東京都美術館は建物そのものがすでにアート。建築ツアーに参加してみよう

公開日:2019/2/20 更新日:2019/5/24

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東京出身。旅行に行くのなら絶対海外派。最近はアメリカやオーストラリアの国立公園の魅力にはまってしまって、旅行先にはなるべく自然の多いところにしています。週末はぶらぶらお散歩が好きなので、近場を歩きながら気になったモチーフなどを写真におさめます。美味しいスポットも絶対おさえます。
公募展や企画展がメインの東京都美術館!アートな建築物とおいしいごはんで優雅なひとときを

都会の喧騒の中にあってどこかノスタルジックな雰囲気も漂わせる街・上野。定番の観光スポットであり、地元の人たちの憩いの場である公園には見どころが多数あり、その中でも外せないのが国内初の公立美術館である東京都美術館です。

東京都美術館

東京都美術館とは

東京都台東区上野恩賜公園内にある都立の美術館、東京都美術館(英語標記:Tokyo Metropolitan Art Museum)。周辺には国立西洋美術館や上野動物園などもあり、上野の山の愛称でたくさんの人たちに親しまれています。

東京都美術館のプチ歴史

日本における美術館といえば江戸時代より以前のものが多く、明治時代から大正時代にかけての芸術作品を展示する場はほとんどありませんでした。そこで明治以降の日本画や洋画などの美術を展示・収蔵する近代美術館の必要性が議論されましたが、資金不足のため計画そのものが暗礁に乗り上げます。これを知った福岡県の実業家 佐藤慶太郎は、現在の30億円以上に相当する100万円を美術館設立資金として寄付。

そして1926年(大正15年)に日本初の公立美術館として開館を迎えました。こうして東京都現代美術館(当時の名称は東京府美術館)は、新進気鋭の芸術家たちによる作品発表の場として使われるようになったのです。また、1995年に、東京都現代美術館が開館してからは、現代アートは移管され、東京都美術館のメインは公募展や自主企画展の開催となりました。

前川國男のモダニズム建築

1975年に竣工した新館が30年を迎えたことで改修が行われ、2012年にはリニューアルオープン。その際に行われた展示会では1日の平均来場者数10,573人を動員し世界中の展覧会で最多の観客数を記録しました。日本モダニズム建築の巨匠 前川國男が設計を手掛けたこともあり、東京都美術館の建物だけを見るために訪れる人も少なくありません。

建築ツアーに申し込もう

そんな経緯もあってか、東京都美術館では建物そのものを見学する建築ツアーも実施されています。館内外を散策しながらガイドさんが丁寧に解説・案内してくれるツアーは奇数月の第3土曜日に開催され、参加できるのは先着30名限定という特別なもの。ぜひ、参加して新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか。

球体の彫刻作品

正面入口から入って右側に置かれている巨大なステンレスは東京都美術館のシンボル的な存在。こちらは飾りではなく彫刻作品で、球体には上と下に大きさの異なる穴があいていて、下から覗き込むと空が見えるようになっています。建物の外にあるオブジェは自由に見ることができるので、美術館に入場する時間がないという時でもぜひ見てみることをおすすめします。

レストランやカフェが完備

併設されているレストランやカフェは全部で3箇所。1階にあるレストランのサロンでは、ゆったりとした店内で本格的フレンチのフルコースが味わえます。カフェのアートでは、上野の甘味処、みはしとコラボした特別メニューもいただけるので、甘味とコーヒーでのんびりとひと休みしましょう。

美術館の帰りには美味しい洋食を食べよう



上野といえばやっぱり上野精養軒

ランチは上野公園の周辺や上野駅アトレが入りやすく人気ですが、せっかくなので訪れたいのが洋食店、上野精養軒です。明治5年に創業し、上野公園周辺だけでも3店舗をかまえる老舗は今も昔も多くのお客さんで活気にあふれています。

上野駅やアメ横の喧騒を眺めながら

上野駅の交差点からほど近い3153ビル(3153=西郷さん)3階にあるのが上野精養軒3153店。こちらでは駅周辺やアメ横の喧騒を眺めながらゆったりとしたランチタイムを楽しめます。店内では西郷隆盛やパンダがデザインされたクッキーなど、上野ならではのお土産も販売されています。

やっぱり一押しはオムライス

そんな上野精養軒のおすすめはなんといってもオムライスです。シンプルなハム入りライスを、ふんわりと柔らかく焼き上げた薄焼き卵でキレイに包んだ正統派オムライスは、ハヤシソースがたっぷりとかけられたノスタルジックな味わいが楽しめる一品です。

Address 〒110-0007 東京都台東区上野公園1 台東区上野公園1−57 UENO3153 3F
Hours AM11:00-PM9:30
Closed なし
Tel 03-3832-3153
Web seiyoken.co.jp

上野公園をぶらり散策しよう

動物園や博物館や美術館や桜だけでない

上野公園(正式名称:上野恩賜公園)と聞くとどんなイメージが浮かびますか。動物園にお花見、不忍池など人それぞれかと思いますが、実は歴史にまつわる建造物がたくさんあることは意外と知られていません。かの徳川将軍家の菩提寺であった寛永寺、その境内が上野公園の敷地にあったため、清水観音堂や弁天堂といった歴史深い仏閣が現存しています。

上野公園に来たなら西郷隆盛にご挨拶

入口に堂々と建っているのが上野公園のシンボルマークとも言える西郷隆盛の銅像です。明治時代に活躍した彫刻家 高村光雲によって制作され、1898年に除幕式が行われました。西郷隆盛本人の写真が残っていなかったため本人と似ていないなど過去に物議を醸したこともありましたが、現在その威風堂々とした姿は絶好の撮影スポットとなっています。

西郷隆盛の愛した言葉「敬天愛人」

西郷隆盛の銅像の横には、西郷の座右の銘「敬天愛人」が彫られています。その意味するところは「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也」というもの。天を敬うということが人を愛することにつながるという考えを示しており、西郷隆盛の生きる姿勢を分かりやすく表しています。



正岡子規記念球場

野球をモチーフにした俳句や小説を発表し、日本での野球の普及に貢献した正岡子規。その功績をたたえて2006年に設立されたのが正岡子規記念球場です。正岡子規は野球が日本に伝わった頃からの大ファンで上野公園内でもよく野球を楽しんでいたという話が残されています。

野球でも歌をつくった子規

俳人であり歌人でもあった正岡子規は、野球をモチーフにした俳句も残しています。野球場の前にある句碑に刻まれているのは「春風や まりを投げたき 草の原」というもの。また野球用語を日本語に変えたことでも知られ、打者・走者・直球などのおなじみの言葉は現在でも使われ、すっかり定着しました。

東京都美術館へのアクセス

電車での行き方

JR上野駅、または東京メトロ上野駅より公園口を利用して徒歩約9分の距離です。周辺には東京文化会館や国立西洋美術館などがあるため目印としても分かりやすいです。

Address 〒110-0007 東京都台東区上野公園8−36
Hours AM9:30-PM5:30
Closed 毎週月曜日
Tel 03-3823-6921
Web tobikan.jp

まとめ

徳川の世から文明開化を迎えた上野で大正時代にオープンした東京都美術館は、様々な歴史を経て今も多くの人たちを惹きつける魅力的なスポットです。間もなく2回目の東京オリンピック、そして海外から多くの来客を迎える上野へ新たな魅力を見つけに出かけてみませんか。