い関心のある人にはたまらない空間。天井に吊り下げられたダンクルオステウスという巨大魚の模型は実物大で、本当に泳いでいるかのように迫力満点。

シーラカンスは生きた化石の代表格

約4億年前には地球上に現れたと考えられているシーラカンス。アクアマリンふくしまでは開館当初からシーラカンスの研究が行われ、2種類の実物標本が展示されている他、世界初となる稚魚の映像も上映されています。生物進化の謎を解く重要な存在として興味と関心が尽きない伝説の怪魚、その世界にふれてみましょう。

サンゴ礁エリアの海はメルヘンチックな世界

通称ナポレオンフィッシュと呼ばれるメガネモチノウオは全長2mになる大魚。映画「ファインディング・ニモ」で有名なカクレクマノミはかくれんぼが上手で、砂からのびるチンアナゴは今やアイドル級の人気者。コバルトブルーとサンゴに彩られた南の海を、たくさんの魚たちが舞い踊ります。

1人はさみしいけれどみんな集まれば勇気100倍

浅い海のサンゴ礁に生息するキンメモドキは体長約6cmの小さな魚ですが、それが何十匹何百匹と集まれば、まるで巨大な生物が動いているような大集団に変身します。しかも、先頭部にいる魚の動きに合わせて他の魚もいっせいについていくため、大集団が様々に形を変える光景は圧巻の一言でしょう。

北の海エリアにすむ人気者と貴重な生物たち

ここに展示されているトドやゴマフアザラシなどの海獣たちは、体も動きもダイナミックで迫力満点な人気者です。他にも黒い体にオレンジ色のくちばしをもつ海鳥エトピリカ、日本ではここしか見られないクラカケアザラシもいますよ。毎日10:30と15:00は食いしん坊な動物たちのエサタイム。しかし、海獣たちは種類によって飼育方法が異なるため、スタッフのみなさんの苦労がしのばれます。

ふくしまの川と沿岸の自然が再現されたエリア

ここは福島県の水辺で見られる生物や植物を展示しているエリアです。東部の阿武隈山系に源を発し、上流から中流そして下流を経て海へ向かう川の自然環境が再現されており、川の魚はもちろん海の魚にも出会えるでしょう。

光りきらめくマイワシの大群は圧巻

福島県の沖合に広がる太平洋をイメージした黒潮水槽。この水槽は最初に見た潮目の大水槽とつながっており、カツオやキハダマグロなどの大魚や、羽ばたくように泳ぐカラスエイがいます。中でも圧巻なのは天井からの光を浴びてキラキラ輝くマイワシの大群。もしかすると今日の夕食でお目にかかれるかもしれませんよ。

家族そろって釣りを楽しみ命の大切さを考えよう

家族連れならぜひ子供体験館アクアマリンえっぐへ入りましょう。ここには釣りが体験できる釣り場があり、エサと竿セットをレンタル(有料)して30分間の釣りが楽しめます。指導員の方がしっかりレクチャーしてくれるので、大人も子供も面白いように魚が釣れますよ。普段は入れない水族館の裏側に入るバックヤード見学や炭火焼き体験、ワークショップなどさまざまなイベントが開催されています。

自分で釣った魚を心をこめていただき命を学ぶ

釣れた魚は追加料金にてその場で唐揚げなどにしてくれますが、腕に自信があれば調理体験が無料でできます。この施設は楽しみながら自然と命の大切さを学ぶことを目的としているため、釣った魚は傷ついたままリリースせず自身の責任で美味しくいただきましょう。その味はまた格別です。

全国でも珍しい水族館のお寿司屋さんへ入ろう

潮目の大水槽前には寿司処 潮目の海があります。水槽の中を優雅に泳ぐ魚たちを眺めつつお寿司をゆっくり堪能しましょう。ここには海洋資源の持続可能な利用というメッセージがこめられており、資源量が安定し絶滅の心配がないネタを中心に提供しているのです。お得なセットもあって街中のお寿司屋さんよりリーズナブルな価格設定ですが、食材がなくなった場合は早めに閉店することがあります。

最後はミュージアムショップでおみやげを買おう

店名の意味はなんとシーラカンス

ゴンベッサという店名はアフリカ・コモロ諸島の言葉で、この地で発見されたシーラカンスを意味しており、その名のとおりここでしか購入できないシーラカンスグッズやスイーツ、お菓子がいっぱいです。中でも店の名とうまくマッチさせた「ごんべアイス」は海洋深層水仕立てのシーラカンス型アイス最中で、味は塩バニラとチョコの2種類。同じ形をしたシーラカンスたい焼きも人気ですよ。

アクアマリンふくしまへのアクセス

車での行き方

常磐自動車道のいわき湯本インターチェンジから県道14号線と国道6号線を経由し約20分、いわき勿来(なこそ)インターチェンジから県道289号線と国道6号線を経由し約30分の距離です。福島空港方面からは国道49号線で約1時間40分、いずれも約700台可能な無料駐車場に到着しますが、周辺商業施設と共用のため繁忙期には混雑することも。

電車と路線バスでの行き方

JR常磐線の泉駅(特急停車駅)から新常磐交通バスの小名浜・江名方面行きに乗車、約15分のイオンモールいわき小名浜バス停にて下車し徒歩約5分の距離ですが、時間帯によっては同バス停で停車しないこともあるため、その場合は支所入口バス停にて下車し徒歩約10分となります。

高速バスでの行き方

平日は東京駅八重洲南口から乗車し約3時間でいわき駅下車後、JR常磐線にて泉駅まで移動し前述の路線バス利用。しかし土日祝日を中心に東京駅から、アクアマリンふくしまへ徒歩3分の小名浜バス停まで、1日3往復の高速バスが運行されています。

住所| 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
営業時間|通常期は9:00-17:30(入館締切は16:30、3月21日から11月30日まで)、冬期は9:00-17:00(入館締切は16:00、12月1日から3月20日まで)
定休日|なし
電話|0246-73-2525
公式サイトはこちら

まとめ


アクアマリンふくしまには海を通して人と地球の未来を考えるというテーマがあります。大震災直後にここで生まれたゴマフアザラシの赤ちゃんには「きぼう」という名前が付けられました。未来と希望へ向かうアクアマリンふくしまに来てみませんか。