関東最大の山城・新田金山城は驚くような仕掛けがいっぱい!

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トラベルパートナー: YUU

出身地は石川県。縁あって、奈良・京都・大阪・石川・静岡と住んでいたため、関西と北陸と静岡東部を中心に紹介できます。主に、史跡・城郭・神社仏閣ときどきグルメと温泉と・・・いうバランスで旅行プランを組むのが好き。動物と触れ合えるスポットにも出没します。旅行者目線で、実際に体験したことを伝えていけたら嬉しいです。

ずでー大きくで有名だから、かしょって新田金山城いぐべー!

群馬県太田市の中央に位置する、標高235.8mの金山にある新田金山城。関東七名城のひとつにも挙げられる山城は、鉄壁の守りを誇り軍神と呼ばれた上杉謙信でも落とせなかった難攻不落の城です。現在は遺構を残した公園として整備され、本丸跡には新田神社があります。戦いに備えた城跡が色濃く残る、そんな新田金山城を紹介します。

巨大な城の全体像を把握するところからスタート

難攻不落の関東七名城のひとつ新田金山城

今の埼玉県と群馬県の県境にある太田市は、昔でいえば武蔵と上野、そして隣の下野との境にあたり、古墳時代から重要拠点だった場所です。その境となる金山全体を使った縄張りをもつ城の総面積は、300ヘクタールにも及びます。築城は上州源氏新田氏の一族岩松家純によるものです。

そのスケールの大きな新田金山城は、戦国時代には武田信玄、上杉謙信も欲しがり攻めた城。とくに謙信は5度攻めたものの、一度も落とせなかった事から、難攻不落の城として有名になったのです。

金山城跡ガイダンス施設へ寄って行こう

新田金山城の歴史を紹介する資料館として、またm来訪者の休憩場所として2009年に金山の麓に開館した史跡金山城跡ガイダンス施設。隈研吾氏設計のガイダンス施設の外壁デザインは、金山城の石垣がモチーフとなっています。ここでは金山城の案内図などの印刷物をもらえるだけでなく、説明もしてもらえます。

ワークショップが行われる事も

2階へ上がると、5分ほどの解説動画を鑑賞でき、歴史資料の展示の見学も可能。城の散策を楽しむための、知識や情報を得る事ができる施設です。また石うす体験や火おこし体験など、職員に声を掛けると挑戦できます。勾玉(まがたま)作り体験も可能ですが、事前予約と材料費が必要となります。

職員さん力作の模型はこだわりがいっぱい

2階に設置されている模型は必見

ガイダンス施設の2階には、資料の他にもみどころがあります。ここに作られているのは、1/35スケールの城の模型。当時の金山城を再現した模型は、細かい箇所にもこだわりが感じられます。その細部にまで再現された模型をみる事で、攻城戦のための工夫がどう張り巡らされていたかを理解できるでしょう。

俯瞰視点だけでなく目線を下げてみよう

模型を見る際には、腰をかがめてみてみましょう、敵兵の視線になってみると、予測不能の導線や罠が仕掛けられた通路、遠近法を使って視線を狂わせている工夫などを知る事ができるでしょう。ここで城の仕掛けを知ってから現地へいけば、戦国時代の武将たちの守るための知恵をより深く理解できるはずです。

住所|〒373-0027 群馬県太田市金山町40番30号
営業時間|9:00~17:00(入館は16:30)
定休日|月曜日(月曜日が休日の際は翌日が休館)・年末年始
電話|0276-25-1066
公式サイトはこちら

徒歩か車かによってルートが変わる

ハイキングルートもある

山全体を縄張りとした金山城。史跡として整備されているのは、ほんの一部です。だからこそ、実際の城がどんなものだったかを知る事ができるという魅力があります。実際の城の全体像がわかるのは、ハイキングルート。西山コースと呼ばれる大光院や金龍寺からスタートすれば、片道約40分でハイキングをしながら城跡を見学できます。

駐車場には見晴らし最高の展望台も

西城エリアの金山モータープールまでは、車で行けます。ここには展望スペースがあり、太田市街を一望できるだけでなく天気の良い日には富士山や東京スカイツリーを望めます。トイレはこの場所と南曲輪(みなみくるわ)休憩所にしかないので、展望を楽しんだあと散策へ出掛けるのならここで利用しておきましょう。

