沼津御用邸記念公園は大正天皇の別邸。庭園や館内を楽しもう

トラベルパートナー: Basilico

出身地は静岡。外遊びが大好きでキャンプやBBQ、サーフィンやシュノーケリングなど山や海を満喫~。そのためアウトドアに関する紹介が得意です。自然を楽しんだ後にふらっと立ち寄る温泉やショップ、飲食店などオススメスポットを紹介します。

大正天皇が造営したとして知られる地元でも有名な別荘は、皇族の暮らしを感じることができる贅沢なスポットさ~

1893年(明治26年)建設され、1969年(昭和44年)まで御用邸として使用された場所。それを沼津市が整備し公園として一般開放したのが、沼津御用邸記念公園です。2016年(平成28年)に国の名勝指定を受けた景観や皇室の生活の一端にふれられる貴重な体験もできる、そんな沼津御用邸記念公園を紹介します。

当時の皇族の暮らしにふれることができる場所

1893年(明治26年)、当時皇太子だった大正天皇御静養地として建設された沼津御用邸。明治から大正、昭和へと3代に渡り使用された由緒ある場所です。現在は公園として美しい庭園や邸が公開され、多くの来園者を集めています。

皇孫殿下の御学問所だった東附属邸は、その性格を受け継ぎ文化活動のための施設に。建物だけでなく家具や調度品が復元され、当時の皇室の生活にふれられるのは西附属邸です。

代表的な建物となる西附属邸と東附属邸

大正天皇の御静養地として建てられた本邸は1945年の沼津大空襲で焼失してしまいましたが、東西の附属邸は難を逃れました。その後本邸に代わり御用邸として利用された附属邸では、普段は見ることのできない皇室の暮らしの一部を見学できます。

皇族方の生活の匂いを感じ取ることができる西附属邸

宮廷建築としても貴重で、住宅史の上からも意義の高い建築物となっている西附属邸。公の部分の謁見所と居住部分の御座所が一体となっています。木材は建築当時のものを洗い、痛みのある部分だけを取り替え忠実に再現。ガラスも復元されたものを使用しています。

室内には当時使われていた家具や調度品が置かれ、どう使われていたかを想像することができます。いたるところから、皇室の生活の匂いを感じ取ることができるでしょう。

明治期の歴史的建造物となっている東附属邸

大正天皇の御学問所として建設された東附属邸。その歴史を受け継ぎ、文化や教養活動の拠点として利用できるように改修整備されています。

茶道や華道、香道に礼法と着付け、和歌に俳句の研修室として一般でも利用できるほか、結婚式や写真撮影、お食事会も可能。黒松林に囲まれた日本庭園が窓の外から見え、来園者を雅な世界へ誘います。

施設内で自然を感じることができるスポット

公園内に植えられた木々や草花や自然の囲まれた散策路、休憩所から見える景色など、自然に関わる見どころが満載です。

ピンク色の花が咲き誇る梅園

春の訪れを知らせるのは、受付の裏にある梅園。見ごろを迎える3月中旬には、紅色をした花と雪を思わせる白い花が咲き目を楽しませてくれます。竹で仕切られた遊歩道は人が余裕ですれ違う広さがあり、梅の美しさを間近にマイペースで見ることが可能。時折吹く風に散る花びらが作り出すのは、幻想的な風景です。

菜の花と松を同時に楽しめる菜の花広場

梅園から海に向かって歩いていくと、かすかに花の香りがしてきます。その香りに惹かれて進んでいくと、右手に現れるのが菜の花広場です。広場の背景には、沼津では有名な松。海と松に囲まれた菜の花が見られるのは、この公園だけです。

海が眺められる休憩所

菜の花広場から海沿いを歩いていくと、木製の椅子がある休憩所に出ます。潮風を受けてはいますが、椅子からは気の温もりが感じられます。屋根付きのため雨でも安心。椅子に座れば目の前は沼津の海の絶景が広がります。夏には潮風が心地よく、より気分よく景色を堪能できるでしょう。

