英国大使館別荘記念公園で中禅寺湖の絶景を。歴史ロマンを感じよう

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出身の東北中心に北海道や北関東などあちこちに出没します。花の写真が好きで、寺社仏閣も御朱印も集めながら旅をします。

洋と和の融合した最新の建築で自然を堪能しよう

日光の中禅寺湖のほとりにある英国大使館別荘記念公園は美しい景観と歴史を学べる場所です。明治時代中ごろから昭和初期にかけて中禅寺湖周辺は国際避暑地としてにぎわった土地。園内に残る建物は、アーネスト・サトウの個人所有から英国大使別荘として使われたものを復元したものです。

貴重な資料の展示と美しい中禅寺湖の姿が見られる、そんな英国大使館別荘記念公園を紹介します。

英国大使館別荘記念公園は中禅寺湖畔にある優雅な施設

中禅寺湖の豊かな自然と国際避暑地の歴史にふれる事ができる英国大使館別荘記念公園。園内の建物は幕末から明治にかけて重要な資料などを残したアーネスト・サトウの別荘として1896年(明治29年)に建てられたものです。その後、英国大使館別荘として使用された姿を復元しています。

まるで絵に描いたような風景といわれた中禅寺湖の美しさも、2階広縁(ひろえん)から見る事ができますよ。

英国大使館別荘記念公園の魅力は景観と歴史

およそ120年の時を経て、旧英国大使館別荘が英国大使館別荘記念公園として開園したのは2016年7月1日。資料館も兼ねる黒塗りの建物内では、英国文化や奥日光の国際避暑地としての歴史にふれられる展示物が並んでいます。優雅でのんびりとした時間を過ごせる有料の喫茶スペースでは紅茶やお菓子を味わえます。

幕末の変動を感じられる1階の資料展示

アーネスト・サトウが残した当時の貴重な品々

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#英国大使館別荘記念公園

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各国要人たちをこの別荘に招き、避暑地外交を行ったアーネスト・サトウ。その人物像や訪れた著名人、別荘についてなどの資料が展示されているのが1階の資料館。

そのほかにも、アーネスト・サトウが、次男武田博士に送った貴重な品々も展示されています。これらは太平洋戦争の空襲に遭いながらも武田博士が守り残した品々を娘の林静江氏が寄贈したものです。

駐日英国大使館シェフの監修した紅茶とスコーンを味わう

本場英国の由緒正しいアフタヌーンティーを味わえるのが、2階にあるTea Room 南4番Classic。テーブルの周りを囲む優雅な雰囲気を作り出しているアンティーク家具は、駐日英国大使から寄贈されたものです。

イギリス大使館の指導のもと、同じレシピと材料で作られたサクサクのスコーンとクロテッドクリーム、ジャムの組合せは絶品。器も160年の歴史を誇る老舗英国バーレイ社の青く美しい磁器を使用。英国大使館のティータイムが再現されています。

開かれた壁から絶景の中禅寺湖が眺められる2階

1階、2階の中禅寺湖側の壁面は、天気が良い時にスライドし開けた景色が見られる造りになっています。アーネスト・サトウが見たであろう絵画のような美しい景観、中禅寺湖の姿を楽しみやすくするため、壁面側にはソファーがいくつも設置されています。

隣接するイタリア大使館別荘記念公園

共通入館料で拝観できるイタリア大使館別荘記念公園

園内の建物は、外交官でありながら著名な建築家としても名を残したアントニン・レーモンドの設計によるもの。1928年(昭和3年)にイタリア大使館の別荘として建てられ、1997年(平成9年)まで主に大使やその家族が使用したものです。隣接する英国大使館別荘記念公園とイタリア大使館記念公園は、共通入館料で拝観すれば割引料金となります。

コーヒーとクッキーなどを楽しめるプチカフェ

1階のCaffe Como(カフェ・コモ)では、本場のエクスプレッソやブラッドオレンジジュース、イタリアンジンジャーなどのドリンクが楽しめます。

またショップも兼ねている事から、イタリア直輸入のパスタソースや英国、イタリア大使館別荘のオリジナルグッズも購入可能。こちらの建物も英国大使館別荘記念公園の建物同様、景色を楽しめるように窓際へソファーが並んでいます。

