手向山八幡宮は東大寺の鎮守社。見事な紅葉は百人一首にも詠まれている

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静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。

かわいらしい鳩の御紋が目印の神社やで!

かつて菅原道真が詩を詠んだほど紅葉が美しい奈良の手向山八幡宮をご存知ですか。手向山八幡宮は東大寺の宇佐八幡を招き祀った神社で、向かい鳩の御紋が可愛らしいフォトジェニックな神社です。今回はそんな手向山八幡宮の見どころをご紹介していきます。

手向山八幡宮の概要

奈良県にある手向山(たむけやま)八幡宮は、水取りで有名な東大寺二月堂と隣接した神社です。東大寺のご祭神である宇佐八幡を招いて祀っており、神仏習合の思想に基づく東大寺の鎮守であります。明治時代の神仏分離令によって東大寺と切り離され、現在では独立した神社に。交通安全、恋愛成就、旅行安全、家内安全などさまざまなご利益あることで人気です。

紅葉の美しさでも知られており、古くには、菅原道真が手向山八幡宮の紅葉を詩に詠んだことでも有名。その詩は百人一首にもなっています。

手向山八幡宮の歴史

奈良時代に大仏造立の成功を祈願し、聖武天皇によって建立された手向山八幡宮。大分県にある全国八幡宮の総本社の宇佐八幡宮から八幡神を招き入れ、東大寺の鎮守として祀ったのがはじまりとされています。もともとは鏡池の東側にありましたが、鎌倉時代の1250年に現在の場所へと移りました。

手向山八幡宮への行き方と見どころ紹介

参拝は東大寺大仏殿横の大鳥居からがおすすめ

こちらは手向山八幡宮の一の鳥居です。東大寺大仏殿の横には、堂々とした赤い大鳥居があり、手向山神社と書かれてあります。鳥居をくぐると、大樹に囲まれた広い参道が伸びており、辺りには奈良のシンボルである鹿がゆったりと歩いている光景が広がっています。ほかにもいくつかルートはありますが、この表参道から行くのが王道。参拝へ行く前に神聖な雰囲気を感じることができるでしょう。

かわいい向かい鳩御紋の灯籠がお出迎え

手向山八幡宮の御紋は、向かい鳩の印象的なデザインです。その名のとおり、二羽の鳩が向かい合ってその中央がハート形になっていて、とってもフォトジェニック。鳩は手向山八幡宮で神の使いと考えられています。社務所ではこの御紋をモチーフにしたグッズが何種類か販売されており、絵馬にも向かい鳩の御紋が描かれていて、かわいいと評判です。

朱塗りの社殿と苔むす境内が美しい

手向山八幡宮は横に長い社殿で、入口は正面のほかに、若草山側、東大寺法華堂(三月堂)側の三ヶ所があって通り抜けすることができます。朱色の鮮やかな社殿にところどころ入る緑色が映えて建築物としても目を引く美しさ。境内には、鮮やかな緑色をした苔も生えており、朱色の建物とのコントラストが綺麗です。

御本殿と拝殿

社務所の斜め前にある楼門の正面にあるのが本殿です。朱塗りの本殿は、舞台になっている拝殿の奥にあって近付くことはできないため、拝殿から覗いて見るよう。拝殿はイベントなどの際に舞台として使用されていて、神社の神事のみならず、音楽フェスティバルなど地域のイベントでも使われています。

八幡神使鳩絵馬

神社の神使である鳩をモチーフにした御紋の絵馬は、拝殿のすぐ手前で購入できます。絵馬の代金は隣の賽銭箱に納めるスタイルとなっており、木製ではなく紙でできているためか一般的な絵馬よりも安いので、気軽に奉納しやすいのも魅力ですね。

菅原道真の腰掛石

898年、朱雀院(宇多上皇)のお供でこの神社を訪れた菅原道真が腰かけたという石があり、官公腰掛石(かんこうこしかけいし)という名が付けられています。学問の神様である菅原道真のご利益を授かりたい受験生に人気のスポットです。

腰掛石には「このたびは 幣(ぬさ)もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」という詩が刻まれており、これは菅原道真がこの神社の美しい紅葉を見て詠んだ一句で、百人一首にもなっています。現代語訳すると「今度の旅は、御幣をささげることもできない。とりあえず、手向けに山の紅葉を錦に見立てて御幣の代わりにするので、神の御心のままにお受け取りください」となり、紅葉の美しさを詠っています。

