トラピスチヌ修道院は日本初の女子修道院。ここだけの絶品スイーツは忘れずに

トラベルパートナー: Kitako

生まれも育ちも北海道で観光案内員の経験あり。デジタルマップよりも紙の地図を持って旅行するのが大好きなアナログトラベラーです。北海道定番の観光スポットから穴場グルメや裏話など、どさんこKitakoが北海道の隅から隅までご紹介します!

修道女たちが手作りする焼菓子はなまら美味しいよ~!

北海道函館市には日本初の女子修道院があり、その創立は明治時代。ここは修道女が神に奉仕する場所ですが、エリアによっては一般の人でも見学可能です。また、ここでしか味わえない絶品スイーツも用意されています。そんなトラピスチヌ修道院の見どころと楽しみ方をご紹介します。

トラピスチヌ修道院について

修道女が祈りと労働の日々を過ごす場であるトラピスチヌ修道院は、一般の人が立ち入って見学ができるエリアもあります。

正式名称は厳律シトー会 天使の聖母トラピスチヌ修道院

天使園と呼ばれるトラピスチヌ修道院は函館にある日本初の女子修道院です。フランスのウプシー修道院からやって来た8名の修道女のもと、1898年に創立されました。修道女たちは清貧・貞潔・従順の三誓願のもとに隠世共住修道者として暮らしています。これは祈りと労働の日々を過ごすことで神と人々に奉仕するという目的がカトリック教会シトー修道会にあるためです。

ここは修道女の生活の場

多くの観光客が訪れるトラピスチヌ修道院は函館でも有名な観光地です。修道女たちが普段生活している修道院の敷地内には、一般の人が見学できるエリアもあります。

この修道院の起床は毎朝3時30分でその後、黙祷と読書、ミサを終えて食事をしてから労働が始まり19時45分には消灯となります。お祈りを捧げるのは1日7回で、外に出るのは畑作程度で大抵は室内で過ごします。建物の近くでは修道服を着た女性がいることもありますが、日常生活を送っているだけなので写真を撮るようなことは失礼な行為なので慎みましょう。

庭園としても美しい

トラピスチヌ修道院の敷地内は木々が庭園のように整備され、特に美しいのが積雪期前に施される冬囲いや雪釣りです。また、桜の名所でもあり座ってお花見こそできませんが、まるで突き出し屋根のように枝を伸ばして咲き誇る桜の下を歩くことも可能。淡く色付いた桜の花びらとレンガ色の修道院が美しいコントラストを奏でます。庭園の最奥から振り返ると、眼前に雄大な津軽海峡と函館山が広がります。

見学ができるのは修道院の前庭

修道院の前庭は自由に立ち入って見学が可能です。キリスト教に関連した、以下のような像を見ることができます。

大天使ミカエルの像

前庭でまず目に入るのが大天使ミカエルの像。かつてフランシスコ・ザビエルが日本に初めてキリスト教を伝え、悪魔を滅ぼす最も勇敢な天使として聖ミカエルを日本の保護者と位置付けました。

第二次世界大戦中、修道女たちは守護天使ミカエルに祈りを捧げましたが、それは津軽海峡を航行する船と函館の人々を戦禍からお守りくださいというもの。この祈りが受け入れられたため、戦後の1953年にフランスから送られたミカエル像が設置されました。

慈しみのマリア像

聖ミカエル像の次に聖母マリア像が見えてきます。この彫刻はフランスのラ・トラップ修道院マリー・ベルナルド神父の作品。一般的にマリア様は胸の前で手を合わせる姿やキリストを抱く姿が多いですが、このマリア像は大らかに両手を広げた姿となっています。この像が慈しみのマリア像と呼ばれるのは人々を平等に受け入れる姿に見えるためです。

ルルドの洞窟

前庭を歩くとスロープや階段を上るような場所が現れ、途中にはルルドの洞窟というフランスのカトリック教の巡礼地を表現したところがあります。これは1858年に南フランスのピレネー山脈の麓にあるルルドという小さな集落で発生したとされるマリア様の出現の再現です。

聖母マリアは上に立ち、ベルナデッタという名の少女が下でひざまづいています。ベルナデッタの目の前で計18回のマリア様の出現が起こり、その9回目の出現でお告げの場所を掘ったところきれいな湧水が発生しました。この水がルルドの聖水で、現在でも不治の病を治癒させる奇跡の泉として数多の悩める人々が訪れる巡礼地となっています。

薔薇の聖女テレジア像

スロープを上り切った場所にあるのが聖テレジア像で、修道院の建物に顔を向けて立っています。テレジアの胸元には十字架と薔薇の花が刻まれていて、これは天国から薔薇の雨を降らせましょうという最期に残した言葉にちなんだものです。

マリー・フランソワーズ・テレーズ・マルタンが誕生したのはフランス北部のノルマンディーにある小さな町。幼い頃から体が弱く連日行ったミサで大病を克服したという経験と、両親の影響もあって信心深い少女でした。そして、リジューのカルメル会に15歳で入会し修道生活が始まり、厳しくも充実した日々を送ったのち、わずか24歳の若さで天に召されたのです。

