興福寺五重塔は奈良のランドマーク。軒下から複雑な構造を研究してみよう

公開日:2019/2/22 更新日:2019/4/29

トラベルパートナー:トラベルパートナー: midori
静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。
近くで見たらめっちゃでっかいで~!

日本には、長い歴史がある美しい建物がたくさんあります。興福寺五重塔も、その一つです。複雑なつくりになっており、それによって長い間、雨風、地震に負けず、今日まで存在しています。周りの景色とのコントラストも素晴らしく、日本の美を多くの人に伝えています。

興福寺五重塔の概要

迫力ある興福寺五重塔。高さは50.1m。日本にある木造の五重塔の中では、2番目の高さを誇ります。昭和27年に、国宝に指定されました。また、興福寺は、南都七大寺の一つです。その独特の雰囲気を醸し出す五重塔は、ぜひ自分の目で見てみたい存在です。

興福寺五重塔は、奈良時代に創建されました。光明皇后によって、730に創建されましたが、これまでに度重なる火災などによって、焼失。現在の五重塔は、室町時代(1426)に再建されたものです。釈迦の舎利を納める墓標として建てられたのですが、圧倒的な存在感があるのが特徴。京都の東寺が現在日本で一番高い木造五重塔ですが、次に高いのが興福寺五重塔です。

興福寺五重塔を眺めよう

真下から見上げる五重塔

素晴らしい五重塔は、近くで見るだけでなく、少し離れたところからも見てみたい建物。近くから見ると、複雑な構造を知ることができます。五重塔は、真下から見上げると、その大きさをより実感します。軒下の複雑な構造を見るのも感動的でしょう。このあたりには、多数の鹿がいますので、一緒に写真を撮るのも良いでしょう。五重塔と鹿と一緒に撮影できれば、さらに良い一枚を残すことができます。

猿沢池からのぞむ五重塔

興福寺隣に、猿沢池(さるさわいけ)があります。このスポットから興福寺五重塔を見るのがおすすめ。撮影スポットしても知られており、写真を撮ったり、スケッチしたりと、多くの人の姿を目にします。

水面に映った五重塔も綺麗。イベントがある時や燈花会の時期になると、猿沢池がライトアップされ、とても幻想的で美しいです。タイミングが良ければ、猿沢池の月と興福寺五重塔のコラボも楽しむことも。

Address 〒630-8213 奈良市登大路町49
Hours なし
Closed なし
Tel 0742-22-0375(奈良公園事務所)
Web なし

南円堂前から見る五重塔

五重塔の全体を見たい方は、南円堂から見てみましょう。南円堂の丁度正面に五重塔がありますので、全体像がよく見えます。さらにオススメは、夕暮れ時に見る五重塔です。夕日に照らし出される五重塔は、とても綺麗です。

南円堂前から少し中金堂の方に移動して見るのもオススメ。五重塔、東金堂、中金堂を一緒に眺めることができるので、広大な興福寺の伽藍を感じることができます。

ライトアップ時の五重塔

夜になると、興福寺がライトアップされ、広間とはまた違った雰囲気になり、見ごたえがあります。毎日、日没後から22時頃までライトアップされますので、ぜひ見てみましょう。奈良公園イベントや、2月の瑠璃絵、8月の燈花会の際は、猿沢池もライトアップされ、さらに美しい風景を楽しめます。

五重塔の構造

五重塔は、本瓦葺きになっていて反りが美しいですね。屋根部分の出が深いのも特徴で、これは奈良時代の特有のつくりです。五重塔の軒下を見ると、複雑に木を組んだ組物が施されているのがわかります。綺麗なので、一見、飾りのようにも見えるのですが、これには軒を支えるといった役割が。木を複雑に組んでいることで、強風や地震に負けない構造となっているのです。

塔の内部は空洞になっています。心柱が一本だけあるのですが、これは、塔の頂上にある相輪を支えるためのものです。また、外から見ることができませんが、桔木が軒を支える役割を果たしており、屋根部分の反りを維持しています。

