将軍塚は平安京遷都決意の地。京都の見晴らしと夜景を楽しもう

公開日:2019/3/25 更新日:2019/12/24

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兵庫県姫路市出身、神奈川県横浜市在住の2児の母です。兵庫県・神奈川県とその近郊を中心に、地元目線・郷土愛を交えて、各スポットを最大限に楽しめる情報をお伝えします。ワイワイ家族旅行も、一人でまったりする旅も大好きです。
桓武天皇が平安京を造る決心をしはったんは、将軍塚の美しい景色をご覧になったからなんどす

京都市内にあり、京都全体を一望できる絶景スポットとして有名なのが将軍塚。京都全体を眺める事ができる昼、夕陽が落ちて行くさまを眺められる夕方、京都タワーの灯で街全体の印象を変える夜、どの時間帯に訪れても素晴らしいです。京都の街を見下ろしたい、夜景がきれいな場所に行きたいという時におすすめの将軍塚をご紹介します。



京都市街を一望できる将軍塚

碁盤目状の歴史ある街が眼下に

京都府京都市東山区と山科区にまたがる絶景スポットである将軍塚。碁盤目状に発展してきた古都・京都の街を一望できます。京都には、歴史ある神社・仏閣がありますが、それらと自然が融合する事で、絶景を楽しめる名所がいくつかあります。そのなかでも今回紹介する将軍塚は京都の街全体を見渡すのにベストなおすすめのスポット。

京都市街からは車でわずか15分ほどであり、街のにぎわいとは趣の違う静かな京都を感じる事ができます。美しい景色を一望できますが、特に夜景が素晴らしく観光やデートにおすすめの場所です。

平安京をひらく決意の地、将軍塚

緑豊かな華頂山山頂の地

将軍塚は、標高210メートルの華頂山の山頂にあります。ここは東山区から山科区にかけて広がる場所であり、八坂神社や円山公園の東に位置します。将軍塚には歩いても登る事ができる登山コースが充実。円山公園東奥から、知恩院付近から、さらに粟田神社付近から、清水寺付近から等の複数のコースが存在します。

平和な世を誓って選んだ平安京の地

将軍塚の起源を探ると、平安京の始まりの頃まで遡ります。桓武天皇は奈良の平城京で勢いを増した仏教勢力を逃れるため、はじめに長岡京(京都市)に都を移しました。しか、飢饉や疫病等災難が立て続けに起こったため、都を移す事を検討するのです。

桓武天皇は和気清麻呂の案内により将軍塚に登り、山の麓に広がる景色を見渡し、その際に都を定める決意に固めました。山に囲まれ川も豊かに流れている京都の土地一帯は自然の創り出した城とも言われます。そのとおり都にふさわしい土地であった京都は、以後長い間都として栄えました。

将軍の人形を祀った塚

このような経緯があり、平安京は心からの安泰を願いつつ造られた都、そして将軍塚はその願いを込めたという大切な場所である事が分かります。高さ8尺(約2.5メートル)の甲冑をつけ弓を持つ将軍の土人形を、都の方面に顔を向ける形で埋め守り神とする事で、都の平穏無事を祈った事が将軍塚の由来。

将軍塚は直径約20メートル、高さ約2メートルの円形の塚です。世の一大事が起こる前に鳴動するという不可思議な言い伝えが源平盛衰記などに記されています。

東山山頂公園展望台からの眺め

昔から将軍塚と言えばここ

794年の平安遷都から1220年以上の時を経た今日も、将軍塚からは京都の街を一望できます。街並みは変わっても美しいこの場所からは、桓武天皇が決意した当時の気持ちが伝わって来るようです。現代では、将軍塚の近くにある東山山頂公園の展望台を指すと将軍塚に行こうという事というぐらい人々に親しまれている場所なんだそう。

の美しい景色は長く地元の人に愛されて来ましたが、穴場的な京都の絶景スポットとして近年観光客にも人気。穏やかにゆっくりと京都を眺め、楽しみたい人におすすめの場所です。

将軍塚ならではの夕景

京都は景観を損なわないために建物の高さ制限が厳しい街。その事が、街を一望できる場所の少なさにつながっています。そのため将軍塚は数少ない美しい眺望を楽しめる場所。夕暮れ時に将軍塚に立ち、京都の街を見渡すし景色の素晴らしさを堪能しましょう。

歴史を感じる街、京都は夕焼けが似合う街。陽が沈むにつれて、京都タワーはろうそくに火を灯したように見え、愛らしく素晴らしいです。

圧巻の将軍塚の夜景



多くの人を魅了してきた美しい夜景

将軍塚と言えば京都の夜景の代名詞と言ってもいいくらい、ここから眺める京都の夜景の美しさは評判です。大きなビルのある大都市の夜景とは趣が違い、ずっと広がっていく気持ち良さがあります。遠くにはあべのハルカスなどの大阪のビル街まで見えます。

