日本と中国の建築様式が融合した首里城は琉球王国の歴史を語っている

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トラベルパートナー: wakame

31歳1児のママ。秋田県出身。 転勤族のため全国11箇所に住んだ経験があり、特に青森県中心に書いています。東北地方の歴史・文化・民間伝承が好き。実際に住んだからこそわかる情報を盛り込んだ記事作成を心がけています。

ハイサイめんそーれ!ひっちー行ってもでーじ感動する景色があるさー

世界遺産の首里城へ行ったことがありますか。沖縄のシンボル首里城は、50年間王政を築いた琉球王国の歴史や文化を感じることができる美しい観光名所です。小高い丘の上に建つ首里城からは那覇市が見渡せて抜群の眺望。今回はそんな首里城の魅力をお届けいたします。

琉球王国のお城として建てられた首里城

450年の長きに渡り王政が行われていた琉球王国

1429年から1879年までのおよそ450年間、王政を築いていた琉球王国。中国・東南アジアとの交易が行われ、日本とは異なる独自の文化や言葉が発展しました。琉球王国の政治、文化、外交の拠点だったのがこの首里城で、かつての琉球王国の栄華が感じられる豪華絢爛で荘厳な佇まいをしたグスク(城)です。

世界遺産にも登録されている首里城

首里城の建物は、中国と日本の築城方式が融合されているとともに、琉球独特の建築様式や石組み技術なども用いられています。建築物としての美しさも評価されたことに加え、この文化的背景が垣間見える建築は、歴史的にも高い価値をもっており、2000年には世界遺産として登録されました。鮮やかな朱色が目を引く城郭はとても華やかで、沖縄のシンボルともいえる美しい観光名所です。

まずは守礼門から観光開始

2000円札の絵柄としても有名な守礼門

首里城正殿へはこの守礼門を通って向かいます。守礼門の正式名称は上の綾門(ウィーヌアイジョウ)で、1527年から1555年に在位した4代目の尚清王の頃に建てられました。守礼門は太平洋戦争における沖縄本土決戦で一度焼失してしまいましたが、その後復元されました。その後も何度か修繕を重ね、2000円札の絵柄になったことでも有名になりました。

守礼門のすぐ脇にある、石門とその周辺にある森は御嶽(うたき)と呼ばれています。琉球の国王が首里城から出かける際には、この御嶽石門で道中の安全を祈願したのだそうです。この園比屋武御嶽石門もまた世界遺産の遺跡群の一つで、たいへん貴重なものです。

沖縄最大の木造建築物である首里城正殿

沖縄のシンボルである首里城正殿

沖縄にある城のことをグスクと呼びますが、首里城以外のグスクは首里城との戦いで敗れたため現存するものはありません。太平洋戦争の1945年、沖縄戦によって首里城は全焼してしまいましたが、1992年の沖縄本土復帰20周年を機に復元されました。

日本でいう鎌倉時代から明治初頭の間に、中国・東南アジア・日本との狭間で絶妙な立ち位置で国交を進めてきた琉球王国。つねに周辺国の圧力にさらされながらも、築き上げた独自の文化は今もなお多くの人たちを引きつけています。

お散歩にも最適な首里城周辺

首里城は標高120メートルから130メートルほどの小高い丘の上に建っており、万里の長城を彷彿させるような曲線を描く城壁で囲まれています。グスクからは那覇の街並みが眼下に広がり、かつての琉球国王に思いを馳せることができます。

城壁のなかには施設があって見どころが多いので、滞在時間は2時間ほどあった方がいいです。周辺は石畳で舗装されていますが、石づくりの階段や段差があったりするので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

資料展示スペースも琉球風情を感じられる

首里城正殿内部の展示は豪華絢爛

中国と日本から強い影響を受けた琉球文化。首里城正殿のなかへ入ると、中国の宮廷建築や日本の木造建築の融合が垣間見れて興味深いです。柱や梁には龍や金色の装飾が施され、琉球らしさを感じることができます。

