異国情緒漂うグラバー園は歴史と花々にあふれる長崎の名所

公開日:2019/2/20 更新日:2019/4/22

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出身地は長崎。よく行くエリア九州で、友達と予定が合えば海外や日本各地へ出掛けます。 一人旅も好きで、時間があれば神社巡り・自然の絶景巡りなど、気の赴くままに大好きな旅へ!おすすめの観光スポットや、その土地の周辺グルメをご紹介します。最近ミラーレスカメラを購入したので、旅先の素敵な写真を撮る事にはまっています。
グラバーさんは日本を愛し日本を世界にはばたかせた人!

日本が海外との交流を断ち切っていた江戸時代、唯一その門戸を開いていたのが長崎でした。海に面して外国の船舶が最も出入りしやすく、異国の文化や宗教・製品が次々に入って来た日本ではじめて国際都市となった長崎。その国際色の代表格と言えるのがここグラバー園、異国情緒をいっぱいに感じましょう。

グラバー園は長崎を訪れたらぜひ行きたい名所

長崎市の南山手地区、長崎の街と港を一望する見晴らしのよい丘に、グラバー園はあります。

そこでは1859年の長崎開港後に来日した3名のイギリス商人、トーマス・グラバー、フレデリック・リンガー、ウイリアム・オルトの西洋風旧邸宅を鑑賞できます。

世界遺産に登録された洋館と長崎の伝統ある建物

世界遺産の建築物

異国情緒あふれるグラバー園や、旧グラバー住宅などの洋風建築物は世界遺産に登録されています。

そして敷地内には洋館だけでなく、長崎市に残っていた歴史的建造物も移築して展示されており、野外博物館のような役割を果たしているのです。

日本の木造洋館では最古

旧グラバー住宅は現存する日本の木造洋館で最古の建物です。特徴ある多角形の家屋はグラバーの子で実業家の倉場富三郎が継ぎ、1939年に三菱重工業長崎造船所が買い取りました。

そして1957年には長崎市に寄附され、修復工事を経て1967年に明治時代当時の姿に復元。内部の構造は複雑になっており、寝室や食堂に子ども部屋、さらには温室などもあります。

内部は豪奢な設え

もちろん内部も見学できます。西欧色あふれる家具や装飾品の数々が展示され、建物の外には緑も多く、国内外から多くの人々が訪れる観光地に。ちなみに旧住宅を受け継いだ倉場富三郎の倉場は、父グラバーの名から頂いた苗字です。

長崎の梅雨を彩る紫陽花の風景

園内には手入れの行き届いた美しい花壇があちこちに点在しています。特に初夏の紫陽花は有名で、名曲にも登場する雨の長崎に彩りを添えてくれるでしょう。この花々を目的に訪れる人も多く、グラバー園の国際色をさらに高めています。

トーマス・グラバーはどんな人だったのか

イギリス商人トーマス・ブレーク・グラバー(1838年~1911年)は来日後、長崎にグラバー商会を設立。お茶や絹織物など日本の製品を海外へ輸出した代わりに武器や船舶の輸入を行い、これからの日本が諸外国と対等に渡り合う基礎を作り上げました。

薩摩藩や長州藩・土佐藩など幕末明治維新で活躍する志士たちとも関係が深く、あの坂本龍馬とも取り引きを行っていたのです。

旧三菱第2ドックハウスからの絶景と有名実業家

グラバーはここ長崎に、船を修理整備する西洋式のドックを建設しました。その船がドックで修理を受け停泊している間に、船員が宿泊した施設がこの建物です。

元は長崎市飽の浦町に存在していましたが、1972年に三菱造船株式会社によって長崎市に寄贈され、グラバー園に移築復元されています。グラバーは商人であるだけでなく、造船の街・長崎の土台を築いた人でもあったのですね。

グラバーは三菱グループの創始者である岩崎彌太郎とも親交が深く、その後大財閥となる岩崎彌太郎に大きな刺激と新たな方向性を与えました。

建物2階のベランダからは長崎の街や港、花々に彩られたグラバー園の美しい景色が眺められます。すぐ前にはコイが泳ぐ池もあり、和洋が見事にマッチした写真が撮れるおすすめのスポット。

