祐天寺は徳川家とゆかりがあるお寺。厳かなお堂や梵鐘を見に行こう

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トラベルパートナー: naolalala

東京出身。旅行に行くのなら絶対海外派。最近はアメリカやオーストラリアの国立公園の魅力にはまってしまって、旅行先にはなるべく自然の多いところにしています。週末はぶらぶらお散歩が好きなので、近場を歩きながら気になったモチーフなどを写真におさめます。美味しいスポットも絶対おさえます。

徳川家と縁の深い祐天寺には素晴らしいお堂や像がいっぱい!歴史好きにはたまらない

東京都にある祐天寺は、浄土真宗の寺院。都心の便利な場所にありながら、広々とした境内に見どころをたくさん持つスポットです。徳川家とゆかりのある祐天寺には、歴史ある建立物が多数あり、見て回るだけでも新しい発見が次から次へと待っているという驚きも。また、地元の人々に愛されている広々とした境内には子供たちの笑い声があふれ、幸せな空気が漂います。都会のオアシスである祐天寺の魅力について解説します。

祐天寺駅にほど近い祐天寺

祐天寺とは

まずは、祐天寺がどのような寺院なのか、概要を解説していきましょう。東京都民にも意外と知られていない事実が目白押しです。

東急東横線の駅名にもなっている東京都目黒区にある祐天寺(ゆうてんじ)は、浄土真宗の寺院で、総本山は京都の智恩院。本尊は祐天上人像と阿弥陀如来座像のふたつ。場所は祐天寺駅のほど近くで、広々とした境内は地元民にも人気があります。境内を走り回っている子供や、のんびりお弁当を食べているファミリーをみかけます。

祐天寺のヒストリー

祐天寺のはじまりは約300年前にさかのぼります。徳川菩提寺である芝増上寺の36世法主をつとめていた祐天の体調が悪化したため、弟子の祐海は念仏を唱える場所を探していたのですが、1718年に祐天は亡くなってしまいました。祐天は下目黒善久院で念仏を修行した因縁から、生前から目黒に廟所を建立するのを望んでいました。

そこで、江戸幕府に熱心に願い出た結果、八代将軍徳川吉宗はその願いを入れて特別の保護を加え、祐海は目黒にあった善久院の住職に。さっそく祐天の廟所と常念仏堂を建立します。1723年には明顕山祐天寺の寺号が認められ、祐天が開山となりました。住所表示にお寺の名称が使われているのは、目黒区ではこの祐天寺だけという特別なお寺なんですよ。

徳川家との深いつながり

祐天が36世法主をつとめていた増上寺は、徳川家の菩提寺。このことから、祐天寺は徳川家と深いつながりを持っています。例えば、阿弥陀堂や仁王門は五代将軍徳川綱吉の息女 竹姫から寄進されたもの。

竹姫は清閑寺熙定(せいかんじひろさだ)という公家の娘として生まれました。2回の縁談も相手が婚前に亡くなるという不幸に見舞われ、すっかり行き遅れのイメージがついてしまいましたが、24歳の時に島津家当主 継豊へと無事嫁入りしたのです。ドラマ「大奥 最終章」でもあったように、八代将軍吉宗へ恋心をいだいていたようでもありました。ドラマでは浜辺美波さんが演じていましたが、その美しさには目をみはるものでしたね。

境内には他にも、将軍家宣夫人天英院が寄進した梵鐘と鐘楼、地蔵堂などが現存しています。街にあるお寺かと思いきや、意外と徳川家とゆかりがあるお寺のため、歴史上の人物とかかわる建造物がたくさんあるんですよ。

境内には見どころがいっぱい

堂々たる表門

続いて、祐天寺の見どころポイントを見ていきましょう。駒沢通り沿いに堂々とした姿で構えられているのが、表門です。表門が建立されたのは、祐天の100回忌にあたる1817年のこと。その格式高い門構えは、国の登録右傾文化財にも指定されています。なお、門にかけられている扁額は、大本山増上寺85世 中村康隆台下(こうりゅうだいか)の手によるものです。

厳かな地蔵堂

表門を入って左手にあるのが、1788年に建立された地蔵堂。扁額にある「開山本地蔵」とう言葉が示しているのは、ここに祐天上人自身の地蔵菩薩像が祀られているということです。こちらの地蔵堂には、延命と火消しのご利益があるとされているそう。

