浜離宮恩賜庭園は江戸時代から続く都会の庭園。花や甘味を堪能

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トラベルパートナー: Kei

東京都出身。おもに東京から気軽に行ける場所を紹介。また、海が好きで、一年に一度は海のある場所へ旅行する。日本中の水族館に行くのが夢。美術館や博物館には一人で行きたいが、旅行は家族や友達と一緒に楽しみたい。

徳川将軍家の庭園を心ゆくまで楽しもう

東京の中心部・汐留駅からほど近い場所に突如現れる広大な園庭。高層ビル群が立ち並ぶ場所の中で、そこだけが切り取られたかのような静けさの広がる場所があります。浜離宮恩賜庭園は、江戸時代に造られた将軍家の園庭でした。

時代を経て今も大切にされるこの園庭には多くの人が集まり、その美しさを楽しんでいます。この記事では、浜離宮恩賜庭園についてご紹介していきます。

浜離宮恩賜庭園はこんなところ

都会にある緑豊かな庭園

浜離宮恩賜庭園は、海水を引き入れてできた潮入の池に2つの鴨場があったり、歴史ある300年の松が今も見事に残っていたりと、見どころがたくさん。都心の真ん中にあるので、周囲に立ち並ぶ高層ビルとの対比が面白いスポットともいわれています。

花木園やお花畑、梅林にボタン園などたくさんの植物が植えられ、季節事いろいろな花が楽しめるのも人気。庭園内には4つの御茶屋があり、抹茶と和菓子などを楽しめる御茶屋もあります。

かつては徳川将軍家の庭園だった

浜離宮恩賜庭園は江戸時代、江戸城の出城(でじろ)としての機能を果たしていた場所です。ここはかつて徳川将軍家の庭園でした。

そして明治維新ののち皇室の離宮とされ、さらに1946(昭和21)年4月からは浜離宮恩賜庭園として公開されるように。1952(昭和27)年には、国の特別名勝及び特別史跡にも指定され、多くの人がくつろぎに訪れる庭園へとなっていきました。

浜離宮恩賜庭園のみどころ

復元された鷹の御茶屋

鷹の御茶屋は、鷹狩の待合所・休憩所として1795(寛政7)年頃に建設されました。そののち戦災で焼失してしまいましたが、2018(平成30)年に長い月日を経て、歴史資料に基づいた忠実な復元が行われました。

鷹の御茶屋の中では、当時実際に行われていた鷹狩について説明した展示や、御茶屋の復元作業の動画を見る事ができます。

歴史ある300年の松

300年の松は、都内最大級とされる黒松です。1709(宝永6)年、6代将軍である徳川家宣が、この庭園を大改修した際に植えられたものといわれています。美しく立派なその姿は、正面からだけではなく横側から見てみるのもおすすめ。まるで舞台裏を見ているかのようで、普段と違った面白さがあります。

見晴らしのよい富士見山

富士見山と書かれた看板横の階段を登っていくと、小高い丘の頂上へと到着します。富士見山の山頂からは、庭園全体を立体的に眺められるのが魅力。今は昔と違いビル群のなかにある庭園ですが、頂上からの景色を見ていると江戸時代にここからどんな景色が見えたのか想像したくなってきます。

庭園内にある旧稲生神社

浜離宮恩賜庭園の中には神社もあります。旧稲生(きゅう いなぶ)神社という名称の神社で、創建時代は明らかになっていませんが、江戸後期に描かれた絵図には現在の場所よりも西方に神社が描かれている事から、その時代にはすでに庭園内に神社があったと推測されています。

旧稲生神社は、過去地震の影響を受けては修理がなされてきました。2005(平成17)年に文化財としての大掛かりな修理が行われた結果、明治時代の創建当時の姿が伝えられ現在に至ります。

色とりどりの花

ゆったり眺められる梅の花

浜離宮恩賜庭園の園庭内はどこも歩道が広いので、ゆったりと梅を眺める事ができます。梅の見ごろとなるのは3月頃で、まるで春の訪れを知らせるかのごとく可憐な花を咲かせます。梅の花は梅林だけに限らず、庭園内の各地で見る事ができるので、園内をくまなく散策してみてください。

