久能山東照宮は徳川家康公が望んだ安住の地

公開日:2019/2/18 更新日:2019/4/8

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私は広島県出身ですが、会社の転勤を繰り返し、いろんな地域で暮らしてきました。 赴任先を起点に各地の観光スポットを巡って絶景や思い出になる写真を撮っています。 最近は一人旅が多いですね。 紹介記事は西日本中心になります。 みなさんに一味違った旅の魅力をご紹介出来たら幸いです。
静岡の観光スポットはまず久能山東照宮だらー

久能山東照宮は静岡市駿河区根古屋に建つ徳川家康が埋葬されている神社です。静岡県内では著名な史跡の一つですが、全国的には日光東照宮ほどは知られていない穴場的スポットです。知られざる神社の魅力とその見所を紹介していきます。

徳川家康公の遺言とは

徳川家康の遺言により建てられた久能山東照宮。家康を祀る最初の神社のロケーションや貴重な各建物をじっくり見ていきましょう。

黄金に輝く本殿

久能山東照宮は徳川家康を祀る、全国500社以上ある東照宮の創祀です。

家康は生前に「遺体は駿河国の久能山に葬り、江戸の増上寺で葬儀を行い、三河国の大樹寺に位牌を納め、一周忌が過ぎて、日光山に小堂を建てて勧請せよ」と遺言を残していました。

その遺命によって遺骸は久能山に埋葬され、2代将軍秀忠によって久能山東照宮が創建されました。

振り返ると駿河湾の絶景

久能山のふもとから続く表参道は、17回道が曲り最後には1,159段の急な石段です。それを登りきったところが一ノ門。

駿河湾、伊豆半島、御前崎が一望できます。元々は櫓門でしたが、明治17年の暴風で倒壊し平屋に改修されました。

日夜警護する門衛所

一ノ門内には門衛所である上番所があります。かつては榊原氏配下の与力が昼夜交代で勤務していました。

西側には下番所が置かれ、同心8人ずつが勤務していましたがその建物は現存していません。彼らの役目は警護とともに参拝者の出入りの監視でした。

東照宮大権現の額が掲げられた楼門

社務所受付を通ると2階建ての朱塗りの楼門が見えます。門の2階には第108代後水尾天皇直筆の東照大権現の扁額が掲げられているため、勅額御門とも呼ばれています。

江戸城の太鼓を奉納したとされる楼閣

楼門をくぐった右手には鼓楼があります。創建当時は鐘つき堂でしたが、明治の神仏分離で太鼓に替えられて名称も改められました。

太鼓は明治6年旧幕臣であった小島勝直氏が江戸城にあったものを奉納したと伝えられています。

宮司が救った実割梅

唐門の下には実割梅と呼ばれる、家康が駿府城で自ら育てていた白梅が植えられています。江戸時代、駿府城ではこの実割梅から梅干を漬け東照宮に納めていましたが、明治維新後にその奉納は中止されました。

当時の宮司が存続のために徳川慶喜と協議し、実割梅は駿府城から東照宮へ移植されました。



校倉造の神庫

1617年に建てられた神庫は正倉院と同じ校倉造りで、神社に伝わる宝物類が納められていました。現在、宝物類は境内にある久能山東照宮博物館に収蔵されています。

いよいよ本殿に参拝

極彩色に彩られた唐門、権現社造りの社殿、多くの透彫が施された玉垣。目を見張る豪奢な造りは必見です。

青色の塗りが一際目立つ唐門

拝殿正面にある唐門は1617年に建てられたものとされ、四方唐破風造の門で、屋根は銅瓦本葺黒漆塗です。

社殿同様に極彩色の漆塗りが施され、羽目板には唐獅子牡丹、黒松に鳥の透彫が施されています。

厳粛な雰囲気

1617年建立。徳川家康を祀る本殿と、参拝のための拝殿を石の間で繋いだ権現造り社殿です。久能山東照宮は全国に多数造営された東照宮の原型とされています。権現造り社殿の最古のものとして平成22年に国宝に指定されました。

御社殿の周囲にめぐらされた玉垣

玉垣腰と渡り廊下腰には計106枚の透彫があり、それぞれ一枚の板に彫り上げています。鳥を表現したものが多く、中でも小鳥は45枚。

その背景には満開の梅の花、蒲の穂、枇杷の実、垂れ下がる粟の穂など五穀豊饒や花の咲く平和な世界が描かれています。

家康公のお墓にお参り

廟門から神廟までの厳かな雰囲気の参道。神廟には家康が埋葬された石造宝塔が建っています。

厳かな雰囲気の参道

厳かな雰囲気が漂う廟所参道は、本殿の後方にある廟門から神廟までの間をつなぐ道。

左右には家康に仕えた武将たちによって奉納された石灯籠が据えられています。廟門から約40段の石段を登った所に神廟があります。

徳川家康公を奉った神廟

家康が埋葬されている神廟は創建当初は木造桧皮葺でした。しかし、1640年に3代将軍徳川家光の命により高さ5.5m、外廻り約8mの石造宝塔に作り変えられました。

神廟は家康の遺命により西向きに建てられています。西の方角には松平家の菩提寺大樹寺、家康が生まれた岡崎城、そして京都が位置しています。

徳川家の宝物を拝見

久能山東照宮博物館には、久能山東照宮に伝わる宝物を中心に総数2,000点が収蔵されています。



見応えある歴代将軍の武具

久能山東照宮博物館は久能山東照宮に付属する歴史博物館で、久能山東照宮に伝わる宝物を中心に総数2,000点が収蔵されています。

展示品にはスペイン国王よりスペイン船を救助したお礼に贈られた洋時計、その他家康の愛用品、徳川歴代将軍の武器・武具が充実しています。

久能山東照宮へのアクセス

電車でのアクセス

JR静岡駅よりタクシーで久能山下まで約30分。久能山東照宮まで徒歩20分。

バスでのアクセス

JR静岡駅から久能山下行きのバスで約50分、乗り換えなし。JR清水駅からしずてつジャストライン山原梅蔭寺線久能山下行きで約40分。ともに日に数本の運行なので、時刻表を確認してください。バス停から久能山東照宮までは徒歩20分です。

車でのアクセス

東名静岡・清水ICより交差点久能山下まで約40分、山下から徒歩約20分です。駐車場は久能山下周辺の民間駐車場を利用します。日本平からアクセスする場合は、東名静岡・清水ICより日本平山頂まで約40分、山頂から日本平ロープウェイに乗って5分で到着です。日本平山頂には無料駐車場(200台)があります。

Address 〒422-8011 静岡県静岡市駿河区根古屋390
Hours なし
Closed なし
Tel 054-237-2438
Web https://www.toshogu.or.jp/

まとめ

昔ながらの表参道から久能山東照宮へアクセスすると、くねくねとした曲がり道の1,159段の石段を登ることになります。それも趣がありますが、日本平からロープウエイを利用すれば約5分で到着。日本平の展望台からは駿河湾をはさんで真正面に富士山が見える絶景が楽しめます。久能山は日本平より標高が下なので、上から東照宮の景色も眺めることができます。ドライブがてら楽しむならこのルートもおすすめです。