副邸国際避暑地歴史館で資料を拝観

大使に使えた公使たちが逗留(とうりゅう)した、森の中の景観を活かした副邸。現在は改修され、国際避暑地歴史館となっています。ヨットやマス釣りを楽しんだ各国大使の避暑地での生活や、国際的な社交倶楽部が生んだ中禅寺湖の歴史、自然が写真パネルと映像で紹介されています。

また本邸、副邸ともに館内は、杉皮や木材を薄くしたこけら板に、市松張りや網代張りなどを組み合わせ割竹で抑える事で、見事なパッチワークに仕上げているのは見どころと言えるでしょう。

別荘でのヨットの面影を感じる公園内の桟橋

大使たちのレクリエーションとして、盛んだったヨット。毎週のように行われていた、男体山ヨットクラブ主催のレースは各国大使が参加した夏の風物詩でした。別荘からの買い物や行き来にもボートが利用されていたそうです。

北イタリアのコモ湖を思わせる中禅寺湖、周辺の風景や気候がヨーロッパと似ていた事から明治期の外国人の保養地として愛されたそうです。ヨットやボートを利用したのはただ便利なだけでなく、異国に住む外国人にとっては故郷を思い出せるひと時だったのでしょう。

英国大使館別荘記念公園の周辺施設

一本の木で作られた立木観音の中禅寺

世界遺産日光山輪王寺の別院で、坂東三十三観音霊場の第18番札所になっている中禅寺。日光山の開祖、勝道上人が刻んだといわれる1本の木から彫られた仏像が、御本尊となっています。五大堂の天井には、日光東照宮の鳴き龍と同じ大雲龍が、日本芸術会員の堅山南風画伯によって描かれています。ここからの中禅寺湖の眺めも絶景。

住所|〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2578
営業時間|4月~10月:8:00~17:00(詳細は公式サイト要確認)
定休日|無休
電話|0288-55-0013
公式サイトはこちら

エレベーターで滝壺へ降りられる華厳の滝

岩盤をくり抜いて造られた2基の華厳の滝エレベーターで、約100メートル下の滝つぼまで約1分で降りる事ができます。高さ約97メートルの岸壁を一気に落下する壮大な滝を、エレベーターでいける観瀑台から間近で見れば迫力満点。滝の右側は柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれる奇岩壁で、迫力を増す効果を生んでいます。

住所|〒321-1661 栃木県日光市中宮祠
営業時間|8:00~17:00(季節・気象状況により時間変更あり)
定休日|無休(要HP確認)
電話|0288-55-0030
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湖をさらに堪能できる中禅寺湖遊覧船

中禅寺湖のさまざまな名所を見る事ができる遊覧船。1周する航路と期間限定の千手ヶ浜コースの2コースがあります。遊覧船から見えるイタリア大使館別荘記念公園や日光山中禅寺、男体山はまた違った魅力をもち、紅葉シーズンはとくに人気を集めます。

ほかにも足漕ぎのスワンボートや大勢で乗れる遊覧船、自分で運転できる小型のものと運転手付きのモーターボートなど湖を船上から楽しめるアイテムが豊富。

住所|〒321-1661  栃木県日光市中宮祠2478
営業時間|船の駅中禅寺始発:9:30~15:30 (要確認)
定休日|12/1~4/14・6/18は貸切により運休
電話|0288-55-0360
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英国大使館別荘記念公園へのアクセス

電車でのアクセス

東武線浅草駅もしくはJR新宿駅から、特急に乗車し東武日光駅下車。東武バス中禅寺温泉・湯元温泉行で約45分、中禅寺温泉下車徒歩1分です。

バスでのアクセス

東武バスでJR日光駅発、東武日光駅経由の中禅寺温泉・湯元温泉行きで中禅寺温泉下車し、徒歩約35分です。

車でのアクセス

東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路を利用し清滝ICで降り、いろは坂経由で50分。中禅寺湖畔に公共駐車場が2か所、華厳地区の4か所の有料駐車場があります。

住所|〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2482
営業時間|9時~17時 (要HP確認)
定休日|4月・5月・11月の月曜日(祝日の場合翌日)
電話|0288-55-0880
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まとめ

公園ですが、もともと英国大使館別荘であったため贅沢な雰囲気の中に身を置く事ができます。本場英国の紅茶とスコーンを味わいながら、中禅寺湖を眺められる自然の魅力たっぷりのロケーションもそんな気持ちにさせるのでしょう。日光のほかの観光地とも近いだけに、スケジュールに加えたいスポットです。