銀座にある観世能楽堂。観世流の能や狂言を観劇してみよう

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トラベルパートナー: naolalala

東京出身。旅行に行くのなら絶対海外派。最近はアメリカやオーストラリアの国立公園の魅力にはまってしまって、旅行先にはなるべく自然の多いところにしています。週末はぶらぶらお散歩が好きなので、近場を歩きながら気になったモチーフなどを写真におさめます。美味しいスポットも絶対おさえます。

観劇の街、銀座。少しおしゃれをして能楽デビューをしてみませんか?

能、狂言は、ふだんはテレビや映像でしか見たことがないという人が多いでしょう。観世能楽堂は銀座の一等地にありアクセスも抜群。銀座近辺に出かけたら、観世能楽堂で能、狂言をライブで観劇してみませんか。

観世能楽堂とは

観世能楽堂は、GINZA SIX地下にある観世流の能楽堂。能と狂言はもともとルーツが同じですが別々に発展しました。能と狂言を合わせて能楽と呼び、観世能楽堂では能楽の公演が行われています。

観世流の能楽堂

観世能楽堂の正式名称は、二十五世観世左近記念観世能楽堂。2017年東京都銀座の商業施設GINZA SIXの地下3階にオープンしました。観世能楽堂は観世流が運営し、能楽の公演を開催。国立能楽堂の600席以上に対して、観世能楽堂は480席の中規模の能楽堂です。

能と狂言の違い

能の起源は中国から伝来した伎楽(ぎがく)や散楽(さんがく)といわれ、日本にもともとあった芸と融合して発展。能は室町時代に観阿弥(かんあみ、かんなみ)世阿弥(ぜあみ)が大成し、当時は猿楽(さるがく)と呼ばれていました。能の演目はほぼ室町時代までに作られ、伊勢物語、源氏物語、平家物語などの古典から題材を取ったもの。

狂言は起源は能と同様ですが、室町時代に能と分かれて進化。猿楽の大成とともに、能と能の合間に狂言が演じられるようになりました。能の演目が古典や神話から題材を得ているのに対し、狂言は散楽から発展した台詞を中心にした喜劇。

また、能では面を着けますが狂言では面は使いません。能と狂言を合わせて能楽と呼び、いろいろな流派がありますが、たとえば野村萬斎は狂言方和泉流の能楽師です。

最大の流派、観世流

観世流は観阿弥、世阿弥が室町時代に足利義満の庇護を受け発展し、日本各地に広まりました。世阿弥の息子は若くして亡くなり、甥の音阿弥が観世流を継承。以降代々の大夫が権力者の保護の下に観世流を伝承してきました。

第二次大戦後、日本の伝統文化が排撃され苦境に陥りますが、観世流は伝承の保持と後継者の育成に注力。現在は900名の能楽師を擁する最大の流派です。

渋谷から銀座に移設

GINZA SIXの観世能楽堂は渋谷区松濤から檜舞台を移設して造られました。観劇に最適な街、銀座に移ったことにより多くの人々が能楽に親しむチャンスが広がっています。

もとは渋谷にあった

観世能楽堂は、1900年観世流の活動拠点として新宿新小川町に開場。1972年渋谷区松濤の旧鍋島邸跡地に移設されますが、老朽化が進んだため2015年に閉場。2017年銀座GINZA SIXになじみ深い松濤の檜舞台を移築しました。

注目スポットGINZA SIXにオープン

銀座、日比谷は、歌舞伎座、帝国劇場などの劇場もあり観劇に最適なスポット。GINZA SIXには有名高級ブランド、日本初上陸のブランドなどが出店し、連日観光客、買物客が押し寄せています。2017年観世能楽堂は、東京メトロ銀座駅直通のGINZA SIX地下3階という注目スポットに開場。能楽に興味のある人はぜひ立ち寄ってみましょう。

エスカレーターを見落とさないように

GINZA SIXのメインのエスカレーターは地下2階まで。地下2階の奥にある専用のエスカレーターに乗らないと、地下3階の観世能楽堂に行くことができません。地下2階のかなり奥まったところにあるのでお見逃しなく。

銀座以外にもある能楽堂

東京都内には銀座以外にも能楽堂があります。国立能楽堂は代々木駅と千駄ヶ谷駅の間にあり600人以上を収容可能。また、渋谷セルリアンタワーの能楽堂は200席ほどの規模であり、ゆったり観劇を楽しむことができます。

