博多のオフィス街の中にある楽水園。庭園の静寂美をしみじみと感じよう

公開日:2019/3/6 更新日:2019/12/23

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出身は福岡。福岡を中心に、九州の記事も書いています。 自然が好きで、山や海に行っては風景を楽しんだり、地元の美味しいお店を探した後は、温泉に入ってリフレッシュ。美術館や博物館めぐりも趣味のひとつで、出会いや発見には毎回ワクワクしています。 近場なら一人旅、県外なら主人とのドライブを楽しんでます。
博多駅からも近くしっとり散策出来る楽水園!心が落ち着くけん一度きてみんしゃい!

九州一の都市である博多、そのオフィス街の一角にあるのが楽水園。1906年(明治19年)に博多の発展に父尚正とともに尽力した商人、下澤善右衛門親正(しもざわぜんうえもんちかまさ)が建てた別荘の跡地です。旅館として利用されたあと、福岡市が都会のオアシスとして整備した池泉回遊式庭園は情緒たっぷり。そんな都会の真ん中にいることを忘れるような、趣のある日本庭園楽水園を紹介します。

ビルの谷間にある静寂な楽水園

博多のオフィス街に、焼石や焼け瓦を粘土で固めて造られた博多塀が続いています。ここが優雅な日本庭園を内包した楽水園です。戦後、旅館として利用されていたものを、1995年福岡市が池泉回遊式庭園として整備し開園しました。広い敷地ではありませんが四季によって違う表情を見せる茶庭は、美しく静かに時を刻み日常を忘れさせてくれます。

街の喧騒を忘れさせるのは、景色だけではありません。庭園をのんびりと散策していると、野鳥の鳴き声が聞こえてきます。そんな静かな雰囲気は、日本人だけでなく外国人からも人気が高い注目の観光スポット。緑が多いせいか、敷地内に入っただけで空気が違うように感じます。

1906年(明治39年)に福博の発展に貢献した商人、下澤善右衛門親正がこの場所に別荘を建てたのが楽水園の始まりです。戦後は旅館楽水荘として利用されていました。今でも名称の中に残る楽水とは、善右衛門親正の雅号。別荘当時の茶室も楽水庵という名前が付けられていました。

善右衛門親正が建てた当時の茶室、楽水庵を再現した四畳半の和室。お茶会などイベントでの貸し出しがない日は、茶室でお抹茶と季節の和菓子を頂けます。ガラス越しに見える美しく落ち着いた茶庭を、ゆっくり眺めることができます。

茶室から草履に履き替え茶庭にでると、アスファルトに慣れた足に新鮮な土や石の感触が伝わってきます。水琴窟(すいきんくつ)が発するかすかな水滴の音が、地面から耳へと入ってきます。夏ならとくに涼やかな響きとなるはず。見て、歩いて楽しめる日本庭園です。

自然の石に滝が流れ落ち、和の風情を引き立てる音が庭園の中に響きます。天候が穏やかな日には、外にあるベンチへ腰かけ花や池を眺めるのもいいでしょう。奥には野点(のだて、外で楽しむ茶会)が行える広場があります。

茶庭は四季それぞれで表情を変えていきます。春にはシダレザクラ、夏になれば菖蒲や山吹、秋に紅葉と季節によって木々たちが演出。結婚式の前撮りとしての利用も可能で、お色直しは茶室で行えます博多の観光や食べ歩きに疲れたら、楽水園の日本庭園を訪れてみましょう。茶室での落ち着いたひとときは、きっと心を癒してくれるはずです。

歩いていける住吉神社

約1800年の歴史をもつ博多の住吉神社。全国2129社の中で最初の神社と伝わり、本殿は国の重要文化財に指定されています。

住吉神社と相撲は古くから強い結びつきがあることから、境内には古代力士像があります。この像は、博多人形の人形師中村信喬氏と中村弘峰氏が初めて合作したもの。大きな手のひらに漢字の力が手相として刻まれ、ここに触れることでエネルギーが得られると伝わっています。博多のパワースポットといってもいいでしょう。

