比叡山延暦寺は天台宗総本山!日本仏教の聖なる母山で修行体験を

公開日:2019/4/25 更新日:2019/12/27

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私は広島県出身ですが、会社の転勤を繰り返し、いろんな地域で暮らしてきました。 赴任先を起点に各地の観光スポットを巡って絶景や思い出になる写真を撮っています。 最近は一人旅が多いですね。 紹介記事は西日本中心になります。 みなさんに一味違った旅の魅力をご紹介出来たら幸いです。
延暦寺はとひょーもない大きな敷地の寺院でやんすよ
比叡山に点在する約150の堂塔の総称・延暦寺は、なんと一般の観光客でも本格的な修行体験ができてしまうお寺。日本仏教の各宗派の祖師高僧を輩出している名刹であると同時に、京都と滋賀の県境にあり琵琶湖と京都を一望する景勝の地でもあります。
日本屈指の名刹でありながらSNSでも話題にとりあげられる、比叡山延暦寺の魅力を余す事なくお伝えします。

天台宗は1200年前に伝教大師最澄によって開かれた宗派

京都の背景に比叡山

延暦寺は、日本仏教における各宗派の祖師や高僧を輩出しているお寺。また延暦寺は、比叡山に点在している約150もの堂塔の総称でもあります。延暦寺は大きく三つの地域に分別されており、それぞれの地域の名称は東塔(とうどう)、横川(よかわ)、西塔(さいとう)です。

比叡山から見た琵琶湖の眺め

琵琶湖と京都が一望できる景勝地、比叡山は滋賀と京都の県境にあります。比叡山へ行くドライブウェイやケーブルも完備されているので、近辺にある日吉大社や近江神宮、琵琶湖に三井寺、浮御堂等の観光スポットの自然散策や諸堂拝観、史蹟探訪も可能です。

比叡山三塔十六谷の中心東塔エリア

延暦寺の総本堂となる根本中堂

東塔の根本中堂は延暦寺の総本堂であり、最大の仏堂。法灯や本尊が参拝者の目の高さにつくられている事に、仏も人もひとつという教えが感じられます。そして、本尊薬師如来像の前にある1200年以上も消える事のない、不滅の法灯が煌々と辺りを照らしているのです。

僧侶の学問修行の道場である大講堂

大講堂は、僧侶たちが法華経の講義を聞いたり、問答したりしながら勉強する道場です。平和の鐘は大講堂の前庭にあり、誰でも撞く事ができる参拝者に親しまれる存在となっています。大講堂の本尊は大日如来。各宗派の宗祖の木像を左右に祀っています。

最も標高の高いところにある阿弥陀堂

1937年、比叡山開創1150年の大法要を記念して建立された阿弥陀堂。この阿弥陀堂では、一般の方々から承った回向法要も行っています。阿弥陀堂のお堂の前にあるのは、水琴窟。訪れた人々は、ここで水の流れる美しい響きを聞く事ができます。

美しい杉並木の間から小鳥のさえずりが聞こえる西塔エリア

西塔の本堂にあたる釈迦堂

東塔エリアをあとにして、西塔へ向かいます。西塔の本堂にあたるのが、釈迦堂です。釈迦堂は、小鳥のさえずりの聞こえる美しい杉並木の静寂境。代表的な天台建築様式で、山内最古の建物となっています。この釈迦堂は、豊臣秀吉が信長の焼討ちのあとに大津にある三井寺から移したものです。


常行堂と法華堂(にない堂)

西塔にある常行堂と法華堂は、同じ形をした建物です。その建物二つが渡り廊下をはさんで隣り合わせて並んでいます。また、常行堂と法華堂は弁慶がこの二つの建物をつなぐ廊下に肩を入れて担いだ事から、にない堂とも呼ばれている場所。
念仏と法華が一体である、という比叡山の教えを表すとされるにない堂ですが、残念ながらその内部は非公開となっています。

最澄の御廟がある浄土院

東塔と西塔の境目に位置するのは、伝教大師という名で知られた天台宗の開祖、最澄の御廟がある浄土院です。仁寿4年、天台密教の基礎を築いた第3世天台宗座主となった慈覚大師円仁が伝教大師の遺骸を浄土院に移し、安置しました。

名僧たちが修行に入った地の横川エリア

横川の中心となる横川中堂

横川中堂は横川の中心となる大堂です。848年、横川を開いた慈覚大師円仁により、横川地域の根本観音堂として創建されました。雷火や信長の焼討ちなどで過去に焼失していますが、昭和46年に再建。鮮やかな朱塗りの建物と舞台造りが印象的な建物です。