四季折々を楽しめるお花畑

お花畑には季節の美しい花たちが植えられており、どの季節でも訪れる人の目を楽しませてくれています。春は菜の花、夏から秋にかけては人気のコスモスが咲きほこり特におすすめの季節。鮮やかに咲く黄色の菜の花は、落ち着いた古き良き緑の庭園にスポットライトが当たったかのような明るさを放ちます。

歩き疲れたら一休み

面白い看板の先には

案内看板に従い歩いていくと、花木園内のある売店・濱見世へとたどり着きます。濱見世では、お団子やおかきといったその場で食べられるお菓子を販売しているほか、手ぬぐいや提灯などの一般的なお土産も販売。

浜離宮恩賜庭園はぐるりと一周するとなると結構な広さがあるので、少し疲れて甘いものが食べたくなった際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

ゆったり休憩スペース

売店・濱見世のそばにあるのが屋根付きの休憩スペースです。売店の施設ではないので、何かを購入することなく休憩がとれます。中に入ってみると、季節ごとに花木園で楽しめる花の写真と説明書きが展示。庭園内の植物に興味がある人はぜひチェックしてください。

苦難を乗り越えてきた中島の御茶屋

中島の御茶屋は、1707(宝永4)年、のちに6代将軍となる徳川家宣によって造られました。1724(享保9)年には火災で焼失してしまい、その後1788(天明8)年に再建されました。さらに1944(昭和19)年の空襲で焼失してしまいましたが、1983(昭和58)年にまた再建されたという歴史があります。中では抹茶と和菓子のセットの販売もされています。

ベンチで気軽に休憩

庭園内には屋外ベンチも多数あるので、一休みしながら散策ができます。ベンチや水飲み場は目立たない色の仕様となっているので、庭園の景色に溶け込み景観の邪魔をしません。

浜離宮恩賜庭園は、ゆったり歩いていると次々に見どころが現れるので飽きる事はありませんが、夏場などの暑い季節は特に休憩と水分補給を忘れず行いながら楽しんでください。

浜離宮恩賜庭園へのアクセス

電車でのアクセス

浜離宮恩賜庭園は、大手門口と中の御門口があります。大手門口へは、都営大江戸線汐留駅・築地市場駅、ゆりかもめ汐留駅を下車し徒歩7分となっています。JR山手線・京浜東北線・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線の新橋駅で下車した場合は徒歩12分。

中の御門口へ行く場合は、都営地下鉄大江戸線・ゆりかもめ汐留駅から徒歩5分。JR山手線・京浜東北線の浜松町で下車した場合は徒歩15分となっています。

車でのアクセス

浜離宮恩賜庭園にある駐車場は観光バス専用なので、一般の自動車で行く際は近隣のコインパーキングを利用してください。ただし、障がい者・車いすの方の車両は駐車が可能です。

船でのアクセス

浜離宮恩賜庭園には、水上バスの発着場があります。船に乗り浅草やお台場海浜公園から行く事ができます。ただし船は本数が多くないので、船に乗りたい場合はあらかじめ時刻表や運行状況をチェックしておいてください。

住所|〒104-0046 東京都中央区浜離宮庭園1-1
営業時間|9:00am~5:00pm (入園は4:30pmまで)
定休日|年末年始 (12月29日~翌年1月1日まで)
電話|03-3541-0200
公式サイトはこちら

まとめ

浜離宮恩賜庭園は、都会にある緑豊かな庭園。江戸時代から続く洗練された庭園では、四季折々の植物が生い茂り季節を問わず楽しむ事ができます。

かつて将軍家の庭であったからこの場所は、今や大都会へと変貌し周囲には最先端の建物が立ち並びます。高層ビル群の中で今もその美しい姿を残す浜離宮恩賜庭園。日々の喧騒を忘れ、その趣を楽しんでいってください。