将軍塚青龍殿は京都の新名所。圧巻の大舞台から街中を一望しよう

トラベルパートナー: mika

兵庫県姫路市出身、神奈川県横浜市在住の2児の母です。兵庫県・神奈川県とその近郊を中心に、地元目線・郷土愛を交えて、各スポットを最大限に楽しめる情報をお伝えします。ワイワイ家族旅行も、一人でまったりする旅も大好きです。

京都を見渡せる名所「将軍塚」に2014年に出来た美しい新名所!

京都府京都市東山区には2014年に誕生した新しい京都の観光スポット、将軍塚青龍殿と大舞台があります。清水の舞台の4.6倍という広さの舞台からは京都の街全体を一望できます。京都の街中観光とは一味違う魅力のつまった将軍塚青龍殿と大舞台。ゆっくりとした時間を過ごすために訪れてみませんか。

2014年に誕生した京都の新名所の将軍塚青龍殿

歴史に残る新たな京都の風景

今回ご紹介するのは、京都府京都市山科区の将軍塚青龍殿と大舞台。2014年に京都の新名所として誕生しました。将軍塚青龍殿とその大舞台があるのは、京都東山にある標高210メートルの山である華頂山山頂です。京都の街全体の絶景を楽しむ事ができる将軍塚近くに建てられました。

景観保護のためという事もあり、建物の高さ制限が厳しい京都。街全体を一望できる場所というのはかなり貴重です。この場所はそれにプラスして、京都らしい和の美しさを融合させた名所と言えます。

将軍塚の成り立ちと歴史

桓武天皇が平安遷都を決意した場所

将軍塚青龍殿を知る上で重要である将軍塚の歴史を最初にざっとおさらいしましょう。8世紀末に、時の桓武天皇は奈良にある平城京から長岡京に都を移しましたが、側近や近親者が亡くなったり、飢餓や疫病等の災難が立て続けに起こった事で困り果てていました。

この時に桓武天皇は、和気清麻呂の案内で将軍塚に登る事に。山麓に広がる京都の景色を眺めて、もう一度都をほかへ移すという決意に至ります。これが平安京となるのです。

将軍の人形を守り神とし安泰を願った平安京

広がる田園風景や周囲を囲む豊かな山々、そして美しい川。将軍塚から望む場所は、都を築いていくのに適している素晴らしい土地でした。平安遷都決意の地は、平安京の安泰を願う場所に。高さ8尺(約2.5メートル)ある甲冑をつけた将軍の土人形を埋める事で守り神とし、都の平穏を願います。

将軍の土人形が埋められていた、直径約20メートル、高さ約2メートルの円形の将軍塚ですが、奇妙な言い伝えが。それは、歴史上の重要な一大事が起こるという前触れにおいて、鳴動するという事でした。

歴史ある将軍塚の新名所・将軍塚青龍殿

将軍塚のすぐそばに落慶した青龍殿

将軍塚は、平安京の造営において大切な役割を果たします。さらに、そのあとも長い京都の歴史と共に大切にされる事に。将軍塚があるのは、京都市東山区にある青蓮院門跡の飛地境内。そこに2014年、のすぐ側に将軍塚青龍殿と大舞台が新たに建てられました。そして、従来とは一味違う展望を楽しめる事になるのです。

歴史ある将軍塚、そこに将軍塚青龍殿が加わり、新しい歴史の1ページが開かれました。末永く愛されるであろう、後世に引き継がれる事になる青龍殿の魅力を見ていきましょう。

日本三大不動国宝 青不動のある青龍殿

将軍塚青龍殿の原点となるのが、天台宗寺院・青蓮院門跡。三千院・妙法院とともに天台宗の三門跡寺院となった由緒ある寺院です。将軍塚は徒歩で登れるコースが複数あり、その中には青蓮院門跡を参拝してから将軍塚青龍殿まで歩いて登るコースもあります。青蓮院福徳門を過ぎると、大日堂にて参拝受付。いよいよ将軍塚青龍殿へ向かいます。

平安時代後期の仏画である国宝・青不動明王は、金剛峯寺赤不動・三井寺黄不動と並ぶ日本三大不動として知られているもののひとつ。これが、青龍殿にあります。青不動の本物は奥殿に安置されており、手前に祀っているのは精巧な複製です。

妄念や煩悩を焼き尽くすという不動明王は迫力ある美しさにあふれているので、ゆっくりと見学しましょう。青不動への参拝後は、御朱印授与のお願いも可能。青不動の迫力が感じられ、勢いもあり、かつ美しい文字の御朱印がいただけます。

広く美しい大舞台から観る絶景

清水の舞台の4.6倍の大舞台

将軍塚青龍殿の見どころは、京都を一望する絶景が見られる大舞台。京都でこれまでなかったというスケールの広大な木造の舞台から望む事ができます。木造の舞台として有名な清水寺と比べると、将軍塚青龍殿の舞台が4.6倍、1046平方メートルも広く、標高を比べても約120メートル高いです。

これまで将軍塚の景色として親しまれてきたのは、東山山頂公園の景色でした。こちらも素晴らしいのですが、和の美しさを感じる事ができる木造大舞台、ここから楽しむ景色は格別です。

