メテオラ修道院は天空のギリシャ正教聖地。崖の上の絶景を堪能

公開日:2019/4/25 更新日:2019/11/8

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千葉県出身のMiyaです。一人旅が大好きで、東南アジアやオーストラリアなどによくバックパッカー旅行をしていました。特にきれいな海でのんびりするのが好きです。旅行会社で添乗員をしていた時期もあるので、国内バスツアーに添乗したり、世界各地を飛び回って添乗していました。また旅に出たいです。
ギリシャ聖教の修道院メテオラは崖の上の聖地にして絶景ポイントです

崖の上の世界複合遺産、メテオラ修道院。この修道院で最も大きな建物は、標高616メートルの高い場所にあります。修道士たちは今なお物資を滑車で運び入れ、修行と生活をそこで行なっています。特殊な修道院ですが、訪れて観光する事も可能。そんなメテオラ修道院の魅力や見どころをご紹介します。

ギリシャ北西部にあるギリシャ正教の修道院

珍しい文化と自然をあわせ持つ世界複合遺産

メテオラ修道院のメテオラという名称は、ギリシャ語で中空の、という意味を表すメテオロスという言葉からつけられた名前。メテオラ修道院は建物の立っている地形と、ギリシャ正教修道院であるという文化的価値から、世界でも大変珍しい世界文化遺産と世界自然遺産を合わせ持つ、世界複合遺産に認定されています。
今では6つの修道院があり、その中で実際に修道士たちの活動が行われており内部を観光する事はできます。しかし、あくまでも修道院という修行の場にお邪魔するわけなので、節度を持ち内部見学をしましょう。

なぜこんなところに修道院が

このメテオラの奇岩群は、6000万年前に盛り上がった砂岩が雨風により侵食されてできたものです。9世紀頃に隠修士一人ひとりが、この奇岩壁の洞穴中で俗世との関わりを絶って、より天の神に近い場所で祈りを捧げんとして生活を始めました。
11世紀頃になると、個別で生活していた隠修士達は一か所に集まり集団生活をするようになったのです。14世紀頃には現在のような修道院が作られるようになり、かつては24の修道院があった事もありました。岩をよく見れば、当時の建物の遺構が残っています。

メガロメテオロン修道院(大メテオロン修道院)はメテオラ最大

100段以上の階段を登ってたどり着く聖地

14世紀中旬には、メテオラ修道院群の中で最大にして最古の聖山アトスから移り住んだ聖人アサナシオスが、メガロメテオロン修道院を建立しました。メガロメテオロン修道院の標高は616メートルあります。
修道院へ行くためには階段を100段以上も登る事になるので少し膝がガクガクしますが、20世紀初頭になるまでは階段などありませんでした。
昔は滑車に網袋を吊るし、人や物を運んでいたといいます。人が転落する事故もありました。滑車の隣には、落ちないようにと祈る場所があります。メガロメテオロン修道院の物資は、今でも滑車で運んでいるのです。

かつての食堂を博物館として公開

かつての食堂が博物館として公開されているので、内部見学できます。メテオラ修道院の中では一番広い範囲を見学する事ができるので、一箇所だけ入って見ておきたいという場合は、こちらがおすすめ。メガロメテオロン修道院は、救世主の変容修道院、またはメタモルフォシス修道院とも呼ばれています。
地元の人たちは、メタモルフォシスと呼ぶ事が多いです。メガロメテオロン修道院には、写真撮影を禁止されている場所が一部あり撮影禁止の看板があるので、確認してから写真を撮るようにしましょう。

内部のフレスコ画

メガロメテオロン修道院の内部にはフレスコ画が遺されています。作風は、ビサンティン芸術。この絵に必要な材料も全て滑車を使って運ぶという労力を費やし、苦心惨憺の末に描かれています。平面画で描かれているのはギリシャ正教の聖像であるイコン。
街のお土産屋さんでイコンを買う事もできますが、この修道院で買えば、その代金は修道士の方々の活動費になります。この修道院にある聖画には、キリスト教徒が迫害されて釜茹でにされたりしている残酷なものも多く、驚くばかりです。

中庭で修道士さんや猫を見かける事が

修道院の中庭も、修道士さん達によって美しく手入れされています。ギリシャにはどこに行っても猫をよく見かけますが、こちらの中庭にも猫がいる事が。メテオラ修道院では、修道士さん達が猫に餌を与えているようです。
この修道院で修道士さんを見かける事もあります。しかし、最近ではこの修道院は観光地化されているため、ここで生活する修道士さんは少なくなっており、アトス山で生活する修道士さんの方が多数。なお、アトス山は観光客向けに開放されてはいません。

三位一体という意味を持つアギアトリアダ修道院

アギアトリアダ修道院は、15世紀に作られました。修道院のこの位置からの写真は有名ですが、道路を結構歩いて行かなければ撮影スポットには行けません。アギアトリアダ修道院のアギアトリアダという言葉は、三位一体という意味です。アギアトリアダ修道院には140段の階段を登って行かなければいけないので疲れます。
アギアトリアダ修道院では映画、007ユア・アイズ・オンリーの撮影が行われた事がありました。撮影中には修道院で暴力的な映画を撮影するな、と反対運動が起こったといいます。

