大阪市立美術館は住友家本邸だった。美術展だけでなく建築や庭園もじっくり観覧しよう

公開日:2019/2/21 更新日:2019/12/5

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出身地は大阪。得意なエリアは関西。 歴史的建築物や美術館巡りが好き。観光地に一緒に行くのは主に家族や友達。 美術館には一人で行くことが多いです。 旅行前に頭に入れておくとよりそのスポットが好きになれるような情報を発信していければと思います。
このへんは新しいもんも古いもんも楽しめるとこなんやで~

数々の観光名所を有する大阪ですが、せっかく観光に訪れたのなら大阪市立美術館にも足を運んでみませんか。天王寺公園の一角にある美術館で、長い歴史があるのも特徴。周辺にも見どころがたくさんあるので、一度にさまざまな大阪のスポットを巡れます。ここでは、大阪市立美術館の見どころや楽しみ方、周辺スポットなどをご紹介しましょう。

天王寺公園にある歴史ある美術館

大阪市立美術館の歴史

天王寺公園の一角に建つ大阪市立美術館は、昭和11年に開館しました。もともと住友家の庭園つき本邸で、地上3階〜地下2階の造りとなっています。設立当初の本館、後から造った地下展覧室があり、本館陳列室では常設展示、特別展覧会などを開催しています。

大阪市立美術館の建築様式

戦前における美術館は、展示品の多くが東洋美術品だったためか、鉄筋コンクリート造で屋根瓦を用いた帝冠建築が多くを占めます。帝冠様式とは1930年代の日本において流行した和洋折衷の建築様式のこと。鉄筋コンクリート造の洋式建築に和風の屋根をかけたデザインが代表としてあげられるでしょう。

大阪市立美術館も例外なく帝冠建築であり、いかにも美術館といった佇まい。京都市美術館が城郭風、東京帝室博物館が寺院風なのに対し、大阪市立美術館は町家の土蔵風です。洋風にも和風にも見える不思議な建築ですね。

町家の土蔵風になっているのは、土地を寄贈した豪商の住友家、または商都大阪のイメージからでしょう。日本の近代建築では珍しい、クリスタルガラスの大きなシャンデリアを吹き抜けの大ホールに設置。

大理石のゴージャスなインテリアが目を引きますが、なぜかイスラム様式を採用しています。イスラム教は偶像崇拝を禁じているため、それに配慮したのか人面のレリーフなどはありません。窓のステンドグラスも比較的地味で、おさえた装飾たちが重厚感を出しています。

美術館付属の慶沢園

慶沢園は、江戸時代から続く大阪の豪商、住友家15代吉左エ門から大阪市に寄贈されたものです。本邸は美術館建築のときに取り払われましたが、慶沢園はそのまま残されることに。近代造園のスタイルを確立したと言われる、小川治兵衛の自信作です。円山公園や平安神宮神苑、大原三千院などの庭園も手掛けたプロフェッショナルによる、渾身の庭です。

大池には中島が浮かび、三方の築山によって地形の変化に富んだ造りとなっています。周りには園路や橋、茶室、あずまやなどが配されていることも特徴。敷地内には慶沢園だけでなく、住友本邸時代の茶室や土蔵、高塀なども残っています。

Address 〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108
Hours 9:30~17:00(5・9月の土・日・祝および7・8月の金・土・日・祝は~20:00、入園は30分前まで)
Closed 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/1)
Tel 06-6771-8401
Web http://www.osaka-info.jp/jp/facilities/cat7/2150.html

大阪市立美術館に来たら訪れたい周辺施設

周辺は見どころがたくさん

大阪市立美術館は天王寺公園の一角にありますし、公園内にもたくさんの見どころがあります。広々とした公園の中をフラフラしているだけでも、十分楽しめるでしょう。美術館正面入口側には大阪のシンボル、通天閣の姿が。歴史ある新世界の街並みも広がります。新世界は大阪名物のグルメ、串かつのメッカとしても知られていますね。

新世界に行くのなら、正面玄関から出てまっすぐ進み、大きな歩道橋を渡りましょう。四天王寺方面へ行くと、茶臼山や一心寺といった歴史的なスポットも豊富。天王寺方面だと、てんしばを経由してあべのハルカスもあるショッピングエリアにアクセスできます。あべのハルカスも大阪観光のときにはぜひ足を運んでおきたいスポットですね。

