東大寺南大門は日本最大の山門。大迫力の金剛力士像は見逃せない

公開日:2019/2/22 更新日:2019/12/5

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静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。
南大門のライトアップもめっちゃきれいやで!

奈良県にある東大寺南大門は歴史ある大きな山門です。ここにはかつて著名な仏師が作り上げた仁王像も安置されています。周辺にある観光スポットでは、奈良の歴史や文化に触れることが可能です。そんな東大寺南大門の見どころと楽しみ方をご紹介します。

日本で最も大きな山門 東大寺南大門

東大寺大仏殿の正面に位置し、南門に相当する東大寺南大門日本で最も大きな山門です。門の左右に配置された金剛力士像は運慶快慶一派作で、南大門と共に国宝に指定されています。

創建は奈良時代でしたが、平安時代に大風によって倒壊。現在残存しているのは、東大寺再興に携わっていた重源上人によって1199年の鎌倉時代に再度造られたものです。当時としては最先端の大仏様というの中国の宋の建築様式での有名な建造物であり、東大寺大仏殿を南大門から眺めると、近くで見た場合とはまた一味違った良さがあります。

東大寺南大門の見どころ

東大寺南大門は長い歴史ある山門。その大きさはもちろんのこと、門の中に安置される像は見ごたえ十分なので必見です。

圧巻の大きさ

日本で最も大きな山門である南大門は、基壇を含めた高さが25.46mありその大きさは圧巻。高さ21mの大円柱は18本あり、非常に太く立派で最上部は屋根裏にまで達しています。柱に抱きつくと大きさと太さが如実に分かり、南大門と人を比較するとまるで象とアリのようです。

芸術的な金剛力士像

創建時の天平時代の金剛力士像(仁王像)は焼失していて残っていません。創建時から現在も変わらず、仁王像は向かい合わせて立っていました。現在のものは国宝となっていて、仏師である運慶快慶とその弟子たちによって1203年の鎌倉時代に再建されたものです。

また、近年行われた解体修理で新たに判明したことがあります。それは木材は現在の山口県で伐採されたものを約1年かけて運び込み、わずか69日間で2体同時に作られたという驚くべき事実です。

阿形と吽形の迫力ある姿

この像はヒノキ寄木造となっていて、高さ8.4mある巨大なものです。一般的な仁王像の配置とは逆なのが特徴で、門に向かい右が吽形(うんぎょう)、左が阿形(あぎょう)となっています。躍動感があり筋骨隆々でたくましい姿は迫力満点で、作られた当初は朱や緑色で彩色されていました。

近づいて見ると指の指紋を木の年輪で表現していたり、浮き出た足の血管の様子が分かったりととても写実的な像です。運慶快慶渾身の作であり、その巧みな技には驚かされます。

日本最古の石獅子像は大きい

門の裏側の左右には雌雄の獅子が安置されていて、これは日本最古の石像の狛犬です。宋の石工であった伊行末(いぎょうまつ)によって1196年の鎌倉時代に作られました。一般的な寺社仏閣にある獅子に比べてかなり大きいのが特徴で、基壇を含めると約3mの高さです。大きな獅子を下から見上げると、その顔や形が異国の文化の影響を受けていることが分かります。

南大門には鹿がたくさん

南大門の門の中やその周辺にはたくさんの鹿がいます。南大門に訪れる人はいつも多いですが、比較的人が少ない朝方や夕方以降は南大門と鹿だけの写真が撮れる絶好のタイミングです。また、鹿の糞尿によって南大門が傷んでしまうこともあるので、南大門周辺での餌やりは行わないようにしましょう。

お土産は南大門前参道で

南大門前にはお土産店が軒を連ねる広めの参道があり、ここは修学旅行生などが訪れる定番スポットでお決まりの奈良土産が購入できます。土曜日や日曜日になると屋台が立ち並んで賑わいを見せる場所で、またここで購入できるのが鹿せんべい。東大寺は奈良公園地が隣接していてとてもたくさんの鹿がいます。鹿せんべいをあげるのは楽しいですが、この周辺の鹿は積極性が強いので気を付けながら楽しみましょう。



南大門ライトアップ

毎年夏季の7~9月頃にかけて、期間限定で東大寺南大門と金剛力士像および大仏殿が夜間にライトアップされ、日中とは一味違った幻想的な雰囲気を味わうことが可能です。これはライトアッププロムナードならというイベントによるもので、奈良公園全体の世界遺産建造物などがライトアップされて闇夜に輝きます。