アギオスステファノス修道院は女子修道院

アギオスステファノス修道院(聖ステファノス修道院)は、14世紀に建立された修道院。この修道院の中庭からの素晴らしい眺めが見られます。女子修道院のアギオスステファノス修道院には、可愛らしいお花などが飾られています。
アギオスステファノス修道院は、メテオラで唯一駐車場から階段を登る事なく行ける修道院。足元に不安がある方におすすめします。

ヴァルラアム修道院は絶景が待っている

隠修士ヴァルラアムが祈りを捧げていた場所に作られたのがヴァルラアム修道院です。ヴァルラアム修道院は、メガロメテオロン修道院からよく見えます。近いように見えていますが、山を迂回していって階段も登らなければならないので、遠いかもしれません。
岩の上にある修道院ですが、たどり着いてから見える景色がきれいなので、きつい階段もがんばって登れます。

崖をよく見ると洞穴がある

崖をよく見てみると洞穴があるのですが、それはかつて隠修士が生活していた洞穴です。ここに修道院ができる前には、こういった洞穴で修道士さん達は生活をしていました。
崖を縄梯子で登り、祈りを洞穴の中で捧げていたといわれていますが、実際に洞穴を見ても、そんなことが信じられないほどの場所です。崖をよく見ていると、崖のいろいろな所にかつての修道院跡や洞穴があります。

ルサヌ修道院は可愛らしい雰囲気

ルサヌ修道院は、16世紀ごろ作られた修道院です。現在は、女性ばかりの修道院として運営されています。ルサヌ修道院に入るには山道を下り、階段を登って下さい。そうすれば中に入る事が可能です。小さい修道院ですが可愛いらしい雰囲気で、美しく手入れの行き届いた中庭もあります。

満点の星空を堪能

メテオラ修道院は山の中にあるので、空気が澄んでいて街灯も少なく、星空がきれい。修道院という神聖な地のせいでしょうか、なんとなく空気も清々しく感じられます。ギリシャというと、とかく海のイメージが大きいですが、実際は山も多い国です。

四季折々の美しさ

メテオラ修道院を中心にぐるりと一周した視界の風景は、目を見張る美しさです。ツアーではなかなか行くことのないスポットですし、安全確保できる手すりもなく危険なので、自己責任で充分注意して行って下さい。山をトレッキングで歩いていく人もいますが、体力が必要です。

メテオラは現在も修道士たちが生活を行っている修道院

メテオラ修道院は休館日が平日ですが、基本的に休館する修道院が日替わりで変わるので、必ずどこかしらの内部見学はできます。定休日は決まっていますが、突然にその他にも臨時で休館日になるという事もあるので、ご注意下さい。
メテオラ修道院では、入口で服装のチェックがあります。あまりに肌を露出した恰好でいると内部に入る事はできません。各修道院の入口に大判のストールがおいてあるので、それを一時的に借りる事は可能です。階段が多い所なので服装は歩きやすいカジュアルなものを選び、足元はできれば運動靴で訪れましょう。

メテオラへのアクセス

タクシーでのアクセス

ギリシャの首都アテネからメテオラまでは、車で行くにしても列車で行くにしても片道4~‪5時‬間ほどかかります。個人でメテオラに行く場合は、アテネから電車か、あるいはバスに乗りメテオラの麓の街カランバカへ行きましょう。カランバカからのおすすめはタクシーをチャーターする事です。時間と労力が最少限で済みます。

バス・徒歩でのアクセス

バスに乗ると、片道20分ですが、本数が少ないので時間に余裕がある場合にしておいた方がいいでしょう。体力が必要なトレッキングなどでメテオラへ行くなら、その人の体力次第で所要時間も変わります。
アテネから出ている日帰りの弾丸ツアーもありますが、日帰りではスケジュールがハード。せっかくだからカランバカに一晩でも泊まってゆっくり観光する事をおすすめします。カランバカはレストランやホテル、お土産屋が軒を並べるこじんまりとした街です。
Address Meteora, Kalambaka Thessaly Trikala greece
Hours 修道院による
Closed 修道院による
Tel なし
Web http://odysseus.culture.gr/h/3/eh3530.jsp?obj_id=2442

まとめ

メテオラ修道院はアテネからは少し遠いですが、一度は見ておきたい絶景スポットです。とはいえ、メテオラ修道院は現在も修道士の方々にとって修行生活の場。撮影禁止場所での撮影は控えて私語を慎み、節度を持って行くようにしましょう。
世界中どこを探しても崖の上の聖地などという場所は、ここメテオラにしかない景色といえます。聖地と聖地を守る方々に敬意を払いつつ、貴重な体験をして来て下さい。