建長寺は鎌倉五山の第一位。厳しい禅宗の荘厳な寺院を見に行こう

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トラベルパートナー: naolalala

東京出身。旅行に行くのなら絶対海外派。最近はアメリカやオーストラリアの国立公園の魅力にはまってしまって、旅行先にはなるべく自然の多いところにしています。週末はぶらぶらお散歩が好きなので、近場を歩きながら気になったモチーフなどを写真におさめます。美味しいスポットも絶対おさえます。

鎌倉にある建長寺は厳しい禅宗の寺院!厳格な姿を見に行きつつストイックに石段を上っていこう

鎌倉市にある建長寺を紹介します。鎌倉五山の中でも第一位にあたる位の高い寺院で、巨大な三門や国宝に指定される梵鐘、天狗像に迎えられる半僧坊など見どころも満載。紫陽花や紅葉など美しい自然も堪能できる、魅力的なスポットです。

そうだ、建長寺に行こう

神奈川県鎌倉市にある建長寺(けんちょうじ)とはどんな場所なのでしょうか。今回は、建長寺の歴史をひも解いていきます。

建長寺とは

建長寺は神奈川県鎌倉市に位置する禅宗のお寺で、臨済宗建長寺派(りんざいしゅうけんちょうじは)の大本山。山号は巨福山(こふくさん)と称し、正式な寺号は建長興国禅寺(けんちょうこうこくぜんじ)と称します。鎌倉五山の中でも第一位にあたる位の高い寺院で、北鎌倉のお寺巡りで円覚寺と並ぶ人気さを誇ります。

建長寺の歴史

建長寺は鎌倉幕府第5代執権の北条時頼(ほうじょうときより)を開基とし、1253年に建立されました。北条時頼は熱心な仏教信者として有名で、禅宗に帰依されていました。開山したのは、南宋(現在のモンゴル)からの渡来僧であった蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)です。

禅風は中国宋時代の純粋禅を受け継いでおり、修行は大変厳しいものでありました。そして、現在もその厳しい修行が行われています。建長寺は1293年に鎌倉大地震によって建造物の大部分が倒壊し、一山一寧(いっさん いちねい)により再建されたものの、その後も重なる火災で焼失。徳川家が再建事業を進めています。

建長寺の見どころ

建長寺の見どころを紹介します。巨大な三門や国宝に指定される梵鐘、モダンなオブジェのある虫塚、天狗像に迎えられる半僧坊などぜひ覗いてみましょう。

建長寺のりっぱな建造物を眺めよう

建長寺は元々は中国の禅宗様式にならい伽藍配置でつくられ、総門・三門・仏殿・法堂(はっとう)など7つの建物が一直線上に並んでいました。しかし重なる火災で多くが焼失をして再建後の現在は堂の位置や大きさが変わっています。それでも立派な姿は変わらず、雄大な三門や梵鐘、石段上の半僧坊などは見どころです。

巨大な三門

まず目につくのが高さ30メートルもある巨大な三門です。門の役割とうよりも、象徴的な建造物として建てられています。この三門は1775年に再建されたもので、桁行は三間、梁間は二間でできています。

太い柱で支えられ、正面の軒は唐破風のついた入母屋造りが特徴。なお、門の下からは木を複雑に組み合わせた姿を見る事が可能です。

巨大な梵鐘

三門に向かって右側にあるのが、茅葺きの鐘楼から吊り下げられた2メートルもある巨大な梵鐘。この梵鐘は1255年に鋳物師の物部重光によって手掛けられたもので、昔ながらの姿をしています。建長寺の鐘は国宝にも指定され、円覚寺や常楽寺と並び、鎌倉三名鐘と言われています。

モダンなオブジェのある虫塚

建長寺には虫塚があり、6月4日の虫の日には虫供養の法要も行われています。2016年に虫好きとしても知られる、解剖学者の養老孟司(ようろうたけし)が法要に参加した事で有名になりました。虫塚は竹林付近にあり、クワガタやカブトムシのオブジェが設置。

その横にある石碑には、養老孟司やオブジェを設計した建築家の隈研吾(くまけんご)の名前が刻まれています。

天狗像に迎えられる半僧坊

境内の奥にある裏山には、建長寺の鎮守である半僧坊が祀られています。半僧坊の本堂は、245段も続く石段を上った場所にあり、石段の途中には12体の天狗像が姿を現します。この天狗像は半僧坊権化の従者であるそうで、異様な空気を感じる場所。

