山形県立博物館で海だった時代から昭和までの山形の変化を学ぼう

公開日:2019/3/25 更新日:2019/8/15

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東京出身。旅行に行くのなら絶対海外派。最近はアメリカやオーストラリアの国立公園の魅力にはまってしまって、旅行先にはなるべく自然の多いところにしています。週末はぶらぶらお散歩が好きなので、近場を歩きながら気になったモチーフなどを写真におさめます。美味しいスポットも絶対おさえます。
山形県立博物館で国宝の縄文の女神に会いに行こう

山形が海だった時代のころからすべてが分かると話題の、山形県立博物館。幅広い展示が魅力的で、地質や植物、歴史など多ジャンルの展示を鑑賞できます。山形がどのように移り替わってきたかを詳しく知る事ができるので、山形観光に訪れたときにはぜひ立ち寄りたいスポット。そんな山形県立博物館の魅力や見どころについて解説します。

山形のすべてが分かる山形県立博物館

山形県立博物館とは

山形県立博物館は、明治百年記念事業の一つとして誕生した施設。地下1階から地上2階の建物で、山形城跡地に広がる霞城公園の敷地内に誕生しました。1971年にオープンした博物館なので、それなりに長い歴史を持つ博物館といえるでしょう。

植物や地質、生物など自然に関する展示のほか、考古や歴史、教育、民族などの展示など幅広い展示が魅力。

山形県立博物館の見どころ

人文系と自然に関する展示がかなり充実しているので、ゆっくり見て周ろうとすると1日はかかってしまうでしょう。あまり時間がないのなら、ジャンルを絞って見たほうが効率的。国宝に指定されている縄文時代の縄文の女神はぜひ見ておきたい展示物の一つです。山形県西の前遺跡から1985年に出土したもので、大変貴重なものなんですよ。

山形も海だったことがよく分かる自然ゾーン

日本列島がまだ海だったころの話から

山形の自然から成り立ちまでを、分かりやすい展示として紹介しているゾーンです。地元の小学生によって1978年に発見された、ヤマガタタイカイギュウの化石も展示。クジラと似ているヤマガタタイカイギュウですが、昆布などを主食としながら浅い海で暮らしていた哺乳類動物だといわれています。

ナウマンゾウの臼歯

展示されているナウマンゾウの臼歯。東アジアの温帯地域で生息していたものとみられています。30万年前から2万年前まで生息していたと考えられており、氷河期で地続きになっていたときに渡ってきたのだとか。ナウマンゾウの臼歯は山形県最上川の川底から発見されており、この事からかつて日本が大陸と地続きだったことが分かりました。

体色が変わるトウホクノウサギ

気温や周りの色によって体の色が変化するというトウホクノウサギ。春の期間には純白色ですが、次第に褐色の部分が広がっていくようです。秋になると全身が白っぽくなり、雪の中に溶け込むように隠れることが可能なんだそうですよ。

山形県の獣、カモシカ

特別天然記念物にもなっているカモシカ。山形県の山岳全体に生息しており、現在では県の獣として選ばれています。博物館にはカモシカのはく製もあるので、この機会にぜひ目にしておきましょう。



大きなツキノワグマ

山形にはニホンツキノワグマも生息しています。ここに展示されているのはそのはく製ですが、近くで見るとその迫力に圧倒されてしまうでしょう。本州や四国、九州にもニホンツキノワグマは生息しているといわれていますが、北海道にはいないようです。100kgほどの個体が多いなか、この博物館に展示されているものは180kgを越える大型の個体。

人類の歴史ゾーン

旧石器時代の暮らしぶりもわかる

これまでにたくさんの遺跡が発掘されてきた山形県。土偶や石器もたくさん発掘されていますし、さまざまなエリアで歴史ロマンが感じられます。約4万年前の人類が残したといわれる石器は、飯豊町上屋地B遺跡から発掘されたもの。当時の暮らしぶりを再現したコーナーもありますよ。

出羽国誕生の歴史

律令制度が奈良時代に誕生し、出羽国が712年にできました。どのようにして出羽国の開拓が進められていったのか、といった歴史についてもここでは知る事ができます。開拓に使用されたとみられる道具、古代農民の足跡なども展示されています。

最上義光の最盛期

戦国時代を生き抜いてきた大名、最上義光が統治していたことでも知られています。最上義光が統治していた時期が山形藩の最盛期といわれており、その当時の石高は50万石だったとか。ただ、最上家は一族での争いが絶えず、最終的には改易となってしまいました。

有名な芭蕉のあの句が

奥の細道で知られる俳人、松尾芭蕉がこの地を通りかかった時に詠んだとされる歌があります。行く先々で数々の歌を詠んできた松尾芭蕉ですが、山形の句会でも「五月雨をあつめて早し最上川」という歌を詠んでいます。館内にはそのレプリカが展示されていますよ。

国宝の縄文の女神

縄文の女神とは

縄文の女神は約4500年前、縄文時代中期のものとみられています。完全体の土偶として見つかっており、高さは約45cmほど。完全土偶として見つかったものの中では最大級の大きさを誇ります。

目や鼻、口などがないことが特徴で、頭部が半円形になっています。後ろにお尻を突き出すような形になっていることから、出尻形土偶という別名も。



縄文の女神の発見は比較的新しい

山形県舟形町西ノ前遺跡から、1998年にたくさんの土偶が出土しました。縄文時代中期のものとみられるもの48点が出土したのですが、その中にあったのが縄文の女神と呼ばれるものです。頭や腹、胸、腰、両足に分かれた状態で沢跡から発見されました。2012年には国宝に指定。珍しく完全な形で残っていた事から縄文の女神と呼ばれるように。

西ノ前遺跡から出土された

山形の北部に位置する舟形町にある遺跡が西ノ前遺跡です。当時900箱にもおよぶ数の遺跡が出土し、話題になりました。縄文土器や浅鉢、深鉢などもたくさん出土したようです。こうした数々の遺跡が発見されたことによって、当時の人々の暮らしぶりが明らかになってきました。

山形県立博物館へのアクセス

電車でのアクセス

電車の場合、JR山形新幹線が停車する山形駅が最寄りとなります。山形駅で下車し、そこから徒歩約8分ほどでアクセス可能。博物館は霞城公園の敷地内にあります。南大手門と東大手門の二つの入り口があるので、入りやすいほうから入りましょう。

Address 〒990-0826 山形県山形市霞城町1−8
Hours AM9:00-PM4:30
Closed 毎週月曜日
Tel 023-645-1111
Web http://www.yamagata-museum.jp/

まとめ

自然や歴史を活かした観光名所が豊富な山形は、魅力あるご当地グルメも豊富な街。山形県立博物館では、そんな山形の成り立ちや歴史についても詳しく知る事ができます。せっかく観光で山形に足を運んだのなら、山形県立博物館にもぜひ立ち寄ってみましょう。