北海道開拓者の歴史とともにある札幌市時計台。開拓者精神を感じよう

トラベルパートナー: nanabom

北海道出身。得意なエリアは北海道全域や東北エリア、海外ではオーストラリアやニュージーランドです。一人旅や女友達と温泉巡りや美味しい食べ物を探して旅行するのが好きでしたが、最近は子育てを全力で楽しんでいるため、子どもと一緒に楽しめるスポットも紹介していきます。

街中にある珍しい国指定重要文化財を間近で堪能すればいいっしょ!

札幌のシンボルである札幌市時計台。もともとは学校だったことを知っていますか。時計台の塔時計は明治14年から始動し、120年以上経った今も当時のまま動き続けています。現在では札幌歴史館として内部が一般公開され、北海道開拓に情熱を注いだアメリカの開拓使やこの地にやってきた開拓民たちの歴史を知ることができます。今回はそんな札幌市時計台の見どころをたっぷりご紹介していきます。

札幌市とともに歩んできた札幌市時計台

札幌市時計台の正式名称は旧札幌農学校演武場で、北海道大学の前身である札幌農学校のものでした。1876年、北海道開拓者を育成する目的で創られた札幌農学校ですが、のちの時計台となる演武場は、初代教頭クラーク博士の提言で、訓練や式典などを行う中央講堂として1878年に建てられました。

1888年には塔の時計は札幌の標準時計に指定されました。1903年農学校が移転した際は演舞場のみ札幌区が借り受けることになり、やがて時計台と呼ばれるようになりました。そして1906年、札幌区が時計台を買い取り、道路整備のため現在の場所に移築されます。高層ビルなどが建つオフィス街に建っていることから日本三大がっかり名所といわれることもありますが、当時のまま残る歴史的に貴重な建物です。

1970年、国の重要文化財指定を受け、1996年は日本の音風景百選に選定、2009年には日本機械学会より台32番目の機械遺産として認定されました。そんな時計台は、1978年から札幌歴史館として歴史資料の展示施設にもなっています。

札幌市時計台が建てられた時代

1869年、明治政府に開拓使が置かれ、北海道および札幌の街づくりが本格的に始まりました。1871年には、開拓次官の黒田清隆氏の依頼を受け、アメリカの農務長官ホーレス・ケプロンが開拓使顧問として来日しました。

ホーレス・ケプロンが北海道開拓の基盤を作る

ホーレス・ケプロンは、各地からやってきた開拓民が、寒冷地の北海道に定着できるように衣・食・住に関わる施策と産業について提言しました。彼のアドバイスにより派遣された開拓使たちは、畑作、酪農、水産加工業をはじめ、ビール醸造業や洋風建築の導入などさまざまな技術を取り入れていきました。また、ホーレス・ケプロンは開拓指導者を養成する教育機関の設置を強く求めていました。

クラーク博士が札幌農学校の教育面を定めた

黒田氏は、札幌に高等教育機関を設置することを政府に求め、のちに札幌農学校が建てられることとなります。そして1875年に前身となる札幌学校が開校し、翌1876年には、農業産業の教育者・クラーク博士を教頭として迎え、札幌農学校開校が設立されました。

クラーク博士は教育方針や授業科目など教育のカリキュラムを構築しました。そして「be gentleman!(紳士たれ!)」を教育方針とし、自己の良心に従って判断行動し勉学に励むよう指導しました。クラーク博士による情熱が、現在にいたる農産業の礎を築いたのですね。

時計台の時計は地球にやさしい

驚くことに時計台の時計は電気を一切使っておらず、ワイヤーの先についた重りの下がる力が動力となっています。重りには豊平川の玉石が使われていて、重りを人力で週に2回、巻き上げることで稼働。振り子で時間の調速を行っているため、地震の揺れには弱いです。

2階には、時計台の塔時計と同じハワード社の振り子式搭時計が展示されており、間近でその珍しい仕組みを見ることができます。この搭時計は、明治14年に始動してから120年以上経過した現在も消耗品以外は交換しておらず、当時のまま動き続けています。このように動き続けている時計はとても珍しく、世界でも数台しかないそう。今日も塔時計は現役で1日156回鐘を鳴らしています。

時計台の白い壁は昔からではない

時計台の壁といえば白のイメージですが、現在に至るまでには色の変遷があります。建てられた当初、壁の色は灰色であったことがのちに分かり、1950年の改修工事が行われた際には、濃いグリーンに塗り替えられたことがありました。