幻想的なライトアップなど国際色ゆたかなイベントが人気

グラバー園では様々なイベントが定期的に行われています。中でも、コンピューターグラフィックとプロジェクターなどの映像機器技術を駆使したプロジェクションマッピングなどが人気。

洋風建築の家々がステンドグラスのようにライトアップされるイベントは、必見!暑い夏にはビアガーデンが開催され、仕事帰りや観光客の人々が国際色ゆたかに大いに盛り上がるでしょう。

ハート形の石を探して2人の恋愛成就を願おう

園内につづく石畳の道にはハート形をした石、ハートストーンが埋め込まれています。この石に好きな人を想いながら触るとと恋が結ばれ、カップルでいっしょに触るとずっと幸せでいられるという噂もささやかれているため、若い人に大人気です。

ハートストーンは2つ

そのハートストーンは旧グラバー住宅近くの2ヶ所にあります。1つめは庭にある方位盤の真下、2つめは住宅前から少し下る道の曲がり角近く。グラバーさんがどこかで応援しているかもしれませんよ。さあ、探してみましょう。

多くの花々とともに彩られた世界的女性歌手の像

グラバー園は西洋風建築物の数々とともに、美しくていねいに手入れされた花壇が多い公園としても有名です。日本という国を心から愛したグラバーは、1911年に亡くなるまでここ長崎の地で過ごしました。可憐な花々が咲き乱れる中には、有名なオペラ「蝶々夫人」を歌い舞う三浦環の像が見られます。

三浦環は日本人初の国際的オペラ歌手でした。蝶々夫人は日本士族の娘、蝶々さんとアメリカ軍人、ピンカートンとの悲しき恋物語で、まさにその舞台こそ明治時代の長崎なのです。花に囲まれながら晩年を長崎で過ごしたであろうグラバー、長崎を背景に世界の大舞台で華やかに舞った三浦環、ここにも国際都市長崎の姿があります。

国際都市長崎で西洋料理を日本に広めた洋食店

国際色あふれる長崎は西洋料理の発祥地でもあります。それを物語るのがここ旧自由亭でしょう。農家出身の草野丈吉が、長崎に住むオランダ料理人のもとで修業を積み、自宅を改装して開いた店で元々は長崎市の諏訪神社前にありました。

当時の値段ではかなり高額でしたが、店は大盛況だったようです。現在はグラバー園に移築され2階が喫茶店となっています。

西洋の雰囲気をコスプレで体験してみよう

園内には西洋ドレスを着用できるレトロ写真館があり、晴れた日は思い思いにコスプレをして園内を散策できます(雨天時は室内写真撮影のみ)。

たくさんのドレスからお好みの1着を選んで、西洋のハイカラさんを体験してみませんか。

グラバー園へのアクセス

電車でのアクセス

電車でアクセスの場合は、長崎駅前から長崎電気軌道(路面電車)の1号系統崇福寺行きに乗車し、新地中華街電停で下車。ここから5号系統石橋行きに乗り換え、大浦天主堂電停にて下車し徒歩約10分で到着します。



車でのアクセス

車でアクセスの場合は、最短では長崎自動車道の長崎ICから約5kmの距離。ここからながさき出島道路に入り市民病院前交差点にて左折、国道499号線を南西へ進みます。

左側に長崎市営松が枝町駐車場(約30台・有料)など3ヶ所ほどの駐車場があり、徒歩約10分で到着します。尚、グラバー園の専用駐車場はありません。

Address 〒850-0931 長崎県長崎市南山手町8-1
Hours 8:00-18:00(夜間開園日は21:00まで)
Closed なし
Tel 095-822-8223
Web http://www.glover-garden.jp/

まとめ

グラバーが長崎に住みはじめた頃は、まだ国そのものが閉ざされていた時代。当時の日本人にとって世界とは、まだ想像すらできない夢のような存在だったでしょう。でもグラバーは日本を愛し日本を世界へ導きました。洗練された洋風のグラバー園で、日本にはじめてやってきた世界の文化と人々を想ってみませんか。