興福寺北円堂は日本一美しい八角堂。圧巻の仏像群に会いに行こう

公開日:2019/3/25 更新日:2019/12/26

トラベルパートナー:トラベルパートナー: midori
静岡県出身、歴史好きが高じて奈良県に移住しました。奈良県の記事をメインで書いています。旅行は家族で出かけることが多いです。神社仏閣の紹介が得意です。散歩や食べ歩きが趣味で、カメラを片手に日々新たな撮影スポットやおいしいお店を探しています。
年に2回だけの特別開扉は行かないと後悔するで~!

日本でもっとも美しい八角堂があることで知られる興福寺北円堂。祀られている御本尊は国宝に指定されており、それを囲むようにさまざまな仏像が安置されています。ここでは、興福寺北円堂の歴史や見どころ、御朱印の情報などをまとめてみました。

興福寺北円堂とは

北円堂は八角形の美しい見た目のお堂で、藤原不比等の追善供養を目的として一周忌に完成した建物です。現在建っているお堂は鎌倉時代に再建されたものといわれており、敷地内の三重塔と同じくらい古い建物。国宝に指定されています。

普段は公開していないためお堂に入る事はできませんが、1年に2回ほど特別開扉があるので、その時に内部の見学が可能。堂内は四天王像や運慶作無著、世親などさまざまな仏像が御本尊を囲むように安置されているのが特徴。

北円堂の歴史

721年8月3日の藤原不比等の一周忌を供養するために造られました。発願は元明太政天皇と元正天皇と伝わっています。藤原不比等は平城京の造営を推進していたこともあり、平城京を一望することのできた興福寺の伽藍西隅に建てられたのです。

本来の北円堂は1049年の火災により焼失してしまい、1180年にも焼き討ちに遭い失われます。そして鎌倉時代の1210年にまた再建されました。

興福寺北円堂の見どころ

日本一美しいと言われる八角円堂

再建されたのは鎌倉時代ですが、創建された奈良時代の姿を見事に再現しているといわれています。国内に八角堂はいくつかあるものの、その中でももっとも華やかで美しいと評判。建物自体は外から眺められるので、訪れた際にはぜひその立派な姿を見てみましょう。

運慶作の木造無著(むじゃく)・世親(せしん)像

彫像の最高傑作との評価を受けています。鎌倉時代に活躍した仏師、運慶による作品。歴史や美術の教科書で目にしたことのある方もいるでしょう。約2m弱の高さで本尊の斜め後ろに鎮座しています。玉眼を目の部分に入れ込むことで、本物の人間のように見えるのも特徴。

本尊の弥勒如来坐像や四天王立像など国宝仏の数々

御本尊として祀られている弥勒如来坐像は鎌倉時代のもので、運慶一門によって造られました。北円堂の中心に堂々と鎮座するその姿は、まさに御本尊にふさわしい出で立ち。堂内でもっとも古い歴史を持つ仏像は四天王立像で、こちらは791年のもの。全身で何かを表現しているかのような、迫力ある像です。

こちらには全部で9体の仏像が安置されていますが、そのうちの7体が国宝に指定されています。

静かな北円堂前の砂利道を歩こう

北円堂の前の砂利道からは東向き商店街に出ることが可能。興福寺に足を運ぶ方の多くは商店街ではなく駅前からの大通りを使うため、静かな環境が広がります。普段は非公開となっているため人も少なく、静かに参拝や見学をしたい方にもってこいといえるでしょう。再建された中金堂を横から見たいのなら北円堂前の道がおすすめ。

北円堂の特別公開について

普段は内部を見ることはもちろん、誰も入ることができません。ただ、年に2回の特別開扉があるので、その時は中に入ることが可能。通常だと春と秋の2回となりますが、まれに年1回となることもあるので注意しましょう。公開時の拝観は有料となっています。

普段観られないとあって限定公開中は多くの人で混雑し、週末や休日だと拝観受付で並ばなくてはいけないことも。写真撮影はもちろん、スケッチなどをすることも禁じられているのでご注意ください。