首里城正殿には、国王の玉座も復元されており、この玉座は1477年から1526年までに在位した尚真王の肖像画をもとに再現されています。背後の障子戸の裏には2階から続く国王専用の階段があり、国王はその階段を使って現れる仕組みになっていたそう。玉座の左右に立つ柱には龍がかたどられています。龍は中国で王のシンボルとされており、ここでも文化の融合を感じられるでしょう。

首里城正殿は、正月や中国皇帝への親書を送る際に儀式を執り行う場でもありました。現在では琉球王や祭祀に関する道具も多く展示されており、当時の儀式の様子を想像することができます。主要な施設の解説を聞くことができる音声ガイドのレンタルもあるので、より深く知りたい人にはおすすめです。

首里城では様々なイベントも開催されている

御開門式は毎日開催

首里城では毎朝「御開門(うけーじょー)」の発声で御開門の儀式が執り行われています。首里城公園奉神門前で行われるこの儀式は、開門時にスタッフから5分ほど首里城の概要の説明があり、御開門のパフォーマンスが終わって15分間ほど琉球古典音楽や御座楽の音楽が流れます。

琉球王朝の役人衣装を着たスタッフたちと一緒に撮影もできるため、記念撮影にぴったりです。奉神門までは駐車場から徒歩10分ほどかかるため、早めに到着しておきましょう。

ライトアップも幻想的で素敵

首里城は毎日24時までライトアップされており、夜の首里城は幻想的でまた違った美しさ。ただし尻上公園内には入ることはできないため、ライトアップは城郭の外から眺めるようになります。

伝統芸能の披露も見ごたえ充分

御庭の世誇殿では毎日3回、伝統芸能が披露されています。ここでは伝統楽器の四つ竹を使った「かせかけ」という琉球舞踊を鑑賞することができ、所要時間は30分ほどです。特別なイベントがある際は、開催回数や時刻が変更されることもあるので事前に公式ホームページを確認してみてください。

首里城公園内の植物も一見の価値アリ

個性豊かで色とりどりの草花も見たい

14世紀前半に造営された京の内は首里城の聖域といわれ、琉球王国末期まで幾度にもわたって改築がなされてきたことからも、琉球王が庭園を重要視していたことがわかります。

現在見ることができる京の内は、18世紀前半の庭園をイメージして再現されたものです。ハイビスカス、ゲットウ、ヤブランなど、さまざまな南国の草花が植えられており、春になるとたくさんの花々が咲き誇る美しいシーズンなので、ぜひ注目してみてください。

首里城へのアクセス

車での行き方

那覇空港から国道331号線へ出て、那覇市内中心部の名護方面へ向かいます。国道58号線に入ったら、泊交差点を右折し、県道29号線を直進して首里方面へ向かい、首里坂下通りに入り首里城へ到着します。

那覇空港自動車道の豊見城・名嘉地ICを利用する場合 は、南風原北ICを降りて一般道路の国道329号線を行くと到着です。すべて一般道で行く場合は、那覇空港から首里城までは車で40分ほどかかります。

電車・バスでの行き方

那覇空港駅からゆいレールに乗って、首里駅にて下車します。ゆいレールの首里駅に到着したら、徒歩15分ほどで守礼門に到着します。冬以外は首里城に向かって歩くだけで汗だくになるため、日傘やハンカチ、汗拭きシートなどを持っておくといいでしょう。那覇空港駅と首里駅はどちらも終点のため、行きも帰りも分かりやすいです。

首里駅からは路線バスも出ており、バスで行く場合は首里城前のバス停にて下車してから、徒歩1分で守礼門に到着します。

住所|〒900-0000 沖縄県那覇市首里
営業時間|8:00 - 18:30※観光場所と季節によって開場時間が変わるため要事前確認
定休日|7月の第1水曜日とその翌日
電話|098-886-2020
公式サイトはこちら

まとめ

首里城は、中国や東南アジア、日本との交易によって育まれた琉球王国独自の文化が垣間見れて興味深いです。琉球王国の伝統芸能や王の玉座、祭祀に関する道具も見ることができ、琉球王国の栄華に思いを馳せてみるのもおもしろいのではないでしょうか。ぜひ一度、豪華絢爛なグスクに訪れてみてください。