藤原京跡は花咲く古の都。わずか16年しかなかった幻の都を想像しながら散策しよう

トラベルパートナー: YUU

出身地は石川県。縁あって、奈良・京都・大阪・石川・静岡と住んでいたため、関西と北陸と静岡東部を中心に紹介できます。主に、史跡・城郭・神社仏閣ときどきグルメと温泉と・・・いうバランスで旅行プランを組むのが好き。動物と触れ合えるスポットにも出没します。旅行者目線で、実際に体験したことを伝えていけたら嬉しいです。

藤原京址は広いねんから、あんじょう回ってや~

日本で初めてとなる本格的な都、それが藤原京です。メジャーな平安京、平城京の陰に隠れているような印象もある藤原京は、わずか16年しか存在しなかったため幻の都ともいわれています。現在、藤原京跡は開放的な広場となっており、周辺を散策できるようにもなっています。季節ごとの草花の姿も楽しめるスポットとして人気ですし、美しい風景の中でのんびりと散策したい方にもおすすめですよ。

16年間しか存在しなかった幻の巨大都市

かつて首都だった藤原京

日本初の本格的な首都となった藤原京は、今から約1300年前に誕生したといわれています。政治を行う中枢として機能しましたが、わずか16年でその歴史に幕を下ろしてしまいます。

奈良県橿原(かしはら)市と明日香村にまたがる地域にあった藤原京は、中国の都城を参考にして造営された、日本史上初の唐風都城。政治経済の中心部となる首都としての機能を果たしていましたが、その歴史はたったの16年と非常に短いものでした。藤原京があったといわれる場所は、現在広場になっており、周囲には高い建物もないため開放的な空間となっています。現在でも整備途中なので、これからどんどん進化していくかもしれません。

散策ルートによって入り口を考慮しよう

藤原京の史跡としての見どころをメインに周るのなら、醍醐池から入るルートがおすすめ。大和三山に囲まれているような感覚を味わいながら、のんびり史跡を見て周りましょう。設置されているトイレの数は少ないため、事前に場所を把握しておくことをおすすめします。

花を見ながら散策したい時はこちらから

四季折々の草花の姿を楽しめるのも、藤原京跡の魅力。花を楽しみながら散策したいという方は、西口から入るとよいでしょう。季節によってはホテイアオイや蓮などの花を眺められます。特にこれといって目立つもの、名所などはありませんが、何もないからこそ規模の大きさを感じ取れます。ここから東のほうに抜けていくと、みるく工房飛鳥があります。

住所|〒634-0022 奈良県橿原市南浦町877
営業時間|10:00~17:30
定休日|水曜日
電話|0744-22-5802
公式サイトはこちら

麗らかな花園

丁寧に生育された花園

広々とした敷地内ではたくさんの草花に出会えます。池の周囲にはたくさんの桜の木が植えられていますし、春になるとあたりをピンク色に染め上げます。かつての首都があった場所なので、敷地は非常に広大。開放感たっぷりの都跡にはたくさんの花が咲いていますし、四季折々の彩りを添えています。季節ごとに異なる草花が姿を現すため、いつ訪れても新鮮味を感じられるでしょう。

朝日や夕日が花園にさしこむ時間帯は、感動すら覚える光景を目にできます。秋になるとコスモスやススキが一面を覆いつくしますし、その風景は圧巻の一言。インスタ映えする写真も撮りやすいので、ぜひ撮影してください。

のどかで美しい溜め池

建てられている歌碑には、万葉集で詠まれている名歌「春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣乾したり 天の香具山」が刻まれています。現代語に訳すと「春が過ぎて夏がやって来たようです。真っ白な衣が干してありますね。天の香具山に」という意味ですが、この地域では夏になると白い布を干していたようですね。

このあたりの道路は交通量が多い割りに、夜間になるとほとんど灯りがありません。夜間に訪れるときには注意が必要です。また、地面がもろいためあまり池には近づきすぎないようにしましょう。小さなお子さんと一緒に訪れているときには、絶対に目を離さないようにしてくださいね。

池の周囲に立ち並ぶ桜並木

池の周辺にはたくさんの桜の木が植えられています。橿原市でも高い人気を誇る花見スポットでもありますし、お花見シーズンになると大勢の方が足を運びます。夜になると桜の木がライトアップされ、一気に幻想的な空間に。穏やかなみなもに映りこむ桜の花は美しいという言葉だけでは表現しきれません。