仁王門には阿行像と吽形像

こちらの仁王門は、五代将軍徳川綱吉の幼女 竹姫が寄進したもの。扁額にある祐天寺の山号「明顕山」という文字は、祐海上人によって揮毫されたものです。仁王門の右側には口を開いた阿行像、左側には口をむすんだ吽行像が立っています。

竹姫により寄進された阿弥陀堂

阿弥陀堂の正面にかけられた扁額「阿弥陀堂」も、祐海上人によって揮毫されたもの。阿弥陀堂の内部にある阿弥陀如来座像は竹姫によって寄進されたもので、手がけたのは仏師 小堀浄運です。

朱色の鳥居が美しい五社稲荷

こちらの随身稲荷は、白狐を守護神として祀っています。祐天上人が出家した際に白狐がないたと伝えられていることから、白狐が守護神となりました。五社稲荷とは、この随身と松黒、富山、天白、妙雲の四社が合祀されたもの。ご利益は、五穀豊穣、家内安全、厄災消除です。

奥にあるのは本堂

こちらの本堂は1898年に再建されたもの。当初の本堂は火災により焼失しました。堂内に華麗な破風があるという珍しい構造で建てられているため、国の登録有形文化財に指定されています。内内陣には祐上人坐像のほか、2世祐海上人坐像や中興の6世祐全上人坐像が。

華やかな仏舎利殿

ひときわ目をひく本堂の左隣にあるこちらの金色の建物は、2017年に建立された仏舎利殿。どうりで色が鮮やかなわけですね。お釈迦様の遺骨がおさめられています。1階は宝物展示室になっていて、一般に公開されています。

徳川家から寄進された鐘楼と梵鐘

六代将軍徳川家宣の17回忌のため、正室だった天英院から寄進されたのが、鐘楼と梵鐘。家宣の27回忌にあたる1728年に時の鐘としての役割を命じられたため、現在でも朝6時と正午に鐘の音が響きます。大晦日の除夜の鐘の際には、一般の人も撞くことが可能。

子供のいるお寺

祐遊広場

次は、子供たちに温かいまなざしを注いでいる祐天寺の一面について解説します。祐天寺には付属の幼稚園があります。敷地内にはもちろん、園児が遊べる広場も完備。なお、安全面から園児と関係者以外中に入ることはできません。幼稚園の他にも、祐天寺では子供への教化活動を行っています。その一環として、少年少女精進道場という企画も。

寺内は子どもたちの遊び場

祐天寺の境内にはベンチも設置されているので、ときには親子が持参したお弁当を食べている姿なども見られます。ベンチの他にも、広い境内では遊んでいる子供たちの姿が多数。お寺の中で子供たちが走り回って遊んでいる風景は、まるで昭和にタイムスリップしたかのようです。

祐天寺へのアクセス

電車での行き方

祐天寺の最寄り駅は、東急東横線の祐天寺駅。祐天寺駅から駒沢通り方面に向かて歩くと、7分ほどで着きます。祐天寺駅から駒沢通りの方向へは商店街がまっすぐに通っているので、それを目印にしてください。

バスでの行き方

祐天寺までは、渋谷駅東口のバスターミナルから発車するバスに乗っても行くことができます。東急バスの渋71・洗足駅行きに乗車し(約10分)、けこぼ坂上で降りてから徒歩3分ほどになります。中目黒駅からバスをりようする場合は、東急バスの恵32・用賀行きに乗ってけこぼ坂上停留所へと向かってください(約3分)。

住所|〒153-0061 東京都目黒区中目黒5丁目24−53
営業時間|24時間営業
定休日|なし
電話|03-3712-0819
公式サイトはこちら

まとめ

おしゃれなイメージがある祐天寺の駅ですが、街の中心である祐天寺も見どころがたくさんある寺院。広い境内には徳川家ゆかりの建物が多数あり、歴史を感じさせてくれます。また、地元の人々の憩いの場となっていて、子供たちが自由に遊ぶ気持ちの良い空間。都心のトレンドスポットで、徳川家に思いを馳せつつ、のんびりとしたひとときを過ごしてみませんか。