モエレ沼公園は遊べる巨大アート作品。自然とアートの融合を体感

トラベルパートナー: aoihana

東京出身。住んだことのある北海道や栃木の記事を中心に、ライティングしています。写真が好きで、絶景を求めて日本各地を旅しています。

北海道はでっかいどうを実感できる場所だよー

北海道札幌市にあるモエレ沼公園は、イサム・ノグチが設計を手がけた広大な場所。園内にはさまざまな建物や遊具などが立ち並び、自然とアートが融合した不思議な感覚を味わうことができます。大人から子供まで、特別な体験をすることができるモエレ沼公園の魅力を解説します。

北海道らしい壮大なスケールの公園

札幌市東区にあるモエレ沼公園は、東京ドーム40個分の広大な自然とアートが融合したスポット。元々は廃棄物処理場でしたが、23年の歳月をかけて公園として蘇りました。基本設計を手がけたのは、世界的な彫刻家として知られるイサム・ノグチ。

全体をひとつのアート作品にすること、というコンセプトの通り、アーティスティックでフォトジェニックな他にはない公園に仕上がっています。

モエレ山、海の噴水、モエレビーチ、ガラスのピラミッドなど、ユニークなスポットが満載なモエレ沼公園は、アート好きな人もそうでない人も、大人も子供も、あらゆる人がそれぞれの楽しみ方ができる場所。とても広いので、レンタサイクルを使って公園全体を楽しんでください。

世界的な彫刻家イサム・ノグチ

日系アメリカ人であるイサム・ノグチは、幼少期を日本で過ごした後、アメリカで彫刻を学びました。その後フランスにも渡り、気鋭の彫刻家として名を立てます。彫刻だけでなく、画家やインテリアデザイナーとしても活躍し、多方面の芸術分野で才能を発揮したイサム・ノグチ。

なんと、北大路魯山人に陶芸を学んだこともあるそうです。現在でも、イサム・ノグチがデザインした照明・AKARIシリーズなど、デザイン性の高いインテリアは人気が衰えていません。

モエレ沼公園計画に参加することになったイサム・ノグチは、「人間が傷つけた土地をアートで再生する。それは僕の仕事です」と述べたのだそう。しかし、モエレ沼公園のマスタープランが完成した直後の1988年、急逝してしまいます。その後は彼の遺志を継ぐイサム・ノグチ財団の協力で、2005年にモエレ沼公園はグランドオープンを果たしました。

公園の拠点でもあるガラスのピラミッドには、イサム・ノグチギャラリーが設けられています。映像や関連書籍を見ることができるので、時間があればぜひ立ち寄ってみてください。モエレ沼公園の魅力について、より深く理解できること間違いなし。

遊び方は無限大、アートな公園を遊び尽くす

とにかく広い芝生スペース

公園内にある広大な芝生では、犬の散歩やお昼寝など、人々が思い思いに過ごす姿を見ることができます。周囲に大きい建物もないので、どこまでも広がる芝生と青空を眺めながら、開放感を満喫することが可能。また、公園内にはテイクアウトできるショップもあるので、ピクニックも楽しめます。

春はサクラの森でお花見を

公園内にあるサクラの森エリアには、2600本もの桜の木が植えられています。北海道の桜の見ごろは5月のゴールデンウィーク頃。毎年その時期になると、多くの人がお花見に訪れます。植えられている桜はエゾヤマザクラで、ソメイヨシノに比べて花の色が濃く、花と葉が同時に生えるのが特徴。

また、サクラの森エリアにはイサム・ノグチがデザインした126基の遊具もあるので、登ったり滑ったりして遊ぶことができます。

夏はモエレビーチで水遊び

夏場にぴったりなのが、子供たちに大人気のモエレビーチ。珊瑚で舗装された浅い池で、海辺をイメージして作られました。珊瑚の白と、周辺の緑とのコントラストが美しく、安心して水遊びを楽しむことができるスポット。

営業期間は6月から9月頃で、札幌の短い夏を満喫するために多くの人が訪れます。オムツが取れていない小さいお子さんは水遊び用のオムツを忘れずに。

モエレビーチから少し離れたところにあるアクアプラザ&カナールでも、水遊びを楽しむことができます。水と石で作られた広場で、その全長は150メートル。水深は20から40センチメートルと浅いものの、足を浸すことができるので、夏場は気持ちよく過ごせますよ。

紅葉と花火が彩る秋

モエレ沼芸術花火も欠かせない人気イベント。打ち上げ花火数は18,000発で、毎年250,000人近くの人が訪れます。音楽と花火のコラボレーションが魅力で、モエレ沼公園の起伏を生かした立体的な3D演出はかなりの迫力。また、直径320メートルにもなる1尺玉も目玉です。

また、9月下旬から10月下旬はモエレ沼公園の紅葉の見ごろ。特に、芝生エリアに植えられているカラマツの黄金の色彩は、芝生と良いコントラストとなって、まるで絵画のような美しさです。