ここもフォトジェニックなスポットなので、SNS映えする写真を撮るチャンスです。ごみ箱などは設置されていないので、自分のごみは自分で持ち帰ってください。

大都市の要だった頃を想像してみよう

かつて役人が行き交った場所

かつては大都市だった藤原京ですが、今では広大な敷地が残るばかり。当時の様子を思い浮かべながら、散策を楽しんでください。これまでに行われた発掘調査によると、ここに門があったといわれています。現在では朱色の柱があり、かつて門があったことを示しています。門から先が太極殿の敷地となるのだな、と感じさせてくれる場所でもあります。

神聖な雰囲気が残る天皇の居所

かつて太極殿があったと考えられる場所には、こんもりと木々が覆い茂っています。鴨公神社という神社がありますが、拝殿などはなくあるのはご神木だけ。拝殿や本堂などはないものの、近づくにつれて厳かな雰囲気を感じられます。ご神木もぜひ拝んでおきましょう。

関連施設で歴史を学ぼう

橿原市藤原京資料室

せっかく藤原京跡に来たのなら、もっと藤原京について学んでみませんか。周辺には藤原京について学べる施設もあるので、足を運んでみましょう。藤原京跡の目の前にある藤原京資料室は、2018年にオープンしたばかりの新しい施設。東京国立博物館などで展示されていた、千分の一模型を展示しています。

藤原京跡の駐車場に隣接する形で位置しているので訪れやすいですね。先にこちらに立ち寄ってから藤原京跡に行くと、より楽しめるかもしれません。

住所|〒634-0073 奈良県橿原市縄手町178-1 JAならけん橿原東部営農経済2F
営業時間|9:00~17:00(入館は16:30)
定休日|月曜日
電話|0744-21-1114
公式サイトはこちら

奈良文化財研究所の藤原京跡資料室

奈良文化財研究所の藤原京跡資料室は、発掘調査部による調査・保存の拠点になっています。入館は無料となっていますが、無料とは思えないほど充実した展示が魅力的。解説映像や再現CGなども見られます。現在どのような調査が進行しているのか、といったことも知れますよ。

ゆったりと見て回れる展示室

これまでの調査報告や出土品などを通し、藤原京のことを学べます。現代の地図に都跡の区画を描いているため、当時の様子もイメージしやすいでしょう。当時の人々がどのような生活を送っていたのか、どんな文化だったのかといったことも紹介しています。

中庭にも行ってみよう

中庭には屋外展示コーナーがあり、ここにも遺構が残っています。古代からあったという樹木を植えているあたり、強いこだわりが感じられますね。この中庭にも無料で入ることができるので、こちらにも立ち寄っておきましょう。

住所|〒634-0025 奈良県橿原市木之本町94-1
営業時間|9:00~16:30
定休日|年末年始・展示替え期間
電話|0744-24-1122
公式サイトはこちら

地元民から愛される橿原名物 だんご庄

橿原名物といえばだんご。だんご庄では美味しいだんごを食べられるので、帰り道に立ち寄ってみましょう。地元では古くから親しまれてきた、柔らかくて優しい味のだんご専門店です。小粒なので食べやすく、ふんだんにまぶされたきな粉の風味が堪りません。1本からでも購入できるのが嬉しいですね。賞味期限は当日中となっているので、購入したその日のうちに食べきってください。

住所|〒634-0804 奈良県橿原市膳町近鉄八木駅前
営業時間|9:00~17:00
定休日|火曜日・第一水曜日
電話|0744-25-2922
公式サイトはこちら

藤原京跡へのアクセス

公共交通機関での行き方

公共交通機関を利用するのなら、近鉄八木駅が最寄り駅となります。八木駅、もしくはJRの畝傍駅からだと、徒歩約30分ほどの所要時間。なるべく歩きたくないという方は、八木駅から橿原市コミュニティバスに乗車しましょう。橿原市藤原京資料館前停留所で下車すれば目と鼻の先です。

車での行き方

大阪方面から向かうなら、大和高田バイパスの小房から西に向かいます。それ以外だと169号線、165号線に沿って進みましょう。無料で利用できる駐車場がいくつかありますし、イベントが行われるときは臨時駐車場も。ルートによっては道幅の狭いところを通ることになるので注意しましょう。

住所|〒634-0027 奈良県橿原市高殿町外
営業時間|散策自由
定休日|散策自由
電話|0744-21-1114
公式サイトはこちら

まとめ

特にこれといって目玉となるものはありませんが、かつての首都がそこにあったとイメージしながら散策すると、感慨深い気持ちになれます。四季折々の自然も楽しめるので、ほかの観光名所と併せて立ち寄るのもおすすめですよ。