あらゆる防衛策を張り巡らせた堅固の城

桟道の再現もある

桟道(さんどう)が、丸太により再現されています。立ち入り禁止となっていますが、近づいて見学する事ができます。この桟道を、足軽や甲冑をきた兵士たちが駆け抜けていた事を想像してみましょう。

模型を思い出しながら進んでみよう

物見台下虎口は、ガイダンス施設の2階に模型で再現されていた場所です。実際に歩いてみると、道の狭さを感じるほか、道が途中で終わっているかのような錯覚が体験できます。掘削した痕跡の残る堀切など、見どころも多くある史跡です。

大規模改修された見事な石垣や石畳

月の池と大堀切跡

防衛策の工夫を感じながら進んでいくと、大手虎口の手前にある月ノ池に着きます。直径約7m、深さは約2m。水をいっぱいにしながらも、二段の石垣のよって溢れない工夫がされています。大きくえぐられた大堀切跡とともに、ここも見どころのひとつです。

見事な石畳と石垣は圧巻

戦国時代、関東の築かれた城では珍しい石垣をもった新田金山城。当時の石をできるだけ使い、1995年に復元された精巧な石畳と石垣群は城散策のメインスポットといってもいいでしょう。距離を長く見せるために、遠近法を使って錯覚するような造りや、水はけをよくするための水路や樋(とい)の深さといった工夫が見られます。

パワースポット日ノ池と南曲輪休憩所

月ノ池と同様に石垣や石敷きで囲まれた日ノ池。直径は17mとこちらはかなりの大きさです。雨ごいや戦勝祈願の儀式が行われていたと思われる発掘物が出てきた事から、城の中でも神聖な場所だった事がうかがえます。

池の近くには南曲輪休憩所があり、自販機はベンチが用意されています。また2006年日本100名城に指定された新田金山城。そこを訪れた記念となる100名城スタンプもここで押せます。

最後は新田義貞公を祀る神社で参拝を

本丸跡には新田神社

本丸跡にある新田神社は、新田義貞公を祀っています。下野を地元とした室町幕府初代将軍の足利尊氏、その好敵手だった新田義貞。太平記の主人公のひとりとしても有名な人物です。境内には、金山城が存在していたころからあった、梅若稲荷社が残されています。また歴代の天皇家の人々が参拝した際の、腰かけ石も見る事ができます。

書き置きタイプの御朱印は本殿前にある

新田神社の御朱印は、クリアケースの中からいただく書き置きスタイル。初穂料は、ついている小袋に入れてお金を入れて賽銭箱に納めましょう。事前に春日神社へ連絡を入れておけば、墨書きの御朱印をいただく事ができます。

住所|〒373-0057 群馬県太田市本町32-5
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0276-25-0487(春日神社)
公式サイト|なし

ケヤキの大木に見守られながら

新田神社参道には、樹齢約800年といわれる大きなケヤキが植えられています。太い幹と力強い枝ぶりに、年月を経た歴史が感じられるでしょう。このケヤキは太田市の天然記念物に指定され、今でも地元の人々に愛されています。

新田金山城へのアクセス

電車でのアクセス

東武伊勢崎線太田駅より、徒歩約1時間。タクシーに乗れば約10分です。バスなどの公共交通機関はありません。また城跡付近は、携帯の電波が悪いところがあるので注意しましょう。

車でのアクセス

北関東自動車道太田桐生ICで降り、約15分です。金山モータープール無料駐車場からは、山頂まで徒歩約15分。南麓から向かう場合は、大光院駐車場もしくは金龍寺駐車場を利用しましょう。どちらも無料です。

住所|〒373-0027 群馬県太田市金山町40-98
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0276-20-7090(太田市教育委員会文化財課)
公式サイト|なし

まとめ

史跡として整備されたところが少ない事から、逆に当時の姿が感じられる新田金山城。難攻不落といわれたのはただ単に山全体の起伏を利用しただけでなく、緻密に張り巡らされた罠やさまざまな工夫のためだと知る事ができるでしょう。またその雰囲気を壊さず再現した、地元の人々の苦労や愛情を感じる事もできます。