世界遺産知床五湖は北海道の秘境。遊歩道散策はスリリング

公開日:2019/2/25 更新日:2019/4/28

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出身地は富山県。地元富山や北陸地方、大好きでよく行く北海道の紹介が得意。国内旅行がメインで年に4回程が目標、思い立ったらすぐ行く。友達や家族と行く旅行が多く、きれいな景色を見たり美味しいものを食べるのが好き。一人旅はハイクラスホテルでのんびり過ごすのが最近の趣味。
手つかずの大自然はなまら美しい

世界自然遺産・知床は、日本でも有数の豊かな自然が残っているスポット。中でも知床五湖は、素晴らしい景観を楽しめると大人気です。ファミリーはもちろん、個人旅行でもおすすめの知床五湖。スリルを味わえる遊歩道散策から、のんびりと楽しむ方法まで、その魅力と楽しみ方を解説します。

知床八景の一つ知床五湖

北海道の知床五湖とは、知床連山を背景にした手つかずの原生林の中にある5つの湖のこと。ヒグマ、エゾシカ、キツネなどの野生動物が多く生息しています。海、森、山、湖を一度に見ることができる壮大な自然は、世界自然遺産である知床を代表する景観。知床八景のひとつにも数えられています。その美しさと神秘的な景色は多くの観光客を魅了してやまず、一度は訪れたい秘境として有名。

知床五湖の2つの楽しみ方

誰でも気軽に楽しめる高架木道

知床五湖には、大きく分けてふたつの散策方法があります。ひとつめの高架木道は、往復約1.6mの通路で誰でも利用することができるおすすめのスポット。段差がなく傾斜も少ないので、車椅子やベビーカーでも通行可能(所要時間約40分)。

知床五湖にはヒグマが出没することがありますが、高架木道には7,000Vの電気柵が張り巡らされているので安心。ただし、ここから地上遊歩道に行くことはできません。途中に3つの展望台があるので、気軽に知床五湖の絶景を撮影することが可能。

高架木道から眺めることができるのは、周囲700m、水深3mの一湖。湖と草花や木々の美しさと、目の前に広がる知床連山の迫力を感じることができます。特に、春から夏の新緑の季節は、緑がとても濃くなるおすすめの時期。

また、秋の紅葉の時期も黄色や赤に色づいた木々が美しく、絶景を満喫できます。高架木道展望台に立ったら、ぜひ目を閉じてみてください。風の音や木々が揺れる音、鳥のさえずりなどが聞こえてくるはず。大自然に癒されましょう。

高架木道からは、山や湖だけでなく、オホーツク海を眺めることもできます。天気が良い日は青空が海の色をより青く見せ、くっきりと描かれた水平線が美しく広がります。夕暮れ時に楽しめるのが水平線に沈む夕日。あたりが橙色に染まる絶景を味わうことができます。ウトロ港から観光船に乗って知床半島の観光名所を周るコースもあるので、時間にゆとりがある方におすすめです。

じっくり楽しむ地上遊歩道

一方、地上遊歩道は、5つの湖と手つかずの原生林の中を歩いて散策できるスポット。様々な動植物を間近で観察することができます。有料でレクチャーを受けてから散策する必要があり、ヒグマの生態に合わせて、自由に散策できる時期とガイドが必要な時期に分かれています。

自然を守るため、立ち入りには人数制限が設けられていて混雑時には待ち時間が生じるので、時間に余裕をもって参加しましょう。レクチャーで聞いたマナーをしっかりと守ることも忘れずに。

地上遊歩道の2つの歩き方

お気軽散策小ループ

地上遊歩道には小ループと大ループという、2つの歩き方があります。お手軽な小ループは全周1.6km。遊歩道の入り口から二湖を眺め、高架木道を通って戻るコースです。二湖は周囲1.5km、水深4mと5つの湖の中で最も大きな湖で、湖の壮大さと知床連邦の雄大さを堪能できる絶景スポット。順路を進んでいくと三湖方向と高架木道方向との分岐点があるので、三湖方向に間違わないように注意しましょう。

五湖全てを楽しむ大ループ

もう一つの大ループは全周3.0km。五湖、四湖、三湖、二湖、一湖の順に、五湖すべてを散策してから高架木道を通って戻るコースです。遊歩道の入り口から五湖までは少し距離がある上、ヒグマが出現しそうなクマ笹の中を歩かないといけないので、歩行者は声を出したり音をたてたりしながら、緊張の面持ちで散策します。なお、五湖は全周400m、水深3mと、5つの湖のうちで最も小さい湖。

続く四湖は全周700m、水深3mの湖。一番の絶景ポイントは木々が生い茂る中にあり、歩く道幅が少し狭いので交代しながら見ることになります。湖は長方形になっていて、絶景ポイントから対岸まで距離があるので、奥行きのある風景を楽しむことが可能。四湖まで来るとヒグマに対する警戒も少し和らぎ、美しい景色を楽しむ余裕が出てきますよ。

