岩船寺はアジサイの名所。三重塔のある静かな山寺で心を清めよう

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トラベルパートナー: midori

静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。

三重塔の隅鬼はほんま可愛らしいから見物ですえ

美しいアジサイの花が咲き誇るお寺としても有名な岩船寺。当尾の里にひっそりと佇む歴史あるお寺で、山門から見る風景が美しいことでも知られています。価値のある重要文化財もたくさん目にできますし、そこまでメジャーな観光名所でないため落ち着いて見学できるのも魅力的。ここでは、岩船寺の魅力や見どころ、アクセス方法などをご紹介しましょう。

岩船寺の概要

奈良と京都の県境、当尾の里にひっそりと佇む岩船寺(がんせんじ)は、アジサイの名所としても有名。729年、聖武天皇が夢のお告げでこの地に阿弥陀堂建立を発願し、行基菩薩に命じたのが始まりと伝わっています。平安時代には、広大な境内と39にもおよぶ坊舎を構えるほどの大寺院だったのですが、火災などで衰退し縮小しました。天邪鬼が支える三重塔と、白象にまたがる普賢菩薩騎象像は必見です。

岩船寺の見どころ

山門からの風景

石段を上っていくと、ひっそりと佇む山門が見えてきます。これは昭和58年に再建されたもの。山門から正面を見ると、美しい朱色が映える三重塔が視界に入ってきます。門越しに見える三重塔のは、まるで額縁に入れられた絵画や写真のような美しさ。ぜひ撮影しておきたいですね。岩船寺の木の看板が門柱につけられていますが、この寺名物のアジサイをイラストとして描いています。

重要文化財に指定されている貴重な三重塔。鎌倉時代には何度も戦火に巻き込まれ、何度も焼失しました。現在建つ塔は1442年に再建されたものとなります。普段は公開されていませんが、内部には美しい壁画で彩られています。注目ポイントの一つは三重塔の四隅の垂木隅鬼(すみおに)と呼ばれるユーモラスな天邪鬼が垂木を支えています。本堂の内部には、修理したときに外された隅鬼が展示されているので、じっくりと見学してみましょう。

三重塔は特別開扉もされる

三重塔は、毎年秋に限定公開されます。雨天や荒天のときは中止になることもありますが、どうしても中を見たいという方はこのタイミングで訪れましょう。初層内には極彩色で描かれた壁画を目にでき、迫力ある十六羅漢図、帝釈天、五大明王図、伊舎那天なども見られます。特別公開時だけの限定の御朱印があるので、御朱印集めをしているならぜひゲットしたいところ。

本堂内の仏像の数々

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2018.11.28 皆さんこんにちは! 先日行った夜間拝観の様子です!多くの方々のご協力の元で今回このような夜間拝観を行う事が出来ました!ご協力頂きました方々、本当にありがとうございました! 今回はコンサート及び、心願成就の祈祷法要、住職による法話もさせて頂きました!本当に多くの方々が拝観してくださり、感謝しております! 来年も行うかどうかは未定ですが、イルミネーション等にもっと力を入れたり、法要や法話に力を入れたり、また違った形で行えたら良いなと私自身は思っています! 皆さんの感想やこんな事して貰いたいなど希望がございましたら何でも結構ですので、コメント等でして頂けると大変嬉しく思います! 参拝に来てくださる方々や檀信徒の方々、ご協力してくださる方々がいてくださってこその岩船寺ですので、より多くの方々に岩船寺というお寺や仏の教えなどを広めていきたいなと思っております! #夜間拝観 #ライトアップ #コンサート #祈祷法要 #京都寺巡り #京都寺 #京都 #木津川市 #岩船寺

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ケヤキ一本造の阿弥陀如来坐像は、このお寺の御本尊。その高さは約3mほどあり、圧倒的な迫力を感じます。御本尊の周りを四天王像が守るように取り囲んでいるのも印象的。本堂があまり広くないからか、仏像との距離が近くより迫力を感じられるでしょう。かつては三重塔内に普賢菩薩騎乗象像が安置されていましたが、現在では本堂にあります。

美しい十三重塔

十三重塔は重要文化財に指定されており、鎌倉時代に造られたと言われています。境内にある池の左側にそびえており、スラリとした美しい見た目が印象的。高さが5.5mとかなり大きいのも特徴でしょう。昭和の時代に修理した際、くぼみの中から水晶の五輪舎利塔が見つかって話題になりました。

眼病にご利益あり。不動石室明王立像

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2019.1.23 皆さんおはようございます! 今回は岩船寺の境内にある石室不動明王を紹介させて頂こうと思います! 寺伝によると岩船寺の前にある駐車場の位置には昔、湯屋坊という塔頭(たっちゅう)がありました。そこには盛現という住僧がおり、重い眼病にかかり苦しんでいたそうです。そんな盛現は夢に現れた不動明王に加護を願い眼病平穏の1週間の断食修行という厳しい修行に入りました。すると加護あって無事眼病が平穏全快、その恩に報いて不動明王を建立したとされています。 日差しが当たるとくっきりと浮かび上がり、線刻された銘文もよく分かりますね! 目などに不安のある人たちが全国からお参りされています! #石仏 #石室不動明王 #不動明王 #眼病 #祈願 #京都寺巡り #京都寺 #京都 #木津川市 #岩船寺

