瑞巌寺は伊達政宗ゆかりの穏やかな寺院。荘厳な建物や宝物は必見

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出身の東北中心に北海道や北関東などあちこちに出没します。花の写真が好きで、寺社仏閣も御朱印も集めながら旅をします。

立派な境内と建物は圧巻!国宝をじっくり観よう!

瑞巌寺は、戦国武将の中でも人気の高い伊達政宗にゆかりの深いお寺です。広い境内にはかつて修行僧たちが利用していた洞窟や、国宝に指定された庫裡などみどころもたくさん。長い歴史とそこに心を寄せてきた人々の想いが感じられます。

大修理を完了した瑞巌寺は今まさに行くべき場所

鎌倉時代中期、鎌倉幕府5代執権の北条時頼の命により臨済宗円福寺としました。法身窟は、開祖・法身禅師と北条時頼が出会った場所といわれています。平成20年11月から平成30年3月ころまで行われた平成の大修理の際、現在の本堂がある場所にその円福寺があったことが確認されました。

伊達政宗は寺社仏閣の造営にも積極的で、円福寺の再興にも尽力したと伝えられています。慶長13年には寺名を瑞巌寺と改め現在に至ります。

総門を超えると杉並木の長い道が続く


寺の門をくぐると、大きな杉の並木道が続いています。総門は伊達政宗により慶長14年に建立されました。一間一戸袖塀つきの薬医門で、最近では平成16年に修復工事が行われています。一方、中門は切妻造、柿葺の四脚門で、瑞巌寺の建築物の中で唯一の柿葺です。これは伊達正宗の命によると言われています。

洞窟内の静かな供養場に手を合わせよう


門から入ると、杉並木の右手側は昔の修行僧たちが利用した洞窟群が。ここは松島を形成している第三紀凝灰岩層を掘ってつくられた洞窟で、江戸期に天台宗徒が掘ったと言われています。

洞窟内は五輪塔・戒名・塔婆等が無数にあり、供養場として使用されていました。古来松島は奥州の高野とも称され、亡くなった人の供養が営まれた場所だったことがうかがえます。

鎌倉時代の歴史を感じる法身窟


格子戸の嵌まった岩窟は、鎌倉時代の中ごろ執権北条時頼と宋から戻りこの岩窟に遁世していた法身禅師とが出会った場所と伝えられています。洞窟手前の右側には楊柳観音、左側には鎮海観音の石碑があります。さらに左側奥には、江戸時代の大横綱で仙台出身の谷風とその両親の碑も。

京都嵯峨天龍寺開山の夢窓国師がこの洞窟を訪れた際には、天台止観を講ずる声が誰もいないはずの洞内から聞こえてきたとも言われています。歴史ある格子戸のはまった岩窟に手を合わせましょう。

約7年間の工事を終えて拝観を再開した本堂


地盤沈下による建物のゆがみなどを直すため、平成の大修理では建具の解体・修復、瓦や壁、さらに耐震補強工事などが行われました。慶長9年から伊達政宗が約5年の歳月をかけて造営した本堂は、安土桃山文化の建築や美術を今に伝えています。

仏間には政宗の位牌、政宗の子・忠宗の位牌や本尊・聖観世音菩薩立像が。襖絵は復元されたものですが、当時のものは瑞巌寺の宝物館に大切に収蔵されています。

禅宗寺院の台所・庫裡(くり)も国宝

昭和34年6月27日、京都妙法院、妙心寺とともに日本三大庫裡のひとつとして国宝に指定されました。正面は千鳥破風の曲線が、そしてその下には唐草が彫刻され、政宗の美意識が伺える造りとなっています。内部は建物の5分の1近くを塼四半敷風コンクリートの土間が占めていますが、創建当時にはここに土竈があったそうです。

伊達政宗の正室陽徳院田村氏愛姫(めごひめ)の御霊屋


伊達政宗の正室愛姫は三春城主田村清顕の娘でしたが、政略結婚によりわずか12歳で政宗に嫁いできました。以来57年、政宗に寄り添い続けた姫は、才色兼備の女性であったそうです。その御霊屋は3代藩主綱宗により慶長5年に造営されました。

平成18年から3年をかけて復元され、現在では創建当初の豪華絢爛な姿を見る事ができます。ちなみに瑞巌寺は伊達家の菩提寺ですが政宗のお墓はここにはなく、仙台市経ヶ峰の瑞鳳殿に埋葬されています。

宝物館の青龍殿は歴史的資料が多く見ごたえあり


千年以上の歴史があり、奥州随一の禅寺とされる瑞巌寺の什宝物を保管展示する青龍殿は、平成7年10月1日にオープンしました。本堂の上段の間・上々段の間も、宝物館内に再現されています。