三湖は二湖の次に大きな湖で、その周囲は900m。湖沿いの遊歩道の長さが最も長いため、歩きながら眺めている時間が一番長い湖です。草花、昆虫、動物の足跡、流れる小川など、長い遊歩道ならではの自然を感じられるのが魅力。

湖の中心には小さな島が浮かんでいて、風がない日には湖面にくっきりと緑の木々や青い空が映り込み、とても美しい風景を味わうことができます。ここからは、小ループの二湖へと合流することに。

知床五湖で出会える野生動物

知床は野生動物の宝庫。海でも陸でもたくさんの野生動物に会うことができます。そして、そのうちで代表的なものが、日本に棲む哺乳類で一番大きいヒグマ。

のんびりしていそうに見えますが、ヒグマは時速50kmで走る動物なので、もし遭遇したら大声を出したりは知って逃げたりせず、ゆっくりと立ち去りましょう。ヒグマは嗅覚が非常に鋭いので、遊歩道散策の際には水以外のものを持ち込まないように注意。カバンに入れておくだけでも、遠くから匂いを嗅ぎつけます。

知床五湖で最も身近に見られる動物はエゾシカ。北海道全域に棲息しているため、ドライブ中に道路に飛び出してくることも珍しくありません。高架木道周辺にも、たくさんのエゾシカがうろうろしています。

メスは6月から7月頃に出産するので、夏の時期には子鹿を連れた愛らしい様子を見ることも。オスだけが持つ角は毎年春に生え変わりますが、春以外の時期には立派な角を生やした姿を観察することができます。

散策の後は知床ご当地グルメを味わおう

駐車場横のパークサービスセンターでは、地元の食材を使った軽食を味わうことができる上に、知床限定グッズや北海道の特産品も購入可能。特に、コケモモを使ったピンクのソフトクリームは、さわやかな甘さで子どもたちから人気があります。エゾシカを使ったエゾシカバーガーも臭みがなく食べやすいと大評判。でも、エゾシカを見た後だと少し食べにくいかもしれません。

Address 〒099-4356 北海道斜里郡斜里町岩宇別
Hours 8:00~17:00(時期によって変動有り)
Closed 4月下旬~11月8日
Tel 0152-24-2299
Web www.goko.go.jp

周辺のおすすめグルメスポット

北海道と言えばラーメン

昼はラーメン、夜は焼鳥メインの居酒屋として人気がある波飛沫(なみしぶき)は、海沿いに佇むお店。北海道のミシュランガイドにも掲載された有名店で、塩ラーメンや、とろけるチャーシューが特徴の数量限定の特選トロチャーシューメンが人気です。海を眺めながら食べる美味しいラーメンを求めて、ランチタイムには行列ができほど。

Address 〒099-4354 北海道斜里郡斜里町ウトロ西176-10
Hours 11:00~14:30、17:30~22:00
Closed 4月~10月は月曜日、11月~3月は日曜日
Tel 0152-24-3557
Web namishibuki.jp/

海鮮料理が絶品

知床の玄関口、道の駅うとろシリエクにあるレストランでは、地元の市場や鮮魚店と協力して入荷した、地元食材にこだわった旬の海鮮丼や焼き魚定食を味わうことができます。漁獲量日本一を誇る鮭は、季節によって脂の乗り方や味わいが異なります。

ここでは、それぞれの時期の旨味を活かした料理を提供。また、4月から8月限定で、希少なエゾバフンウニを味わうことも。獲れたての新鮮な海の幸に舌鼓をうちつつ、充実のお土産コーナーも満喫してください。

Address 〒099-4354 北海道斜里郡斜里町ウトロ西186-8
Hours 10:00~15:00
Closed 年末年始
Tel 0152-22-5170
Web www.hokkaido-michinoeki.jp/michinoeki/2884/

知床五湖へのアクセス



車での行き方

知床五湖までは、女満別空港から車で約2時間、JR釧網本線・知床斜里駅から車で約1時間かかります(駐車場有料)。

バスでの行き方

バスを利用する場合は、斜里バスターミナルから知床線に乗車し、知床五湖で下車してください(約25分)。また、8月は期間限定で有料シャトルバスが運行。所要時間は、ウトロ温泉バスターミナルから知床五湖まで約25分です。

Address 〒099-4100 北海道斜里郡斜里町岩宇別549
Hours 7:30~時期により変動有り
Closed 4月下旬~11月8日
Tel 0152-24-3323(知床五湖フィールドハウス)
Web www.goko.go.jp

まとめ

北海道の知床五湖は、他では味わえないほどの雄大な自然を満喫できるスポットです。遊歩道を散策したり、安全な高架木道をのんびりと歩いたりと、楽しみ方も様々。世界自然遺産に登録された世界有数の景観を、あなたも満喫してみませんか。