瑞鳳殿は豪華絢爛な伊達正宗の霊廟

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31歳1児のママ。秋田県出身。 転勤族のため全国11箇所に住んだ経験があり、特に青森県中心に書いています。東北地方の歴史・文化・民間伝承が好き。実際に住んだからこそわかる情報を盛り込んだ記事作成を心がけています。

とってもキレイな正宗公の霊廟、見ていってけさい~

仙台の街の礎を築いた伊達正宗。戦国時代の武将としても人気の伊達正宗は、仙台の瑞鳳殿という霊廟に祀られています。今回は仙台の最も有名な観光地の一つである瑞鳳殿について、見どころをご紹介していきます。

瑞鳳殿は伊達家ゆかりの場所

杜の都・仙台の基礎を作った伊達正宗

瑞鳳殿(ずいほうでん)は、宮城県仙台市青葉区霊屋下にある、初代仙台藩主伊達政宗の霊廟です。

周辺には伊達忠宗の霊廟である感仙殿(かんせんでん)、伊達綱宗の霊廟である善応殿(ぜんのうでん)等、伊達家に関連する施設が並び、瑞鳳殿付近一帯が「経ヶ峯伊達家墓所」として仙台市指定史跡となっています。

仙台近辺は多賀城に城柵が築かれたり国府が置かれるなど、古来から政治に関わりのある場所でした。

仙台平野を望む青葉山、そして清らかな広瀬川が広がっていることから、城を築く場所として伊達正宗に見い出されたのです。仙台の街がここまで発展したのは、伊達正宗のおかげといっても過言ではありません。

瑞鳳殿の歴史

瑞鳳殿のはじまりは伊達正宗の遺言

伊達政宗は死後に遺骨を経ヶ峯に葬るよう遺言していたため、政宗の後を継いだ第2代藩主の忠宗は遺言通りに霊廟を経ヶ峯に建立し瑞鳳殿と命名。

その後、第2代藩主の忠宗の霊廟「感仙殿」や第3代藩主の綱宗の霊廟「善応殿」も経ヶ峯の西部に建立されました。

国宝に指定された瑞鳳殿

瑞鳳殿は、本殿・拝殿・唐門・御供所・涅槃門からなっており、桃山文化が反映された華やかな建築が魅力。その造形と色彩の美しさ、そして歴史的価値が認められ、1931年には国宝に指定されました。

色彩の鮮やかさは中国や東南アジアの建築を思わせますが、そのアジアらしい色使いに桃山建築の豪華絢爛さを融合したところが瑞鳳殿の素晴らしい点です。

太平洋戦争で一度焼失したことも

第二次世界大戦末期の1945年7月10日、仙台の街はアメリカ軍によって空襲され、あたり一面が焼け野原に。仙台の街だけでなく、青葉山の瑞鳳殿・感仙殿・善応殿も仙台空襲により全て焼失したという非常に残念な歴史があります。

仙台の街は道路が広く区画もきっちりしていて近代的な街と言えますが、それは一度空襲で全てが焼けてしまったため可能になったとも考えられます。

瑞鳳殿の保護を行った仙台市

仙台市は1951年から翌年にかけて、買収や寄付によって、瑞鳳殿一帯の所有権を伊達家から得ることに成功しました。そして政宗生誕400周年に当たる昭和40年代になると、伊達正宗の霊廟である瑞鳳殿を再建しようとする市民の声も増加。

仙台の誇りである伊達正宗の霊廟は、戦争の惨禍から立ち直ろうとする仙台市民の心の拠り所だったのかもしれません。

再建された瑞鳳殿

1974年には再建の起工式が行われ、1979年には瑞鳳殿の本殿・拝殿・涅槃門・御供所が竣工し、翌年には御供所が瑞鳳殿資料館として開館。

こうして少しずつ瑞鳳殿は再建されていき、元の煌びやかで美しい姿を取り戻していったのです。瑞鳳殿址の発掘調査では伊達政宗の遺骨や副葬品なども出土し、貴重な史料も得ることが出来ました。

1984年には感仙殿と善応殿も再建され、翌年には再建落成式が行われる運びとなりました。

瑞鳳殿の鮮やかな色彩や細やかな装飾など、元々の建築の美しさが再現されたことはたくさんの人々から称賛され、まさに伊達正宗の御膝元・仙台の街のシンボルとも言うべき建物となったのです。