帰りにちょっと立ち寄れる天王寺動物園

天王寺公園の西側にある天王寺動物園は、大阪の人気スポット。大正4年に開館した歴史ある動物園でもあり、日本で3番目に長い歴史があります。全国有数の規模を誇り、連日家族連れや学校、保育園の遠足で賑わいを見せています。園内にはさまざまな動物が飼育されていますし、普段決して目にすることのない猛獣も間近で見学できます。可愛い動物たちの姿に癒されますし、ぜひ立ち寄ってほしいスポットですね。

市立美術館から天王寺駅のほうに進む途中にメインゲートがあります。新世界方向に向かっていると、歩道橋の上から園内の様子を見ることも可能。以前は天王寺側の入り口が混雑しがちでしたが、てんしば ができてからはそれもなくなりました。

Address 〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-108
Hours 9:30~17:00 5・9月の土日祝日は18:00 いずれも入園は一時間前まで
Closed 月曜日・年末年始
Tel
Web http://www.city.osaka.lg.jp/contents/wdu170/tennojizoo/

真田幸村の本陣となった茶臼山

古墳説や水を引こうとして掘った土を積み上げた名残説などもある茶臼山。大坂冬の陣では徳川方の、そして夏の陣では真田幸村の本陣になりました。真田の赤備えとして恐れられた真田家は、徳川家康を数度にわたってあと一歩のところまで追い詰めました。

歴戦の大名で、海道一の弓取りともいわれた徳川家康ですが、後にあのときは本当にもうダメだと思った、と言わしめるほどの猛攻を見せました。茶臼山、というものの、見た目は河底池に囲まれて浮島のようです。



真田幸村討死の地、安居神社

茶臼山に足を運んだのなら、真田幸村討死の地へも足を運んでおきましょう。この安居神社の境内で休んでいたところを、真田幸村は敵に討ち取られてしまいます。歴史ファンはもちろん、真田幸村ファンの方なら絶対に訪れておきたいスポットですね。

圧倒的な力の差がありながら、豊臣家のために最期まで忠義を尽くした真田幸村。忠義の烈士に思いをはせながら、神社にお参りしてみましょう。入り口が少々分かりにくいですが、一心寺から道を挟んだ反対にあります。

Address 〒543-0062 大阪府大阪市天王寺区逢阪1-3-24
Hours 06-6771-4932
Closed なし
Tel 非公開
Web なし

てんしば

美術館の生き帰りのときに休憩したいスポット。多目的に利用できる約7000平方メートルの芝生広場を中心に、レストランやカフェ、フラワーショップ、子供の遊び場、フットサルコート、ペットサロン、コンビニなどがあります。イベントスペースとして利用されることも多く、いつもたくさんの人で賑わいを見せる場所。

てんしばで食事なら、青いナポリ イン・ザ・パーク

青いナポリ イン・ザ・パークは、美術館から天王寺駅のほうに向かって歩いている途中にあります。本格ピッツェリアで、ピザ窯で焼いたピザはまさに絶品。天気がいい日は、てんしば側のテラス席がおすすめです。のんびりと外を眺めながら、絶品のピザをいただきましょう。料理はもちろん、お店の雰囲気もよいのでSNS映えする写真も撮影可能。訪れたときには、インスタ映えする写真撮影にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Address 〒543-0000 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町5 -55
Hours 月~木、日: 11:00~23:00 (料理L.O. 22:00 ドリンクL.O. 22:30)金、土: 11:00~23:30 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 23:00)祝日、祝前日: 11:00~23:00 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 23:00)
Closed 年末年始
Tel 06-6773-2225
Web なし

大阪市立美術館へのアクセス

電車での行き方

電車で訪れる場合だと、JR、地下鉄御堂筋線、谷町線の天王寺駅がもっとも近い駅となります。天王寺駅で降りると、そこから徒歩約5分程度なので短時間でアクセスできるでしょう。天王寺公園の一角にある美術館なので、途中に案内板などもあるためアクセスしやすいです。また、近鉄阿部野橋駅からも徒歩約6分ほどでアクセス可能。堺筋線の動物園前駅からも徒歩約12分で訪れられます。

Address 〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内
Hours 9:30~17:00 入館は16:30まで
Closed 月曜日・年末年始
Tel 06-6771-4874
Web http://www.osaka-art-museum.jp/

まとめ

大阪市立美術館の外観や展示物を楽しんだあとは、公園や動物園でも楽しんでみましょう。天王寺公園を散策するだけでも楽しいですし、真田幸村ゆかりのスポットもあるので、歴史好きには堪りません。このあたりには大阪の人気スポットがいくつもあるので、美術館だけでなく一度にいくつものスポット巡りができます。