芝公園は増上寺の境内の一部だった。園内には古墳がある

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トラベルパートナー: Kei

東京都出身。おもに東京から気軽に行ける場所を紹介。また、海が好きで、一年に一度は海のある場所へ旅行する。日本中の水族館に行くのが夢。美術館や博物館には一人で行きたいが、旅行は家族や友達と一緒に楽しみたい。

都会とは思えない素敵な空間をご案内

東京の大都会のなかに佇む芝公園へ行ったことはありますか。芝公園は、歴史を感じる史跡やモニュメントがある自然豊かな公園。遊具や四季折々の花や木々があり、人々の憩いの場をして親しまれているほか、古墳などがある歴史スポットとしても散策を楽しむことができます。

芝公園はこんな公園

東京タワーと増上寺のそばにある公園

東京都港区にある芝公園は、日本で最も古い公園の一つです。一帯はもともと増上寺の境内の一部でしたが、第二次世界大戦後の政教分離によって増上寺の所有ではなくなり、1873年(明治6年)より公園として一般開放されるようになりました。

芝公園には遊具のほか、季節の移ろいが感じられる四季折々の花があり人々の憩いの場をして親しまれているだけでなく、古墳やモニュメントなどもあるため歴史スポットとしても散策を楽しむことができます。

都立芝公園と港区立芝公園

芝公園の敷地は、東京都が管轄している部分と、港区が管轄している部分に分かれています。遊びに行くにあたって、どこまでが都でどこからが区かなど意識する必要はありませんが、何か問い合わせしたいことがある場合は、窓口が異なるので確認しておくといいでしょう。

都立の芝公園は、東京プリンスホテルや増上寺、東京プリンスタワー、港区立芝公園を取り囲むあたりを指し、港区立芝公園は、増上寺の南側の一区画を指します。それぞれ都立芝公園と港区立芝公園に分けてご紹介していきます。

都立芝公園にある見どころめぐり

こんなところに古墳が

芝公園はアップダウンがほとんどなく歩きやすいのですが、古墳だけは高い場所ににあるため、坂を登っていかなければなりません。ここにある芝丸山古墳は、都内最大級の前方後円墳で、東京都の指定史跡にもなっています。5世紀に勢力をのばしていた南武蔵有数の族長の墓だと考えられています。ただし古墳といってももはやその原型はとどめていません。

円山随身稲荷大明神

芝丸山古墳の石碑のすぐそばには、円山随身稲荷大明神もあります。ここは増上寺の裏鬼門にあたる位置で、小さいながらもこの地を守り続けてきました。鳥居と幟の朱色がキリリと鮮やかで威厳のある佇まいです。

伊能忠敬の碑

芝丸山古墳の石碑からもっと上に登っていくと、大きなモニュメントが目に入ってきます。これは、日本列島を測量した伊能忠敬の功績を讃え、東京地学協会によって建てられた遺功表です。伊能忠敬が行った測量の起点が、この芝公園の近くの高輪の大木戸という場所であったことから、この地に偉功表が設置されました。現在見られるこの偉功表は、1965年(昭和40年)に再建されたものです。

江戸時代の松原を復元

芝公園のなかで、増上寺の三門のあたりは古くから松原だったのですが、災変による消失や枯死によって、クスノキに替えられてしまいました。その後、1987年(昭和62年)に東京都は園地改修を行い、再び黒松が植えられました。松が植えられている一帯へ足を踏み入れると、とても風情があり、大都会にいながら静寂に包まれるような不思議な感覚を覚えるでしょう。

平和を願うこども平和の塔

こちらは児童遊園のなかに設置されたこども平和の塔です。太平洋戦争によって3人の男の子を亡くした内科学者の田澤鐐二による発願によって、全国の小中学生が廃品回収によって集めたお金や、自分のお小遣いを節約して集めたお金によって1953年(昭和29年)に建てられました。半世紀以上経った今も、元気に遊ぶ子どもたちを見守るようにこの地に佇み続けています。

都立芝公園でのんびり

梅の花に春の訪れを感じる

芝公園の一角には梅園があり、春先になると訪れた人たちの目を楽しませています。もともとこの梅林は新宿にあったもので、白梅の花が咲く様子を銀世界に喩えて、庶民から親しまれていました。