古書にも住吉大社・日本第一住吉宮と記されている由緒ある神社。本殿へまっすぐ進めるのは西門ですが、広大な境内への入り口はほかに東門、南門と合わせて3か所あります。祀られているのは、商売繁盛の神として知られる恵比寿大神。顔や鯛、お腹とそれぞれの部位に触ることでご利益があるといわれています。

Address 〒812-0018 福岡市博多区住吉3丁目1-51
Hours 受付時間9:00〜17:00
Closed なし
Tel 092-291-2670
Web http://chikuzen-sumiyoshi.or.jp/index.html

ワクワクする場所キャナルシティ

1996年4月に開業した、約4万3500平米の広大な敷地をもつキャナルシティ。ショッピングスポットだけでなく映画館や劇場、アミューズメント施設にホテル、オフィスが入っている複合商業施設です。

中央には施設の名前の通り、約180メートルの疑似運河(キャナル)が流れ、水辺からは噴水ショーを見ることができます。運河沿いのサンプラザステージでは、マジックショーや音楽ライブなどさまざまなイベントが開かれるエンターテイメント施設です。

Address 〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉1丁目2
Hours ショップ 10:00~21:00・ レストラン 11:00~23:00
Closed なし
Tel 092-282-2525
Web https://canalcity.co.jp/

美しい五重塔が目印の東長寺

国内でもっとも歴史をもつ霊場である東長寺は、弘法大師が最初に創建したお寺。江戸時代筑前福岡を治めた2代藩主黒田忠之公、3代光之公、8代治高公の墓所にもなっています。境内にある六角堂は市の文化財に指定されている建造物です。内部にある仏像を安置する厨子(ずし)は、回転式の珍しいもので、毎月28日に御開帳されています。

高さ10.8メートル、重さ30トンと日本最大級の福岡大仏が鎮座する大仏殿。台座内には地獄絵巻のレリーフやその先に真っ暗な通路があり、地獄極楽巡りができます。途中にある仏の輪に触れることができた人は、極楽へいけるといわれています。

純木像檜造りの五重塔は、2011年(平成23年)に完成した比較的新しい建造物。5階の瓦の隣にある相隣の伏鉢には、空海が持ち帰ったと伝わる釈迦の骨(仏舎利)が納められています。

Address 〒812-0037 福岡県福岡市博多区御供所町2−4
Hours なし
Closed なし
Tel 092-291-4459
Web https://yokanavi.com/spot/26928/

楽水園へのアクセス

電車での行き方

JR博多駅博多口を出て住吉通りを進み、はかた駅前通りに向かいます。昇月堂の角を左折し明治町通へ入り道なりに進むと、左手に博多塀が見えます。駅からは徒歩約10分です。

バスでの行き方

西鉄バス、TVQ前にて下車し徒歩約2分、住吉または博多4丁目下車徒歩約7分です。

車での行き方

大宰府ICより福岡都市高速2号太宰府線ルート2と福岡高速環状線Cを福岡2丁目の福岡南バイパス(国道3号)まで進み205で降りて、きよみ通りと筑紫通りを使い約20分。福岡空港からの場合は、空港通りから竹下通り、筑紫通り、住吉通りを進み約15分です。専用の有料駐車場があります。

Address 〒812-0018 福岡市博多区住吉 2丁目10番7号
Hours 午前9時 ~ 午後5時
Closed 毎週火曜日(1月2日・3日は開園  12月29日 ~ 1月1日は休園)
Tel 092- 262 - 6665
Web http://rakusuien.net/

まとめ

博多駅から約10分と中心街の中に、異質な空間を作り出している楽水園。コンパクトですが、四季折々の景色や小川に滝と池泉回遊式を満喫できる日本庭園です。ショッピングやグルメなど楽しみの多い博多ではありますが、こんな場所もあります。観光に少し疲れたら寄ってみてはいかがでしょう。木々や滝の音、そして和の風情が心をほっとさせてくれるはずです。