カサ・ロマはトロントで超超超大富豪のお屋敷。見ているだけで豪華な気分になる

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トラベルパートナー: Alice

神奈川県出身。イギリス・カナダ・オーストラリア等、居住経験ある国の観光スポットをメインに紹介します。 日本以外の国への旅行回数は30回以上、親しい友人たちと一緒に。現地ではそれぞれ目当ての美術館や観光名所に分かれて一人で回ることも。

ダウンタウンを一望できる丘の上の大邸宅

カサ・ロマは、ヘンリー・ミル・ペラット卿が1914年に築いた豪華な私邸。中世の城のような外観、各部屋の凝ったデザインには一見の価値があります。現在は、トロント市が管理、運営し、トロントの観光スポットになっています。

カサ・ロマとは

まるで中世の城

カサ・ロマは、もともとはペラット卿の私邸として建てられ、のちにトロント市の管理する観光施設になりました。ゴシック様式の外観、100近くもある部屋数、広大な庭、トロント市内を見渡す絶好の眺望など、見どころがいっぱいです。

カサ・ロマは、カナダ最大の都市、トロント市内の丘にある大豪邸です。中世ヨーロッパのゴシック建築を模した、城のような外観で知られています。また、邸内の各部屋の豪華な内装、デザインにも注目。カサ・ロマはトロントでも人気の観光スポットのひとつとなっています。

カサ・ロマの歴史

19世紀末から20世紀初頭にかけて、陸軍の将校にしてナイアガラの滝の水力発電など、数々の事業で成功を収めたカナダの大富豪、ヘンリー・ミル・ペラット(Henry Mill Pellatt)卿。彼の私邸がカサ・ロマです。ペラット卿はカナダの富豪23人の一人に数えられるほど富を築き、1911年に長年の夢だった自分の城の建設に着手しました。

大邸宅は約300人の作業員と3年の歳月をかけて完成し、かかった建築費は当時の金額で350万ドルにのぼったと言われています。当初予算は50万ドルだったので、なんとその7倍にも膨れ上がってしまったのです。

観光地となるまで

巨費を投じて造られたカサ・ロマでしたが、ペラット卿の夢は長くは続きませんでした。彼は自由党を支持していましたが、対する保守党が政権を握ると、ペラット卿の事業が独占であると責め立てます。ペラット卿は主力のオンタリオ電力開発とトロント電灯社を売却せざるを得なくなり、それでも借金を返却できず、1923年にカサ・ロマを手放すことになりました。ここにカナディアン・ドリームが散っていったのです。

1933年、トロント市はカサ・ロマを没収し、学校や博物館として使えないかどうか検討を開始。破壊してしまうという案も出ましたが、1937年に観光施設として使用することが決定され、カサ・ロマは再び脚光を浴びることになりました。

ダウンタウンを見渡せる

カサ・ロマとは、スペイン語で丘の上の邸宅という意味です。その名の通り、小高い丘の上に建っていて、庭の木々の間からはトロント市街を一望することができます。城のようなカサ・ロマからビルが立ち並ぶダウンタウンを見渡すと、市街地とは別の世界にいるように感じるでしょう。

邸宅内のメインフロアの見どころ

グレートホールの高い吹き抜け

カサ・ロマの内部は、当時の最高レベルのデザインと技術を駆使した部屋ばかりです。グレートホール、ヘリンボーンの床が美しい図書室、温室のステンドグラス、ビリヤードルームなど、見どころがたくさん。

まず、1階から邸内に入ると、グレートホールがあります。誰もが見上げるのは、18メートルもの高さの吹き抜け天井。グレートホールから庭に出ることもできます。

ヘリンボーンの床が美しい図書室

グレートホールの隣は、膨大な数の書籍が並んでいる図書室。天井には、ペラット家の家紋が装飾されています。図書室の床は、木材を矢羽状に敷き詰めたヘリンボーンスタイル。ヘリンボーン床によって、華やかな雰囲気がさらに上品に感じられます。

