元町公園はノスタルジックな雰囲気漂う函館観光の代表

トラベルパートナー: Kitako

生まれも育ちも北海道で観光案内員の経験あり。デジタルマップよりも紙の地図を持って旅行するのが大好きなアナログトラベラーです。北海道定番の観光スポットから穴場グルメや裏話など、どさんこKitakoが北海道の隅から隅までご紹介します!

函館観光?したっけ元町公園に行ったらいっしょや~!

北海道函館市、函館山の麓に広がる元町地区にある元町公園は、港を見渡せる美しい眺望と北海道開拓の歴史が残る日本の歴史公園100選にも選ばれる人気の観光スポットです。今日は元町公園の歴史と見どころ、周辺の観光スポットなどをご紹介します。

見どころいっぱい。函館観光の目玉、元町公園

函館の由来は元町公園にあり

元町公園は、観光都市函館のシンボル函館山の麓に位置する洋風庭園で、美しい花壇や植栽が整備された園内には歴史的建造物も残されています。公園がある元町地区には1454年頃、豪族の河野加賀守政通が建てた宇須岸館(うすけしのたて)が箱形だったところから箱館と呼ばれるようになり、函館という地名の由来となった場所でも有名です。

ここは宇須岸館が陥落した跡に箱館奉行所が設置され、明治以降は開拓使支庁、渡島支庁と変遷し、昭和25年まで函館行政の中心地でした。

蝦夷地時代は箱館奉行所があった

北海道がまだ蝦夷地と呼ばれていた時代、函館山の麓には江戸幕府の箱館奉行所が置かれていました。ここが事実上の蝦夷地の中心地だったことから、付近一帯を元町と呼んでいました。歴史に名高いペリーの黒船来航で、函館の港も外国船に解放することになっりましたが、その際奉行所は港から1kmほどしか離れておらず、入港する船や外国人から奉行所の見通しがあまりに良いことに危機感を抱き、五稜郭を築城して引っ越したのです。

元町公園は市街地よりも少し高い場所に造成されたため、園内や周辺からは函館港の風景が眺められる場所になっています。函館港と元町公園を結ぶ坂道は基坂(もといざか)と呼ばれ、行政の基点として栄えた歴史が活かされた名前となっています。

元町エリアには基坂のほかにも絵になる坂道がたくさんあって、なかでも有名なのは台所洗剤「チャーミーグリーン」のCMでおじいちゃんとおばあちゃんが手を繋いで睦まじく歩いていたことで話題になった八幡坂や、道幅が36mもある二十間坂などが有名です。

公園内の歴史的建造物と函館四天王

レトロモダンな旧渡島支庁庁舎

元町公園でひときわ目立つ薄緑色の建物は北海道指定の有形文化財の旧渡島支庁庁舎です。1950年まで渡島支庁の庁舎として使われ、その後もさまざまな用途で活用されていましたが1991年に火災で建物が消失し、1910年に建て替えらました。

現在残っている建物は1994年に復元されたものですが、4本の柱で支えるペディメントなど明治建築の美しさが細部まで再現されていて見応えがありますよ。また、現在は元町エリアの観光案内所として活用されていて、函館観光の情報収集とレトロモダンな明治建築の鑑賞が一度にできてお得です。

レンガ造りの書庫

旧渡島支庁庁舎のすぐそばに建つ赤いレンガ造りの建物は、開拓使レンガ造り書庫と呼ばれ、その名の通り役場の書類などを保管するために使われていた建物です。浜風と山の立地の影響から大規模火災が絶えなかった函館で、大切な書類を守るために燃えにくいレンガ建材が使われました。

これらのレンガは開拓使直轄の工場で生産されたもので、建物を近くで見るとレンガ一つ一つに明治◯年という製造刻印が施されています。ぜひじっくり観察してみてくださいね。

函館発展に貢献した四天王の像

旧渡島支庁庁舎に向かって右側には函館の発展に功績を残した函館四天王像があります。右端に座った平塚時蔵氏は青森県出身で、函館の平塚家に養子に入った後、呉服や西洋雑貨の販売を生業とし、私財を投じて慈善事業に貢献しました。また、右から2番目に杖を持っている渡邉熊四郎氏は海運業で身を興し、函館の観光地で有名な赤レンガの金森洋物店の創業者です。

右から3番目に右手を上げて何かを説明しているのは平田文右衛門氏。彼は四天王唯一の函館生まれで、造船所や学校、病院、新聞社などの設立を提唱しました。また左端に座る今井市右衛門氏は北海道初の新聞社・北溟社を設立したことで知られています。

見どころいっぱいの元町エリア

元町のランドマークは旧函館区公会堂

基坂の下から見上げた元町公園と旧函館区公会堂の風景は、観光都市函館を代表するランドマーク的な存在です。この旧函館区公会堂は1910年に建てられ、翌年の大正天皇行啓の際には宿舎として使用されました。ブルーグレーとレモンイエローの色合いが斬新かつモダンで素敵です。外観の素晴らしさはもちろんのこと、内部の装飾や家具の保存状態も良いことから国の重要文化財に指定されています。