特別公開時のみ手に入る御朱印

お寺巡りや神社巡りをしている方だと、御朱印もいただきたいですよね。基本的に、特別公開しているとき以外に御朱印はいただけないので注意が必要。特別公開をしている期間中には、北円堂の拝観受付をしている場所で授与しています。

オリジナルの御朱印帳も扱っているので、記念に買ってみるのもアリでしょう。興福寺の敷地内に複数ある売店や授与所で扱っています。

興福寺内の見どころを予習しておこう

奈良を象徴する五重塔

五重塔は730年に建てられたもので、藤原不比等の娘である光明皇后によるもの。国宝に指定されており、創建以来5回にわたって被災した経緯があります。奈良におけるランドマーク的な存在であり、奈良市でもっとも高い建造物。京都にある東寺五重塔に次いで日本で2番目に高い五重塔です。

毎日、日没後からライトアップが行われ、昼とは違った表情を見せてくれます。

北円堂と同じく八角形の南円堂

813年に藤原冬嗣の父、内麻呂を慰霊するために建てられました。こちらも幾度にわたって被災し、現在の建物は江戸時代に再建されたものとなります。古様の建築手法といわれていますが、北円堂と比較しても華やかな印象。こちらは重要文化財。夕日が建物の方角に沈むので、夕方からの見学がおすすめ。



平成に築かれた最大級の木造建築、中金堂

3つの金堂がある興福寺ですが、敷地内の中央に位置するのが中金堂。717年に創建されて以来何度も被災し、平成になって8度目の再建が始まりました。2018年に約300年ぶりに再建された金堂は、平成最大級の木造建築物です。

さまざまな仏像が安置されている堂内は有料で見学が可能。古いお堂とは違った魅力があるので、ぜひ拝観してみてください。

興福寺の穴場スポット、三重塔

北円堂前の砂利道を南円堂のほうに下っていくとあります。ここは観光客も少ないところなので、ゆっくりしたい方におすすめ。創建は1143年で、1180年に被災しますが、その後すぐに再建されました。初層は毎年七夕に公開されるので、そのタイミングで訪れるのもおすすめ。

普段は観光客が少ないおすすめのポイントですが、七夕の公開時は無料ということもあり多くの人で混みあいます。

名前の通り国宝だらけの興福寺国宝館

宝物館は1959年に建てられました。もともとは僧侶が食事をするときに使用していた食堂があった場所に建っています。奈良時代の食堂の外観を復元する形で造られていますが、建物自体はコンクリート製。耐震工事を経たのち、2018年にリニューアルオープン。

千手観音像と阿修羅像はぜひ見ておきたい有名な仏像です。ほかにも重要文化財や国宝がいくつもあり、見ごたえ抜群ですよ。

興福寺北円堂へのアクセス

電車・バスでのアクセス

最寄り駅となるのは近鉄奈良駅です。JR奈良駅からも徒歩圏内なので、どちらの利用でも問題ありません。近鉄奈良駅からの場合、行基像の前の出口から大通りをまっすぐ進んでいくと数分で到着。もしくは東向き商店街をまっすぐ進み、商店街中ほどにある小路谷写真館前の路地を左に曲がり直進すると到着します。

バスを利用するのなら、JR奈良駅か近鉄奈良駅で市内循環バスに乗車します。県庁前で降りれば目と鼻の先です。

車でのアクセス

大阪方面から向かうのなら、第二阪奈有料道路宝来ICで降りてから国道308号線を経由します。阪奈道路を進んで奈良公園に入ってください。東京方面からだと、京奈和自動車道木津ICから奈良バイパスに向かい奈良公園に入ります。駐車場も完備していますが、有料となっているので注意が必要です。

Address 〒630-8213 奈良市登大路町48
Hours AM9:00~PM5:00(特別公開時)
Closed なし
Tel 0742-22-7755
Web http://www.kohfukuji.com/

まとめ

興福寺北円堂は普段は外から見るだけですが、特別公開の時なら内部の見学も可能です。奈良にはたくさんの寺社仏閣がありますが、メジャーなところにはあらかた行きつくした、という方は、ぜひ特別公開を狙って足を運んでみてください。