内部の特別公開は

気になるのは、内部についてかもしれません。しかしながら、内部は残念ながら見ることができません。五重塔の基壇の周囲に、柵がありますので、近づくこともできません。しかしながら、数年に一回だけですが、不定期で初層が特別公開されています。ここには、薬師三尊像、阿弥陀三尊像、弥勒三尊像、釈迦三尊像が安置されています。見たい方は、拝観料が必要です。

合わせて確認、興福寺の見どころ

三重塔は興福寺最古の建物

興福寺は、五重塔も有名ですが、ほかにも見ごたえのある建物があります。三重塔や、中金堂、興福寺国宝館、南円堂、東金堂、北円堂。どれも長い歴史がある建物ですから、じっくりと見学しましょう。特徴ある、素晴らしい建物です。

三重塔は、興福寺で最古の建物で、鎌倉時代に建てられました。奥まった場所にあることもあり、人の姿もあまり多くはありません。高さは20m。平安時代の建築様式が見られ、繊細で優美な雰囲気を感じさせます。毎年、七夕の日に初層公開されており、内部の仏像や仏画を見ることが可能です。

ついに再建された中金堂

青空に映える中金堂。実は、これまで何度も火災によって消失しています。江戸時代に消失した後から長く仮堂でしたが、2018年に再建されました。唐招提寺金堂同様の大きさがあり、かなり存在感があります。奈良時代創建時から、伽藍の中心的存在となっていました。有料ですが、本尊の釈迦如来坐像、脇侍に薬王・薬上菩薩像、国宝の四天王像などを見学することができます。



阿修羅像が見られる興福寺国宝館

興福寺国宝館は、有料で見学できます。国宝である、鎌倉時代の巨大な千手観音菩薩立像や、奈良時代の阿修羅像と銅造仏頭(旧東金堂本尊、旧山田寺本尊)も、見学可能。他にも、国宝重要文化財クラスの寺宝がたくさんあります。

八角形が美しい南円堂

五重塔の正面にある、八角形をした朱色のお堂。こちらは、南円堂です。藤原冬嗣が、父である内麻呂の冥福を祈って、813年に造立しました。堂内には、ご本尊である不空羂索観音菩薩坐像(国宝)や、四天王立像などがあります。堂内は、通常非公開になっていますが、1年に1日だけ特別公開されます。現在のものは、江戸時代に再建されたものです。

厳かな雰囲気の東金堂

五重塔のすぐ横に、東金堂があります。こちらは、726年に聖武天皇が叔母の元正天皇の全快を願って建てたものです。現在の建物は、1415年に建てられたもの。本尊薬師如来坐像、日光月光菩薩像、国宝の十二神将や四天王像などが安置されています。内部の見学は有料となっています。

期間限定公開の北円堂

中金堂横の小道沿いに、八角形の美しい建物があります。721年に慰霊のため建てられたのですが焼失。こちらは1210年に再建されたものです。内部には、本尊の弥勒如来像、四天王像、無著、世親像などがあります。見たい方は、特別公開の際に足を運んでみてください。

興福寺へのアクセス

電車・バスでの行き方

最寄り駅は、近鉄奈良駅です。駅に降りたら、歩いてすぐですからとても便利です。また、JR奈良駅で降りた場合も、徒歩可能。バスを利用する場合は、JR奈良駅から、市内循環内循環バスを利用するのがオススメです。県庁前(興福寺)で下車してください。

車での行き方

有料ですが、駐車場がありますので、車で行くのも良いでしょう。大阪方面からの場合、第二阪奈有料道路を利用してください。宝来ICを出て、国道308号線、阪奈道路を進むと、奈良公園に入ります。後は、案内板に従ってください。

京都方面からの場合は、京奈和自動車道を利用。木津ICで降りて、奈良バイパスを進み、奈良公園に入ります。

Address 〒630-8213 奈良県奈良市登大路町48
Hours なし
Closed なし
Tel 0742-22-7755
Web http://www.kohfukuji.com/

まとめ

素晴らしい五重塔を見ることができる、興福寺。ほかにも、多数の貴重な建築物などを見ることができます。ライトアップされた五重塔も美しいですから、暗くなってから見るのもオススメです。駅から近いですから、アクセスしやすいのも魅力です。