おみくじ発祥の地四季講堂(元三大師堂)

元三大師堂は、比叡山中興の祖である元三 慈恵大師の住居跡。四季ごとにこの講堂で法華経について論議された事から、四季講堂とも呼ばれています。また、現代のおみくじの形の起源は、元三 慈恵大師良源が観音菩薩に記念して考え出した観音籤(かんのんくじ)です。

恵心僧都源信の旧跡恵心堂

恵心堂は、恵心僧都源信の旧跡で阿弥陀如来をお祀りした念仏三昧の道場です。源信は、この恵心堂で浄土真宗や浄土宗などの源となる日本浄土教の基礎を築きました。日本浄土教についてのさまざまな足跡の遺された恵心堂ですが、残念ながらこの建物の内部は非公開となっています。

過酷な修行の千日回峰行

蓮華の葉をかたどった笠をかぶり白装束に草鞋履き姿

天台宗において数ある修行の中でも随一の荒行とされる、千日回峰行。千日回峰行は7年間もの時間をかけ比叡山の峰から峰をぬうように巡り、礼拝するという過酷な行です。行程としては、1日30キロを5年間で700日巡拝。700日の巡拝のあとに、9日間の断水と断食、不臥、不眠の堂入りに入り、不動真言を唱え続けるのです。


延暦寺の最重要法要・御修法大法

御修法大法は延暦寺における年間行事の中で最も重要な法要で、古来の伝統にのっとって厳修されます。この修法は国家安泰を願い、国宝の根本中堂において加持祈祷が営まれる天台密教最高の秘法。
国家と国民の象徴である天皇陛下の衣装を形代としてお預かりして根本中堂に奉安し、天台座主猊下を含む天台宗内から選抜された17名の高僧により天下泰平、万民豊楽等を祈願されます。

本格的な修行体験ができる居士林研修道場

静寂漂う延暦寺の西塔にある居士林は、一般の方々に向けて開放された修行道場です。坐禅や写経などの修行を日帰りや1泊、2泊のコースが設けられていますので、希望するコースを予約して体験可能。企業や学校、家族連れなど多くの人々に支持され利用されている豊かな自然と清らかな空気に抱かれ体験できる修行です。

宿坊延暦寺会館のお守り本尊梵字ラテ

延暦寺はお寺ですが、宿泊施設である宿坊延暦寺会館もあります。この宿坊の中に入っている喫茶れいほうで提供されている梵字ラテの人気がSNSを通じて高まっています。梵字ラテは、ラテをオーダーする時に生まれた年の干支をお店の人に伝えてその干支の梵字をラテに描いてもらうというメニュー。
レストランでは眼下に広がるびわ湖を一望でき、伝統的な精進料理も楽しめます。また、居士林とは別にこの宿坊でも座禅や写経の修行体験をする事が可能です。

延暦寺へのアクセス

電車・バスでのアクセス

電車で延暦寺に行くにはJRあるいは京阪電車のご利用が便利です。JRですと、最寄りの駅は湖西線坂本駅になります。そこから江若バスの坂本ケーブル行きに乗り、坂本駅からケーブルに乗って比叡山まで。京阪電車の場合は、出町柳駅まで乗り、そこから叡山電鉄に乗り換えて八瀬行きに乗車し、八瀬駅からは八瀬ケーブルで比叡山に行きます。
また、比叡山へはバスで向かう事も可能です。バスはJR京都駅と京阪出町柳駅、京阪三条駅から山頂行きが運行しています。

車でのアクセス

車で延暦寺に行くには、三通りの行き方があります。一つ目は、京都方面か大津方面から、比叡山ドライブウェイを利用し比叡山に登っていく行き方です。二つ目は、琵琶湖大橋や雄琴温泉方面から、奥比叡ドライブウェイを利用し、比叡山に登っていく行き方。
三つ目は、名神高速京都東ICから比叡山を目指す行き方です。この場合、所要時間は約40分となります。
Address 〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220
Hours 季節により異なる(ホームページを要確認)
Closed なし
Tel 077-578-0001
Web https://www.hieizan.or.jp/

まとめ

日本仏教の各宗派の祖師高僧を輩出している天台宗の総本山、比叡山延暦寺。国家安泰を願う古式に則った法要を行ない、修行においても厳しい荒行が現存する仏教界においても重鎮的存在といえましょう。一般観光客に対しては座禅や写経の修行体験、他にはないユニークなスイーツなど、バラエティに富んだ創意工夫がなされています。
比叡山延暦寺の澄んだ空気の中で、心を澄ませる体験してみませんか。