飛鳥坐神社で多くの陰陽石が鎮座する珍しい神社。子宝のご利益をいただこう

公開日:2019/1/29 更新日:2019/4/17

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はずかしがり屋さんは目を覆って参拝してな~

飛鳥坐神社は、奈良県高市郡明日香村にあります。祭神は、八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)、飛鳥神奈備三日女神(あすかのかんなびみひめのかみ)、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)、大物主神(おおものぬしのかみ)の4神。「日本書紀」にも記述があるほどの由緒ある神社であり、子宝、安産、縁結びの御利益があると言われています。

「日本書紀」にも出てくる式内大社

延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)は927年の延喜式、巻の九と十のことであり、当時の全国の神社のリストのこと。このリストに載っている神社を、延喜式内社、式内社、式社などと呼びます。

飛鳥坐神社(あすかにいますじんじゃ)は延喜式内の古社であり、「日本書紀」に記述も残っている由緒ある神社。神社の規模としては小さいですが、4柱の神様が祀られ、おんだ祭の神事でも有名です。男性と女性のシンボルである、陰陽石が多数鎮座する珍しい神社としても知られています。

創建は不詳ですが、大国主神が皇室に近い守護神として、賀夜奈流美命(かやなるみのみこと)の神霊を飛鳥の神奈備に祀り、7世紀に現在の場所に遷座されたと言われています。ご利益は、子宝、安産、縁結びなど。

天照大神を祀る奥の社

奥の社は、飛鳥坐神社境内の奥にある摂末社(せつまつしゃ)です。摂末社は、本来の神社に付属した小規模な神社のこと。奥の社は小規模ですが、境内が天照大神を祀った地であるとの伝承があり、元伊勢神社のひとつともと言われています。元伊勢という名称は、伊勢神宮に天照大神が移される前に各地に分祀されたと言われる複数の神社を指しています。

境内にずらりと並ぶ陰陽石

飛鳥坐神社の境内には、陰陽石が摂末社と同列に並んでいる光景が見られます。このほか、いろいろな陰陽石が祀られています。

神社と同列の陰陽石

ペアで並ぶ陰陽石が、向かって左の金比羅神社、右の八阪神社の真ん中に鎮座しています。このほかにむすびの神石と命名された陰陽石もありました。これらの石が祀られているのを見ると、やはり子宝、安産、縁結びのご利益と深い関係があるのだろうと感じます。

迫力ある奥の大石

奥の大石は奥の社のさらに奥にある陽石であり、御皇産霊神(たかみむすびのかみ)が祀られています。三方を囲まれて祀られているひときわ大きな石。とくに元伊勢神社周辺にたくさんの陰陽石があり、性的な信仰の中心であることがうかがわれます。

プチ見どころもぬかりなくチェック

飛鳥坐神社には、陰陽石以外にも見ておきたいスポットがあります。古代歌謡にも読まれた飛鳥井、ユニークな形の手水舎、力石なども巡ってみましょう。

飛鳥井に耳を澄してみよう

飛鳥井は、鳥居の手前にある井戸。平安時代の古代歌謡、催馬楽(さいばら)に収められている歌にこの井戸が取り上げられています。「飛鳥井に 宿りはすべしや おけ 陰もよし 御水も冷し 御秣もよし」と詠まれています。

手水舎の形も飛鳥の遺跡をモチーフに

鳥居前、参道の左手にある手水舎は、珍しい竹のひしゃくが置かれています。また、水路用の石が飛鳥の遺跡を思わせるような形です。

力石を持ち上げて

力石は幸福をつかめるご利益があると言われる漬物石のような丸い石。ケージの穴に手を入れて、男性は左手、女性は右手で持ち上げるとよいとされています。片手で持ち上げるにはかなり重い石です。

奇祭 おんだ祭にびっくり仰天

毎年2月の第一日曜には、奇祭と呼ばれているおんだ祭が行われます。もともと五穀豊穣を願う祭であり、竹を持った天狗や翁が登場し、参拝者のお尻を叩き回ります。御田植神事という稲づくりの一連の作業を、天狗、翁、牛が演じるという形で、夫婦和合の儀式では、天狗とお多福が夫婦が交わる所作を演じ祭はクライマックスに。