明治時代、新宿の梅林が東京ガス株式会社の所有になったことで、この梅林は芝公園へ移植されることに。その頃、梅林は芝公園の南側に移植されましたが、首都高速芝公園ランプの建設によって、1966年(昭和41年)に現在の場所に移されました。三度にわたって移植を繰り返した梅園は今も美しい花を咲かせ、毎年梅の開花の時期になると、芝公園梅まつりが開催されています。

子どもたちも遊べる公園

芝公園というと大都会にあって大人が散策を楽しむようなイメージが強いかもしれませんが、児童遊園には子どもが遊べる遊具がいくつもか設置されています。ところどころにベンチも置いてあるので、子どもを遊ばせながらひと休みするにも便利です。すぐそばには港区立みなと図書館もあって、あわせて立ち寄ってみるのもおすすめ。

こちらは港区立芝公園

東京タワーを見ながら散策

増上寺から南側の一角にあるのが、港区立芝公園です。周囲を遮る高い建物がないので、ここからは東京タワーの姿をはっきり見ることができます。フカフカの芝生や手入れの行き届いた美しい花壇は目にも楽しく居心地のよい公園です。

平和の祈り

こちらは平和の灯といって、港区立芝公園の入り口の広場にあります。1985年(昭和60年)に行われた港区の平和都市宣言の20周年記念として制作されたモニュメントで、園内には平和の灯のほかにも、原爆が投下された広島と長崎の焼け野原を生き抜いた種から育てられたクスノキとアオギリの木を見ることができます。

意外な用途のマンホール

芝生のなかにいくつも並んでいるマンホールはただのマンホールではなく、災害時になるとトイレとして使用できるマンホールトイレです。このほかにも園内には、かまどベンチや防災倉庫など防災に関するさまざまな設備が設置されていて、広域避難場所としての機能が充実しています。大都市で昼間には人々が密集する土地柄だからこその高い防災意識ですね。

住所|〒105-0011 港区芝公園4-8-4
営業時間|なし
定休日|なし
電話|080-9811-1659 (問い合わせ対応時間:9:00am-5:00pm)
公式サイトはこちら

近くのおすすめスポット

増上寺

増上寺は徳川将軍家の菩提寺としてゆかりの深いお寺です。写真は三解脱門という門で、本堂への参拝の前に「むさぼり、いかり、おろかさ」の三つの煩悩を解脱する門とされています。境内には宝物展示室や徳川将軍家の墓所、千躰子育地蔵尊などがあり、国内外から多くの観光客が訪れる名所にもなっています。

住所|〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-35
営業時間|6:00am-5:30pm(本堂のお参り)・9:00am-5:00pm(安国殿のお参りおよび御朱印・お守りの授与)
定休日|なし
電話|03-3432-1431
公式サイトはこちら

東京タワー

東京のシンボルである東京タワーは高さ333メートルの電波塔で、1958年(昭和33年)に完成しました。東京タワーには、地上150メートルにあるメインデッキと地上250メートルにあるトップデッキの2つの展望台があります。土日祝だと限定で、約600段の階段を登ってメインデッキまで行くことができるので、時間や料金などの詳細は公式ホームページでご確認ください。

住所|〒105-0011 港区芝公園4-2-8
営業時間|9:00am-11:00pm(メインデッキ)・9:00am-10:45pm(トップデッキツアー)
定休日|年中無休
電話|03-3433-5111
公式サイトはこちら

芝公園へのアクセス

電車での行き方

電車で行く場合の所要時間は下記の通りです。

  • 都営三田線の芝公園駅、または御成門駅で下車、いずれも徒歩2分
  • 都営大江戸線の赤羽橋駅で下車、徒歩5分
  • 都営浅草線または大江戸線の大門駅で下車、徒歩5分
  • JR線の浜松町駅で下車、徒歩12分

車でのアクセス

駐車場はないので、周辺にある有料のコインパーキングを利用してください。

住所|〒105-0011 港区芝公園4-10-17 (芝公園サービスセンター)
営業時間|なし
定休日|常時開園
電話|03-3431-4359
公式サイトはこちら

まとめ

芝公園は、古墳などの歴史スポットとしても散策を楽しむことができます。明治時代に移植された新宿の梅林や、江戸時代の松原を再現した黒松の林など、受け継がれた自然も見どころの一つ。周辺には増上寺や東京タワーなどの観光名所もあり見どころ満載の芝公園。ぜひ一度、足を運んでみてください。