観劇のあとはおいしい弁当でリラックス

能楽堂の客席では飲食はできません。GINZA SIXにはおいしい弁当の販売店、スイーツのショップがあるので、ぜひ利用しましょう。

GINZA SIXの地下2階で弁当を買おう

能楽堂の客席では飲食はもちろん禁止。そして、ロビーの休憩所は広くもなく人目も気になり、飲食を楽しめる雰囲気ではありません。せっかくGINZA SIXに行くのなら、地下2階の弁当販売店、館内の飲食店を利用しましょう。GINZA SIXの屋上は飲食可能。天気にもよりますが、外気にあたりながら弁当を楽しむのもおすすめです。

おかずぎっしりの海苔弁当、山登り

海苔弁当の山登りはGINZA SIX地下2階にあります。海苔弁当は、海、山、風、知恵の4つの素材を活かした豪華なもの。一般的な海苔弁は白米に鰹節と海苔が敷いてありますが、山登りの海苔弁は海の幸、山の幸もたっぷり載っています。おかずがたくさん、ご飯もぎっしりなので海苔弁だけで満腹です。

かわいいビーカーはとっておきたいマーロウのプリン

GINZA SIX地下2階には、つい入ってみたくなるスイーツショップがたくさんあります。マーロウはビーカーに入った手作りプリンで有名。おしゃれなデザインのビーカーは持ち帰って小物入れとして使えます。そのほかGINZA SIX限定の商品もあるのでチェックしてみましょう。

せっかくなら歌舞伎座にも足を延ばそう

歌舞伎座は観世能楽堂から歩いてすぐ。中に入って観劇できなくても、外観を鑑賞するだけでも行く価値があります。

すぐ近くに歌舞伎座

銀座、日比谷近辺は観劇好きの人なら最高のエリアです。2014年にリニューアルされた歌舞伎座は、観世能楽堂から歩いてわずか5分。歌舞伎座は明治22年に福地源一郎が開場、明治44年に改築され大正10年に火災で焼失しました。大正13年に再建されますが昭和20年の空襲で焼失。

第4代歌舞伎座は昭和25年竣工し、老朽化のため平成22年に閉場、現在の歌舞伎座は第5代になります。

能楽と歌舞伎の違い

歌舞伎は能楽とはルーツが違い、江戸時代の初め1600年ごろに出雲阿国が起こしたといわれる大衆演劇。当初は女性、少年により上演されていましたが、のちに幕府の命により成人男性のみが演じるようになりました。おおざっぱにいえば、能、狂言が幕府、武士などの権力者のための娯楽、歌舞伎は庶民のための娯楽としてそれぞれ発展しました。

歌舞伎座の前は絶好の撮影スポット

存在感のある歌舞伎座の外観には誰もが目を引かれます。武士のための質素な能楽堂とは異なり、庶民のための歌舞伎座は派手で目立った造り。歌舞伎座入口には歌舞伎座稲荷神社があり、劇場の無事、近隣安寧が祈願されています。

歌舞伎座の土産物店にも立ち寄ろう

歌舞伎座地下の木挽町広場では、歌舞伎に関する土産、東京の土産などを販売。お祭りの縁日のように20ほどのショップが屋台風に出店し、楽しく歩き回ることができます。このほか歌舞伎座の切符売場、飲食店なども出店。また歌舞伎座3階では、有名なめでたい焼きなどの甘味も販売さています。

住所|〒104-0061 東京都中央区銀座4丁目12−15
営業時間|公演予定により異なる
定休日|公演予定により異なる
電話|03-3545-6800
公式サイトはこちら

観世能楽堂へのアクセス

電車でのアクセス

観世能楽堂へは東京メトロ銀座駅を利用すると便利。銀座駅には銀座線、丸ノ内線、日比谷線が乗り入れています。銀座駅からはGINZA SIX直通の地下道を歩きます。雨の日も濡れることなく行けるのでとても快適。地上に出る場合はA4出口から歩きます。

住所|〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10−1 GINZA SIX 地下3階
営業時間|公演予定により異なる
定休日|公演予定により異なる
電話|03-6274-6579
公式サイトはこちら

まとめ

銀座、日比谷で買物や食事を楽しむことがあるなら、ぜひ観世能楽堂にも足を延ばしてみましょう。能と狂言は室町時代から継承されてきた日本の伝統文化。銀座駅直通の観世能楽堂では、生の舞台で能楽に親しむことができます。