館内には国の重要文化財に指定された本堂障壁画をはじめ、伊達家歴代藩主画像、歴代住職頂相、書跡、茶碗、墨跡、日本三景の一松島に関する書や絵画、さらには発掘調査で出土した中世円福寺の関係資料など、約3万点が収蔵されています。季節やテーマにより展示される歴史資料は圧巻。

東北3県の四寺で御朱印を集めよう

慈覚大師円仁が開いた四寺を巡ることを四寺廻廊といいます。四寺とは、立石寺(山形・山寺)、瑞巌寺(宮城・松島)、中尊寺(岩手・平泉)、毛越寺(岩手・平泉)の事で、江戸時代にはこの四寺に松尾芭蕉も訪れていました。

四寺廻廊はどのお寺から巡っても大丈夫。最初にお参りしたお寺で四寺廻廊専用の御朱印帳を頂いて始め、御朱印を集めると色紙と結願印をもらう事ができます。輪袈裟や数珠を準備するとなお良いとされていて、四寺廻廊巡拝輪袈裟も四寺の札所にあります。

オリジナル御朱印帳と聖観音、五大明王の御朱印

瑞巌寺では、聖観音、五大明王と、国指定重要文化財である五大堂の御朱印がいただけます。黒色をベースに金で瑞巌寺の紋が押されている紋入のオリジナル御朱印帳は、最初のページに「只麼」(しも)という言葉が。「ひたすらに」、「専に」、「ただ~するのみ」という意味の言葉と、その教えが書かれた紙も一緒に封入されています。

瑞巌寺周辺のおすすめスポット

五大堂は無料で見られる瑞巌寺が管理する小堂

慈覚大師が瑞巌寺を護る五大明王を祀ったことがはじまりの五大堂は、慶長9年に伊達政宗が再建しました。現在は国の重要文化財に指定。内部には平安前期の作風の一木造の五大明王像が安置され、境内には松島雪月記・覚祖高蹊碑が置かれています。

五大堂は海岸広場の東端、五代堂島の上にあり、島全体が聖域とされています。足下の板と板の隙間から海面が覗ける透橋(すかしばし)には参拝者の心も引き締まることでしょう。

住所|〒981-0213  宮城県宮城郡松島町松島字町内111
営業時間|午前8時~日没
定休日|年中無休
電話|022-354-2023(瑞巌寺)
公式サイトはこちら

円通院で縁結びとオリジナル数珠ブレスレット作り

山門の左手には縁結び観音があります。竜に乗った観音菩薩で、有料ですが縁結びこけしに名前や願いを書き込み、御本尊様に奉納する事ができます。本堂からさらに奥に進むと、伊達政宗の嫡孫(ちゃくそん)光宗の霊廟が。

江戸時代の代表的な作庭家、小堀遠州が造った庭園では、秋の夜にライトアップされるなどのイベントも開催されています。円通院では有料ですが、天然石の数珠玉・ガラス・プラスチックの数珠玉での数珠作り体験も可能。全て円通院のご本尊で祈願、報恩の供養をされた数珠玉を使用するので、ありがたさもひときわです。

住所|〒981-0213  宮城県宮城郡松島町松島字町内67
営業時間|季節によって変動あり(要HP確認)
定休日|年中無休
電話|022-354-3206
公式サイトはこちら

松島の絶景を見ながらかきとあなごをいただける田里律庵

全席から松島湾の絶景を望めるあなごとかきの専門店。かきフライとあなごのひつまぶしが有名。旅館一の坊が運営している隠れ家的な佇まいのお店で、素材はもちろん、食器などの細部にもこだわりが感じられます。

個室があるので、記念日のランチや子供連れの家族、小グループでもゆっくりと食事を楽しめます。人気のお店なので、土日祝日などは予約してから行くのがおすすめ。

住所|〒981-0101 宮城県宮城郡利府町赤沼字井戸尻132-2
営業時間|11:00~15:00(土日祝16:00)
定休日|要HP確認
電話|0570-041-075
公式サイトはこちら

瑞巌寺へのアクセス

電車でのアクセス

最寄り駅は仙石線松島海岸駅です。そこから徒歩でおよそ5分です。

車でのアクセス

三陸自動車道松島海岸ICから車でおよそ15分の道のりです。専用駐車場はありませんので、近くのパーキングなどをご利用ください。

住所|〒981-0213 宮城県宮城郡松島町松島字町内91
営業時間|AM08:00~PM3:30(季節変動あり要HP確認)
定休日|無休
電話|022-354-2023
公式サイトはこちら

まとめ

国宝・重要文化財の多い瑞巌寺は、荘厳な建物や宝物から長い歴史と当時人々の想いを今に伝えるお寺です。美味しい海の幸や松島の絶景、そして歴史にふれられる場所。老若男女問わずだれにでもおすすめしたいスポットです。