幕末の重要決定がされた京都御所。優雅で厳かな御所を見学しよう

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トラベルパートナー: naolalala

東京出身。旅行に行くのなら絶対海外派。最近はアメリカやオーストラリアの国立公園の魅力にはまってしまって、旅行先にはなるべく自然の多いところにしています。週末はぶらぶらお散歩が好きなので、近場を歩きながら気になったモチーフなどを写真におさめます。美味しいスポットも絶対おさえます。

五箇条の御誓文や小御所会議が行われた京都御所を参観して日本の歴史に想いをはせよう

かつて京都において日本の政治が行われていた頃、中枢の場所であった京都御所。京都御所という言葉を聞いたことがあっても、厳かな場所であること以外わからない、という人も意外と多いのではないでしょうか。京都の中心にあってなんとなく重要そう、というイメージの人もいると思います。有名すぎていまさら聞けない、そんな方も安心してください。この記事では京都御所の概要や歴史、見どころなどをご紹介していきます。

通年公開された京都御所に行ってみよう

京都御所とは

京都御所は1392年の南北朝統一から1869年までの長きに渡り、歴代天皇が祭事や公務をとりおこなっていた場所です。その間約500年と、世界にも類を見ないほど長い期間。1890年以降、それらの機能は東京の皇居に移管され、以来京都御所は天皇皇后両陛下らが京都へ行く際の宿泊の地とされたり、国賓の宿泊の場として使用されたりするようになりました。

京都御所のプチ歴史

京都に遷都されたのは794年。当時京都御所は別の場所、現在の京都御所よりも1.7キロ西の千本通り沿いにありました。現在の建物は内裏の代理として造られたもので、北朝側の内裏として使われていたものです。その後、1392年の南北朝統一以降に正式な皇居となりました。ちなみに内裏は江戸時代だけでも8回も再建されています。それだけ当時は火事が多く、建物を残すことも大変だったのでしょう。

見学の方法

2016年以降、京都御所の見学は事前申し込みが不要になり、通年公開となりました。内部の見学は有料で約1時間ほどのコースになっています。定休日は毎週月曜ですが、公務により閉館している場合もあるので事前にホームページでカレンダーをチェックしておきましょう。

京都御所で絶対見るべきポイント

諸大夫の間

京都御所を訪れたら、必ず見ていってほしいのが諸大夫の間(しょだいぶのま)です。ここは玄関を上がった人の待合室として使用されていた場所。位の高さの順に虎の間、鶴の間、桜の間で待機することとなっており、襖には虎、鶴、桜が描かれていたことに因んでこのように呼ばれていました。自分がどの間に通されるかによって、格付けもわかるのですね。

建礼門

建礼門(けんれいもん)は、京都御所の正門を指します。平安時代以降、内裏の南門のことを建礼門と呼ぶようになりました。現在でも天皇皇后両陛下や国賓が通る格式高い門として使用されています。ここを天皇一家が通るかと思うと、感激もひとしおでしょう。

承明門

承明門(しょうめいもん)は内郭門のひとつです。外郭門の建礼門と向かい合うように立っています。鮮やかな朱色が美しく立派なその姿は、まさに御所といった風格。あまりにも美しく磨き上げられた朱色のために、最近になって作られたのではないかと見紛うほど。承明門をくぐるといよいよ正殿である紫宸殿が見えてきます。

紫宸殿

紫宸殿(ししんでん)は京都御所の正殿であり、最も格式の高い場所です。ここでは明治、大正、昭和天皇の即位式や、古くは五箇条の御誓文もここで発布され日本国の最重要な儀式がとり行われてきました。

中央には天皇の御座、東には皇后の御座があり建物の前方には東側に左近の桜、西側に右近の橘が植えられています。橘は、もとはこの地は秦河勝の邸宅でその際にあったものを内裏建造の際に植えたとのこと。橘は古くから「トキジクノカクノコノミ」といわれ、寒暖に関係なく生い茂り栄えることから長寿瑞祥の樹として珍重されてきました。