松に囲まれた気持ちがいい遊歩道

松に囲まれた遊歩道は、夏は涼しく寒い季節には風情が感じられます。ところどころに落ちている松の葉は、ちょうどよいクッションになっています。遊歩道は雨水を吸収してくれる砂利のため、歩きにくいことはありません。

ただし敷地は広大で見どころとなる建物が点在していることから、ゆっくり見てまわると徒歩で約1時間かかります。なるべく歩きやすい靴でいくようにしましょう。

自然の恵みを感じることができる井戸水

西附属邸から東附属邸へ向かう途中にある、竹でできた水路を流れ出る井戸水。周囲の景観に合っており趣を感じることができます。飲むことはできませんが、手を洗うことは可能。夏はとても冷たく冬は温かい、自然の恵みを感じさせる井戸です。

潮風を防ぐために作られた沼津垣

施設周辺に見られる竹垣は、沼津周辺の浜の潮風を防ぐために江戸時代から用いられています。二手越しと呼ばれる編み方で、箱根竹と呼ばれる細目の篠竹を十数木ずつ束ねて網代編にしたもの。実用的に用いられたものですが景観に馴染み、浮世絵にも描かれれているほど美しい場所として知られています。

施設内にある喫茶やそば処

じっくりのんびり見て回りたい園内を歩くには、休憩所は欠かせません。そんな時におすすめなのが、和の建物の中でお茶やおそばがいただける2軒です。

庭の景観とともに楽しめる喫茶店主馬(しゅめ)

和風建築の店内にある重厚なテーブルは、園内の松を使用したもの。テラスから見える庭も見事な美しさです。メニューは抹茶や和菓子セット、わらび餅などの和を中心としたものがそろっています。園内を散策する際のお休み処として人気のお店です。

おいしいそばを食べることができるそば処

沼津リバーサイドホテルの日本料理店、かの川の料理長特製かけ汁やつけ汁が有名なそば処。中でもおすすめなのが、一番人気の鴨つくねつけそばです。松林に囲まれた雰囲気の良い木造建築で、おいしいそばを味わえます。5名以上のお食事会や会合としても利用できますよ。

ここでしか買えない御献上品がある土産処

小分けができるものから、ひと袋に入ったものまで用意されている和三盆やおかきが中心の土産処。とくに人気があるのは、今上天皇と皇后へご献上されている雪後の春。自然薯(じねんじょ)の粉を使った白い皮は雪を思わせ、その上に赤い梅肉をあしらった薯蕷(しょよ)饅頭です。

施設内と駐車場に隣接したトイレ

大きめの屋根と建物を囲む砂利が高貴な雰囲気を醸し出しているトイレ。施設内のトイレは受付に隣接しています。外にあるのは第1駐車場のそばです。それぞれ男女別にわかれた、清掃の行き届いた清潔感のあるトイレです。

沼津御用邸記念公園へのアクセス

車でのアクセス

東名高速沼津IC、新東名高速長泉沼津ICからそれぞれ約35分です。無料駐車場が第1から第4まであります。受付から近いのは、第1、第2駐車場です。

バスでのアクセス

沼津駅南口バスターミナル7番乗り場から伊豆箱根バスで約15分、御用邸前下車徒歩約3分です。

住所|〒410-0822 静岡県沼津市下香貫島郷2802-1
営業時間|AM9:00-PM4:30
定休日|なし
電話|055-931-0005
公式サイトはこちら

まとめ

皇族の暮らしにふれることができるのはもちろんのこと、園内では四季折々の景色を楽しむことができます。それぞれの季節に魅力があり、いついっても新鮮さが感じられる公園。天気が良ければ、駿河湾と雄大な富士山が見られます。歴史のある場所からの景色は、いつもと違って見えてくるでしょう。