若宮神社

若宮神社は、本殿と拝殿舞台がある境内のなかで一番大きな神社です主祭神には八幡神という応神天皇の子である大鷦鷯尊(おほさぎきのみこと)が祀られています。大鷦鷯尊とは仁徳天皇のこと。仁徳天皇は第16代天皇で、善政を敷き大規模な土木事業を行ったと伝えられています。

神楽所(壁画)と東照宮

奈良県の指定文化財となっている神楽所では、ユーモラスな鬼の絵を見ることができます。神楽所の隣にある小さな社は東照宮で、江戸時代は東大寺にあった徳川家康を祀る神社でしたが、明治時代の神仏分離令によってこの地へ移されました。

神門前の宝庫

神門前にある宝庫は手向山八幡神輿庫とも呼ばれており、奈良時代の貴重な建築物として重要文化財に指定されています。正倉院だと通常は公開されておらず、公開時でもあまり近付いて見ることができませんが、この宝庫は間近で見ることができるので細部までよく鑑賞できるのが魅力です。

秋は紅葉スポット

平安時代から美しい紅葉の名所として知られていた手向山八幡宮。モミジやカエデのほかに、黄金色に色づく大イチョウの木も見どころです。神社は若草山山麓の少し高台にあるので、冬になると雪が積もることも。うっすらと雪化粧した社殿もまた趣深い美しさです。

鳩を摸した御朱印

御朱印は、社殿中央にある社務所で有料でいただくことができます。八幡の「八」が、御紋の鳩になっているのが特徴的です。申し出ると、八幡若宮の御朱印もここでいただくことができます。ほかにも2月の節分のお田植祭や、10月の転害会など、期間限定の御朱印もいただくことができるので、時期に合わせて訪れてみるのもいいのではないでしょうか。大規模災害があった際には、支援のための特別御朱印を授与することもあります。

オリジナルグッズが充実

社務所にある売店では豊富な種類のグッズが。モミジや花柄が可愛らしいデザインの御守りをはじめ、様々な中から選ぶことができます。ほかにも、鳩の形をしたかわいい鳩笛や、鳩御紋をモチーフにしたマグネット、バッジ、手鏡なども販売されており、お土産にもぴったり。御朱印帳もかわいいデザインがたくさんありますが、これらは手向山八幡宮のオリジナルではなく、ならまちの雑貨店で売られているグッズです。

転害会とは

転害会(てがいえ)とは毎年10月に開催されるお祭りで、東大寺の転害門を通ってこの地へ八幡神を招き入れたときの様子を再現する祭礼です。祭礼では舞楽の奉納などが行われています。

転害門にも行ってみよう

八幡神が通った転害門(てがいもん)にもぜひ行ってみましょう。転害会は、まずこの基壇の上で行われる祭礼からはじまります。転害門は南大門と並ぶ東大寺の門の一つですが、神様をお迎えした門として立派なしめ縄が掛けられています。鎌倉時代に補修はされたものの、奈良時代の建築をそのままに残しているので当時の雰囲気を充分に感じることができるでしょう。

住所| 奈良県奈良市 雑司町406-1
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0742-22-5511
公式サイトはこちら

手向山八幡宮へのアクセス

電車での行き方

電車の場合、近鉄奈良駅から徒歩すぐで、少し遠くなりますがJR奈良駅からでも徒歩で行くことが可能です。

バスでの行き方

バスの場合、土日祝日なら ぐるっとバスの利用が便利。奈良公園ルートの手向山八幡宮・二月堂前で下車して徒歩すぐになります。平日なら、近鉄奈良駅もしくはJR奈良駅から市内循環バスに乗って、東大寺大仏殿・春日大社前で下車して徒歩すぐです。

車でのアクセス

大阪方面からの場合、第二阪奈有料道路を利用し、宝来ICを出て国道308号線、阪奈道路を進むと到着します。京都方面からの場合、有料道路の京奈和自動車道を利用し、木津ICで降りて奈良バイパス(国道24号線)を進むと到着です。手向山八幡宮に専用駐車場はありませんので、周辺の有料駐車場を利用するようにしてください。神社の拝観料は無料となっています。

住所|〒630-8211 奈良市雑司町434
営業時間|AM7:00~PM4:30(10.11.12月は時間変動あり)
定休日|なし
電話|0742-23-4404
公式サイト|なし

まとめ

手向山八幡宮は、紅葉の美しさでも知られており、古くには菅原道真が手向山八幡宮の紅葉を詩に詠んだことでも有名です。奈良時代の貴重な建築物である宝庫も間近で見ることができるのも大きな魅力。ぜひ紅葉の美しい時期に訪れてみてください。