吉城園の静かな日本庭園でリフレッシュ!美しい苔庭と紅葉は必見

公開日:2019/2/18 更新日:2019/8/16

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静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。
大正時代の立派な和風建築も見物やで~!

広大な敷地に流れる、万葉集にも詠まれた吉城川。その名を冠した吉城園で歴史的建築物と趣深い庭園が織りなす和の空間には、いつ訪れても心身を癒してくれる空気が流れています。意外な穴場として人気の庭園の見どころをご紹介します。

吉城園(よしきえん)の概要

土地の起伏を活かした美しい日本庭園を観賞したり、茅葺屋根の茶室でお茶をいただいたりと、和の情緒あふれる時間が過ごせる吉城園。

約2700坪もの広大な敷地内には、万葉集にも詠まれた吉城川が流れており園名の由来にもなっています。裏通りに位置しているためか、東大寺などと比較すると訪れる人が少ないので、ゆっくりと周れる穴場的スポットです。

吉城園の見どころ

旧正法院家在宅

入園して順路をそのまま進んでゆくと見えてくる池の庭。この庭園沿いに佇む立派な建物が旧正法院家住宅です。中に入っての見学はできないものの、凹凸のある昔ながらの手打ガラスの戸越しに内部を見ることができます。

外廊下が造られた大正期の近代和風住宅はクラシックな雰囲気とともに、どこか新鮮さも感じさせてくれます。そんな旧正法院家住宅は改装を控えており、宿泊施設として生まれ変わる予定です。

池の庭周辺の景色

池の庭の周辺は道が整備されているので、景観を楽しみつつ散策するのがおすすめです。水鏡のような池に映し出される動植物、岩を包みこむきれいな苔、ほかにも小さな滝や石で造られた十三重塔、灯篭なども置かれ、庭内にはゆっくりとした時間が流れています。

茅葺屋根の離れ茶室

さらに順路を進むと現れるのが、見事な茅葺屋根造りの離れ茶室。こちらも中に入ることはできませんが、内部の様子は確認できます。

予約すれば利用でき、午前・午後・全日でそれぞれ料金が異なるため興味がある方は問い合わせてみては。ちなみに、この離れ茶室の近くにある屋根付きの石灯籠は、當麻寺の灯籠に次いで日本で二番目に古いものだという説があるそうです。

苔の庭

離れ茶室の前には、広大な杉苔の庭が広がっています。この庭には、鹿が多く生息することで有名な奈良公園・飛火野と同系の地下水脈が流れており、杉苔の育成に適した環境になっているのだとか。

長雨の後には土が水分をたっぷりと蓄えて、土苔がイキイキと美しく輝いて見えるので、梅雨や秋雨などのシーズンに訪れるのもおすすめです。

茶花の庭

苔の庭をさらに右奥へと進んで行けば、茶花の庭です。ここにはあずまやとトイレが設置されており、庭を眺めながらゆっくりと休憩できます。

水仙や万両など、茶席に添えるため植えられた四季折々の草花が咲きほこり、いつ訪れても季節感あふれる空間が楽しめると好評です。

美しい園内の道

園内通路は主に石畳と砂利道で造られており、階段も整備されているので歩きやすくなっています。ただ、起伏や階段がありバリアフリーではないので、ベビーカーや車いすを利用する際には注意が必要です(ベビーカーは受付前で預かってもらえます)。

また苔の庭にある、縦向きの瓦を数枚埋め込んで並べて、庭と道の境界線にしている箇所は波模様の曲線が美しくも面白い眺めになっています。



依水園の借景

苔の庭沿いに流れる小さな川が吉城川です。川を挟んだ向こう側には、同じく庭園が美しいと評判の「依水園」が。

吉城園との境界にはフェンスが設置されていますが、依水園の景色もよく見えると評判です。その依水園の庭には大きな池があり、まるで吉城園の一部のような借景も楽しめます。

あずまやからの景色

入口近くにあるあずまやは階段を登った高台にあり、素晴らしい眺めが堪能できます。池の庭と旧正法院家住宅も俯瞰して一望でき、また若草山や東大寺大仏殿も見えるビュースポットです。

四季折々の風景が楽しめる

茶花の庭に広がる風景は様々。春にはカエルの産卵、夏には鮮やかな緑、秋は紅葉、冬には雪化粧した若草山の借景と、季節ごとに野趣に富んだ庭が体感できます。

依水園管理業者のブログでは、園内の紅葉具合や動植物の様子などが不定期でアップされているのでぜひチェックしてみては。

周辺の観光スポット

名勝・依水園

吉城園のすぐ隣にある、池を中心とした池泉回遊式庭園「依水園」は、江戸期と明治期・異なる2つの時代を同時に楽しめる珍しい庭園です。

東アジアの古美術を収蔵した寧楽美術館が併設されているほか、園内には食事処もあるので、趣深い庭園を眺めながら食事や喫茶も楽しめるようになっています。

Address 〒630-8208 奈良市水門町74
Hours AM9:30~PM4:30
Closed 毎週火曜日、年末年始
Tel 0742-25-0781
Web http://www.isuien.or.jp/

入江泰吉旧居

吉城園前の道を依水園方向へしばらく進むと左手にあるのが「入江泰吉旧居」です。奈良大和路を愛し、東大寺や奈良などを撮り続けた写真家・入江泰吉が住居兼撮影の拠点としていたここでは、茶室や書斎、アトリエや暗室などの見学が可能(有料)。

建物、庭園ともに美しいその佇まいは、秋になると紅葉でさらに素晴らしい景観を描き出します。

Address 〒630-8208 奈良市水門町49番地の2
Hours AM9:30~PM5:00
Closed 毎週月曜日
Tel 0742-27-1689
Web http://kyukyo.irietaikichi.jp/

吉城園へのアクセス

公共交通機関でのアクセス

・近鉄奈良駅より徒歩15分
・近鉄奈良駅またはJR奈良駅より市内循環バス乗車⇒県庁東下車⇒徒歩約3分
バス停のすぐ横にある小道を抜け、突き当りを右に曲がると正面突き当りが吉城園です。



自動車でのアクセス

大阪方面より
第二阪奈有料道路宝来IC⇒国道308号線⇒阪奈道路を進み奈良公園に入る

京都方面より
京奈和自動車道木津IC⇒奈良バイパス(国道24号線)を進み奈良公園に入る

※駐車場はないため周辺のパーキングを利用

入園料
小学生以下無料
65歳以上無料(年齢確認できる書類要提示)
外国人観光客無料(要パスポート提示)
障がい者手帳提示で本人+介助者1名まで無料
団体割引有

Address 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町60-1番地
Hours AM9:00~PM5:00
Closed 毎年2月15日~2月28日
Tel 0742-22-5911
Web http://www.pref.nara.jp/39910.htm

まとめ

奈良公園の一角・東大寺や興福寺などをめぐる観光地の中心にあって、駅からも徒歩圏内と好立地で立ち寄りやすい吉城園。奈良県の施設だからこそのリーズナブルな入園料も人気の和風庭園は、約30分ほどで見て周れるちょうど良い規模です。古い歴史を持ちながらも気軽に立ち寄れる穴場スポットで、一休みしながら和の趣にひたってみてはいかがでしょうか。