花火と南大門の素敵なコラボ

奈良公園のライトアップイベントは、8月の燈花会や2月の瑠璃絵の時にも行われます。瑠璃絵や燈花会のイベント時の最終日には若草山での打ち上げ花火も実施されるので、南大門から見られるのは花火と南大門の素敵なコラボレーション。瑠璃絵や燈花会では東大寺に隣接する園地が最大の会場なので、東大寺と夜の奈良のライトアップを思いっきり楽しめます。

周辺の観光スポット

東大寺南大門の周辺には見どころがたくさんあります。東大寺大仏殿や東大寺ミュージアムには多くの展示があり見ごたえ十分です。

東大寺ミュージアム

東大寺南大門を通り抜けると、左側に位置しているのが東大寺ミュージアムが入っている東大寺総合文化センターです。ここには東大寺の仏像といった数多くの貴重な寺宝の展示があります。見学は有料となっていますが、展示を見ると東大寺の歴史についての理解がより一層深まるので参拝前に訪れるのがおすすめです。

また、ミュージアムショップとカフェが併設されていて東大寺ならではのお土産が購入できたり、カフェでのんびりと過ごすこともできます。

Address 〒630-8208 奈良県奈良市水門町100
Hours AM9:30~PM5:00(11~3月)、AM9:30~PM5:30(4~10月)
Closed なし
Tel 0742-20-5511
Web http://culturecenter.todaiji.or.jp/museum/

大仏がある東大寺大仏殿

大仏殿は、聖武天皇が奈良時代に国家鎮護を願って造られた盧舎那仏(奈良の大仏)が置かれている場所です。見学は有料ですが、大仏殿は巨大な造りで一見の価値があります。この大仏殿は火災などに遭遇し過去に2度焼失していて、現在の大仏殿は江戸時代に再建されたものです。大仏殿内では写真撮影も可能で、これは日本の寺院では珍しいこととなっています。

大仏の他にも多聞天、広目天像、菩薩像などの巨大な像があったり、大仏殿前にある奈良時代に作られた国宝の金堂八角燈籠もじっくりと見ると良いでしょう。

鏡池は絶景ポイント

鏡池とは、東大寺大仏殿と南大門の間にある大きな池のことです。鏡池の対岸は大仏殿の絶好の撮影スポットとなっていて、ちょうど大仏殿が鏡池に映りこみ素敵な雰囲気です。特に朝焼けと夕焼けの時間帯は絶景が堪能できます。鏡池には鯉や天然記念物のコイ科のワタカが生息していて、大仏殿前の警備詰所の前では鯉のえさの販売もあるので餌やりをするのもおすすめです。

東大寺南大門へのアクセス

公共交通機関でのアクセス

東大寺南大門に行く場合の最寄駅は近鉄奈良駅となっていて駅から徒歩でアクセス可能です。バスを利用する場合JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バスに乗車して、大仏殿春日大社前で下車し徒歩ですぐのところとなっています。また、土日祝日の場合はぐるっとバスの利用がおすすめで、奈良公園ルートで東大寺で下車し徒歩ですぐです。



自動車でのアクセス

大阪方面からは第二阪奈有料道路を利用して、宝来インターチェンジで降りて国道308号線、阪奈道路へと進んで奈良公園に入ります。京都方面からは京奈和自動車道を利用して木津インターチェンジで降りて国道24号線奈良バイパスを進んで奈良公園に到着。東大寺内の駐車場は有料かつ事前予約が必要で団体観光バス用のみなので、普通車の場合は周辺の有料駐車場を利用することになります。

Address 〒630-8211 奈良市雑司町406-1
Hours なし
Closed なし
Tel 0742-22-5511
Web http://www.todaiji.or.jp/contents/guidance/guidance8.html

まとめ

奈良時代に創建された東大寺南大門は悠久の歴史が感じられる厳かな観光スポットです。特に建物は大迫力の大きさで見る者を圧倒します。門の中にある仁王像はとても立派な芸術品でじっくりと鑑賞したいところ。周辺には数多くの鹿が生息していてのんびりとした雰囲気も魅力です。休日には南大門を訪れて仏教のパワーを感じてみてはいかがでしょうか。