一方、西側にはもともと梅の木が植えられていたけれども、承和年間(834年-847年)に枯死したため、仁明天皇のときに梅の代わりに桜を植えたという歴史があります。梅は中国で重宝されており日本でも高貴な場所には植えられましたが、平安時代に入り国風文化が栄えてからは、徐々に桜が重宝されるようになったのです。

清涼殿

清涼殿(せいりょうでん)は天皇皇后両陛下が日常の生活をするための場所。部屋は襖などで細かく仕切られ、天皇陛下が休憩するための御帳台や普段座る昼御座などという日常的なものが置いてあります。古くから暑くて有名な京都において涼しくすごすために、殿の前には水が流れるような工夫が施されています。

小御所

小御所(こごしょ)は各種儀式が行われている場所です。1867年の王政復古の大号令が発された日、この場所で小御所会議が行われたことで有名。この日は明治天皇・西郷隆盛・大久保利通・岩倉具視らが集まり、徳川慶喜や徳川家の今後を決定しました。この場で歴史が動いたのかと想像すると、興奮がとまらないですね。

御池庭

御池庭(おいけにわ)は中心の部分に池を取り囲んだ回遊式庭園です。池とやり水を中心としていて、自然の趣きをいかした伝統的な日本庭園となっています。池の中には3つの中の島があり、2つの木橋と3つの石橋がかかっている美しい風景を十分堪能しましょう。

御常御殿

御常御殿(おつねごてん)は室町時代以降、天皇陛下の日常生活の場として使われていた場所です。明治天皇も東京の皇居に移る前はここで生活をされていました。神器を収めるための部屋や寝室をはじめ、15もの部屋があります。紫宸殿とは違い、おさえめで厳かな雰囲気が漂っていますね。

京都御苑も美しい散歩道

御苑も散策しよう

清所門(せいしょもん)を出ると御所の周りには公園、京都御苑が広がっています。京都御苑もとにかく広い敷地で、実際に歩いてみるとそのスケールの大きさに驚きます。御所の外壁に近づくとブザーがなってしまうので、周囲を歩くときは外壁から距離をとって歩きましょう。

四季それぞれに魅せる御苑の美しさ

京都御苑は四季折々違った魅力を持っています。2〜3月にかけては美しい紅白の梅の姿を見ることができます。春先の桜の見所としても有名で、早咲の桜の出水のしだれ桜や、御所の北植えられている旧近衛邸の糸桜がみどころ。そして、秋になると皇后門(こうごうもん)を背にする大きなイチョウが趣のある姿へと変化をみせます。

お土産には御所せんべい

京都御所を訪れた際には、ぜひ御所せんべいを購入してみてください。京都御所限定のこのおせんべいは、菊の紋と紫宸殿の焼印がしてあるのでもらった人も京都御所のものとわかりやすくお土産に最適。味はほんのり甘くてサクッとした食感なので万人受け間違いなしの逸品です。

京都御所へのアクセス

電車での行き方

JR京都駅からの場合、烏丸線に乗り今出川駅で下車し徒歩約8分。電車を含めてトータル20分弱とアクセスしやすい場所です。

また、JR京都駅から御所まで徒歩でいく場合、所要時間は約1時間。烏丸通りを北へまっすぐ行くだけなので歩きやすく、時間が許すのであれば街並みを楽しみならが散策するのもおすすめです。その際、東本願寺や錦通りなど名所も多く見られるのでゆっくり歩きながら向かうコースも人気です。

住所|〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑3
営業時間|AM9:00-PM5:00
定休日|月曜日(祝日の場合は翌日)、行事等により不定休
電話|075-211-1215
公式サイトはこちら

まとめ

天皇皇后両陛下の住居が東京に移った今もなお、日本の大切な場所として生き続ける京都御所。大きさ・美しさ・歴史的価値などすべての面が素晴らしく、歴史好きはもとより、あまり詳しくない人もその空気感に圧倒されることでしょう。歴代の両陛下が生活していた場所と同時に、歴史の教科書に載るようなことが起こったこの場所を訪れ、歴史の渦中にいる気分を味わってみてはいかがでしょうか。