住所|〒040-0054 北海道函館市元町11-13
営業時間|9:00~19:00(4月から10月)9:00~17:00(11月から3月)
定休日|年末年始、臨時休館あり
電話|0138-22-1001
公式サイトはこちら

日本開国の立役者ペリー提督来航記念像

元町公園の下に位置する旧市立函館病院跡には、日本開国の立役者として知られるペリー提督の来航記念碑が。これは1854年にペリー艦隊が函館港に姿を見せて150年を迎える記念行事の一環で、函館出身の彫刻家によって2002年に完成した立像です。検分のために箱館港を訪れたペリー提督は、船から降りて買い物も楽しんだという話が残っているため、銅像は函館の街並みと港を見下ろす方角に向いています。

住所|〒040-0056 北海道函館市弥生町2
営業時間|なし
定休日|なし
電話|なし
公式サイト|なし

ユニオンジャックを掲げ続けた旧イギリス領事館

函館港に外国船が出入りするようになり貿易港となった1859年、称名寺が仮のイギリス領事館として使われていました。その後、元町地区で正式に落成した領事館は何度となく火災焼失を繰り返し、1913年に現在の姿で新築されました。

イギリス領事館の役目を終えた建物は、函館港の開港記念館として活用されていて、開港時代の様子を伝える歴史ミュージアムや、領事館時代の面影を残す英国ティールームがあって人気の観光スポットとなっています。

住所|〒040-0054 北海道函館市元町33-14
営業時間|9:00~19:00(4月から10月)9:00~17:00(11月から3月)
定休日|年末年始
電話|0138-27-8159
公式サイトはこちら

クラシカルな異国情緒が漂う教会群

元町公園から徒歩10分ほどのところにある、ハリストス正教会や聖ヨハネ教会、元町カトリック教会が集中して建っている交差点一帯は、函館市元町末広町重要伝統的建造物群と呼ばれるエリアです。洋風建築の教会群のなかに黒瓦の大屋根が特徴的な真宗大谷派函館別院もあり、異国情緒溢れる不思議な空間が広がっていて散策にはぴったりですよ。それぞれの施設は礼拝や婚礼などのイベントがなければ拝観可能です。

住所|〒040-0054 北海道函館市元町(3番地~16番地)
営業時間|施設により異なります
定休日|施設により異なります
電話|施設により異なります
公式サイト|なし

元町公園で開催されるイベント

ライトアップと冬のイルミネーション

元町公園内の歴史的建造物は夕刻あたりからライトアップが行われていて、函館名物の夜景に一段と美しい彩りを添えています。毎年12月から3月にかけて開催される「はこだて冬フェスティバル」の協賛行事で、元町公園では2月上旬に「ひかりのガーデン」というイベントが行われ、色とりどりのスカイランタンの打ち上げや、暖かいグルメが楽しめます。

元町公園以外にも赤レンガ倉庫群や教会群がイルミネーションに包まれ、街全体が夢のような景色に変わりますよ。また、冬フェスティバルの名物といえば函館港からの冬の打ち上げ花火が有名。夜空を彩る冬花火には各地から大勢の見物客が集まります。

多国籍の「フェスティバルはこだて国際民俗芸術祭」

2008年から毎年開催されている夏のイベントで、民俗フェスとしては国内最大規模を誇る多国籍芸術祭。世界のダンサーやアーティスト、大道芸人らが約2000人も参加し、会場は海外、国内から訪れるたくさんの観光客で賑わいます。異国の民俗音楽と文化に触れながら多国籍の料理やお酒が味わえる楽しさいっぱいのイベントです。

元町公園へのアクセス

車での行き方

元町公園には専用駐車場がなく、車では少々回りにくい場所もあり不便かもしれません。近隣の有料駐車場で1番近いのは旧イギリス領事館の隣と、その道路の向かい側にある函館市観光駐車場が良いでしょう。しかし、観光シーズンにはどこも満車になることが多く注意が必要です。

元町公園から800mほど離れた函館山ロープウェイ山麓駐車場を利用すると、函館市元町末広町重要伝統的建造物群保存地区内の一本道をぶらりと歩いて散策できるのでおすすめです。

バスでの行き方

函館バスが運行する元町ベイエリア周遊号が便利です。旧イギリス領事館前のバス停で下車すると、元町公園まで徒歩100mほどで到着します。周遊バスは季節毎の運行で、4月と11月にダイヤが変わるので利用する際は事前確認をお忘れなく。

路面電車での行き方

JR函館駅前から函館市電の函館どつく前行きに乗車、約10分ほどで末広町電停で下車します。末広町電停から元町公園までは350m、徒歩6分ほど。基坂の緩やかな上りを歩いて行くと、突き当たりに元町公園が見えて来ます。

住所|〒040-0054 北海道函館市元町12-18
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0138-27-3333(元町観光案内所)
公式サイトはこちら

まとめ

函館観光には欠かせない散策スポットが多い元町公園。四季折々にバラやハマナス、スズラン、ライラックといった花々も咲き乱れ、週末にはフリーマッケットなどの小さなイベントもあり楽しみが広がります。函館を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

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