山腹にせり出すように建っている将軍塚青龍殿の大舞台。標高約210メートルの華頂山の山頂からは、京都全体を望めるような素晴らしい景色が楽しめます。眼下に見えるのは、平安神宮・銀閣寺・京都御所など。右手には比叡山、そして左手には京都市街、さらに大阪方面も見え、あべのハルカスなどのビルが見渡せます。

京都らしさが詰まっている、美しい街並みや数々の神社仏閣、鴨川、さらに山々の豊かな緑などの眺めは、京都の街を学ぶのにぴったりです。

四季を感じる広大な日本庭園

桜・紅葉・美しい緑や苔の庭園

将軍塚青龍殿の参拝順序の最後に出迎えてくれるのは、約三千坪もの広大な日本庭園です。日本の四季折々の美を楽しめます。春は華やかな桜や源平枝垂れ桃が、夏は紫陽花や新緑、秋になると紅葉、さらに冬になると雪景色。さまざまな表情を持つ庭は、四季によって美しい姿を見せてくれます。

石燈籠や四阿(あずまや)、飛び石や燈籠、加えて石庭や趣深い緑の苔など日本庭園だからこその景色は圧巻。自然の美しさが最大限に生かされています。

将軍塚青龍殿の季節の美しさと特別拝観

春は桜の絶景を楽しむ

日本の春といえば桜でしょう。将軍塚青龍殿には、将軍塚をまるく囲む桜や、境内にも桜が咲き乱れており、うっとりするような春の情景を楽しめます。将軍塚青龍殿ができ、まだ日が浅い事さえ全く感じさせない、華やかかつボリュームのある桜が咲き、その姿は見応え抜群。建物や庭園、景色の美しさと共に楽しみましょう。

将軍塚青龍殿は、東山の山頂部にあるので、市街中心部の観光地にありがちな混雑は感じられません。ゆっくりと桜や景色を楽しめます。

普段の拝観時間は午後5時までという事で、夜景は望めません。しかし春季夜間拝観時には、夜桜と将軍塚の名高い夜景が楽しめます。春季の夜間特別拝観は、3月下旬から4月中旬、そしてゴールデンウィーク期間に行われ、美しくライトアップされた将軍塚青龍殿と夜桜の景色を堪能できます。

日中とは違った、華やかで迫力のある桜、そして将軍塚青龍殿ならではの日本の美、京都らしい夜景の融合を心ゆくまで楽しみましょう。

秋は色づく紅葉を堪能できる

秋季に楽しめる紅葉は、まさに圧巻そのもの。いつもより、少し空に近いという感覚を覚える将軍塚青龍殿の秋晴れの紅葉は、気分も印象も違います。春に華やかに咲き誇ったサクラの木の紅葉や、鮮やかに広がる真っ赤なモミジなども印象的。まさに、京都らしい紅葉が見られ、ゆっくりと堪能できます。

きれいに整えられている日本庭園の枯山水の石庭、そして鮮やかな赤に染まった紅葉、これらは自然が最大限に尊重されている、和の美しさです。このような景色を見ていると、日本人で良かったなと感じることでしょう。

これら圧巻の紅葉の紅葉も、特別拝観でゆっくりと夜まで楽しめます。爽やかな秋の紅葉の景色ですが、陽が落ちると印象がガラリと変わり、ぐっと艶やかに。秋季は10月下旬から12月上旬に行われるという夜間拝観。春季・秋季とも詳細はホームページを参照しましょう。少しずつ変わっていく木々の色づきは、何度も訪れたくなるような美しさです。

京都の街を一望する事ができる素晴らしい風景、そして京都らしい和の美しさ、四季の情景が一度に楽しめるという、これまでになかった場所である将軍塚青龍殿にぜひ立ち寄ってみましょう。

将軍塚青龍殿へのアクセス

車でのアクセス

名神高速道路京都東ICより、国道1号線・東山ドライブウェイを経由し、約7.5キロメートル(約20分)。以下もすべて東山ドライブウェイを経由します。

JR京都駅より約6キロメートル(約20分)。京都市営地下鉄東西線・蹴上駅より約2.5キロメートル(約5分)です。

電車・バスでのアクセス

三条京阪・将軍塚青龍殿間に、京阪バスの循環バス・ピストンバスがあります。土・日・祭日運行、11月は毎日運行し、4月、5月は連休運行が行われます。

住所|〒607-8456 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
営業時間|将軍塚青龍殿拝観AM9:00-PM5:00(受付PM4:30まで)
定休日|なし
電話|075-561-2345
公式サイトはこちら

まとめ

歴史ある京都の街を一望したいと思った時、どうしても観光客の多い清水寺がふと頭をよぎりますが、少し郊外にある将軍塚青龍殿からは、静かにゆっくりと京都の街を一望できます。標高も高く、木造の舞台も広い場所からの眺めはぜいたくそのもの。

季節や時間によって、景色も変わりますし、時期によっては夜間拝観も行われています。京都の穴場とも言われる場所、ぜひ訪れてみてください。