レンガ色の修道院施設

レンガ色をした修道院施設は一般の人が立ち入り可能な最奥部にあり、小さな柵と塀があるためそれより先には進めません。見える範囲には司祭館や礼拝堂があり、2階部分に見えるのは小さな窓が並ぶ修道女たちの部屋。

また、旗と剣を持つジャンヌダルク像が礼拝堂の外壁に掛けられていて、神のお告げを信じ民衆のために尽力した生涯は修道者たちの鑑となっています。冬の積雪期には上っていく途中に鎖がかかり最奥部まで行けなくなる場合もあるので注意してください。

中に入れる施設

修道院の中には一般の人でも建物内に入ることができる場所もあります。売店もあり、記念にお土産類を購入するのも良いでしょう。

旅人の聖堂

礼拝堂などがある修道院の禁域は一般の人は立ち入りができませんが、誰でも入れる聖堂が前庭に。この場所は旅人の聖堂という名称で、利用するのはミサを捧げるための巡礼や旅行中に立ち寄る人などです。常日頃の穢れや罪悪を省みて宗教を問わず瞑想にふける場として利用されている施設です。

天使園では修道女のお手製品を購入できる

前庭には天使園という売店があり、修道女による手作りのロザリオや刺繍といった作品、トラピストバターやお菓子類が購入可能。トラピストクッキーやバターなど空港や物産店で販売されている品もありますが、ここで購入した品物はオリジナルの包装紙に包まれるので特別な感じがします。この天使園はトラピスチヌ修道院の資料館にもなっていて、建物の右奥には修道院の歴史やここでの生活の様子が写真やパネルで展示されています。

ここでしか食べられない絶品スイーツ

スイーツは旅の楽しみの一つです。ここで頂けるマダレナとソフトクリームはどちらも人気が高いスイーツとなっています。

ここ限定のマダレナ

天使園で販売しているマダレナはぜひとも味わいたい限定の品。マダレナは修道女の手作りの貝型のフランスケーキで、修道院が創立された頃から続く長い歴史のある焼菓子です。発売当初から原材料に変更はなく、明治時代から変わらない素朴な風味を味わえます。

手作りのため販売個数に限りがあり、多くの観光客がいる週末や観光シーズンには午前中で完売となる人気商品です。ネット販売や物産展などでは購入できないので注意してください。

市民の森のソフトクリーム

市民の森は修道院に隣接していて、ここにある小さな売店ではソフトクリーム函館美鈴のコーヒーを購入できます。中でもソフトクリームは濃厚で程よい甘さが絶妙と外国人観光客にも評判で、口コミで広まる人気ぶり。観光バスや観光タクシーの乗務員の中には北海道全土のソフトクリームを食べた中で、ここのソフトクリームが北海道一おいしいと太鼓判を押す人もいるほどです。

隣町にあるトラピスト修道院

トラピスチヌ修道院の隣町にあるのが男子修道院のトラピスト修道院。事前の許可があれば男子のみ見学も可能です。

トラピストは男子修道院

女子修道院のトラピスチヌ修道院から車で1時間ほどの距離には、厳律シトー会灯台の聖母トラピスト修道院という男子修道院があります。1896年創立のトラピスト修道院は過去に有名な童謡作詞家の三木露風や、川田龍吉男爵が洗礼を受けた場所です。

トラピスチヌ修道院よりも観光客は少なめですが、売店があり事前申込による許可制で男性のみ修道院内の見学もできます。売店ではソフトクリームが販売されていて、トラピストクッキーがスプーン代わりに添えられているのが特徴。

住所|〒049-0283 北海道北斗市三ツ石392
営業時間|売店は9:00~17:00(4月から10月)8:30~16:30(11月から3月)
定休日|なし
電話|なし(見学や入会については往復ハガキか手紙で問い合わせ)
公式サイトはこちら

トラピスチヌ修道院へのアクセス

公共交通機関か車を利用してアクセスできます。車の場合は専用駐車場が用意されていないので付近の有料駐車場を利用してください。

バスでの行き方

函館バスの五稜郭タワートラピスチヌシャトルバスに乗車しトラピスチヌ前で下車して徒歩1分です。他にも函館バスのトラピスチヌ入口を経由する路線がありますが、トラピスチヌ前とは異なる停留所で徒歩10分ほど離れているので利用する際は注意してください。

車での行き方

トラピスチヌ修道院には専用駐車場がないので、近隣の有料駐車場を利用しましょう。市民の森駐車場は76台駐車可能で、駐車場から修道院に至る間にトイレや売店あるため便利です。函館市内の中心部から9kmほどで車で約20分の距離となっています。

住所|〒042-0914 北海道函館市上湯川町346
営業時間|8:00~17:00(4月21日から10月31日)8:00~16:30(11月1日から4月20日)
定休日|12月30日~1月2日
電話|0138-57-2839
公式サイトはこちら

まとめ

日本初の女子修道院であるトラピスチヌ修道院は、修道女たちが祈りと労働によって神と人々に奉仕をする場所です。一般の人が見学できるエリアもあり、整備された前庭にはキリスト教にまつわるいくつかの像が見られます。この地を訪れて日常を忘れ、静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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