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不動石室明王立像は鎌倉時代にできたもので、重要文化財に指定されています。重い眼病に苦しめられていた僧侶が、夢に出てきた不動明王に加護を願い、一週間断食をしたそうです。その後眼病が治癒したため、その恩に報いようと不動明王が造立されました。そうした背景があるため、現在でも眼病平癒のご利益があると信仰されています。

この地方特有の五輪塔

東大寺の別当だった平智僧都の墓だと言われています。こちらも重要文化財に指定されており、鎌倉時代に造られたものなのだとか。大和式と呼ばれるこの辺り独特の造りをしているのも大きな特徴。どっしりと安定感のある造りです。五輪塔は、地、水、力、風、空という宇宙を構成する要素を、丸や三角、四角というシンプルな形だけで表現した塔となります。

貝吹岩からの眺め

三重塔の近くには山道があり、階段を上っていけば貝吹岩に出られます。かつてこの付近に39もの坊舎があったころ、僧たちを集めるためにほら貝を鳴らしていたのだとか。現在でも、この場所でほら貝を吹く修験者がいます。眺めがよいので、天気がよいときには生駒山のほうまで見渡すことが可能。

門前の石風呂

鎌倉時代に造られたもので、岩船、石船とも呼ばれています。縦が約2m、横が約1mと現代の湯舟ほどの大きさ。岩船寺という名前の由来にもなったと言われています。修験者が身を清めた、村人が無病息災を祈り体を清めたなどさまざまな伝説があります。

犬連れでも参拝できる

きちんとマナーさえ守れば、愛犬と一緒に参拝できるのも魅力的。リードをつけて、排泄物もきちんと処理するなどできるのなら、愛犬と一緒に訪れるのもよいでしょう。犬連れでの参拝を歓迎する寺社は少ないですし、そう考えるとレアなお寺といえます。アジサイが咲き乱れる時期になると、ペットと一緒に訪れて境内でアジサイと愛犬の写真撮影をする人もたくさんいます。

岩船寺は花の名所

花の名所としても知られていますし、花の寺霊場の御朱印がもらえるのも特徴。梅雨の時期になると、たくさんのアジサイが一気に咲き乱れます。そのため、アジサイの名所としても有名。アジサイだけでなく、春には桜や梅、初夏には水連、夏には百日紅、秋には燃えるような紅葉も楽しめます。

どんな御朱印がいただけるの

有料となりますが、本堂の中で御朱印をいただけます。御朱印集めをしている方は、ぜひいただいておきましょう。御朱印は御本尊の阿弥陀如来のほかにも、3種類の御朱印があります。三重塔の御開帳時にも限定の御朱印がもらえますよ。

オリジナルグッズも充実

アジサイ柄や三重塔の文様柄、普賢菩薩騎象像柄など複数のオリジナル御朱印帳があります。隅鬼をモチーフにした御守りは見た目も可愛いので、お土産としても喜ばれるでしょう。身代不動明王御守は迫力があるので、普段から持ち歩くとご利益が得られそうです。

浄瑠璃寺にも立ち寄ろう

浄瑠璃寺も割りと近くにあるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。浄土世界を伽藍で表現した庭園があり、とても美しい風景を楽しめます。横一列に九体もの仏が並ぶ九体阿弥陀如来像は、寺一番の見どころ。藤原時代や鎌倉時代の国宝・重要文化財クラスの仏像もたくさんあります。秋には美しい紅葉も堪能できるでしょう。徒歩でも訪れられる距離なので、ぜひ立ち寄ってください。

住所|〒619-1135 京都府木津川市加茂町西小札場40
営業時間|AM9:00~PM5:00(3~11月)、AM10:00~16:00(12~2月)
定休日|なし
電話|0774-76-2390
公式サイト|なし

岩船寺へのアクセス

公共交通機関での行き方

近鉄奈良駅からだと、奈良交通バスの浄瑠璃寺行きに乗車して浄瑠璃寺停留所で降ります。そこから木津川市コミュニティバス、JR加茂駅行きに乗車して、岩船寺停留所で降りればすぐです。また、奈良交通バスの下狭川・広岡行きに乗り、岩船寺口で降りるのもアリ。そこから徒歩約30分です。JR関西本線加茂駅から木津川市コミュニティバスに乗り、岩船寺で降りると徒歩数分でアクセス可能。

車での行き方

大阪方面からだと、阪神高速、第二阪奈有料道路を奈良方面に向かいます。府道44号線をそのまま進んで向かってください。京都方面からだと、国道24号線の京奈和自動車道を使って木津ICで降ります。その後府道44号線を進んでください。駐車場はないため、周辺のパーキングを利用することになるでしょう。

住所|〒619-1133 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
営業時間|AM8:30~PM5:00(3~11月)、AM9:00~PM4:00(12~2月)
定休日|なし
電話|0774-76-3390
公式サイトはこちら

まとめ

山の中にひっそりと佇む岩船寺は、訪れるだけでも心を癒してくれます。美しい風景を見れば、さらに心は癒されるでしょう。四季折々の草花の姿も堪能できますし、心の洗濯に来るにはちょうどいいスポット。ぜひ足を運んでみてください。