街全体がキラキラと輝きが広がっている、ロマンチックな京都の夜景。将軍塚がデートスポットとしてカップルたちに愛されてきたのも納得です。

京都市は人口約147万の大都市。長い歴史のなかで栄え、発展して来た京都の輝く夜景、時間があれば夕暮れ前からゆっくり楽しんで欲しいものです。観光で将軍塚を訪れている場合は、地図を片手に持って将軍塚から旅行中巡って来た場所を探してみる事も、面白い楽しみ方のひとつでしょう。

JR京都駅付近にあり、街のランドマークでもある京都タワーは、夜景の中でも抜群の存在感。京都らしさを演出してくれます。

京都タワーは海のない京都を照らす灯台をイメージして作られました。高さは131メートルあり、通常は白色に点灯するもので日没から深夜0時まで点灯しています。時には、特別なカラー点灯が行われる事も。これまで乳がん啓発ピンクリボン運動でピンク色に点灯した事もありますし、プロポーズなどのサプライズで好みの色を指定する事もできます。

白を含む単色は18色展開、ツートンカラーは3種類の合計21種類の点灯パターンがあります。夜景を見る際には、京都タワーのカラーにも注目しましょう。

将軍塚をもっと楽しむ新名所、将軍塚青龍殿

本来の将軍塚を境内に持つ将軍塚青龍殿

桓武天皇が平安京の安泰を願って、将軍の人形を埋めた将軍塚。この本来の将軍塚の近くに、2014年新名所が誕生しました。将軍塚青龍殿と木造の大舞台です。将軍塚は京都市東山区にある青蓮院門跡の飛地境内であり、その一部として青龍殿が建築されました。

仏閣としての素晴らしさもさる事ながら、将軍塚ならではの景色が一風違った趣で楽しめる場所という事で注目されています。

青龍殿の大舞台から見渡す景色

青龍殿の大舞台の広さは、清水寺にある清水の舞台の4.6倍もあります。1046平方メートルもある巨大な舞台なので、その大きさには驚きを隠せません。この大きな舞台は山腹にせり出して建っており、標高は約210メートル。華頂山の山頂からの見晴らしが楽しめます。

美しい木造の舞台は趣があり、さらに市街の観光地のような混雑を感じる事はないので、ゆっくりと楽しめぜいたくな気分に浸れる事でしょう。

木造の広い舞台は気持ちよく、高所だけあって見下ろす京都の街のパノラマは圧巻。東山山頂公園の景色とはまた違った趣があり、それぞれの楽しみにつながっています。ここからは銀閣寺・京都大学・京都御所などを見渡すことができます。右手に見えるのは、緑が美しい比叡山。さらに左手には京都市街地が広がります。

天気の良い日は、京都の街だけでなく、大阪方面の街並みまで見渡せ、たいへん美しいです。

春季と秋季には夜間拝観も

普段の拝観時間は午後5時までという事で、夜景を見る事はできません。しかし、春季と秋季には夜間拝観が行われており、夜桜や紅葉と共に夜景を楽しめます。和の優美さ・季節の美しさ・夜景の融合はこの上ない美しさですよ。

春季は3月下旬から4月中旬及びゴールデンウィーク期間、秋季は10月下旬から12月上旬まで夜間拝観が行われています。詳細についてはホームページを参照してください。

将軍塚へのアクセス

車でのアクセス

名神高速道路京都東ICより、国道1号線・東山ドライブウェイ経由で約7.5キロメートル(約20分)、以下もすべて東山ドライブウェイを経由します。

JR京都駅より約6キロメートル(約20分)、もしくは京都市営地下鉄東西線・蹴上駅より約2.5キロメートル(約5分)です。

電車・バスでのアクセス

三条京阪・将軍塚青龍殿間に京阪バスの循環バス・ピストンバスがあります。土日祝日運行ですが、11月は毎日運行。また4月、5月の連休も運行しています。

Address 〒607-8456 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
Hours 将軍塚青龍殿拝観AM9:00-PM5:00(受付PM4:30まで)
Closed なし
Tel 075-561-2345
Web http://www.shogunzuka.com/

まとめ

京都と言えば、高いビルが極めて少ない街。歴史ある街の景観を損なわないための策です。都会の洗練された夜景も素敵ですが、京都のように趣のある夜景も素晴らしいです。夜景スポットそのものが少ない中で、穴場的なスポットが将軍塚。観光やデートにもおすすめです。