萩城は自然と地形を活かした城。世界遺産の城下町を歩き歴史にふれる

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トラベルパートナー: Kyoko

山口県出身。西日本、韓国、首都圏を中心に活動した後、現在は夫の留学の関係でアメリカ在住しております。旅行スタイルは、「友達に会いに行く旅行」。現地をよく知っている友達からその地域ならではの生の情報を聞きながら巡るのが好きです。

おいでませ!(いらっしゃい)

山口県萩城は、長門の国を治めていた毛利家の居城です。当時は五層の天守閣などをもっていましたが、廃城令により解体。現存するのは石垣や堀の一部だけですが、国の史跡に指定されています。現在は指月公園として整備され、松下村塾などがある萩市の観光名所。そんな萩城を紹介します。

時代の変化とともに形を変えた萩城

現在の中国地方のほとんどを治めていた広島城を居城としていた毛利家。しかし関ケ原の戦いで敗れた西軍の総大将を務めていた事から周防、長門の2カ国に減封。代わって新たな居城として1604年(慶長9年)に築かれたのが萩城です。

そのあと幕末まで長州藩の拠点だった萩城。周辺には、明治維新の志士たちの家や若者の師となっていた吉田松陰の私塾・松下村塾があります。現存するのは石垣と掘りの一部だけですが、萩城跡指月公園として山口県の観光の中心地としての役割を果たしています。

転封された際には、長州の中心地である現在の山口市に築城しようと考えていた毛利輝元。しかし幕府から萩を指定され、そこに城を建てる事を余儀なくされてしまいます。築城する場所としては不向きな三角州に萩城は建っていますが、同じ三角州にある城で有名なのは広島城。

この広島城と萩城は、どちらも毛利輝元が築城したものです。城と城下町まですべてが三角州にある萩城。この不安定な場所にどう建てたのかも、見どころのひとつになっています。

三角州にたたずむ萩の城下町

自然がつくりあげた地形

三方を海に囲まれているうえ、本来地盤が弱いとされている三角州への築城は困難なものでした。しかし風によって三角州に砂丘ができた事で、城を築けるだけの地盤の強さを得る事ができたといわれています。

また山の麓に築城する事を前提としていた毛利家にとって、三角州の北西端に指月山があった事も位置を決めるうえで重要だったのでしょう。

自然を最大限活かした石垣

萩の街でよく見かけられる安山岩。水路や学校、側溝などさまざまなところで利用されています。もちろん城壁や堀にも安山岩が大量に使われています。萩城は安山岩を加工したあと、運ばれ築城されました。三角州の中の湿地帯にもかかわらず丈夫な道や町が作れたのは安山岩のお陰だといってもいいでしょう。

城に使われた大量の安山岩の出どころ

独立単性成火山群の阿武火山群がある萩。安山岩や花崗岩はそこが産出地です。指月山の岩相も花崗岩で、これも築城や城下町づくりに使用されました。安山岩と花崗岩の見分け方は色。安山岩は黒っぽく、花崗岩は白いのが特徴です。今でも萩の城下町を歩くと、花崗岩や安山岩が家の基礎石に使われているのが確認できます。

安山岩は、萩の城下町の対岸にある笠山という地域で加工されました。黒岩で覆われた海辺があり、そこには金属製のノミで岩場を打っていた跡を見る事ができます。この笠山の海辺から見ると萩城下町が三角州の地形がよくわかります。

指月山に登って萩城要害跡も見てみよう

海と山の両方を考慮した城

内堀の後ろに見える標高143メートルの指月山は、詰丸といわれる要害となっていた場所。萩城は海に面した城ですが、小規模ではあるものの山頂に詰丸がある事から山城にもなっています。この詰丸は陸と海を監視する目的であったのと同時にいざという時に逃げ込む詰城という意味合いのものであり城の主要部分ではありませんでした。

城内に残る手付かずの木々

それほど高い山ではない指月山は、約30分で山頂まで登る事ができます。詰丸の跡も残る史跡であると同時に、樹齢600年を超える巨木など長年保護を受けている手つかずの木々を見る事が可能。国内でもまれな温暖帯照葉樹林として成熟している事から、国の天然記念物に指定されている森林です。

世界遺産として認められた街並み

2015年(平成27年)明治日本の産業革命遺産として、世界遺産に登録された中に含まれている萩城址。1874年(明治4年)の廃城令により城の建物は解体されてしまいましたが、城下町はほとんどそのまま残されています。西の京と呼ばれる山口県内の中でも魅力のある街並みとして、城だけでなく城下町も観光名所となっています。

萩エリアで世界遺産登録を受けているものは、萩反射炉、恵美須ヶ鼻造船所跡、大板山たたら製鉄遺跡、松下村塾、萩城下町の5つです。幕末や明治維新の偉人たちの生活や雰囲気を味わえる萩エリア。歴史好きな人はもちろんの事、城下町の風情はできあがった背景を知らなくても魅力的に見える街並みです。

マラソンで楽しむ萩城下町

年に1度行われる維新の里萩城下町マラソン大会のハーフマラソンコースには萩城跡も含まれています。2018年には女子マラソンの金メダリスト高橋尚子さんがゲストに迎えられ、参加人数は3,000人を超えました。ハーフマラソン以外にも、5キロや2キロ、ファミリー用のコースが用意され、世代を超えて楽しめるマラソン大会となっています。

季節ごとに楽しむ萩の景色

城内に植えられたたくさんのサクラ

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史跡跡としてだけでなく、現在では600本のソメイヨシノが植えられている桜の名所として地元の人に親しまれている萩城跡指月公園。桜の開花時期に合わせて夕方からライトアップされ、堀に映る桜の姿を楽しむ事ができます。

国内で見られるのは萩だけ天然記念物ミドリヨシノ

ミドリヨシノは、国内では萩でしか見る事のできない天然記念物。純白色の花びらと緑色のガクが美しい、ソメイヨシノの変種だと考えられている桜です。指月公園内にも1本しかないミドリヨシノは、推定樹齢約100年で高さは約6メートル。その姿が見られるのは、公園内の志都岐山神社参道の万歳橋の東側です。

桜の見ごろの季節であれば、萩八景遊覧船がおすすめです。指月公園そばの指月橋を発着していて、桜並木を船上から眺めるコースが企画されています。市内を流れる橋本川の土手の約270本の桜を楽しむためのコース。通常より約1.5キロ延長したこの時期だけの遊覧船です。

萩城跡指月公園へのアクセス

電車・バスでのアクセス

JR東萩駅から徒歩約30分。萩駅より萩循環まぁーるバス東周りコースで萩市役所で西回りコースに乗り換え、萩城跡・指月公園入口下車約5分です。

車でのアクセス

小郡萩道路絵堂ICから、県道32号経由で約20分。萩城跡指月公園に最も近いのは指月第一駐車場で、徒歩約3分です。そのほか近隣に有料駐車場があります。

住所|〒758-0057 山口県萩市堀内1丁目1
営業時間|【4~10月】8:00~18:30、【11~2月】8:30~16:30、【3月】8:30~18:00
定休日|なし
電話|0838-25-1826
公式サイトはこちら

まとめ

日本史の中でも、突出した人物が多く現れた幕末から明治維新。その中心となったのは長州藩の志士たちです。吉田松陰の松下村塾やそこで学んだ高杉晋作の誕生地など、萩城跡のほかにも城下町には見どころがたくさん。

もちろん歴史にあまり興味がなくても、古い街並みが残る城下町は風情が感じられ散策にも適しています。桜の季節がおすすめですが、それ以外の季節でも魅力的な萩城跡と城下町です。

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