石段を上りきると富士見台

石段を上りきったところには富士見台があります。この場所の西側にはテラスが設けられ、天気が良い日には富士山を見る事ができます。石段を上りきるのは大変ですが、富士見台から一望できる富士山や、周囲の山々の姿は感動もの。

美しい自然を眺めよう

自然あふれる鎌倉は美しい木々や花々にも出会う事ができます。特に建長寺の紫陽花や紅葉は必見。ぜひ色鮮やかに染まる花々を眺めてみましょう。

紫陽花の建長寺

鎌倉は紫陽花が美しく見られる場所として有名ですが、中でも建長寺の紫陽花は特に人気です。塔頭の回春院や、半僧坊大権現参道で白・ピンク・紫・水色など、色鮮やかな紫陽花を見る事ができます。なお紫陽花は毎年6月初旬からが見頃。年によっては多少前後するため、行く前に紫陽花が咲いているかチェックしましょう。

紅葉の建長寺

建長寺は紫陽花だけではなく、紅葉も人気です。特に半僧坊へと上がっていく石段から見られる紅葉は、黄・オレンジ・赤に染まりとても美しいです。紅葉は天園ハイキングコースからも眺める事ができるため、建長寺へのお参りとトレッキングを兼ねて行くのもおすすめ。

天園ハイキングコースへとつながっている

建長寺は天園ハイキングコースにも繋がっています。勝上献展望台や太平山、天園と絶景スポットにたどり着く事ができるので、建長寺とあわせて行ってみましょう。

半僧坊からはじまるトレッキング

建長寺に行った際は、半僧坊から繋がる天園ハイキングコースも歩いてみましょう。このハイキングコースは鷲峰山・太平山・天園・天台三を下って、瑞泉寺に出る7キロのコースで、鎌倉アルプスとも呼ばれています。尾根伝いに歩いていくコースで、途中ゴツゴツした岩などが出てくるため足元はスニーカーなどがおすすめです。

勝上献展望台から相模湾を見渡す

建長寺に入って半僧坊まで上ると現れるのが、天園ハイキングコースの入口。ハイキングコースは途中までは石段の道が続いていますが、石段を越えると急に本格的な山道に変わります。なお、石段を上りきったところには勝上献展望台が設置。海抜145メートルの高さで、相模湾を一望できます。

摩崖仏を過ぎると現れる太平山

勝上献展望台から5分ほどの場所には、十王岩と呼ばれる十王の像が刻まれる磨崖仏が見えてきます。

十王岩からはロープに掴まって1分ほど岩場を下り、岩と木の根ででこぼこした足元の悪い道を進むと見えてくるのが太平山です。この太平山は隣にゴルフコースが見え少し興ざめしますが、標高159メートルあり美しい住宅街を眺める事が可能。

天園に到着

太平山を5分程度歩くと現れるのが、ハイキングコースの名前にもなっている天園です。天園は絶景スポットとして知られ、晴れた日には富士山・丹沢・箱根・天城山などが見られます。

この場所には小さな広場があり、ファミリーやハイカー達がお弁当を食べて一息ついている姿を目にする事が可能。なお天園峠には小さな茶屋も設けられ、熱々のおでんが有名です。

住所|〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂729
営業時間|24時間営業
定休日|なし
電話|0467-61-3884
公式サイト|なし

建長寺へのアクセス

電車でのアクセス

建長寺の最寄り駅は、JR横須賀線の北鎌倉駅です。北鎌倉駅までは、湘南新宿ライン快速であれば渋谷からわずか50分程度で到着します。北鎌倉駅からは、鎌倉駅東口行きのバスに乗車し6分。徒歩の場合は、北鎌倉駅から15分です。駅から鶴岡八幡宮に続く道を進むと左側に出てきます。

住所|〒247-8525 神奈川県鎌倉市山ノ内8
営業時間|8:30~16:30
定休日|なし
電話|0467-22-0981
公式サイトはこちら

まとめ

厳しい禅宗の寺院として知られる建長寺ですが、巨大な三門や国宝に指定される梵鐘、天狗像に迎えられる半僧坊など見どころも満載です。また石段を上ると絶景スポットにたどり着く、天園ハイキングコースにも繋がっています。厳格な姿を見に行きつつ、ストイックに石段を上ってみましょう。