しかし、農学校2期生たちから白い外壁が相応しいという申し立てがあり、3年後には白い外壁に替えられることとなり、現在に至っています。あの大きな時計台が一面濃いグリーンだった時期があるなんて、ちょっと驚きですね。

時計台ホールは借りることができる

時計台の2階ホールは通常、明治32年農学校卒業生に初めて博士号が授与された祝賀会の様子が再現されていますが、地域の人たちに愛着を持ってもらうため、ホールの貸し出しも行っています。天井が高い木造の造りは音響効果がよく、音楽会、講演会、結婚式などに使われ市民に親しまれています。

札幌市に点在する星マーク

時計台をはじめ、札幌市内でたびたび目にする星マーク。時計台には17個の赤い星が使われているほか、道庁やビール会社にもたびたび星のマークがシンボルとして使われていますよね。

実はこれ、北極星を意味していて、北の大地を開拓するという強い精神を持った開拓者たちがシンボルマークとしたことに由来しているんです。歴史を知ると、ふと見かけた景色やロゴへの理解も深まってより楽しい旅になりますね。

札幌市開拓に所縁のスポット

北海道神宮(開拓神社)

北海道神宮内には開拓神社があり、島判官をはじめ、37名の北海道開拓功労者を祀っています。蝦夷地を北海道と改称した8月15日を例祭と定めて、毎年この日には祭儀が行われています。

開拓神社の大神輿は2年に1度公開され、市内中心部を練り歩きます。ほかにも札幌市南区には石山開拓神社という開拓神社もあり、札幌市内には開拓神社という社名の神社がほかにも2つ存在します。同市内なので全制覇して参拝してみるのもおもしろいかもしれません。

住所|〒064-8505 北海道札幌市中央区宮ヶ丘474
営業時間|24時間(社務所7:00~16:00)
定休日|なし
電話|011-611-0261
公式サイトはこちら

北海道開拓記念館(現在の北海道博物館)

北海道博物館は、1971年に北海道開拓記念館の名で、北海道百年記念事業の一つとして建てられました。2015年には、北海道開拓記念館と道立アイヌ民族文化研究センターが統合され、北海道博物館として新たに開館。現在では森のちゃれんがという愛称で地元民から愛されています。

博物館では、北海道の歴史や自然、文化を体感できる参加型の施設を目指しており、さまざまな行事やイベントが行われています。また28名もの学芸員と研究員が在籍する研究博物館の一面もあり、北海道の知識を充分に深めることができます。小学校の社会見学や修学旅行などでもよく利用される観光スポットです。

住所|〒004-0006 北海道札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
営業時間|9:30~17:00(5~9月)、9:30~16:30(10~4月)
定休日|月曜日(祝日・振替休日の場合は直後の平日)、年末年始(12/29~1/3)、ほか臨時休館あり
電話|011-898-0466(総合案内)、011-898-0456(総括グループ)
公式サイトはこちら

札幌開拓使麦酒醸造所(サッポロファクトリー内)

サッポロビールの前身であるこの開拓使麦酒醸造所は、1876年に日本人の手による初のビール醸造所として建てられた麦酒醸造所と葡萄酒醸造所。その跡地に建っているのが複合商業施設のサッポロファクトリーで、一角では札幌開拓使麦酒醸造所として、地ビールの製造や販売を行っています。醸造所には見学館があり、ビール醸造設備や札幌開拓使麦酒醸造所の情報をパネルなどで詳しく説明しているので、おもしろいですよ。

住所|〒060-0032 北海道札幌市中央区北2条東4丁目1
営業時間|10:00~22:00
定休日|なし
電話|011-207-5000(サッポロファクトリー代表電話番号)
公式サイトはこちら

札幌市時計台へのアクセス

電車での行き方

JR札幌駅から地下歩道を大通方面へ歩き、10分ほどで到着します。9番出口から地上へ出ると近道です。地下鉄の場合、地下鉄南北線・東西線・東豊線いずれも大通駅で下車し、市役所側出口から歩いて5分です。通りを挟んで南向かい側には、市役所本庁舎があります。

住所|〒060-0001 札幌市中央区北1条西2丁目
営業時間|8:45~17:10(入館は17時まで)
定休日|年始1/1~1/3
電話|011-231-0838、または011-231-0804
公式サイトはこちら

まとめ

札幌のシンボルである札幌市時計台は、長い間ずっと札幌の歴史を見つめてきました。これまでもそしてこれからも県内外の人達から愛される存在でしょう。

格安航空券を今すぐ検索!/

出発地:

到着地:

行き:

帰り:

大人 子供 幼児

TRAVELIST by CROOZ