雪遊びを満喫できる冬

冬場にはモエレ沼公園全体が雪に包まれ、美しい雪景色が広がります。クロスカントリーやそり遊びなど、本格的な雪遊びを楽しむことができるのも魅力。ガラスのピラミッド1階のショップでは、クロスカントリー用のスキー、スノーシュー、ソリ、長靴などをレンタルすることができるので、旅行者でも雪遊びを楽しめます。

クロスカントリー用のコースは、ローラー圧雪されたフリーコースで全長約3.5キロメートルのもの、溝切りされた約1.5キロメートルのクラシカルコースがあります。また、モエレ山まで登ればスキーやソリで滑り降りることも可能。

頂上の景色は最高、モエレ山

モエレ山は、高さ52メートルの人口山。不燃ごみと公共残土を積み上げたものです。山のてっぺんまで上ると、公園全体はもちろん、札幌市街まで見渡せる360度の絶景パノラマが広がります。モエレ山の登り口は3方向・5ルート。山肌をぐるりと回る階段か、一直線に登ることができる階段を選べます。

登頂までは10分ほどかかりますが、ぜひ頑張って登って絶景を味わってください。また、冬場にはスキーやそりでモエレ山から滑り降りることも可能。他にはない爽快感を楽しめます。

夜がおすすめ、海の噴水

海の噴水は、直径48メートルもある巨大な噴水。人工的に海のような波しぶきが生み出されています。1日に数回のショーも行われ、そのクオリティの高さは大人気。ショーには40分のロングプログラムと15分のショートプログラムの2種類があり、特に人気なのが夜に行なわれるプログラム。

ライトアップされてとても幻想的な雰囲気を楽しめます。高さ25メートルまで水が吹き上がったり、海の嵐を水の流れで表現したりと、かなり見ごたえのあるショーなので、事前にホームページで時間をチェックしてから訪れてみてください。

モエレ沼公園のシンボル、ガラスのピラミッド

青く輝くガラスが印象的なガラスのピラミッド・HIDAMARIは、公園の拠点となる建物。内部には、ショップ、レストラン、イサム・ノグチギャラリーがあり、屋上から公園を一望することもできます。立方体が組み合わさった複雑な構造のアトリウムは、外から見ても内から見てもフォトジェニックな美しさ。

アトリウムでは、コンサートなどのイベントも開催されています。また、ガラスのピラミッド館内では、雪冷房という冷房システムが採用されています。雪冷房とは、冬季に雪を保存して冷房に利用するもの。自然エネルギーを利用したエコな取組にも注目です。

まだまだあるモエレ沼公園のみどころ

まるでピラミッドのような形をしたプレイマウンテンは、大きなランドスケープアート。片側は99段の石段、反対側は白い一本道が頂上に続いています。プレイマウンテンの正面にあるミュージックシェルは、コンサートや舞踏のステージとして利用可能。白いフォルムは反響板の役割も果たしているので、屋外でのパフォーマンスを最大限に楽しむことができます。

また、銀色の巨大な円柱が空に突き出ているテトラマウンドは、フォトスポットとして大人気の強烈な構造物。自然の中にあるステンレスの姿が印象的です。

ミシュラン一つ星のレストランL’enfant qui rêve

ガラスのピラミッド内にあるランファン・キ・レーヴは、北海道の食材を楽しむことができるフレンチレストラン。公園の景色を眺めながら食事を楽しめるのが魅力で、結婚式にも使われています。

レストラン名の意味は、フランス語で、夢見る少年。モエレ沼公園を走り回る少年たちの姿からヒントを得て名付けられたのだそうです。ランチ・ディナーともに営業しています。

ガラスのピラミッド内には、テイクアウトショップ・パニエも。ランチボックスやおにぎりセットなどを購入して、芝生でピクニックを楽しみましょう。暑い日にはソフトクリームも大人気。

住所|〒007-0011 札幌市東区モエレ沼公園1−1
営業時間|AM11:30-PM2:00,PM5:30-PM19:00
定休日|1月-3月は冬期休業
電話|011-791-3255
公式サイトはこちら

モエレ沼公園へのアクセス

車でのアクセス

札幌市街地から車でおよそ30分、新千歳空港から車でおよそ50分かかります。P1から4に分かれた総収容台数1,500台分の無料駐車場完備。

バスでのアクセス

地下鉄東豊線・環状通東駅より路線バスでおよそ25分、地下鉄東豊線・新道東駅より路線バスでおよそ20分かかります。

住所|〒007-0011 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
営業時間|なし
定休日|なし
電話|011-790-123
公式サイトはこちら

まとめ

北海道にあるモエレ沼公園は、イサム・ノグチのデザインセンスが生きたアーティスティックな公園。広大な敷地の中にはさまざまな建造物やスポットがあり、自然とアートの融合を全身で楽しむことができます。四季折々の自然や夏の花火大会など、季節ごとに楽しめるポイントも盛りだくさん。

北海道を訪れた際は、ファミリーやカップルでぜひ出かけてみてください。