飛鳥坐神社をくまなくまわろう

飛鳥坐神社に行ったら、御朱印、子宝に恵まれるご利益があるというお守り、むすび木に掛けられた絵馬なども見てみましょう。

御朱印をいただこう

飛鳥坐神社の御朱印は、鳥居をくぐり、石段の中腹、左手にある社務所でいただけます。社務所が無人の場合は、インターホンで呼び出してください。珍々(ちんちん)鈴など、子宝、子孫繁栄のご利益を感じさせるユニークなお守りもあります。



絵馬をむすび木に

社務所周辺にあるむすび木は、3メートルはありそうな見上げる高さ。絵馬掛けとして使われているむすび木には、上部に小さな傘がついています。幹からはたくさんの枝が伸びており、枝に絵馬を引っかけるようになっています。

飛鳥寺へも参拝しよう

飛鳥寺は、飛鳥坐神社の南西にあり、蘇我馬子によって建立された日本初の本格的な寺院。596年に完成し、大きな伽藍の跡も残っていました。現在の正式名称は鳥形山安居院(とりがたやまあんごいん)。現在の本堂は江戸時代に再建されたものであり、かつての大寺の雰囲気はありません。

本尊の飛鳥大仏(銅造釈迦如来坐像)は、日本最古の仏像として有名。606年、推古天皇が鞍作首止利(くらつくりのとり)に造らせたと言われています。飛鳥寺のかつての西門の方向に、蘇我入鹿の首塚、五輪塔があります。入鹿は蘇我馬子の孫。645年に入鹿は、中大兄皇子・中臣鎌足により殺害されました。この事件は乙巳(いっし)の変と呼ばれています。

Address 〒634-0103 奈良県高市郡明日香村大字飛鳥682
Hours AM9:00-PM5:15(10-3月は-PM4:45)
Closed なし
Tel 0744-54-2126
Web http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/02tera/03east_area/asukadera/

飛鳥坐神社へのアクセス

周遊バスとレンタサイクルでの行き方

明日香村内の移動には、赤かめ周遊バスまたは、レンタサイクルの利用をおすすめします。赤かめ周遊バスは、橿原神宮前駅、飛鳥駅間を周遊。周遊バス1日フリー乗車券を利用すれば、効率よく明日香村の観光スポットを巡ることができます。また、近鉄飛鳥駅前、近鉄橿原神宮前駅東口、岡寺駅前などでレンタサイクルを貸し出しています。

電車とバスでの行き方

電車とバスを利用した行き方は、以下のとおりです。

  • 最寄り駅の近鉄橿原神宮前駅から赤かめ周遊バスに乗り、飛鳥大仏前で下車。そこから飛鳥坐神社へは徒歩約5分
  • 近鉄橿原神宮前駅へは、大阪阿部野橋駅から近鉄急行で約45分
  • 近鉄橿原神宮前駅へは、近鉄特急を利用した場合、京都から約1時間、名古屋から約2時間

車での行き方

車での行き方は以下のとおりです。

  • 国道24号線で橿原市内へ入ったのち、国道169号線で飛鳥地域へ
  • 大阪からは約1時間、京都から約1時間40分、名古屋から約2時間20分
  • 駐車場は、5台分くらいのスペースしかありません。
Address 〒634-0103 高市郡明日香村飛鳥707-1
Hours なし
Closed なし
Tel 0744-54-2071
Web http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/01shaji/01jinja/03east_area/asukaniimasujinja/

まとめ

飛鳥坐神社は陰陽石とおんだ祭で知られていますが、「日本書紀」にも記述がある由緒ある神社。明日香村には巡ってみたいスポットがたくさんありますが、ぜひ飛鳥坐神社にも参拝してみましょう。奥の社などの摂末社にも見どころがたくさんあります。