大理石に囲まれた温室

大理石に囲まれ、白と緑のコントラストが美しい温室はかならず見ておきましょう。床の大理石はイタリア製、壁の大理石はカナダのオンタリオ州のもの。そして、天井のステンドグラスの美しさにしばらくの間目を奪われてしまいます。

大きな窓のあるビリヤードルーム

カサ・ロマには、当時はまだ珍しかったビリヤードルームもあります。ペラット卿は、カサ・ロマを造った建築家とともに長時間ビリヤードを楽しんでいました。ビリヤードルームの大きな窓からは、たっぷりと陽光が差し込みます。きっとペラット卿はここでビリヤードをしながらお酒でもたしなみたかったんだろうなと思うと、彼の数奇な人生に同情せざるをえません。

その他の見どころ

当時最先端のバスルーム

贅を凝らしたカサ・ロマのバスルーム、寝室はぜひ見ておきたいもの。また、塔に登ったり、地下通路を歩いたりすることもできます。

カサ・ロマの2階には、ペラット卿夫妻の寝室とバスルーム、ゲストルームなどがあります。イタリア製の大理石をふんだんに使ったバスルームは豪華そのもの。バスタブの横にあるシャワールームには、当時の最新技術を採用。このシャワーでは、水が3本の異なるパイプを通って、6つの蛇口から出てきます。身体全体を、さまざまな角度から洗えるようになっているのです。

ペラット卿の豪奢な寝室

ペラット卿の寝室は、マホガニー材とウォールナット材を使った重厚なデザイン。暖炉の裏には隠し部屋につながる扉があり、ペラット卿は、この秘密の部屋に重要書類などを隠していました。

ブルーを基調にした夫人の寝室

ペラット卿夫人の寝室は、ペラット卿のものとはまったく異なる柔らかで上品なデザイン。壁は、夫人が好んだと言われるウェッジウッドブルーで塗られています。壁にかかっている当時のカサ・ロマの写真も興味深いものです。

ウィンザールームの豪華なベッド

ウィンザールームは、英国王室にちなんでつけられた名前。ペラット卿は、いつかイギリスのロイヤルファミリーをカサ・ロマに招待したいと思っており、そのために特別に用意した部屋がウィンザールームです。ひときわ豪華なベッドが印象に残ります。

なんと塔に登れる

3階には、使用人の部屋と、銃兵隊の将校だったペラット卿の制服などが展示されている博物館があります。3階からはさらに塔の上まで登ることができ、トロント市街を見渡す景色は格別ですよ。

地下通路を通ろう

薄暗く、少し不気味な雰囲気の地下トンネル通路。約244メートルのトンネルが馬小屋へと続いています。壁には、疫病が蔓延したトロントの暗黒時代の写真が飾られています。華やかな時代に見えますが、疫病に苦しんだ辛い時代でもあったのですね。

庭を散策してみよう

緑豊かな庭

5月から10月までは、カサ・ロマの広大な庭を歩くことが可能。小道を散策していると、中世に迷い込んだかのように思えます。草木や花に囲まれた庭には大きな噴水があり、トロントの街並みを見渡すことができます。観光客の絶好の撮影スポットであり、結婚式の記念撮影もよく行われています。

小道を散策しよう

庭には、散策することができる小道が続いています。木々の間からカサ・ロマを見上げると、中世ヨーロッパにタイムスリップしたような気分。庭に入ることができるのは5月から10月までです。

カサ・ロマへのアクセス

地下鉄での行き方

ダウンタウンから地下鉄ヤングーユニバーシティ線を利用し、カサ・ロマへの最寄駅 デュポン駅で下車してから、徒歩10分程度で到着します。丘を登るため、歩きやすい靴がおすすめです。

住所| 1 Austin Terrace Toronto Ontario M5R 1X8 Canada
営業時間|AM 9:30 - PM 5:00
定休日|クリスマス
電話|+1-416-923-1171
公式サイトはこちら

まとめ

カサ・ロマは、数多くの映画やコマーシャルのロケ地にもなった、トロントでも有数の観光スポット。20世紀初めの大豪邸とはどのようなものだったのか、カサ・ロマに行けば当時の雰囲気を感じることができます。