ドラマでブームとなった仙台観光

再建された瑞鳳殿は仙台観光の最も有名な場所の1つとなり、すっかり市民にもお馴染みに。

そして1987年にはNHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」が放送が開始されたことで全国的に政宗ブームが起き、仙台には県内外から大勢の観光客が訪れました。

瑞鳳殿の見どころ

桃山建築の霊廟

瑞鳳殿の魅力は何と言ってもその色彩。色鮮やかで豪華絢爛な特徴を持つ桃山文化が取り入れており、どこを撮っても写真映えするほど荘厳で美しい建築と言えます。

現代でも伊達男、伊達メガネといった言葉が残るように、伊達正宗は武将でありながら文化人で遊びも知っている粋な知識人。そんな正宗を象徴するかのような、圧倒的存在感がある建築です。

資料館には貴重な史料が多数

瑞鳳殿の近くには伊達家にまつわる史料が多数展示・所蔵されている資料館があります。

伊達正宗の身長が160センチであるなど、科学を用いて考古学を分析した結果も色々と展示されており、全国でもここでしか見られないような資料が多く歴史好きの方はつい見入ってしまうほど。伊達正宗の遺骨が発掘されたときの風景なども展示されています。

周囲の山々の景色もキレイ

周囲が住宅地とは思えないほど、瑞鳳殿は静かで自然豊かな雰囲気。瑞鳳殿に行くまでの杉並木も美しく、緑が多いので夏の暑い日でも涼しく保ってくれるほどです。

ただし夏場は蚊も多いため、虫刺され対策も忘れずに。70段の石の階段があるため、車いすやベビーカーで行くのは難しいスポットです。

瑞鳳殿はるーぷる仙台のコースにも入っている

るーぷる仙台は仙台観光に便利なバス

瑞鳳殿に行くなら地下鉄や路線バスで行く方法がありますが、他にも仙台観光すならるーぷる仙台という観光バスで回るのがおすすめ。

るーぷる仙台は瑞鳳殿だけでなく、仙台市博物館や光のページェントでお馴染みの定禅寺通などの仙台観光の要所を回るため、効率の良い観光が出来るんです。

るーぷる仙台はバス自体もおしゃれで、乗るだけで楽しくなるバスなのでカップルやファミリーで乗るのにも最適。1日乗車券を買うと、1日に何度でもるーぷる仙台のバスに乗ることが出来るオトクさも人気の秘密。

るーぷる仙台は仙台駅西口バスロータリーから出発するので、観光案内所などで時刻表をゲットすると便利です。

るーぷる仙台は仙台市中心部の17箇所の観光名所を常にぐるぐると回っています。1日30便近くあり、15分間隔で出発するため観光には非常に便利です。

るーぷる仙台で1周すると1時間強となり、1日乗車券を買うと沿線で特典を受けられるお店などもあるため要チェック。

瑞鳳殿へのアクセス

仙台駅からバスで行く場合

・JR仙台駅西口バスプール16番のりばからるーぷる仙台で瑞鳳殿前下車、徒歩5分

・JR仙台駅西口バスプールから仙台市営バス霊屋橋・瑞鳳殿入口下車、徒歩10分

・バス停から瑞鳳殿までの階段はとても長く石畳や階段をずっと上って行くことになるため、歩きやすい靴で行くのがおすすめです

電車で行く場合

・地下鉄東西線大町西公園駅下車、徒歩15分

・駅から瑞鳳殿までは上り坂が続くため、徒歩で行くのは大変です

・瑞鳳殿周辺にコンビニなどはないため、飲み物などは事前に準備しておくと安心です

自動車で行く場合

・東北自動車道仙台宮城ICから車で15分

・無料駐車場はあるものの48台ほどしか停められず、土日祝日は混雑して駐車待ちの行列が出来ることも多いため、車で行くなら朝早い時間がおすすめです

・車で行く際カーナビに瑞鳳殿と入れると駐車場がない裏側に行く可能性があるため、仙台市青葉区霊屋下18-12の住所入力をすると早いです

住所|〒980-0814 宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2
営業時間|2月~11月 9:00~16:30/12月~1月 9:00~16:00
定休日|なし
電話|022-262-6250
公式サイトはこちら

まとめ

瑞鳳殿までは行くのは大変ですが、長い石造りの階段と杉並木を抜けて到着すると、その鮮やかで美しい景色、重厚で壮大な建築に圧倒されて疲れも吹っ飛んでしまいます。伊達正宗に関する史料ではここでしか見られないものも多数あるため、伊達正宗ファンも必見の観光スポットです。